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第一部 地球編
38 ガンドルド (ガンドルド目線)
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人生とはギャンブルだ。生き抜けば勝ちのギャンブル。選択を間違えたら、待つのは死。選択をするときに迷ってしまったのなら、運に任せてみるのもいいかもしれない
兵士隊最強。能力者を除けば世界一の実力者。みんな俺を凄いと言うが、本当は哲学者になりたかったんだ。ただ産まれた時の環境で、一生哲学者にはなれないだろう
俺の幼少期は地獄だった。A.C.T 内で働いていた両親は、恋に落ち俺を産んだ。父であるエドガーは、俺が産まれた後、組織内で恋愛禁止にした。いろいろ理由はあったかもしれない。組織の子供なんて、能力者だけだし。組織で働く人は誰もが忙しいので、子守りなんてできない。俺を産んでから後悔だってしただろう。だから、これからの未来に同じように可哀想な子が誕生しないようにしたかったんだろう。そして、自分が親であることを隠して、戦士隊の子供達と同じ訓練を受けさせた
俺の教官は、最初の能力者である三人のうちのグランドだった。グランドの能力は重力を操る強力な能力だったが、それ以上にグランド本人の戦いの狂気が凄かった。能力を持っている人達と同じ訓練メニューをこなしていくので何度も死にかけた
「目隠しを着けろ」
グランドから帯を渡され、目の周りに巻いた
「今から、コンピューターが五丁の銃器でお前を狙うから、五分間当たらずに生きてろ」
「いや、教官。目隠ししなくても無理です」
「知るか。人間は目によって情報を八割は得ている。他の感覚器官を極限まで上げれば、強くなれんぞ」
「強くなる前に死んでるわ!」
「死んだら、殺すからな!まあ弾はゴムだから安心しろ。それなりに痛いが」
訓練場Ⅱからグランドが出ていった。それと同時に、壁から銃器が出てきた音がした
「訓練用プロトコル始動。ターゲット捕捉。システム異常無し」
「止まっちゃダメだ。たった五分間、全速力で走り抜けばいい」
俺が走り出した瞬間、撃ってきた。俺は五秒で脇腹に一発目が当たった。痛いのを我慢して走ったら、訓練場の壁に激突した。そして、そのままゴム弾の餌食になった。約五分間当たり続けて、やっと終わった。目隠しを取るとグランドがいた
「両親の名を汚すようなガキだな」
「両親について話してくれない?」
「お前が、強くなったら話してやるよ。罰則は、南極で一週間過ごすのか、トルコとウクライナの間の黒海を泳いで渡るのどっちがいい?」
「道具持ち込み可?」
「南極なら、弾を一発込めた銃を渡してやる。自殺できるようにな。黒海は無しだ、裸で泳げ!」
俺はポケットからコインを取り出した。決断力に乏しかった俺に、気が短いグランドが早く物事を進めて欲しいからとプレゼントされた物だ。コインを投げて表が出た
「南極で」
他にも、同じ訓練生だったサンストーンが飛ばす火の玉をただ避けたり、カーナと対人をすれば心肺停止にされ死にかけたり、グランドが作る高重力空間で剣術訓練もさせられた。また、毒への耐性をつけるため、薄めた毒を舐めていき、それをだんだん濃くしていくのもやった。そんな野蛮な事をやっていくうちに二重人格になってしまったが、兵士隊最強になった
最強と呼ばれるようになったら、隊長であったエドガーに自分の息子だと言われた。怒りの感情が体の奥底から沸き上がり、襲いかかってしまった。しかし、最強であるはずの自分が、二秒で床に押さえつけられた
「兵士隊最強?それはお前じゃなく私だ!」
父は俺にそう言った
「弱い奴め!衝動的な行動はすぐ負ける。感情もコントロールできない奴に私が負けるはずないだろ!」
床に押さえつけられたまま、発狂し涙がこぼれてた
だが、父のエドガーはいつも陰で守ってくれていた。あの時の敗北は強さに溺れていた俺への最初で最後のプレゼントだったのだろう。やがて、歳によりエドガーは最前線から退いた。強さに溺れないよう見た目を変えた。ごく普通の中年の男、初めて会った人は思うだろう、弱そうと。自分でも鏡の前で言うんだ
