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第一部 地球編
35 過去の真実
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1910年前後頃の地球に、バリオンの父の一行は訪れた。自分の母星の王にそう命令されたから
「50年という長い宇宙空間の移動も終わり、やっと地球に着きましたね」
バリオンの父は宇宙船の船長だ。部下がそう言ったのを息子であるバリオンとコントロール室で遊びながら聞いている
「古代の共和国が関係を持ったとされる星。地球」
「パパ。地球ってどんな星なの?」
10歳くらいの見た目のバリオンが地球を見ながら父に話しかけた
「記録によると、地球に住む人間は、僕らの五倍の早さで成長しているらしいぞ。バリオン」
「どういうこと?」
「バリオンは今、61歳だろ。あの星で61歳は、僕らの歳だと300歳を越えている。逆にバリオンくらいの歳の子達は、あの星では12歳くらいの子だ」
「ねぇ。どうして、成長速度が違うの?」
「どうしてだろうな。ちなみに地球では能力を持った人間は誰もいないらしい」
「船長。そろそろ王に報告しましょう」
「そうだな」
バリオンの父が船長の椅子に付いてるボタンを押した。数秒後、目の前に男のホログラムが浮かび上がった
「報告します。唯一王。我ら使節団、地球に到着しました」
「相変わらず律儀だなフィオル。バリオンは元気か」
バリオンは父の隣に駆け寄ってきた
「こんにちは唯一王」
「おー!大きくなったなバリオン!星を出たときは11歳、小さかったのに」
「これから地球と取引を行おうと思っています」
「フィオル。母船で地球に降りるのではなく、シャトルで向かえ。相手を怖がらせることがないよう。何のために戦艦で行かせなかったかを考えてくれ。取引が上手くいったら、その船の二千人を地球に住まわせるんだ。私達がいかに友好的かを証明するんだ。そうすれば、さらに良い取引が出来るだろう」
「分かっております。必ず良い報告をお持ちします」
「相手の意向に全面的に沿ってくれ。機嫌を損なわせないよう」
「お望みとあらば、唯一王」
「バリオン~!またな!」
ホログラムは消えた。フィオルは息子と同じ目線になると
「じゃあ、父さんは行ってくる。父さんが居ない間、大人しくしてろよ」
「うん!」
「五人一組になって、十組でそれぞれの所に向かうぞ。武器は置いてけ!」
フィオル達、50人は宇宙船の格納庫に向かい円盤の形をしたシャトルに五人ずつ乗り込んだ。シャトルが動きだし、地球に向かって飛んでいった
「取引って、地球のどこですればいいんだ?」
フィオルはそう言うと、適当な所に向かって飛んでいった。一行が着いた所は大英帝国だった。フィオルが大英帝国に着くと、フィオルを含め五人はどうすればいいか分からなくなっていた。一行は外に出たが、全員腰を曲げた姿勢になってしまった
「何だ?体が重い」
「重力が母星と違う。重すぎる」
「体が上手く動かせない」
「みんな能力の身体強化で、まずは耐えて普通に動け」
みんな普通に立って喋れるようになった
「他は着いたのか?」
「着陸したと報告がありました」
「まず、偉い人の所に向かわないとな。王様や政治家とか」
いろいろと話してるうちに、車が複数台来た。中からスーツを着て、銃器を持った男達が出てきた
「秘密業務局国内課だ!」
「おっ!向こうから来てくれた」
フィオルと一緒にいた男がそう言った
「地球の皆さん!初めまして。言葉伝わってるかな?」
イギリス人達は動揺していた。UFOに乗ってるエイリアンを倒しに来たのに、地球の言語をで喋ってるから。そこでイギリス人達は思った。空飛ぶ円盤を造った他国の者だと
「どこの国の者だ!」
「ドイツ帝国か!」
「ドイツ帝国ってなに?地球人じゃありません」
イギリス人達は余計に混乱してるらしい
「お偉いさん、王様や国のトップの政治家とお会いしたいんですけど」
