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第二章 中核都市エンクホイゼン

第三十四話 睦事

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 ラインハルトとナナイは宿屋の二階の部屋に入ると二人とも身に付けている装備を外し、肌着になる。

 肌着姿のラインハルトがベッドに腰掛けると、ナナイはその膝の上に座りラインハルトに甘え始める。

 ナナイは、肌着を脱いでラインハルトの首に腕を回してキスする。

「んっ・・・。久しぶりね。二人で宿屋に泊まるなんて」

「皇宮に移ってから、初めての外泊だな」

 ラインハルトも肌着を脱ぐと、ナナイをベッドに寝かせて上から覆い被さるように抱いてキスする。

「・・・んんっ」

 ナナイは、敏感に反応する。 

「・・・君は子供を産んでもプロポーションが崩れないうえ、ますます色気が増してる」 





 ラインハルトはナナイを抱く。

 ナナイは快感から、無意識にラインハルトの背中に爪を立て、喘ぎ続ける。

「がぅ・・・わ・・・はっ」

「ああっ・・・はあっ・・・あああっ」




 程なくラインハルトは、ナナイの中に子種を注ぎ込む。

「ふっ・・・うっ・・・ううっ」

 ナナイは、注ぎ込まれたラインハルトの子種が自分の中に溜まっていく快感に顔を歪める。

 ナナイにとって、性的絶頂でもある、快感と至福の瞬間であった。





 ラインハルトは一息つくと、汗ばんでぐったりと横たわるナナイの傍らに体勢を変え、後ろからナナイの首筋にキスすると、再び二回目を始める。

「ああっ・・・あん・・・もぅ」

 ナナイは、再び押し寄せる快楽に顔を歪めながら、甘えるように喘ぐ。

「激しいのね。・・・二人目がデキちゃうかもよ?」

「フフ。君との子供なら、何人居てもいいさ」

 ナナイの喜ばしい悩みは、ラインハルトが絶倫だということであった。
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