「お前は弱い!」
戦士隊には個性豊かな独特な奴が多い。訓練生から成長していく、過酷な環境で個性が独特になっていくのだろう。だが、A.C.T に来たときから、恐怖心を感じるほどのオーラを持った三人組を見つけた。レッドマジシャンはシーカーに見える。探求心が強く何かを探して手に入れようとしてる。ビーストソウルは隙だらけに見えるが、掴み所が無い人だ。トリックスターは天才ではなく秀才だ。最初から得ていた才能ではなく、自分で勝ち得たものだろう。三人の能力が覚醒してから、戦いを挑んだ。初めて訓練生の奴らに勝負をお願いした。恐怖心を覚える奴らと相対したかったからだ。レッドマジシャンに勝負を申し込むと
「百戦百勝は善の善なる者に非ず。って知ってる?」
「戦って勝つのが良いのではなく、戦わないで勝つのが最善。という意味だろ?」
「無益な戦いはしないわ。『カーナの能力』」
戦いにもならず、医班とカーナにお世話になった。ビーストソウルに申し込むと
「彼を知り己を知れば百戦して危うからず。まずはあなたを知りたい。勝負はそれからで」
それから、三日後に訓練場Ⅲで戦った。数分で訓練生にボコられた。倒れた俺にビーストソウルは
「人を致して人に致されず。あなたは僕に戦いの主導権を取られた。あなたが私に勝負までの時間を与えてしまったその時から」
次に申し込んだトリックスターは快く承諾し、すぐ戦った。
「ガンドルドさん。お互い素手でもいいですか?」
「私はいいですよ」
トリックスターは腰にタックルしてきた。それを、俺は腕で一本で引き剥がした。そして、蹴りを三連発入れた。一応、相手も防御してはいるが、なんだか可哀想に思えてくるほど弱い
「大丈夫か?そんなに弱いと思わなかった。悪い」
トリックスターが可哀想なので、すぐ終わらせようとした瞬間、彼は俺を嘲笑った
「あのさ、おっさん。そんなんで兵士隊最強なの?兵士隊自体が弱いの?」
「俺は自分で最強とは言わんぞ。周りが勝手に言ってるだけだ」
次の瞬間彼は消えて、俺の後ろに立っていた。存在に気付いた瞬間に背後から首を絞められた。彼は頸動脈を押さえながら言ってきた
「戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。タックルで正面から向かって行き、相手に正攻法で攻めてきたと思わせる。だが、背後に移動用のボールを落としといた」
俺は締めた腕を、力で解いて。彼を投げた。今度は俺が向かってきた瞬間
「『解』」
彼は武器を取り出した
「おい!武器は無しだろ?」
「兵は詭道なり。相手の裏をかいてこそ戦い!武器は無しだと信じたあなたが悪い」
「そうか・・・参りました」
「ちなみに、兵士隊が弱いとは思っていませんよ」
三人とも、孫子の兵法を使っての対応だった。結局、全員に負けた。それぞれの方法で彼らは俺に勝った。マスターウェザーは彼らの事を聞いてきた
「どうです彼らは?」
「面白いですね。戦士隊は強くなりますよ。三人に兵法を教えたのですか?」
「いいえ。ここに来る前から知ってましたよ」
「ここに来る前って。まだ、ガキですよ」
「あの三人には、教えることが少なく残念です。戦士になって、三人で戦われると、私も勝てるか分かりません」
マスターウェザーは笑ってた
戦士になった三人は、さらに強くなった。任務成功はもちろん、戦士隊が分裂したことにより、先輩のテュールやクイック等といった異次元の強さの奴らと張り合った。そして、三人に初めて会った時に感じた恐怖心の正体が分かった。狂気だ。教官だったグランドの狂気によく似てる。そして、グランドが殉職してから、マスターウェザーにも同じ狂気を感じるときがあった。それと同じ狂気を三人から感じた。他にも強い奴には狂気を感じる。テュールやサンストーンの戦士達やエドガー。その狂気をガキから感じてしまったから、恐いと思ったのだろう
そして今、狂気を全員が持たないと世界が終わる状態になってしまった。エイリアンの軍が地球に攻めてきたからだ。舞台は南極大陸。もし、決断に迷ったらコイントスをして必ず勝ち、生き延びてやる!