「射殺しよう!他国の者だ!」
「拘束して拷問すれば、どこの国の者か口を割るかもしれん」
「本当にエイリアンかもしれんぞ」
「はい。エイリアンです。貿易したいんですけど」
「エイリアンなら、一人を生け捕りにして、四人を殺そう」
フィオルはずっと聞いていたが、話がなかなか進まないので、部下の女性に命令した
「レイル。君の能力で、国のトップの所に連れていってくれ」
「分かりました。フィオル様」
命令された女性はイギリス人達の方に片腕を伸ばして
「あなた達は私達を国のトップの所に連れていく。地球に来たエイリアンは地球と取引に来た」
腕を横にスライドさせながら、イギリス人達全員に向かって喋った。すると、イギリス人全員が同じことを言い始めた
「私達はあなた達を国のトップの所に連れていく。地球に来たエイリアンは地球と取引に来た」
「これでいい?」
「上出来だ」
そこから、色々な人達とフィオルは会わされた。しかし、全員をレイルの能力で次に進めた。そして、やっと国王に会わせてくれた。その頃にはもう地球の重力にはなれていた
「朕はジョージ五世なり」
「フィオルと申します。お目にかかれて光栄です」
「君らはエイリアンだと言ったな。朕に証明してみろ」
「ならば、銃で私の事を撃ってください」
「そんなことしたら死ぬぞ」
「大丈夫です。再生できます。それに粒子砲ではないので再生しやすいです」
「粒子砲とは何だ?まぁいい。おい!」
ジョージ五世が召し使いにそう言うと、召し使いは一発フィオルに撃った。肩に当たった銃弾で血が出始めたが、フィオルは銃弾が当たった部分に思いっきり手を突っ込んで弾を取り出した
「部屋が汚れた。気にくわない」
「大丈夫です。アルメ」
フィオルが部下に命令すると、命令されたアルメは能力を使って部屋を丸ごと綺麗にした
「面白い奴らだ」
「この国は世界の中でも技術が進んでるらしいですね」
「そうだ」
「もっと進めたくないですか?私達はあなた方に技術力を与えたい」
「どれほどの技術だ」
「宇宙空間を移動してきたほどの技術ですよ」
「なるほど。見返りに何が欲しい?金か?奴隷か?」
「地球に二千人ほど住めるようにしていただきたい」
「たった二千人か?」
「はい。それと、地球の資源を分けてはくれませんか?」
「二千人の方は、朕が世界に働きかけよう。だが、後者の取引はまだ飲めん」
「何故ゆえですか?」
「技術がどれほどか知ってからだ」
「分かりました。必ず後悔はさせません」
フィオル達一行は一度、母船に戻ってきた。フィオル達が戻ると、もう他の4組は戻っていた
「どうでした?船長」
「上手くいった。お前らは?」
「完璧です」
「しかし、体が軽いな。この船の重力は母星のままだから、スキップ少しするだけで、いつもより進む」
「いずれ元に戻りますが。この船はどうしますか?」
「イギリスという国が、砂漠に着陸させてくれるそうだ」
二千人のエイリアンは世界中に散らばり、技術を少しずつ教えていった。そして、フィオル達が教えた技術が第一次世界大戦に用いられていた。やかで、第一次世界大戦が終わると、国際連盟という組織が設立され、この組織がフィオル達との取引を引き継いだ
「フィオル殿達のおかげで、世界の技術は進んだが、技術が進んだことで、戦争が長引き、死者が増えてしまった」
「それは使い方を間違えたあなた達のせいではないでしょうか」
「うむ。地球は慣れましたか?」
「嫌というほど。ここに移住した者はエイリアンということを隠して生活しろと言っております。あなた達を怖がらせないように。私達は、地球のために尽くしました。約束通りそろそろ資源が欲しいのですが」
「そういえばそうだったな。すぐに用意しようと言いたいところだが、お前らの一人が地球人を殺したぞ」
「何ですって!?」
「一週間前に、お前らに地球の女性が殺されたんだ。殺したエイリアンの男は暴れだし、異能を使い始めた。やがて、警察や軍が武力で制圧しようとしたが、銃弾はあまり効いておらず。しかも、流れ弾が一般人達に被弾した。エイリアンは殺されたが、警察や軍に多くの死傷者を出し。町の一部が瓦礫となった。どう責任取るんだ?」
