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紗々芽は自室のクッションに座って、何となく以前貰った雑誌を開いていた。
開いているページには、色葉が載っている。
表紙も色葉なのに、凄いなというのが率直な感想だ。
ピンクのふわふわとしたノースリーブワンピースは、ともすれば子供っぽくなるだろうに紙面の色葉はスッキリと着こなしている。
ピンポンと玄関のインターフォンが鳴ったので、雑誌を棚になおして紗々芽は玄関へと向かった。
「はい」
ガチャリと開ければ、そこには色葉が立っていた。
スクエアカラーの白いブラウスにデニム姿がシンプルな分、色葉を引き立てている。
突然の来訪者に、紗々芽ははあとため息をついた。
「上がれよ」
「おじゃまします」
機嫌が良さそうに、うながされるまま紗々芽の自室へと足を踏み入れた。
「ふふ、あいかわらず可愛い部屋」
「ほっとけ」
いつものように紗々芽の部屋は至る所に『めぇめぇ』の人形や小物が飾ってある。
遠慮なくラグの上のクッションに座った色葉に溜息を吐きながら。
「お前、今日仕事ないの?」
本日は土曜日だ。
最近の色葉は放課後も休日も仕事で埋まっているはずなのに。
「さあ、どうだったかな」
テーブルの上に置いてある、マスコットキーホルダーをつんと指先でつつきながら興味なさそうな呟き。
まさかと思った瞬間、紗々芽のスマホの着信が鳴りだした。
ひええと思いながらも画面を覗き込むと、そこには井口の文字。
「も、もしもし」
『甘滝さん!そこに色葉ちゃんいる?いるよね!今日は表紙撮影の日なんだよ!』
予想通りの切羽詰まった声に、紗々芽は座っている色葉の腕をぐいと引っ張った。
「すぐ連れて行きます!」
『あああ、お願い!撮影場所ラインするから』
わたわたと慌ただしくスマホを切ると。
「この馬鹿!仕事じゃないか、行くぞ」
怒鳴って紗々芽は着替える暇もなく、部屋着のショートパンツのオールインワンの上に、黒い長めのパーカーを羽織ると一目散で現場へと向かった。
結局、撮影場所は近所の喫茶店だったのでなんとかすぐに色葉の現場入りは出来た。
「紗々芽、帰らないでよ」
「いいからさっさと行け!」
着くなり井口が大慌てで色葉を引っ張って、外に止まっていた車へと押し込んでいる。
スモーク貼りのバンなので、多分あれの中で準備するのだろうと思う。
スタッフやカメラマンは、さすがファッション誌の関係者だけあって、みんなオシャレで煌びやかだ。
華やかな色合いの服を着ていたり、アシンメトリーな髪形をしていたり。
紗々芽はせめて部屋着が見えないようにパーカーのファスナーを閉めて、所在なさげに隅っこに立った。
何人かが誰だろうという顔で見てくるので、とても居心地が悪い。
なんでこうなったんだと、思わずため息だ。
一ケ月前にモデルになることが決まってから、毎週のようにこうだ。
井口の言ったとおり、色葉が雑誌に載ってから売り上げは右肩上がりらしい。
念のためと井口と連絡先を交換しただけで、案の定撮影に呼ばれるなんてことはなく。
色葉がどうして紗々芽は一緒の仕事じゃないのかと聞かれるので、服のサイズがないからともっもとらしい事を言っておいた。
それに不満そうな顔をしていたが初めて乗った雑誌を見て紗々芽が褒めたせいか、一応続ける気にはなったらしい。
しかし、もともとやる気のなかった色葉は放課後、紗々芽と帰ることを優先してサボるわ遅刻するわだ。
休みの日など、わざわざ紗々芽を呼び出して現場入りしていたので、一度断ったら今度は仕事を無視して来るようになった。
猫のように気まぐれすぎる。
むしろ猫よりタチが悪いかもしれない。
「色葉ちゃん入りまーす」
スタッフの声に入口に目を向ければ、モダンな白黒の柄が入ったワンピースに赤いコサージュをつけた色葉が撮影スペースへと入ってきた。
今は梅雨明けだが、ファッション雑誌は先取りするものなので秋の装いで季節感が狂いそうだなと思う。
