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第二部 エリミア編

68 ガルクの考察

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「ガルク。何に気付いた?」

 戦争の跡を修繕してる様子を見てたガルクの元にアイリンが訪れた

「隊長。気付いたわけではなく、直感が違和感を覚えました」 

「直感か・・・」

「元老院メンバーだって、馬鹿ではない。父の強さも知ってるし、敵味方の戦力も、おおまか分かる。なのに、戦争仕掛けますか?」

「それは、私も感じた。だが、一人が動けば、もっと動くと思ったんではないか?」

「隊長。提案があるんですけど・・・」

 アイリンはガルクの表情から、何かを読み取った

「ヤバい提案か?」

「禁忌行為です」

「許可できん。どうせ、反乱を起こした元老院メンバーの蘇生だろ?」

 アイリンはガルクの考えに気づいていた

「けど!もし、この反乱の裏に誰が居たとして。それが、テロリストのトップだと思いませんか?もしそうなら、フェーナの両親を殺した人物も分かる!フェルムスの先輩の敵も取れる!」

「落ち着け。単なる、お前の妄想だ!・・・仕事に戻れ」

「仕事ないでしょ?」

「今はな」

 アイリンに連れられ、ガルクは本部に帰った



 スミとガルクは密かに会っていた

「スミさん。支持率下がりました?」

「大陸内では変わってないわ。だけど、エリミア全土からの支持は少し落ちたわ」

「シュリオンは上がっちゃいましたよ!どうするんですか!?」

「安心して、ガルーダは死ぬまで引退しないでしょう。死ぬまでの間に挽回できる」

「だと、いいんですが・・・。シュリオンは、父と同じでカリスマ性があります。そして、後ろには天才フェーナがいる。唯一王になる可能性は高い。彼が唯一王になることは、弟として誇らしいですが、父みたいには、まとめられない。いずれ、エリミア全土を真っ二つにする戦争が起きるかもしれません」

「それは、私でも同じよ」

「あなたは、お人好しだ。だが、真っ二つになる前に、自分の力量を知り、退任するはず」

 スミは少し微笑んだ



 その頃、フィオルとドードルはガルーダとの対人訓練を行っていた

「やぁ、フィオル。息子は元気かね?」

「唯一王。ガルクは相変わらずですね。シュリオンはフェーナの操り人形になってますよ」

「唯一王。僕を覚えてますか?」

「もちろん。ドードル・クルトナ。昔、クルトナ家で会いましたね」

「僕の能力知ってますよね?」

 ガルーダは頷いた

「だったら、動物持ち込みいいですか?」

 ガルクに許可を得て、アクトを連れてきた

「もちろん。相当なハンデがないと、勝負になりませんから。フィオル君は、無理をしないこと」

 勝負はドードルがアクトに憑依したとたん始まった。フィオルは命の前借りを行わず、肉体強化のみで戦った。だが、それだけでは勝てるはずもなく、あっけなくガルーダにやられた。アクトになったドードルとガルーダは、なかなか良い勝負を行ったが、ガルーダにドードル本体を狙われて、決着が着いた
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