上 下
89 / 160
第二部 エリミア編

29 三つ巴

しおりを挟む
 フェルムスが中庭に行くと、黒い球体とブラスターは半分以上破壊されている。ミルも何匹かが殺されていた。しかし、倒してる方が圧倒的に多かった。しかし、残ってる警備システムはフェルムス隊員にも攻撃しだした

「非常時は、学校関係者以外は全員、襲うのかよ!」

 中庭では今、テロリスト対警備システム対フェルムスになってしまっている

「警備システムって、壊したら処分下る?」

「知らんわ!テロリストが壊したことにすれば良いだろ!」

「そうだな。てめぇら、フェルムス怒らせたこと後悔させてやる」

 フェルムス隊員達は、一斉に攻撃しだした。能力で、炎を撒き散らしたり。投げた瓦礫を肥大化させたり。ブラスターで撃ったり。剣や槍等に形を変幻自在に変えられる、ペネットといわれる、ふにゃふにゃの物質で近接戦闘をしかけた。フェルムスは、中庭全域に攻撃をしだし、テロリストだけじゃなく、警備システムにも被害が出てる。しかし、テロリスト達も黙っていない。フェルムスという、戦闘エリートに真っ向勝負は敵わないので、自爆特攻をしだした。学校の警備をしてる中型動物のミルも、テロリストとフェルムス関係なく毒牙で噛みついている。最終的に中庭のテロリストは居なくなった。しかし、ミルは全滅。フェルムス隊員も何人か殉職した

「この、空間はどうするか?」

「中庭から出てるテロリストも何人もいますよ」

「ガルーダも来てるらしいから、どうにかなるだろう。問題は、これ以上侵入させないことだ」

 歪んだ空間を隊員達は見てたが、やがて空間が元に戻った

「戻った?」

「俺がやった」

 アイリン・クルトナ隊長が中庭に現れた

「空間移動妨害装置に異常があった。だが、誰がやったかは分かっていない。これから、調べるが・・・。そっちは?」

「まだ、敵は島内に居ます」

「校舎内には入られていないだろうな?」

「分からないです」

「すぐに向かえ!」

「はい!」



 校舎内に数人のテロリスト達が入ってきていた。しかし、最前線で教職員が食い止めてくれていたので、奥の広間にいる生徒達には、テロリストは誰一人近づけていなかった

「もういいですよ!」

 ガルーダが現れたかと思えば、その場にいたテロリスト全員の頭を床に叩きつけていった

「唯一王?!」

「ガルーダ君じゃん!」

「先生方お久しぶりです。このテロリスト達を拘束してください。あと、自爆装置も外してください。終わったら、島内全域に結界を張ってもらっても?」

 ガルーダはそれだけ言い残して、消えていった
しおりを挟む
感想 55

あなたにおすすめの小説

異世界楽々通販サバイバル

shinko
ファンタジー
最近ハマりだしたソロキャンプ。 近くの山にあるキャンプ場で泊っていたはずの伊田和司 51歳はテントから出た瞬間にとてつもない違和感を感じた。 そう、見上げた空には大きく輝く2つの月。 そして山に居たはずの自分の前に広がっているのはなぜか海。 しばらくボーゼンとしていた和司だったが、軽くストレッチした後にこうつぶやいた。 「ついに俺の番が来たか、ステータスオープン!」

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

チートな転生幼女の無双生活 ~そこまで言うなら無双してあげようじゃないか~

ふゆ
ファンタジー
 私は死んだ。  はずだったんだけど、 「君は時空の帯から落ちてしまったんだ」  神様たちのミスでみんなと同じような輪廻転生ができなくなり、特別に記憶を持ったまま転生させてもらえることになった私、シエル。  なんと幼女になっちゃいました。  まだ転生もしないうちに神様と友達になるし、転生直後から神獣が付いたりと、チート万歳!  エーレスと呼ばれるこの世界で、シエルはどう生きるのか? *不定期更新になります *誤字脱字、ストーリー案があればぜひコメントしてください! *ところどころほのぼのしてます( ^ω^ ) *小説家になろう様にも投稿させていただいています

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話

kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。 ※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。 ※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 異世界帰りのオッサン冒険者。 二見敬三。 彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。 彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。 彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。 そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。 S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。 オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

処理中です...