メイクはボルドーの口紅をメインに茶系でまとめていて、ひどく大人っぽい。
メイクなんかとは無縁に生活している紗々芽には、それだけで別世界だった。
そのまま窓際の深緑色のソファーに色葉が寝そべって、フラッシュがたかれ始める。
可愛いというより妖艶な表情というのだろうか、とても同い年には見えないと紗々芽はそれをぼんやり見ていた。
(凄いなあ、あたしといる時とは別人みたいだ)
自分の友人に見えない色葉の撮影風景に、いつも驚かされる。
「あれ、君は?」
「あ、色葉の友人です」
前を通りかかった長い茶髪の女性が紗々芽に気付いたので、慌てて頭を下げた。
「ふうん」
スタイルのいい体をジーンズに入れている女性にじろじろと見られて、紗々芽は自分が完全なる部屋着姿のことを思い出し、わずかに頬を赤くした。
「友達なんていたんだ。大変でしょ~色葉ちゃん、気まぐれだから」
「え、いえ、そんなことは」
「まあね、有名人だから一緒にいると色々おいしい思いするから、多少は我慢するものね」
からからと笑う女性の言い分に、紗々芽はむっと眉根を寄せた。
まるで利益があるから色葉と友人になっているような物言いに、不快感が喉からせり上がってくる。
女性の言い方に他意はないただの軽口とわかっていても。
「あたし、色葉が有名人だから友達してるわけじゃないです」
せりあがった不快感を、紗々芽はそのまま口にした。
撮影中なので小声で。
でもはっきりと。
「えっと……」
キッパリ言い切った紗々芽に女性はそんなこと言われるとは思ってなかったのか、気まずそうに視線をせわしなく動かしはじめる。
それをじっと見上げると、そそくさと彼女は離れて行った。
思わずジト目で追いかけてしまう。
紗々芽にとっては友達が有名人になったのであって、有名人が友達になったのではない。
確かに色葉は気まぐれで大変だけどな、と一部は共感しておいた。
「やあ、今日も助かったよ」
「あ、どうも」
横から井口に声をかけられて、紗々芽はぺこりと頭を下げた。
今日は黄色のひまわり柄がスーツの中で目立っている。
彼はいつも、派手なネクタイをしているのだ。
何かこだわりでもあるのかもしれない。
井口は疲れたように、はあとひとつ息を吐いた。
「正直、色葉ちゃんの気まぐれが予想外すぎる」
愚痴を言い始めた井口に、紗々芽はそうだろうなあと思う。
そもそも最初はだまし討ちみたいなものだったのだから。
けれど続けているのは色葉なのだから。
たとえ絶え間なく仕事を持ってくる井口が引き留めていても。
まじめにしろと紗々芽は口にしているのだが。
何故か暖簾に腕押しだ。
井口が眼鏡のブリッジをくいと上げた。
目線は色葉に向かったまま、紗々芽の方を見てはいない。
「遅刻する、やる気がない、打ち上げも出ない。理由を聞けば、君の家に行くから。君と帰るから。君のことばかりだ」
ちらりと眼鏡のレンズ超しに、糸目の奥から視線が向けられる。
「なんでこんなに君を気にしてるんだか」
呆れたような口調に、紗々芽は小さい体をますます小さくさせた。
「それは……あたしも思うし、不思議ですけど……」
両手の指先をすり合わせてうつむいてしまうと、紗々芽は本当に何でだと眉を下げた。
「とにかく仕方がない。これからすべての色葉ちゃんの現場に同行してくれ」
「ええ!?」
いきなりの申し出に、思わず大声が出た。
何人かの視線が自分に向いたことにはっと口を押さえてから、おそるおそる井口を見上げる。
「どういうこと、ですか?」
「そのままの意味だよ。君さえいれば色葉ちゃんは現場にちゃんと来てくれる」
サーッと血の気が引くのがわかった。
色葉に同行なんて、そんな場違いな所に行きたくなんかない。
「む、むりです」
「無理じゃない」
ピシャリと言われてしまい、バイト代は出すと言われたがまったく嬉しくない。
頭上からの眼差しに小さな紗々芽は委縮してしまい、結局頷く代わりに色葉の方を睨みつけた。
本人は、視線が合ったことに嬉しそうに小さく手を振ってきたが、せめてもの意趣返しに紗々芽は振り返さなかった。
開いているページには、色葉が載っている。
表紙も色葉なのに、凄いなというのが率直な感想だ。
ピンクのふわふわとしたノースリーブワンピースは、ともすれば子供っぽくなるだろうに紙面の色葉はスッキリと着こなしている。
ピンポンと玄関のインターフォンが鳴ったので、雑誌を棚になおして紗々芽は玄関へと向かった。
「はい」
ガチャリと開ければ、そこには色葉が立っていた。
スクエアカラーの白いブラウスにデニム姿がシンプルな分、色葉を引き立てている。
突然の来訪者に、紗々芽ははあとため息をついた。
「上がれよ」
「おじゃまします」
機嫌が良さそうに、うながされるまま紗々芽の自室へと足を踏み入れた。
「ふふ、あいかわらず可愛い部屋」
「ほっとけ」
いつものように紗々芽の部屋は至る所に『めぇめぇ』の人形や小物が飾ってある。
遠慮なくラグの上のクッションに座った色葉に溜息を吐きながら。
「お前、今日仕事ないの?」
本日は土曜日だ。
最近の色葉は放課後も休日も仕事で埋まっているはずなのに。
「さあ、どうだったかな」
テーブルの上に置いてある、マスコットキーホルダーをつんと指先でつつきながら興味なさそうな呟き。
まさかと思った瞬間、紗々芽のスマホの着信が鳴りだした。
ひええと思いながらも画面を覗き込むと、そこには井口の文字。
「も、もしもし」
『甘滝さん!そこに色葉ちゃんいる?いるよね!今日は表紙撮影の日なんだよ!』
予想通りの切羽詰まった声に、紗々芽は座っている色葉の腕をぐいと引っ張った。
「すぐ連れて行きます!」
『あああ、お願い!撮影場所ラインするから』
わたわたと慌ただしくスマホを切ると。
「この馬鹿!仕事じゃないか、行くぞ」
怒鳴って紗々芽は着替える暇もなく、部屋着のショートパンツのオールインワンの上に、黒い長めのパーカーを羽織ると一目散で現場へと向かった。
結局、撮影場所は近所の喫茶店だったのでなんとかすぐに色葉の現場入りは出来た。
「紗々芽、帰らないでよ」
「いいからさっさと行け!」
着くなり井口が大慌てで色葉を引っ張って、外に止まっていた車へと押し込んでいる。
スモーク貼りのバンなので、多分あれの中で準備するのだろうと思う。
スタッフやカメラマンは、さすがファッション誌の関係者だけあって、みんなオシャレで煌びやかだ。
華やかな色合いの服を着ていたり、アシンメトリーな髪形をしていたり。
紗々芽はせめて部屋着が見えないようにパーカーのファスナーを閉めて、所在なさげに隅っこに立った。
何人かが誰だろうという顔で見てくるので、とても居心地が悪い。
なんでこうなったんだと、思わずため息だ。
一ケ月前にモデルになることが決まってから、毎週のようにこうだ。
井口の言ったとおり、色葉が雑誌に載ってから売り上げは右肩上がりらしい。
念のためと井口と連絡先を交換しただけで、案の定撮影に呼ばれるなんてことはなく。
色葉がどうして紗々芽は一緒の仕事じゃないのかと聞かれるので、服のサイズがないからともっもとらしい事を言っておいた。
それに不満そうな顔をしていたが初めて乗った雑誌を見て紗々芽が褒めたせいか、一応続ける気にはなったらしい。
しかし、もともとやる気のなかった色葉は放課後、紗々芽と帰ることを優先してサボるわ遅刻するわだ。
休みの日など、わざわざ紗々芽を呼び出して現場入りしていたので、一度断ったら今度は仕事を無視して来るようになった。
猫のように気まぐれすぎる。
むしろ猫よりタチが悪いかもしれない。
「色葉ちゃん入りまーす」
スタッフの声に入口に目を向ければ、モダンな白黒の柄が入ったワンピースに赤いコサージュをつけた色葉が撮影スペースへと入ってきた。
今は梅雨明けだが、ファッション雑誌は先取りするものなので秋の装いで季節感が狂いそうだなと思う。
メイクはボルドーの口紅をメインに茶系でまとめていて、ひどく大人っぽい。
メイクなんかとは無縁に生活している紗々芽には、それだけで別世界だった。
