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コレーはkawaii ペルセフォーネはkowai
しおりを挟むペルセフォーネ様 降臨
もう何回、全てを忘れてここで生きて行くと、心に決めたのだろう。
冥界での未練を捨てて、この大地で地上界で再び生きていこうと。
何も無かったのかの様に。
それこそが、送り返してくれたハデス様の願いで、このデーメテール母様の願いで、人間達の切実な願いで、天界の全ての父であるゼウス様の願いで、迎えに来てくれた幼馴染達の願いで、私以外の皆んなの願いだった。
そうよ。神、天地におわします。全て、平和で世は事も無し。
ただ私だけが、我儘を言ってる。
そうでしょう? この未練は私の夢の中だけで留めておかないといけないものだと、必死だったわ。
私が、今まで通りに笑って、花の女神を務めていれば全ては平和だものね。
だけど。ねぇ、何?
私がハデス様から救ってもらう為に、ただ一人きりの花嫁になったって?
もう二度と嫁とりどころか、誰も愛する事もこの先無いとか?一度きりの出会い?え?
え?
それ、聞いてないんですけど!私は。
その上で、知ってて、皆んなそんな願いとか、事も無しとか、サラッと言ってるの?
は?
ハデス様にいったいどれだけ孤独にさせるの?
どういう事?
私。唯一の愛だって、、、、
え?待って、それなのに何でここに私帰されたの?
今後はないのに。ワンチャンなんでしょ?
まさか本人はその事実知らないとか無いよね?
え?知ってるわよね?そうよねー知ってるわよね。
でも、知ってて??
何で? どうして? why?
何だか段々腹が立ってきたの。
誰に彼にも。
どこまで、あの人の事馬鹿にしてるの?
どうして、あの人だけ貧乏くじ引いているの?
どこまでも、皆んな自分の事だけなのね。
何で!何のために、私の想いは?何度も何度も、振り返ってしまい涙を堪えて、いつも無理矢理に口角上げて過ごしてるいたのに。
なーんにも知らない可愛いコレーだった様に。
ただ、ただ、可愛いお花達に御力を与えて笑っていた。
ただ、可愛いわ、綺麗だわと言い、母様の様に立派に地母神の継承を行い、小さき者達に祀られて尊敬される様にと、日々頑張っている、それが生きる目標だったから。
帰ってきてからも、望まれた姿はそんな可愛い愛でられるデーメテールの娘のコレーだった。
だから、覚醒して大地に恵の神力を注ぐ時も、随時とセーブしながら使役していた。そのセーブする方が疲れたわ。
だって、この覚醒後の神力をおもいっきり解き放つと、どこまでチカラが漲ってしまうのかわからなかったから。
でも、こんな理不尽な話を聞かされたら、覚醒後、初めて身体中の力が溢れ出る。
目力も。かおが強張ってるのがわかっているけど、それよりも何より
だって、腹が立つの!
黒髪が逆立ち、黒い瞳から金色に輝いて、怒っている姿はまさしく
冥界王の正妃 ペルセフォーーーーネ
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