92 / 160
第二部 エリミア編
32 瞬間移動
しおりを挟む
ガルクとネオルノ先生、アクトがいた丘にガルーダが瞬間移動してきた
「父さん?!」
「ガルーダ。どうなりました?」
「戦いは、ほぼ終わった。校舎内に連れていく。嘘だろ!?テマニーか?!」
「アクトと言うんだ。フェーナと僕で世話してる」
「学生時代、私とアイリン・クルトナは、テマニー捜そうと躍起になっていたが、見つけられなかった」
「ガルーダ。見つけたいと欲が強いものの前には、探し物は現れたりしませんよ。特に、珍獣の場合は警戒心が強いですから」
「そうですね。大切に育てなさい。さてと、帰るか」
ガルーダが、ガルクとネオルノ先生に触った
三人は、校舎内に瞬間移動してきた
「オェッ!気持ち悪い」
ガルクが、えずいてる
「言い忘れてたけど。瞬間移動は、三半規管を強化しとかないと、吐くぞ」
ガルーダは息子が、吐きそうになってるのを見て、思い出したかのように言った
「ネオルノ先生は大丈夫ですか?」
「えぇ。昔、何回か体験したことありますし。三半規管の強化は知ってましたから」
「早く言ってくれ~!」
「それじゃあ、シュリオン達を連れてくる」
ガルーダは二人の前から消えた
「父さん。気持ち悪くないのかな?」
「慣れているのでしょう。それと、三半規管をわざわざ強化しなくても、強者は気持ち悪くなりませんよ」
「僕は弱者ですか・・・」
「まぁ、子どもですから」
温室にシュリオンが着いたときには、フィオルが退屈そうに待っていた
「フィオル!大丈夫だったか!?」
「温室に来る前に、テロリストの何人かを、気絶させてきた」
「えっ?見なかったけど・・・」
「寄り道したんだ。それに、フェルムス隊員がすぐに来てくれたから、後始末は任せちゃた」
フィオルの後ろには、シュリオンとフィオルよりも上級生が居るが、みんなビビって震えている
「先輩達、校舎内にいきますよ!」
シュリオンが言うが、全員その場から動かない
「シュリオン。怯えてる者に、行動しろと言うのは、ダメですよ。まずは、安全なことを証明しないと」
また、ガルーダが急に現れた
「父さん。さすがに、それは止めてください。急に現れるのが、一番怖いよ」
「だが、私がいることは、全員の安心に繋がる。見てみろ」
さっきまで、怯えていた上級生達は、唯一王を見たことで、表情が明るくなった
「確かに」
「フィオル。敵と戦ってみました?」
「はい。唯一王ガルーダ様!」
「そんなに丁寧に言わなくていいぞ」
「はい。ガルーダ様!」
「唯一王かガルーダでいい」
「はい。唯一王」
「よし。強かったか?」
「一人倒すのに、三秒です」
「早いな!何人倒した?」
「三人です」
「将来、何を目指してる?」
「治安維持局のフェルムスです」
「そうか・・・。楽しみにしてる」
「父さん。雑談は後にして、帰らないと」
「そうだな。お喋り好きでね。全員、手を繋げ」
生徒達は、互いに手を繋いだ
「よし」
最後にガルーダが触ると、その場に居た全員が、校舎内に瞬間移動した
ガルクとネオルノ先生の目の前に、ガルーダやシュリオン達が現れた
「やぁ、ガルク!オェッ!・・・オェッ!・・・気持ち・・・悪っ!」
フィオルとガルーダを除いた全員が、えずきだした。そのうちの何人かは、本当に吐いている
「言い忘れてたけど。瞬間移動するときは、気持ち悪くなるぞ」
「父さん。わざと?」
「まさか。自分が慣れてるから、つい」
「ガルーダ。面白がってはいけませんよ!」
「ネオルノ先生まで。本当に忘れてたんです。ていうか、授業でやってくださいよ!空間移動と瞬間移動の違いを」
「はぁー。相変わらずですね。誰よりも優秀ですが。誰よりも人間味溢れる男」
「馬鹿だと言いたいんですか?」
「言いたいんじゃありません。言ってるのですよ」
「父さん?!」
「ガルーダ。どうなりました?」
「戦いは、ほぼ終わった。校舎内に連れていく。嘘だろ!?テマニーか?!」
「アクトと言うんだ。フェーナと僕で世話してる」
「学生時代、私とアイリン・クルトナは、テマニー捜そうと躍起になっていたが、見つけられなかった」
「ガルーダ。見つけたいと欲が強いものの前には、探し物は現れたりしませんよ。特に、珍獣の場合は警戒心が強いですから」
「そうですね。大切に育てなさい。さてと、帰るか」
ガルーダが、ガルクとネオルノ先生に触った
三人は、校舎内に瞬間移動してきた
「オェッ!気持ち悪い」
ガルクが、えずいてる
「言い忘れてたけど。瞬間移動は、三半規管を強化しとかないと、吐くぞ」
ガルーダは息子が、吐きそうになってるのを見て、思い出したかのように言った
「ネオルノ先生は大丈夫ですか?」
「えぇ。昔、何回か体験したことありますし。三半規管の強化は知ってましたから」
「早く言ってくれ~!」
「それじゃあ、シュリオン達を連れてくる」
ガルーダは二人の前から消えた
「父さん。気持ち悪くないのかな?」
「慣れているのでしょう。それと、三半規管をわざわざ強化しなくても、強者は気持ち悪くなりませんよ」
「僕は弱者ですか・・・」
「まぁ、子どもですから」
温室にシュリオンが着いたときには、フィオルが退屈そうに待っていた
「フィオル!大丈夫だったか!?」
「温室に来る前に、テロリストの何人かを、気絶させてきた」
「えっ?見なかったけど・・・」
「寄り道したんだ。それに、フェルムス隊員がすぐに来てくれたから、後始末は任せちゃた」
フィオルの後ろには、シュリオンとフィオルよりも上級生が居るが、みんなビビって震えている
「先輩達、校舎内にいきますよ!」
シュリオンが言うが、全員その場から動かない
「シュリオン。怯えてる者に、行動しろと言うのは、ダメですよ。まずは、安全なことを証明しないと」
また、ガルーダが急に現れた
「父さん。さすがに、それは止めてください。急に現れるのが、一番怖いよ」
「だが、私がいることは、全員の安心に繋がる。見てみろ」
さっきまで、怯えていた上級生達は、唯一王を見たことで、表情が明るくなった
「確かに」
「フィオル。敵と戦ってみました?」
「はい。唯一王ガルーダ様!」
「そんなに丁寧に言わなくていいぞ」
「はい。ガルーダ様!」
「唯一王かガルーダでいい」
「はい。唯一王」
「よし。強かったか?」
「一人倒すのに、三秒です」
「早いな!何人倒した?」
「三人です」
「将来、何を目指してる?」
「治安維持局のフェルムスです」
「そうか・・・。楽しみにしてる」
「父さん。雑談は後にして、帰らないと」
「そうだな。お喋り好きでね。全員、手を繋げ」
生徒達は、互いに手を繋いだ
「よし」
最後にガルーダが触ると、その場に居た全員が、校舎内に瞬間移動した
ガルクとネオルノ先生の目の前に、ガルーダやシュリオン達が現れた
「やぁ、ガルク!オェッ!・・・オェッ!・・・気持ち・・・悪っ!」
フィオルとガルーダを除いた全員が、えずきだした。そのうちの何人かは、本当に吐いている
「言い忘れてたけど。瞬間移動するときは、気持ち悪くなるぞ」
「父さん。わざと?」
「まさか。自分が慣れてるから、つい」
「ガルーダ。面白がってはいけませんよ!」
「ネオルノ先生まで。本当に忘れてたんです。ていうか、授業でやってくださいよ!空間移動と瞬間移動の違いを」
「はぁー。相変わらずですね。誰よりも優秀ですが。誰よりも人間味溢れる男」
「馬鹿だと言いたいんですか?」
「言いたいんじゃありません。言ってるのですよ」
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

彼女にも愛する人がいた
まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」
そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。
餓死だと? この王宮で?
彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。
俺の背中を嫌な汗が流れた。
では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…?
そんな馬鹿な…。信じられなかった。
だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。
「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。
彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。
俺はその報告に愕然とした。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる