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第二部 エリミア編
67 策士フェーナ
しおりを挟む「何で笑ってんだ?」
「だって、ガルーダさんが勝つに決まってる戦いよ。シュリオンは最初から味方するけど、スミさんは後から。ガルーダさんが引退した後の、唯一王争いに、今回の戦争での行動は響いてくるわ!果たして、最初から味方した人と、状況を見て卑怯に参戦した人。どっちをみんなは支持するかしら?」
ガルクはビビった。フェーナよ、こんなに卑怯だったか?確かに、策としては認めるべきだ。だが、スミさんの性格を利用して蹴落としていくなんて・・・
「さぁ!シュリオン!戦場に行きなさい!」
フェーナはシュリオンを部屋から無理矢理追い出した
「フェーナは行かないのか?!」
「当たり前でしょ。何で、私が戦うのよ」
ガルクは本当に第三次勢力として戦争に行こうかと考えてしまった。スミさんやフェルムス。どっちにもつかない大陸。リンドルズ学校の教師達と手を組んで。それくらい、シュリオンとフェーナが星のトップになるのはダメだと思った
結果、戦争は唯一王側が圧倒的な勝利で終わった。唯一王ガルーダが自ら最前線で戦い、たった数週間の戦いだった。謀反を起こした大陸の元老院メンバーは戦死したため、新たな元老院メンバーでの政治が行われるようになった
「フゥー。平和だ!つまらん!」
ドードルは眠そうにフェルムス本部内をぐるぐる歩き回ってた
「平和なことはいいことだぞ。戦争中や戦争後は犯罪が増えるかと思ったが、ガルーダが敗戦大陸を考慮してくれたので、そこまで増えずに良かった」
アイリンはドードルが歩き回ってるのを見てる。フェルムスに久しぶりの暇な時間がやって来た
「何か、フェルムス内で行事でもするか?」
それを、聞きつけたフェルムス隊員の何人かが、ドードルとアイリンがいる部屋に入ってきた
「行事!?」
「殺し合い!殺し合い!」
「ライクルスに一票!」
「今こそ、星を乗っ取りましょう!」
「フェルムス内での強さをハッキリさせよう!」
アイリンは個性豊かな部下を、まとめるのに精一杯だ
「フィオル!ガルク!居るか?」
ドードルが逃げようとするのを父は分かっていた
「フィオル。居ます!」
「ドードルを外に出させるな!」
フィオルが、すぐにドードルの腕を掴んだ
「ガルク!ガルク!」
「ガルクは休みです」
「あいつ、何してんだ?」
「何か、戦争の裏に誰かいたんじゃないかと。朝、急に言われて・・・」
「戦争の裏?」
「何かに気付いたかのような感じでした」
フェルムス隊員達は、まだ騒いでる
「うるせぇな!一人ずつ潰すぞ!」
一番強い隊長が隊員達を睨みつけた
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