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ここはそういう所でしょ? 〜Requiemとして〜
しおりを挟む貴女に向かっての応援歌です。
届いてくれればいいなぁと思います。
どんなに辛いことや悲しい事 苦しかった事 悔しかった事 憎んだ事があっても、
人を信じた貴女、
他人に優しくできた貴女を尊敬します。
傷つけられてもそんな事ができる貴女はとても強い人で、
悲しんで恨んで苦しんでる姿は一生懸命に次に行こうとしているんだと、
また立ち上がろうとしている姿だと、
次を目指そうとしているんだと、
私はただその強さに驚愕するだけでした。
私は、悲しみを置いといて、逃げて、見えないフリをしてただ日常を迎える。言い訳をたくさんしながら。
私なら、それを突きつけられたらきっと止まってしまう。殻に閉じこもって身を守る様に全てを感じなくする事だけで精一杯。
だけど、貴女は何度も何度も繰り返し、その傷に触れるたびにただ傷を増やして深くする。
なぜを忘れようとしないのかと問いかける私に静かに涙を流す貴女を私は本当に理解していなかった。
『 問題を表面化する、分析して、共感して、自己肯定できるように。
自己肯定できれば、執着からの解放を目指す。』
そんな風にできれば貴女はもっと早くに楽になっていただろうに。
貴女の選んだ道を辿れば、私も苦しくて立ち止まってしまい、何度も投げ出してもうやめてしまいたいと思ったか。
その旅を最後まで終えた貴女の強さを再度認識した旅です。
貴女への間に合わなかった応援歌は届く事があるのでしょうか?
幸せになる道を見つけることは出来たでしょうか?
「 私はきっと地獄に行くわ。こんなに人を恨んだまま天国に行ける筈がないのに。」
そうなの?本当に?だって貴女は何も悪くないでしょ?どっちかというと被害者でしょ?なのに苦しんで地獄に行くと言うの?
そんな理不尽だわ。
「恨みを持ったままの重い魂は上に上がれないわよ。恨みを捨てなさいね」
でも、そう言って人を教え導き人に接して来たのは貴女自身で。
そう言って人を救ってきたのに。
なのに、、、自分だけ救われずに地獄に行くと決めてるの?
地獄と言うところにつきましたか?
でも、ここはそういう所なんでしょ?
生きてた間に積もり積もった欲望、快楽、痛み、苦しみ、恨み、怒り、悲しみ、寂しさ、孤独、絶望感、人を拒絶するしかなかった失望感。
その全てを 生きている間に消化 昇華していない物をそのまま持ち込んでここにくる。
ここで、
それを振り返り、
反省するところは悔やんで、
怒りは解放させて、
そして 最後は
ここで癒されて
ここで赦されて
ここで赦して
ここで満たされて
ここで守られて
ここで解放されて
その後
次に行くために
立ち上がる!
転生をする為に。
ここ以外、そのどうしようもない闇を解決してくれる所はなくて。
ここ以外、心を軽くしてくれる所はないはず。
ここは、
どこよりも時間を待ってくれる。
誰にでも平等に闇をくれる。
最後まで見捨てずに見守ってくれる。
こういう風に苦しんでみたら、楽になるかも?のリクエストに答えてくれる。
何度も何度も同じ話を苦しんだ話を聞いてくれる。
まだまだ時間がかかる時はそうっと放っておいてくれる。
最後まで、転生出来るまで何度も何度も癒してくれるのは、ここだけじゃなくない?
ここって、そういうところでしょ?
ここって、素晴らしいところでしょ?
貴女の言う地獄って、
天国よりもafter followが素晴らしいと思いませんか?
貴女の行くはずと言った世界は、
誰よりも優しい主が治めている場所です。
貴女は昔、私に教えてくれましたね?
優しいお顔の観音様は人に強さ、厳しさを教えて。
恐ろしい憤怒の顔した不動明王様は誰よりも人に優しく、救いをもたらすと。
私、反対じゃないの?と尋ねましたが
「手を合わせてご覧なさい。
暖かい気が流れてきて、涙が流れて仕方ないのはお不動さんの前で。
凛と身が引き締まり、心を正さないと!って省みるのは観音様の優しいお顔の前よね?」
そうなんですか?
貴女の前には 怖い厳つい顔した優しい主がおられますか?
(わたし実は昔からその恐い顔の冥府の偉い方のファンなんです)
私、またいつか、お会いできる日が来るでしょうか?
まぁ、私もいつかそっちに行きますので、またよろしくお願いしますね。
はい!私も地獄行きです!間違いなく
ーーーーRequiemを貴女にーーーー
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