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第二部 エリミア編
32 瞬間移動
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ガルクとネオルノ先生、アクトがいた丘にガルーダが瞬間移動してきた
「父さん?!」
「ガルーダ。どうなりました?」
「戦いは、ほぼ終わった。校舎内に連れていく。嘘だろ!?テマニーか?!」
「アクトと言うんだ。フェーナと僕で世話してる」
「学生時代、私とアイリン・クルトナは、テマニー捜そうと躍起になっていたが、見つけられなかった」
「ガルーダ。見つけたいと欲が強いものの前には、探し物は現れたりしませんよ。特に、珍獣の場合は警戒心が強いですから」
「そうですね。大切に育てなさい。さてと、帰るか」
ガルーダが、ガルクとネオルノ先生に触った
三人は、校舎内に瞬間移動してきた
「オェッ!気持ち悪い」
ガルクが、えずいてる
「言い忘れてたけど。瞬間移動は、三半規管を強化しとかないと、吐くぞ」
ガルーダは息子が、吐きそうになってるのを見て、思い出したかのように言った
「ネオルノ先生は大丈夫ですか?」
「えぇ。昔、何回か体験したことありますし。三半規管の強化は知ってましたから」
「早く言ってくれ~!」
「それじゃあ、シュリオン達を連れてくる」
ガルーダは二人の前から消えた
「父さん。気持ち悪くないのかな?」
「慣れているのでしょう。それと、三半規管をわざわざ強化しなくても、強者は気持ち悪くなりませんよ」
「僕は弱者ですか・・・」
「まぁ、子どもですから」
温室にシュリオンが着いたときには、フィオルが退屈そうに待っていた
「フィオル!大丈夫だったか!?」
「温室に来る前に、テロリストの何人かを、気絶させてきた」
「えっ?見なかったけど・・・」
「寄り道したんだ。それに、フェルムス隊員がすぐに来てくれたから、後始末は任せちゃた」
フィオルの後ろには、シュリオンとフィオルよりも上級生が居るが、みんなビビって震えている
「先輩達、校舎内にいきますよ!」
シュリオンが言うが、全員その場から動かない
「シュリオン。怯えてる者に、行動しろと言うのは、ダメですよ。まずは、安全なことを証明しないと」
また、ガルーダが急に現れた
「父さん。さすがに、それは止めてください。急に現れるのが、一番怖いよ」
「だが、私がいることは、全員の安心に繋がる。見てみろ」
さっきまで、怯えていた上級生達は、唯一王を見たことで、表情が明るくなった
「確かに」
「フィオル。敵と戦ってみました?」
「はい。唯一王ガルーダ様!」
「そんなに丁寧に言わなくていいぞ」
「はい。ガルーダ様!」
「唯一王かガルーダでいい」
「はい。唯一王」
「よし。強かったか?」
「一人倒すのに、三秒です」
「早いな!何人倒した?」
「三人です」
「将来、何を目指してる?」
「治安維持局のフェルムスです」
「そうか・・・。楽しみにしてる」
「父さん。雑談は後にして、帰らないと」
「そうだな。お喋り好きでね。全員、手を繋げ」
生徒達は、互いに手を繋いだ
「よし」
最後にガルーダが触ると、その場に居た全員が、校舎内に瞬間移動した
ガルクとネオルノ先生の目の前に、ガルーダやシュリオン達が現れた
「やぁ、ガルク!オェッ!・・・オェッ!・・・気持ち・・・悪っ!」
フィオルとガルーダを除いた全員が、えずきだした。そのうちの何人かは、本当に吐いている
「言い忘れてたけど。瞬間移動するときは、気持ち悪くなるぞ」
「父さん。わざと?」
「まさか。自分が慣れてるから、つい」
「ガルーダ。面白がってはいけませんよ!」
「ネオルノ先生まで。本当に忘れてたんです。ていうか、授業でやってくださいよ!空間移動と瞬間移動の違いを」
「はぁー。相変わらずですね。誰よりも優秀ですが。誰よりも人間味溢れる男」
