120 / 160
第二部 エリミア編
60 遺跡まで
しおりを挟む「ガルク。私から離れるな」
「了解」
アイリンは走り出した。それに続いてガルクも走る。すると、翼がついた大蛇のような群れが襲ってきた
「ガルク。ここで、問題な」
アイリンが反撃しながら、ガルクに言った。ガルクも必死に回避してる
「今?!」
「あぁ。さて、この生き物の名前は?それと、対処方法は何だと思う?これ、リンドルズ学校で勉強してるはずだぞ」
アイリンが一匹を素手で鷲掴みにした
「えーと。この生き物はムーニュ。群れで行動する生き物で。毒は持っていないけど、巻き付かれると骨を砕かれる。対処方法は、明るいところが苦手だから、光を浴びせる」
「正解!」
アイリンは腰のポーチから丸い球体を取り出し投げた。すると、投げられた球体は激しく発光した
「言うの遅いが、直視するな」
ガルクは急いで目を閉じた
「直視しちゃいました!」
「安心しろ。最悪失明するくらいで、問題ない。再生できる」
「失明はしてないと思います」
「それは、良かった。もう、いいぞ。ムーニュの群れは消えた」
ガルクは目を開けた。すると、球体は発光しておらず、ムーニュはいなかった
「あなたは、目を瞑らなかったの?」
「訓練を受けてる。初めて見た人が失明するくらいだ。ちなみにこれは、一度しか発光できんから」
「え?!この先、どうするの?」
「問題。どうすればいい?」
「戦う?」
「違う。正解は、逃げるんだよ。全力で逃げる。先に進むぞ」
アイリンは走り出した。ガルクも後を追う。アイリンは途中途中で、地図を見るために立ち止まり。夜中になるまで走った。その間に、様々な動植物と対峙することになり、その度にガルクは死にかけてボロボロだった。夜中になったので野宿することになり、アイリンはポーチからカプセルを取り出し地面に置くと、それがテナントハウスみたいな家になった
「入れ」
ネオルノ先生とドードルも合流し、四人で一夜を過ごすことになった
「ガルク。大丈夫だった?」
「問題ないよ。ただ、けっこう能力を使ってしまった」
「よく、頑張ったぞ。思ったんだが、群れで行動してない猛獣は、ドードル呼べば良かったな」
ガルクは思った。この人、今さら気づいたみたいな顔してるけど、わざと僕にやらせてたのだろう
「ゆっくり休め。この、場所周辺には動物達は近づけないようになってるから、安心しろ」
ガルク達は就寝した
次の日、アクトの疲労が酷かったので、四人で歩いて進むことになった
「お前、大丈夫か?」
ガルクだけ、アクトを肩に乗せて歩いているので、遅れてる
「大丈夫です!」
半日ほど歩いたら、アイリンが止まった
「着いたぞ」
洞窟のようになっているところを指差した
「ここ?ここが、遺跡なの?」
「遺跡らしくないが、立派な古代の建築物だぞ」
「暗くない?何にも見えないけど・・・」
「旧式の光源で進もうか」
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。

門番として20年勤めていましたが、不当解雇により国を出ます ~唯一無二の魔獣キラーを追放した祖国は魔獣に蹂躙されているようです~
渡琉兎
ファンタジー
15歳から20年もの間、王都の門番として勤めていたレインズは、国民性もあって自らのスキル魔獣キラーが忌避され続けた結果――不当解雇されてしまう。
最初は途方にくれたものの、すぐに自分を必要としてくれる人を探すべく国を出る決意をする。
そんな折、移住者を探す一人の女性との出会いがレインズの運命を大きく変える事になったのだった。
相棒の獣魔、SSSランクのデンと共に、レインズは海を渡り第二の故郷を探す旅に出る!
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、で掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる