冥界の愛

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質疑応答  笑っていて欲しい

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ハデス 「夜になると、神殿から泣き声が聞こえるという事は、寝て意識がない状態になると、無意識下で思い出しているんだ。忘却の術が弱まっているのか?」

ミノス 「夜になり、辺りが静まり返ると、昼には賑やかで紛れていたスピーカーから流れでる冥界の音が、よく響いてしまう。」

ハデス 「その音で忘却の術が弱くなる?まさか、寝ている姿はペルセフォネに変わってはいないだろうか?」


ミノス 「ついこのあいだまで、地上界はデーメテール様の大地の恵みから見放された、荒涼の世界だった。それは『生』と『死』がすぐ近くにあると言うより、そこで重なり合い、死は今という瞬間のただ続きだと人間達は自覚しただろう。
 コレー様がお帰りになり、デーメテール様が『豊穣の神』の役目を果たし、大地の恵の恩恵が可能になり、春の祭りの様に少しずつ活気を取り戻した。太陽に守られている間は人々に笑顔もあり、畑など仕事に勤しんでいる。
 しかし、また夜になれば、先日までの爪痕を思い出す。以前ならば月明かりの中で酒を楽しんだ者達もいでただろう。けれども、今は夜は静かなる闇だ。
 そして闇夜の中、あちらから冥界の死者の呻き声や死の河の流れの音が聞こえる。
もうこちらからは、コレー様の泣き声だ。大地の女神の娘のコレー様の泣き声は、大地が感情に反応する。
 あちらはデーメテールの丘(界渡りの花)から、こちらはデーメテール様の(お家)神殿から響いているとなっている。人々も泣き声は『呼応している』『まるで冥界からコレー様を呼んでいる様だ』と噂されるのも納得できるよな。
全く俺たちがコレー様を呼んでいた訳ではないが、これではまた娘を取られたデーメテール様が再び、大地を荒らしてしまわないかと戦々恐々としている。」

ハデス 「安心しろ。もう二度とあの娘が母の元を離れる事はない。大地は再び眠りについたりはしないだろう。」

ミノス 「じゃあ、ハデス様とペルセフォネ様とは、決して会う事はないんですか?
 でも、泣いてる様ですよ。このままじゃダメでしょう?さっきの話聞いてましたか?ここが辛かったから今、泣いているんじゃなくて。ここで笑い楽しそうにしてましたよね?向こうに帰ってしまったから、泣いてるだろうとそういう答えでしたよね?」

ハデス 「泣かない様に、もっと強い術をかけなおさなければならない」

ミノス 「問題はそこじゃない!それでは解決にならないとわかってるでしょう?
既に覚醒されたのに、黒髪のペルセフォネの姿がもう本来の姿なんでしょう?だから誤魔化してるのも限界だったって事でしょう?」

ハデス 「どうしろと? あの娘には誰よりも笑っていて欲しいのに  」









~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~





ハデス 「寝ている間の知らないうちにペルセフォネに変身していたら、パジャマがキツくなったりしないだろうか?お臍が出て風邪でもひいたりしないだろうか。いや、もしかするとパジャマではなく、ナイトドレスだったら安心だが。ペルセフォネのネグリジェか、、、、、(鼻血)」


ミノス 「ゴォラァーーー ××××!!」


キャラ崩壊なので想像するだけにしてます。
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