「馬鹿だと言いたいんですか?」
「言いたいんじゃありません。言ってるのですよ」
「父さん?!」
「ガルーダ。どうなりました?」
「戦いは、ほぼ終わった。校舎内に連れていく。嘘だろ!?テマニーか?!」
「アクトと言うんだ。フェーナと僕で世話してる」
「学生時代、私とアイリン・クルトナは、テマニー捜そうと躍起になっていたが、見つけられなかった」
「ガルーダ。見つけたいと欲が強いものの前には、探し物は現れたりしませんよ。特に、珍獣の場合は警戒心が強いですから」
「そうですね。大切に育てなさい。さてと、帰るか」
ガルーダが、ガルクとネオルノ先生に触った
三人は、校舎内に瞬間移動してきた
「オェッ!気持ち悪い」
ガルクが、えずいてる
「言い忘れてたけど。瞬間移動は、三半規管を強化しとかないと、吐くぞ」
ガルーダは息子が、吐きそうになってるのを見て、思い出したかのように言った
「ネオルノ先生は大丈夫ですか?」
「えぇ。昔、何回か体験したことありますし。三半規管の強化は知ってましたから」
「早く言ってくれ~!」
「それじゃあ、シュリオン達を連れてくる」
ガルーダは二人の前から消えた
「父さん。気持ち悪くないのかな?」
「慣れているのでしょう。それと、三半規管をわざわざ強化しなくても、強者は気持ち悪くなりませんよ」
「僕は弱者ですか・・・」
「まぁ、子どもですから」
温室にシュリオンが着いたときには、フィオルが退屈そうに待っていた
「フィオル!大丈夫だったか!?」
「温室に来る前に、テロリストの何人かを、気絶させてきた」
「えっ?見なかったけど・・・」
「寄り道したんだ。それに、フェルムス隊員がすぐに来てくれたから、後始末は任せちゃた」
フィオルの後ろには、シュリオンとフィオルよりも上級生が居るが、みんなビビって震えている
「先輩達、校舎内にいきますよ!」
シュリオンが言うが、全員その場から動かない
「シュリオン。怯えてる者に、行動しろと言うのは、ダメですよ。まずは、安全なことを証明しないと」
また、ガルーダが急に現れた
「父さん。さすがに、それは止めてください。急に現れるのが、一番怖いよ」
「だが、私がいることは、全員の安心に繋がる。見てみろ」
さっきまで、怯えていた上級生達は、唯一王を見たことで、表情が明るくなった
「確かに」
「フィオル。敵と戦ってみました?」
「はい。唯一王ガルーダ様!」
「そんなに丁寧に言わなくていいぞ」
「はい。ガルーダ様!」
「唯一王かガルーダでいい」
「はい。唯一王」
「よし。強かったか?」
「一人倒すのに、三秒です」
「早いな!何人倒した?」
「三人です」
「将来、何を目指してる?」
「治安維持局のフェルムスです」
「そうか・・・。楽しみにしてる」
「父さん。雑談は後にして、帰らないと」
「そうだな。お喋り好きでね。全員、手を繋げ」
生徒達は、互いに手を繋いだ
「よし」
最後にガルーダが触ると、その場に居た全員が、校舎内に瞬間移動した
ガルクとネオルノ先生の目の前に、ガルーダやシュリオン達が現れた
「やぁ、ガルク!オェッ!・・・オェッ!・・・気持ち・・・悪っ!」
フィオルとガルーダを除いた全員が、えずきだした。そのうちの何人かは、本当に吐いている
「言い忘れてたけど。瞬間移動するときは、気持ち悪くなるぞ」
「父さん。わざと?」
「まさか。自分が慣れてるから、つい」
「ガルーダ。面白がってはいけませんよ!」
「ネオルノ先生まで。本当に忘れてたんです。ていうか、授業でやってくださいよ!空間移動と瞬間移動の違いを」
「はぁー。相変わらずですね。誰よりも優秀ですが。誰よりも人間味溢れる男」
「馬鹿だと言いたいんですか?」
「言いたいんじゃありません。言ってるのですよ」
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