兵士隊最強。能力者を除けば世界一の実力者。みんな俺を凄いと言うが、本当は哲学者になりたかったんだ。ただ産まれた時の環境で、一生哲学者にはなれないだろう
俺の幼少期は地獄だった。A.C.T 内で働いていた両親は、恋に落ち俺を産んだ。父であるエドガーは、俺が産まれた後、組織内で恋愛禁止にした。いろいろ理由はあったかもしれない。組織の子供なんて、能力者だけだし。組織で働く人は誰もが忙しいので、子守りなんてできない。俺を産んでから後悔だってしただろう。だから、これからの未来に同じように可哀想な子が誕生しないようにしたかったんだろう。そして、自分が親であることを隠して、戦士隊の子供達と同じ訓練を受けさせた
俺の教官は、最初の能力者である三人のうちのグランドだった。グランドの能力は重力を操る強力な能力だったが、それ以上にグランド本人の戦いの狂気が凄かった。能力を持っている人達と同じ訓練メニューをこなしていくので何度も死にかけた
「目隠しを着けろ」
グランドから帯を渡され、目の周りに巻いた
「今から、コンピューターが五丁の銃器でお前を狙うから、五分間当たらずに生きてろ」
「いや、教官。目隠ししなくても無理です」
「知るか。人間は目によって情報を八割は得ている。他の感覚器官を極限まで上げれば、強くなれんぞ」
「強くなる前に死んでるわ!」
「死んだら、殺すからな!まあ弾はゴムだから安心しろ。それなりに痛いが」
訓練場Ⅱからグランドが出ていった。それと同時に、壁から銃器が出てきた音がした
「訓練用プロトコル始動。ターゲット捕捉。システム異常無し」
「止まっちゃダメだ。たった五分間、全速力で走り抜けばいい」
俺が走り出した瞬間、撃ってきた。俺は五秒で脇腹に一発目が当たった。痛いのを我慢して走ったら、訓練場の壁に激突した。そして、そのままゴム弾の餌食になった。約五分間当たり続けて、やっと終わった。目隠しを取るとグランドがいた
「両親の名を汚すようなガキだな」
「両親について話してくれない?」
「お前が、強くなったら話してやるよ。罰則は、南極で一週間過ごすのか、トルコとウクライナの間の黒海を泳いで渡るのどっちがいい?」
「道具持ち込み可?」
「南極なら、弾を一発込めた銃を渡してやる。自殺できるようにな。黒海は無しだ、裸で泳げ!」
俺はポケットからコインを取り出した。決断力に乏しかった俺に、気が短いグランドが早く物事を進めて欲しいからとプレゼントされた物だ。コインを投げて表が出た
「南極で」
他にも、同じ訓練生だったサンストーンが飛ばす火の玉をただ避けたり、カーナと対人をすれば心肺停止にされ死にかけたり、グランドが作る高重力空間で剣術訓練もさせられた。また、毒への耐性をつけるため、薄めた毒を舐めていき、それをだんだん濃くしていくのもやった。そんな野蛮な事をやっていくうちに二重人格になってしまったが、兵士隊最強になった
最強と呼ばれるようになったら、隊長であったエドガーに自分の息子だと言われた。怒りの感情が体の奥底から沸き上がり、襲いかかってしまった。しかし、最強であるはずの自分が、二秒で床に押さえつけられた
「兵士隊最強?それはお前じゃなく私だ!」
父は俺にそう言った
「弱い奴め!衝動的な行動はすぐ負ける。感情もコントロールできない奴に私が負けるはずないだろ!」
床に押さえつけられたまま、発狂し涙がこぼれてた
だが、父のエドガーはいつも陰で守ってくれていた。あの時の敗北は強さに溺れていた俺への最初で最後のプレゼントだったのだろう。やがて、歳によりエドガーは最前線から退いた。強さに溺れないよう見た目を変えた。ごく普通の中年の男、初めて会った人は思うだろう、弱そうと。自分でも鏡の前で言うんだ
「お前は弱い!」
戦士隊には個性豊かな独特な奴が多い。訓練生から成長していく、過酷な環境で個性が独特になっていくのだろう。だが、A.C.T に来たときから、恐怖心を感じるほどのオーラを持った三人組を見つけた。レッドマジシャンはシーカーに見える。探求心が強く何かを探して手に入れようとしてる。ビーストソウルは隙だらけに見えるが、掴み所が無い人だ。トリックスターは天才ではなく秀才だ。最初から得ていた才能ではなく、自分で勝ち得たものだろう。三人の能力が覚醒してから、戦いを挑んだ。初めて訓練生の奴らに勝負をお願いした。恐怖心を覚える奴らと相対したかったからだ。レッドマジシャンに勝負を申し込むと
「百戦百勝は善の善なる者に非ず。って知ってる?」
「戦って勝つのが良いのではなく、戦わないで勝つのが最善。という意味だろ?」
「無益な戦いはしないわ。『カーナの能力』」
戦いにもならず、医班とカーナにお世話になった。ビーストソウルに申し込むと
「彼を知り己を知れば百戦して危うからず。まずはあなたを知りたい。勝負はそれからで」
それから、三日後に訓練場Ⅲで戦った。数分で訓練生にボコられた。倒れた俺にビーストソウルは
「人を致して人に致されず。あなたは僕に戦いの主導権を取られた。あなたが私に勝負までの時間を与えてしまったその時から」
次に申し込んだトリックスターは快く承諾し、すぐ戦った。
「ガンドルドさん。お互い素手でもいいですか?」
「私はいいですよ」
トリックスターは腰にタックルしてきた。それを、俺は腕で一本で引き剥がした。そして、蹴りを三連発入れた。一応、相手も防御してはいるが、なんだか可哀想に思えてくるほど弱い
「大丈夫か?そんなに弱いと思わなかった。悪い」
トリックスターが可哀想なので、すぐ終わらせようとした瞬間、彼は俺を嘲笑った
「あのさ、おっさん。そんなんで兵士隊最強なの?兵士隊自体が弱いの?」
「俺は自分で最強とは言わんぞ。周りが勝手に言ってるだけだ」
次の瞬間彼は消えて、俺の後ろに立っていた。存在に気付いた瞬間に背後から首を絞められた。彼は頸動脈を押さえながら言ってきた
「戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。タックルで正面から向かって行き、相手に正攻法で攻めてきたと思わせる。だが、背後に移動用のボールを落としといた」
俺は締めた腕を、力で解いて。彼を投げた。今度は俺が向かってきた瞬間
「『解』」
彼は武器を取り出した
「おい!武器は無しだろ?」
「兵は詭道なり。相手の裏をかいてこそ戦い!武器は無しだと信じたあなたが悪い」
「そうか・・・参りました」
「ちなみに、兵士隊が弱いとは思っていませんよ」
三人とも、孫子の兵法を使っての対応だった。結局、全員に負けた。それぞれの方法で彼らは俺に勝った。マスターウェザーは彼らの事を聞いてきた
「どうです彼らは?」
「面白いですね。戦士隊は強くなりますよ。三人に兵法を教えたのですか?」
「いいえ。ここに来る前から知ってましたよ」
「ここに来る前って。まだ、ガキですよ」
「あの三人には、教えることが少なく残念です。戦士になって、三人で戦われると、私も勝てるか分かりません」
マスターウェザーは笑ってた
戦士になった三人は、さらに強くなった。任務成功はもちろん、戦士隊が分裂したことにより、先輩のテュールやクイック等といった異次元の強さの奴らと張り合った。そして、三人に初めて会った時に感じた恐怖心の正体が分かった。狂気だ。教官だったグランドの狂気によく似てる。そして、グランドが殉職してから、マスターウェザーにも同じ狂気を感じるときがあった。それと同じ狂気を三人から感じた。他にも強い奴には狂気を感じる。テュールやサンストーンの戦士達やエドガー。その狂気をガキから感じてしまったから、恐いと思ったのだろう
そして今、狂気を全員が持たないと世界が終わる状態になってしまった。エイリアンの軍が地球に攻めてきたからだ。舞台は南極大陸。もし、決断に迷ったらコイントスをして必ず勝ち、生き延びてやる!
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