128 / 160
第二部 エリミア編
68 ガルクの考察
しおりを挟む「ガルク。何に気付いた?」
戦争の跡を修繕してる様子を見てたガルクの元にアイリンが訪れた
「隊長。気付いたわけではなく、直感が違和感を覚えました」
「直感か・・・」
「元老院メンバーだって、馬鹿ではない。父の強さも知ってるし、敵味方の戦力も、おおまか分かる。なのに、戦争仕掛けますか?」
「それは、私も感じた。だが、一人が動けば、もっと動くと思ったんではないか?」
「隊長。提案があるんですけど・・・」
アイリンはガルクの表情から、何かを読み取った
「ヤバい提案か?」
「禁忌行為です」
「許可できん。どうせ、反乱を起こした元老院メンバーの蘇生だろ?」
アイリンはガルクの考えに気づいていた
「けど!もし、この反乱の裏に誰が居たとして。それが、テロリストのトップだと思いませんか?もしそうなら、フェーナの両親を殺した人物も分かる!フェルムスの先輩の敵も取れる!」
「落ち着け。単なる、お前の妄想だ!・・・仕事に戻れ」
「仕事ないでしょ?」
「今はな」
アイリンに連れられ、ガルクは本部に帰った
スミとガルクは密かに会っていた
「スミさん。支持率下がりました?」
「大陸内では変わってないわ。だけど、エリミア全土からの支持は少し落ちたわ」
「シュリオンは上がっちゃいましたよ!どうするんですか!?」
「安心して、ガルーダは死ぬまで引退しないでしょう。死ぬまでの間に挽回できる」
「だと、いいんですが・・・。シュリオンは、父と同じでカリスマ性があります。そして、後ろには天才フェーナがいる。唯一王になる可能性は高い。彼が唯一王になることは、弟として誇らしいですが、父みたいには、まとめられない。いずれ、エリミア全土を真っ二つにする戦争が起きるかもしれません」
「それは、私でも同じよ」
「あなたは、お人好しだ。だが、真っ二つになる前に、自分の力量を知り、退任するはず」
スミは少し微笑んだ
その頃、フィオルとドードルはガルーダとの対人訓練を行っていた
「やぁ、フィオル。息子は元気かね?」
「唯一王。ガルクは相変わらずですね。シュリオンはフェーナの操り人形になってますよ」
「唯一王。僕を覚えてますか?」
「もちろん。ドードル・クルトナ。昔、クルトナ家で会いましたね」
「僕の能力知ってますよね?」
ガルーダは頷いた
「だったら、動物持ち込みいいですか?」
ガルクに許可を得て、アクトを連れてきた
「もちろん。相当なハンデがないと、勝負になりませんから。フィオル君は、無理をしないこと」
勝負はドードルがアクトに憑依したとたん始まった。フィオルは命の前借りを行わず、肉体強化のみで戦った。だが、それだけでは勝てるはずもなく、あっけなくガルーダにやられた。アクトになったドードルとガルーダは、なかなか良い勝負を行ったが、ガルーダにドードル本体を狙われて、決着が着いた
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
※稚拙ながらも投稿初日からHOTランキング(2024.11.21)に入れて頂き、ありがとうございます🙂 今回初めて最高ランキング5位(11/23)✨ まさに感無量です🥲
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】聖女ディアの処刑
大盛★無料
ファンタジー
平民のディアは、聖女の力を持っていた。
枯れた草木を蘇らせ、結界を張って魔獣を防ぎ、人々の病や傷を癒し、教会で朝から晩まで働いていた。
「怪我をしても、鍛錬しなくても、きちんと作物を育てなくても大丈夫。あの平民の聖女がなんとかしてくれる」
聖女に助けてもらうのが当たり前になり、みんな感謝を忘れていく。「ありがとう」の一言さえもらえないのに、無垢で心優しいディアは奇跡を起こし続ける。
そんななか、イルミテラという公爵令嬢に、聖女の印が現れた。
ディアは偽物と糾弾され、国民の前で処刑されることになるのだが――
※ざまあちょっぴり!←ちょっぴりじゃなくなってきました(;´・ω・)
※サクッとかる~くお楽しみくださいませ!(*´ω`*)←ちょっと重くなってきました(;´・ω・)
★追記
※残酷なシーンがちょっぴりありますが、週刊少年ジャンプレベルなので特に年齢制限は設けておりません。
※乳児が地面に落っこちる、運河の氾濫など災害の描写が数行あります。ご留意くださいませ。
※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる