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第四章 トラキア連邦

第五十三話 愛欲と至福

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--早朝。

 眠っていたジークは『気持ち良さ』から、目が覚めた。

 思わず射精しそうになる。

 ジークが自分の男性器を見ると、アストリッドが男性器を口に咥え、口淫していた。

 ジークは、微笑みながら口を開く。

「アストリッド。悪戯していたのか」

 アストリッドは、口淫を中断して笑顔でジークに答える。

「おはようございます。ジーク様」

「ふふ。・・・アストリッド。お尻を此方に」

「はい」

 アストリッドは、へそまでそそり勃つジークの男性器を口に咥え口淫したまま、ジークに言われた通り、自分のお尻をジークの左腕の方へ向ける。

 ジークは、両腕でアストリッドのお尻を抱えるように胸の上に抱き上げ、自分の顔を跨がせると、アストリッドの秘所と肛門がジークの目の前に現れる。

 アストリッドの秘所は、ジークの男性器を口に咥えることで、性的に興奮して欲情している事を示すように透明な体液が滴り、室内の灯りを反射して光っていた。

「あのっ・・・。ジーク様。・・・凄く・・・恥ずかしいです」

 ジークが指先でアストリッドの秘所を撫でると、溢れる透明な体液は淫靡な音を立ててジークの指先に絡み付き糸を引く。

 アストリッドは、快感からジークの男性器を口に咥えていられなくなり、口淫を中断して、か細い声で喘ぎ始める。

「あっ・・・、ああっ・・・」

 ジークが繰り返すと、アストリッドの秘所は充血して膨れ、内側から捲れるように広がっていく。

 ジークは、アストリッドの秘所全体を口で吸い、陰核、尿道口、膣口と舌先で舐め上げ、繰り返す。

 押し寄せる快感から、アストリッドはジークの胸の上でよがり、喘ぎ続ける。

「はあっ・・・、んぁっ・・・、ああっ・・・」

 アストリッドは、無意識にジークの太腿に爪を立てて引っ掻く。

 ジークが数回繰り返すと、アストリッドの秘所は充血して、内側から捲れるようにパックリと開く。

 ジークは、舌先で充血して膨らんだアストリッドの陰核の皮を剥き、舌先で弾くように舐めると、上唇とすぼめた舌先で陰核を吸う。

「ああああっ!!」

 電撃のように身体に走る快感に、アストリッドは性的絶頂に達して声を上げ、数回、股を開閉するようにカクカクッと痙攣させると、ぐったりとして動かなくなった。

 アストリッドは顔だけでなく、耳や首筋、胸まで、ほんのりと紅潮させ、全身に汗が滲み出ていた。

 また、アストリッドの下半身は、ジークの胸の上に抱えられたまま小刻みに痙攣し続け、秘所は内側のパールビンクの粘膜が顕になり、それはヒクヒクと痙攣してジークの男性器を求めていた。

 ジークは、胸の上に抱き上げているアストリッドを自分が寝ていた場所に寝かせると、アストリッドの両足を開き、秘所に自分の男性器を押し当てる。

「良いか? アストリッド。挿入するぞ」

「ジーク様。初めてなのです。・・・優しくして下さい」

 アストリッドは潤んだ目でジークを見詰める。

 ジークは、ゆっくりとアストリッドの秘所に男性器を挿入する。

「んあっ・・・、はぁっ・・・、ああっ!!」

 破瓜の痛みにアストリッドの美しい顔が歪む。

 ジークの男性器が、アストリッドの秘所の内側を捲りながら根元まで膣内に入ると、再びアストリッドは性的絶頂に達して痙攣し、秘所から白濁した体液を脈々と吐出する。

「ああああっ!! ・・・うっ、・・・ふうっ・・・あうっ!!」

 か細い喘ぎ声を上げながら、アストリッドは、ジークにすがり付く。

(挿入しただけで、イッたのか・・・)

 ジークは、覆い被さるようにアストリッドを上から抱くと、ねっとりと深くキスする。

「んんっ・・・」

「ふふ。アストリッド。これが欲しかったんだろう?」

 アストリッドは恥じらい、ジークの目線から顔を背ける。

「言わないで下さい・・・。恥ずかしい」

「膣内に挿入しているのが判るか?」

「はい。彼処がいっぱいです」

「形もか?」

 ジークからの問いに、アストリッドは顔を両手で隠す。

「もぅ・・・お許し下さい。・・・恥ずかしいです」

「ふふふ。お前は本当に可愛いな」

 ジークはそう言うと、アストリッドの胸を揉みしだき、口で吸う。

 ジークの舌や指先が乳首を捕らえると、アストリッドはピクンピクンと敏感に反応する。

「ふっ・・・、んぁっ・・・、ああっ・・・」

「アストリッド。良いか? 動くぞ」

 ジークからの問いにアストリッドは、無言で頷く。

 ジークがゆっくりと動き始め、男性器のエラがアストリッドの秘所の内側の肉襞を捲りあげる。

 秘所から押し寄せる快感に、アストリッドは身体を大きく反らせ、ジークにすがり付く。

「わぅ・・・、がぅ・・・、はあっ・・・」

 アストリッドは何度も性的絶頂に達し、アストリッドの秘所から白濁した体液が溢れる。

 それは、ジークの男性器に纏わり付いて淫靡な音を立て、アストリッドの肛門を伝ってシーツまで滴り落ちる。

 ジークの息遣いは次第に荒くなり、腰の動きも激しくなる。

 半時程でジークは、アストリッドの胎内に子種を放つ。

 勢い良く脈を打って出されたジークの子種は、アストリッドの子宮の入り口に当たり、胎内に溜まっていく。

 アストリッドは、ジークの射精と同じタイミングで性的絶頂に達し、下半身を大きく痙攣させると、クタッと動かなくなる。

 ジークに抱かれた腕の中で、アストリッドは恍惚とした表情でジークを見詰める。

 アストリッドは、想い人と交わり、その子種を胎内に受け、その腕の中で繋がったまま、愛欲と至福に満たされていた。

 二人は、ねっとりと深くキスする。

 射精を終えたジークが起き上がって、アストリッドの膣内から男性器を引き抜こうとすると、アストリッドがジークの首に腕を回し、それを咎める。

「嫌ッ! 抜かないで!!」

 ジークの驚いた顔を見たアストリッドが言葉を言い直す。

「・・・抜かないで下さい。・・・もう少し、このままで。・・・ジーク様を。・・・このまま貴方を感じさせて下さい」

 腕の中で懇願するアストリッドにジークは微笑み、自分の身体を射精した時の体勢に戻す。

「・・・お前は本当に可愛い。・・・アストリッド。愛してる」

「私もです」

 二人は、再びキスする。

「アストリッド。今日は、一日中、此処に居ろ」

「宜しいのですか?」

「構わん。ヨーイチ男爵領内の鼠人スケーブンは、ほぼ掃討し終えた。ひとまず、我が軍の勝利は確定した。トラキア連邦に大きな動きが無い限り、私は今日は此処に居る。食事も此処に持って越させよう」

「・・・あの・・・ジーク様」

「ん?」

「・・・その・・・また、私の膣内なかで大きくなってきたのですが・・・」

「判るか?」

「もう・・・恥ずかしいです」

 こうして二人は、ジークの部屋で一日中、愛しあっていた。
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