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第二部 エリミア編

52 消灯時間過ぎ

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 ガルクは急いで、校長室の扉を叩いた。しかし、いくら叩いても反応がない

「ガルク。どうしたんだ?」

「エリミア史の授業で、禁忌行為の授業を何年も前にやったの覚えてるか?」

 ガルクがシュリオンに聞いたが、首を横に振った

「全然。エリミア史の授業はいつも寝てる」

「はぁー。やったんだ。その時、ネオルノ先生は蘇生装置がどこにあるかとは言わなかったけど、フェーナが能力を使って、調べたんだ。その時、起きてた、僕とフェーナ。そして、リッゾルの三人で話したんだよ」

「リッゾルとフェーナ・・・」

「フェーナが、蘇生装置は校長室にあると言ったんだ」

「そうか!だからあの時に、フェーナが蘇生装置かと聞いたのか!」

「ねぇ。何の話?」

 フィオルがシュリオンに聞いた

「リッゾルを医務室に二人で運んだろ?その後、俺がフェルムス隊員に連れられ、校長室に行ったんだ。校長室でのリッゾルの動向の話し合いの前に、フェーナが校長室に置いてあった装置を指差したんだ」

「それが、蘇生装置?」

「あぁ。アイリン・クルトナが答えてた。確か・・・、処分しろと言ってるのに、まだ置いてるなんて。とか言ってたような」

「けど、蘇生装置は無事だったんだろ?」

「あぁ。けど、リッゾルが知ってたのは事実だ」

「逆に、リッゾルは蘇生装置で何がしたいの?」 

「蘇生装置がメインとは言ってないだろ?今は、蘇生装置が例だが。学校には結界等といった、特殊で貴重な装置が沢山ある」

「それで、学校の中にある物が狙われたと思ったのか?」

「そうだよ」

 シュリオンとフィオルは少し黙り込んだ

「けど、その場所をテロリスト達が知っているの?」

「うーん。そうか・・・。生徒も場所を知らない。知ってたとしても、親からの情報や、フェーナのような能力者だけ」

 その時、シュリオンが口を開いた

「あのさ。こんな事は言いたくないけど・・・。学校の先生やフェルムスの隊員が、首謀者なら?」

 その発言の後、三人の寿命が縮むことが起こった

「シュリオン。首謀者を断定するなら、覚悟を持ちなさい」

 シュリオンの後ろに校長が立っていた

「校長!?」

「あなた達、消灯時間は過ぎてますよね?自覚ありますか?」

「はい」

「罰則です。それに、シュリオンはプラスでさらにです」

「何で?!」

「先生やフェルムスを疑ったからです。確かに一理ありますが。大人達が命をかけて、生徒を守ったのに、その発言は酷ですよ」

「すいません」

「全員で、広間の掃除をしなさい」

「掃除なら人間より機械の方が・・・」

「清掃するのは、あなた達の心だと思ってやりなさい」

「最悪だ」

「あと、シュリオン。あなたは、殉職したフェルムス隊員の慰霊碑を造るのも手伝いなさい」

 三人は、罰則を与えられて落胆したが、校長は校長室を開けた

「入りなさい」
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