97 / 107
質疑応答 こころあたり
しおりを挟むミノス 「では、デーメテールの丘に植え替えた界渡りの花から、冥界の音が響いてると、それを一つ目の解答としましょう。」
「もう一つの謎、『それに呼応する様に、神殿からすすり泣く女の泣き声が、夜毎にする。』泣き声は、やはりペルセフォネ様で間違いないでしょうか?」
ハデス 「神殿にいるのはペルセフォネではなくコレーだがな。」
ミノス 「モニターには泣いてる様子は、姿が映ってるんですか?」
ハデス 「いや、もうデーメテールの丘には来てない様だ」
ミノス 「一応、冥界に来ていた事はおおやけには、隠されてますが。まぁ、人間達にも薄々分かっているんでしょうね。」
ミノス 「じゃあ、どうして泣いているのか?というですよね? 心当たりは、ハデス様はありますよね?」
ハデス 「忘却の術が効いていない。解けたのか。姿がペルセフォネではなくコレーの姿だとすれば、どこまで呪術は残っているのか、、、」
ミノス 「それ、答えになってないと思います。なんで泣いているのか?と聞いてるんですよ。」
ハデス 「だから、忘れてないんだろう?きっと。」
ミノス 「そうですね。なんで覚えているなら泣いてるんですか?何を泣いているんでしょうか? きっと、コレー様ではなく、泣いているのはペルセフォネ様ですよね?」
ハデス (懐かしんでいる?)(もしかするとここに帰りたがっているのか?)
「 馬鹿な そんなはずがない 」
ミノス 「噂好きのニンフ達は、よほど冥界で恐いめにあったんじゃ無いかと、うるさく騒いでいましたけど。ここでのペルセフォネ様はそんな様子でしたか?帰りたいと泣いていましたか?少なくとも私の前では、夜毎にトラウマで思い出す様に泣いてなんかいませんでしたよ。そう見えましたがハデス様は?」
ハデス 「ここでのあの娘の様子?、、、そうだな。笑っていたな。」
”ペルセフォネ様は、冥界で笑っていましたよ”
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる