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第二部 エリミア編

10 ワープゲート

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 父の凄さを知った息子のガルクとシュリオンは、父に、ついて語り合っていた

「フェルムスの二人を、一人で倒すんだぜ!凄すぎるだろ!」

「能力が強力なんだよ。僕も出来るかな?」

「父は、嬉しいや楽しいといった、相手の感情を力として吸収してるから、対人では強い。それに、人が増えれば増えるほど、吸収する量が増えるだろ。いいな~。母と同じ幻術じゃなくて、父さんの能力を継承したかった。ガルクが羨ましいよ」

「僕は、嫌いや怖いの感情を吸収して力に変えるだけだ。父さんとは、真逆の能力。みんな、父さんの能力はいいけど、僕のは不吉だ。と裏で言ってる」

「能力が強力なだけじゃない。戦いの空間を支配してる?ゲームメイクしてる感じがする」

「それは、僕も思った。自分が戦いやすいように、空間を作ってる感じ?」

「父さんを二人で越えようぜ!」

「あぁ!」

 二人は拳をぶつけた



 数日して、フェーナから連絡が来た

「シュリオン。ガルク。明後日に来てね。なんだったら、パパが泊まっても良いって」

「泊まる?」

「パパが、自分の大陸を案内してあげるよ。だって」

「喜んで、泊まらせていただきます!」

「フィオルは?」

「フィオルは、泊まらないって。家事で忙しいらしい」

「なるほど」

「明後日、私が連絡入れてから、一分以内に、宮殿から、ワープゲートで来てね。その間は、空間移動妨害を切断しとく」

「了解。無免許だから、空間移動するのは、こっちで申請しとく」

「お願い」

 フェーナが通信を切った



 フェーナの家に行く日。ギリギリに申請が通り、二人は焦ってた。宮殿内の、空間移動専用部屋にやって来た。複数の銃器が、部屋の真ん中にある台に向けられてる。そして、フェーナから連絡が来た

「いいよ」

 台に空間が裂け、裂けた空間にフェーナの姿が見えた。二人は急いで、空間を通った



 二人が、空間を通って少ししたら、空間が元に戻った。二人が着いたのは、フェーナの家の広いベランダだ

「前から、思ってんだけど。いちいち、申請する必要あるの?」

「犯罪防止とかもあるんでしょう。免許を持ってると、空間移動した瞬間に、記録が残るけど。持ってなかったら、残らないから。その前に、申請しないと空間が開かれないか」

 フェーナそっちのけで、二人は話してる

「挨拶くらいしなさいよ!」

「フィオルは?」
  
 二人が口を揃えた

「何で挨拶が、フィオルについてなのよ。フィオルはもう部屋にいるわ」

 フェーナに連れられて、二人は豪邸のベランダから中に入った。フェーナの部屋に入ると、フィオルが正座をして、じっと待っていた
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