そのまま窓際の深緑色のソファーに色葉が寝そべって、フラッシュがたかれ始める。
可愛いというより妖艶な表情というのだろうか、とても同い年には見えないと紗々芽はそれをぼんやり見ていた。
(凄いなあ、あたしといる時とは別人みたいだ)
自分の友人に見えない色葉の撮影風景に、いつも驚かされる。
「あれ、君は?」
「あ、色葉の友人です」
前を通りかかった長い茶髪の女性が紗々芽に気付いたので、慌てて頭を下げた。
「ふうん」
スタイルのいい体をジーンズに入れている女性にじろじろと見られて、紗々芽は自分が完全なる部屋着姿のことを思い出し、わずかに頬を赤くした。
「友達なんていたんだ。大変でしょ~色葉ちゃん、気まぐれだから」
「え、いえ、そんなことは」
「まあね、有名人だから一緒にいると色々おいしい思いするから、多少は我慢するものね」
からからと笑う女性の言い分に、紗々芽はむっと眉根を寄せた。
まるで利益があるから色葉と友人になっているような物言いに、不快感が喉からせり上がってくる。
女性の言い方に他意はないただの軽口とわかっていても。
「あたし、色葉が有名人だから友達してるわけじゃないです」
せりあがった不快感を、紗々芽はそのまま口にした。
撮影中なので小声で。
でもはっきりと。
「えっと……」
キッパリ言い切った紗々芽に女性はそんなこと言われるとは思ってなかったのか、気まずそうに視線をせわしなく動かしはじめる。
それをじっと見上げると、そそくさと彼女は離れて行った。
思わずジト目で追いかけてしまう。
紗々芽にとっては友達が有名人になったのであって、有名人が友達になったのではない。
確かに色葉は気まぐれで大変だけどな、と一部は共感しておいた。
「やあ、今日も助かったよ」
「あ、どうも」
横から井口に声をかけられて、紗々芽はぺこりと頭を下げた。
今日は黄色のひまわり柄がスーツの中で目立っている。
彼はいつも、派手なネクタイをしているのだ。
何かこだわりでもあるのかもしれない。
井口は疲れたように、はあとひとつ息を吐いた。
「正直、色葉ちゃんの気まぐれが予想外すぎる」
愚痴を言い始めた井口に、紗々芽はそうだろうなあと思う。
そもそも最初はだまし討ちみたいなものだったのだから。
けれど続けているのは色葉なのだから。
たとえ絶え間なく仕事を持ってくる井口が引き留めていても。
まじめにしろと紗々芽は口にしているのだが。
何故か暖簾に腕押しだ。
井口が眼鏡のブリッジをくいと上げた。
目線は色葉に向かったまま、紗々芽の方を見てはいない。
「遅刻する、やる気がない、打ち上げも出ない。理由を聞けば、君の家に行くから。君と帰るから。君のことばかりだ」
ちらりと眼鏡のレンズ超しに、糸目の奥から視線が向けられる。
「なんでこんなに君を気にしてるんだか」
呆れたような口調に、紗々芽は小さい体をますます小さくさせた。
「それは……あたしも思うし、不思議ですけど……」
両手の指先をすり合わせてうつむいてしまうと、紗々芽は本当に何でだと眉を下げた。
「とにかく仕方がない。これからすべての色葉ちゃんの現場に同行してくれ」
「ええ!?」
いきなりの申し出に、思わず大声が出た。
何人かの視線が自分に向いたことにはっと口を押さえてから、おそるおそる井口を見上げる。
「どういうこと、ですか?」
「そのままの意味だよ。君さえいれば色葉ちゃんは現場にちゃんと来てくれる」
サーッと血の気が引くのがわかった。
色葉に同行なんて、そんな場違いな所に行きたくなんかない。
「む、むりです」
「無理じゃない」
ピシャリと言われてしまい、バイト代は出すと言われたがまったく嬉しくない。
頭上からの眼差しに小さな紗々芽は委縮してしまい、結局頷く代わりに色葉の方を睨みつけた。
本人は、視線が合ったことに嬉しそうに小さく手を振ってきたが、せめてもの意趣返しに紗々芽は振り返さなかった。
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