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第二部 エリミア編
79 決意
しおりを挟む「奪った?俺がか?笑わせるなよ!」
「自覚無いようなら、思い出させてやろうか?その、頭をリセットしてやるよ!」
「俺に反乱起こしに来たわけではないだろ!用件はなんだ」
「用件?お前に会いに来たわけではない!あんたの嫁に話があるんだ。いつも、自分の事だと認識してしまうのか?マヌケすぎるぞ。・・・元からか」
「フェーナに会いに来た?会わせるわけないだろ」
「何でお前が決めるんだ?いつから束縛野郎になった?」
「いつから、ストーカーになったんだ?」
「悪いが、勝手に会いに行く。仕事なんでね」
ガルクはイライラしてるシュリオンから、力を吸収した。そして、堂々とシュリオンに近づき、胸元を押した
「ガルク・・・」
シュリオンは、それ以上何も言わなかったし、追いかけもしなかった
ガルクはフェーナの部屋は知っていた。フェーナの両親が死んで、ガルーダが引き取ったことになったときに、フェーナの部屋を用意したからだ
「アクト。僕は角を曲がったところにいるからな」
ガルクはそう言うと、部屋の扉をおもいっきり叩いた。そして、急いで角を曲がって隠れた。アクトは扉の前で利口に静止したままだ。すぐに、扉が開いた
「アクト!?」
フェーナはアクトを見て驚いてる
「ガルク・・・。アクト、久しぶりね。元気だった?」
フェーナが自分の肩を叩いて、乗るように言った。しかし、アクトは動かなかった
「どうしたの?私が分からないの?あなたを見つけたのは、私よ」
しかし、アクトは動かなかった。それを、聞いてたガルクが口笛を吹いた。アクトは口笛に反応して、ガルクがいる角に飛んでいった
「ガルク!コソコソ何してるの!」
アクトを追ってフェーナが角を曲がった。しかし、フェーナが角を曲がった時にはもう、切り裂かれた空間が閉じかけている途中だった
「・・・」
フェーナは、ゆっくり息を吐き、部屋に戻った
フェルムスの隊長室にガルクとアクトは戻ってきた
「お疲れ。休んでいいぞ」
アクトを撫でた
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ガルクはスミに連絡を入れた
「スミ。話がある」
「呼び捨ては初めてだったかしら?相当、重要なことね」
「あぁ。協力を依頼したい」
「どんな内容?」
「シュリオンには唯一王から退いてもらう!」
「元老院会議で不信任票を入れろと?」
「いや、反乱だ!」
「・・・反乱?今、反乱って言った?」
「反乱。革命。クーデター。暴動。裏切り。内輪揉め。テロ。何でもいいが、シュリオンとフェーナを捕まえる。最悪の場合は殺す」
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