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第二部 エリミア編
47 ドードルとガルク
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ホログラムのアイリン・クルトナ対ザルウィン・クルトナはあっけなく決着が着いた
「私が、負けた。負けた。負けた。負けた・・・」
アイリン・クルトナは、その場に崩れた
「いや。あれですよ!ほら!」
「ねっ!ガルク。ねっ!」
ガルクとネオルノ先生は、必死にどうにかしようとしていた
「あれですよ!ホログラム!ホログラムだから!」
「そうよ。ザルウィンは、私が知る限り弱かったわ!虫すら殺せなかったはず!・・・多分」
その時、ドードル・クルトナが入ってきた
「またかよ。父さん」
どうやら、何回かこういうことが、あるらしい
「父さん。自分が負けるのが許せないんだ。よくガルーダ王に負けたら、こうなってる」
「父さんを知ってるの?」
「あぁ。よくここに来るよ」
ガルクは驚いた。宮殿にすら、顔をあまり出さないのに。クルトナ家にはよく来てるなんて
「何しに来るの?」
「仕事の話かな?父さんとガルーダ王が何を話してるのか、僕も知らない」
「へー。ところで、ドードル君はザルウィンについてどう思う?」
「ドードルでいいよ。ザルウィン・クルトナのこと?嫌いだよ」
「なんで?」
「というか、クルトナ家が嫌いなんだ。全員ね」
「お父さんも?」
「あぁ。父は特にさ。そして、一番嫌いなクルトナ家の人間は、僕自身だよ」
「それは、能力のせい?」
ネオルノ先生がガルクを睨んだ
「あぁ。・・・君は知ってるのか。ガルクは、自分の能力が好き?」
ガルクにとって、複雑な質問だった。確かに、自分の能力は強力だ。だが、能力を使えば破壊衝動がすごいある。周りにも危害が及ぶかもしれない
「そこまで、好きじゃない」
「ガルクの能力は知ってる。負の感情の吸収だろ?だけど、ガルク自身は、あまり使いたくない」
「どうして分かるの?」
「それはね・・・」
ドードルが少しためらってるのをネオルノ先生は気づいた。だから、ネオルノ先生が続きを言った
「ガルクとドードルは似ていますよ」
「え?」
「そうなんだ」
「二人とも、すごい似てます。能力に恵まれず。周囲からも、陰口を言われる。ガルクなら、父と反対で不吉な子。ドードルは、憑依能力が弱いクルトナ家の出来損ない」
ネオルノ先生は、長く生きてるからか、そういうのを感じるのに長けていた
「そして、二人とも何かを憎んでいますね。父親ですか?それとも、世界ですか?」
ガルクとドードルは、心を見透かされてるみたいで、驚いていた
「ネオルノ先生。それくらいで」
やっと、アイリン・クルトナが立ち上がった
「誘導しないでください。二人が、テロリストになってしまいますよ」
「もう、立ち直れたの?」
「さてと、クルトナ家の一人ずつを調べていきますか」
「え?どういうこと?」
「なんのために来たと思ってんだ。ガルク」
「そうか!クルトナ家に裏切り者がいないか調べるため!」
「そう。クルトナ家が潔白だと、分かっていたいので・・・」
ドードルを含めた、四人でクルトナ家全員を調べていった
「私が、負けた。負けた。負けた。負けた・・・」
アイリン・クルトナは、その場に崩れた
「いや。あれですよ!ほら!」
「ねっ!ガルク。ねっ!」
ガルクとネオルノ先生は、必死にどうにかしようとしていた
「あれですよ!ホログラム!ホログラムだから!」
「そうよ。ザルウィンは、私が知る限り弱かったわ!虫すら殺せなかったはず!・・・多分」
その時、ドードル・クルトナが入ってきた
「またかよ。父さん」
どうやら、何回かこういうことが、あるらしい
「父さん。自分が負けるのが許せないんだ。よくガルーダ王に負けたら、こうなってる」
「父さんを知ってるの?」
「あぁ。よくここに来るよ」
ガルクは驚いた。宮殿にすら、顔をあまり出さないのに。クルトナ家にはよく来てるなんて
「何しに来るの?」
「仕事の話かな?父さんとガルーダ王が何を話してるのか、僕も知らない」
「へー。ところで、ドードル君はザルウィンについてどう思う?」
「ドードルでいいよ。ザルウィン・クルトナのこと?嫌いだよ」
「なんで?」
「というか、クルトナ家が嫌いなんだ。全員ね」
「お父さんも?」
「あぁ。父は特にさ。そして、一番嫌いなクルトナ家の人間は、僕自身だよ」
「それは、能力のせい?」
ネオルノ先生がガルクを睨んだ
「あぁ。・・・君は知ってるのか。ガルクは、自分の能力が好き?」
ガルクにとって、複雑な質問だった。確かに、自分の能力は強力だ。だが、能力を使えば破壊衝動がすごいある。周りにも危害が及ぶかもしれない
「そこまで、好きじゃない」
「ガルクの能力は知ってる。負の感情の吸収だろ?だけど、ガルク自身は、あまり使いたくない」
「どうして分かるの?」
「それはね・・・」
ドードルが少しためらってるのをネオルノ先生は気づいた。だから、ネオルノ先生が続きを言った
「ガルクとドードルは似ていますよ」
「え?」
「そうなんだ」
「二人とも、すごい似てます。能力に恵まれず。周囲からも、陰口を言われる。ガルクなら、父と反対で不吉な子。ドードルは、憑依能力が弱いクルトナ家の出来損ない」
ネオルノ先生は、長く生きてるからか、そういうのを感じるのに長けていた
「そして、二人とも何かを憎んでいますね。父親ですか?それとも、世界ですか?」
ガルクとドードルは、心を見透かされてるみたいで、驚いていた
「ネオルノ先生。それくらいで」
やっと、アイリン・クルトナが立ち上がった
「誘導しないでください。二人が、テロリストになってしまいますよ」
「もう、立ち直れたの?」
「さてと、クルトナ家の一人ずつを調べていきますか」
「え?どういうこと?」
「なんのために来たと思ってんだ。ガルク」
「そうか!クルトナ家に裏切り者がいないか調べるため!」
「そう。クルトナ家が潔白だと、分かっていたいので・・・」
ドードルを含めた、四人でクルトナ家全員を調べていった
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