トリプルクラッシュ ~3つの星の時空を越えた運命~

設楽 件

文字の大きさ
上 下
139 / 160
第二部 エリミア編

79 決意

しおりを挟む

「奪った?俺がか?笑わせるなよ!」

「自覚無いようなら、思い出させてやろうか?その、頭をリセットしてやるよ!」

「俺に反乱起こしに来たわけではないだろ!用件はなんだ」

「用件?お前に会いに来たわけではない!あんたの嫁に話があるんだ。いつも、自分の事だと認識してしまうのか?マヌケすぎるぞ。・・・元からか」

「フェーナに会いに来た?会わせるわけないだろ」

「何でお前が決めるんだ?いつから束縛野郎になった?」

「いつから、ストーカーになったんだ?」

「悪いが、勝手に会いに行く。仕事なんでね」

 ガルクはイライラしてるシュリオンから、力を吸収した。そして、堂々とシュリオンに近づき、胸元を押した

「ガルク・・・」

 シュリオンは、それ以上何も言わなかったし、追いかけもしなかった



 ガルクはフェーナの部屋は知っていた。フェーナの両親が死んで、ガルーダが引き取ったことになったときに、フェーナの部屋を用意したからだ

「アクト。僕は角を曲がったところにいるからな」

 ガルクはそう言うと、部屋の扉をおもいっきり叩いた。そして、急いで角を曲がって隠れた。アクトは扉の前で利口に静止したままだ。すぐに、扉が開いた

「アクト!?」

 フェーナはアクトを見て驚いてる

「ガルク・・・。アクト、久しぶりね。元気だった?」

 フェーナが自分の肩を叩いて、乗るように言った。しかし、アクトは動かなかった

「どうしたの?私が分からないの?あなたを見つけたのは、私よ」

 しかし、アクトは動かなかった。それを、聞いてたガルクが口笛を吹いた。アクトは口笛に反応して、ガルクがいる角に飛んでいった
 
「ガルク!コソコソ何してるの!」

 アクトを追ってフェーナが角を曲がった。しかし、フェーナが角を曲がった時にはもう、切り裂かれた空間が閉じかけている途中だった

「・・・」

 フェーナは、ゆっくり息を吐き、部屋に戻った



 フェルムスの隊長室にガルクとアクトは戻ってきた

「お疲れ。休んでいいぞ」

 アクトを撫でた

「さてと、国家を転覆させる革命を起こす準備でも始めますか!」

 ガルクはスミに連絡を入れた

「スミ。話がある」

「呼び捨ては初めてだったかしら?相当、重要なことね」

「あぁ。協力を依頼したい」

「どんな内容?」

「シュリオンには唯一王から退いてもらう!」 

「元老院会議で不信任票を入れろと?」

「いや、反乱だ!」

「・・・反乱?今、反乱って言った?」

「反乱。革命。クーデター。暴動。裏切り。内輪揉め。テロ。何でもいいが、シュリオンとフェーナを捕まえる。最悪の場合は殺す」
しおりを挟む
感想 55

あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

彼女にも愛する人がいた

まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。 「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」 そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。 餓死だと? この王宮で?  彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。 俺の背中を嫌な汗が流れた。 では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…? そんな馬鹿な…。信じられなかった。 だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。 「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。 彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。 俺はその報告に愕然とした。

異端の紅赤マギ

みどりのたぬき
ファンタジー
【なろう83000PV超え】 --------------------------------------------- その日、瀧田暖はいつもの様にコンビニへ夕食の調達に出掛けた。 いつもの街並みは、何故か真上から視線を感じて見上げた天上で暖を見る巨大な『眼』と視線を交わした瞬間激変した。 それまで見ていたいた街並みは巨大な『眼』を見た瞬間、全くの別物へと変貌を遂げていた。 「ここは異世界だ!!」 退屈な日常から解き放たれ、悠々自適の冒険者生活を期待した暖に襲いかかる絶望。 「冒険者なんて職業は存在しない!?」 「俺には魔力が無い!?」 これは自身の『能力』を使えばイージーモードなのに何故か超絶ヘルモードへと突き進む一人の人ならざる者の物語・・・ --------------------------------------------------------------------------- 「初投稿作品」で色々と至らない点、文章も稚拙だったりするかもしれませんが、一生懸命書いていきます。 また、時間があれば表現等見直しを行っていきたいと思っています。※特に1章辺りは大幅に表現等変更予定です、時間があれば・・・ ★次章執筆大幅に遅れています。 ★なんやかんやありまして...

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...