「責任。何なりと処罰を。だが、資源は欲しい。これが無いと、母星が死の星になってしまう」
「ならば、お前らを倒せる武器を造れ。地球人には無害な武器だ。お前らの技術なら出来るだろ?」
「それは・・・」
フィオルは分かってた。この武器を渡してしまえば、いつでも自分達を皆殺しにできると。しかし、フィオルの頭には唯一王の相手の意向に全面的に沿えという言葉を思い出した
「できます」
「それと、そろそろ第二次世界大戦が始まりそうだ。ドイツが危ない。もしかしたら、また技術が必要になるかもしれん」
フィオル達はその後、地球人には無害で、自分達には害のあるブラスターを造った。それも地球にある物質だけで
「これが言われた武器になります。地球にある物質だけで造ったので、もし未来に天才が現れたらいつでも複製できます」
その時、渡したブラスターは各国に三丁ずつだった。しかし、複製されるのは遠い未来かと思ったが、予想よりずっと早く複製された
やかで、第二次世界大戦に突入した世界で、戦争を終わらせたかった世界はフィオル達に強力な武器の製造を依頼した。そこで、フィオル達は核と呼ばれていた技術を少し改良した。フィオル達の尽力により、戦争は終結した。だが、フィオルは瀕死状態で宇宙船内の医療技術で何とか生きていた
「父さん?どうして?病気とかではないんだろ?」
青年のバリオンが父の傍らで語りかけた
「バリオン。我が一族は命を前借りしているんだ。強力な能力だが、むやみに使ってはいけない能力なんだよ。私は昔に使いすぎてしまった」
「地球と取引の途中でしょ?唯一王からの命令だよ!なんとしても最後までやり遂げないと」
「お前が後を継ぐんだ。今から、お前が船長だ」
「無理だよ。どうすればいいか分からないもん」
「大丈夫だ。困ったら、俺の記憶を呼び出せ。記憶を呼び出す権利は船長のお前だけにある」
そして、フィオルは息を引き取った
「50年という長い宇宙空間の移動も終わり、やっと地球に着きましたね」
バリオンの父は宇宙船の船長だ。部下がそう言ったのを息子であるバリオンとコントロール室で遊びながら聞いている
「古代の共和国が関係を持ったとされる星。地球」
「パパ。地球ってどんな星なの?」
10歳くらいの見た目のバリオンが地球を見ながら父に話しかけた
「記録によると、地球に住む人間は、僕らの五倍の早さで成長しているらしいぞ。バリオン」
「どういうこと?」
「バリオンは今、61歳だろ。あの星で61歳は、僕らの歳だと300歳を越えている。逆にバリオンくらいの歳の子達は、あの星では12歳くらいの子だ」
「ねぇ。どうして、成長速度が違うの?」
「どうしてだろうな。ちなみに地球では能力を持った人間は誰もいないらしい」
「船長。そろそろ王に報告しましょう」
「そうだな」
バリオンの父が船長の椅子に付いてるボタンを押した。数秒後、目の前に男のホログラムが浮かび上がった
「報告します。唯一王。我ら使節団、地球に到着しました」
「相変わらず律儀だなフィオル。バリオンは元気か」
バリオンは父の隣に駆け寄ってきた
「こんにちは唯一王」
「おー!大きくなったなバリオン!星を出たときは11歳、小さかったのに」
「これから地球と取引を行おうと思っています」
「フィオル。母船で地球に降りるのではなく、シャトルで向かえ。相手を怖がらせることがないよう。何のために戦艦で行かせなかったかを考えてくれ。取引が上手くいったら、その船の二千人を地球に住まわせるんだ。私達がいかに友好的かを証明するんだ。そうすれば、さらに良い取引が出来るだろう」
「分かっております。必ず良い報告をお持ちします」
「相手の意向に全面的に沿ってくれ。機嫌を損なわせないよう」
「お望みとあらば、唯一王」
「バリオン~!またな!」
ホログラムは消えた。フィオルは息子と同じ目線になると
「じゃあ、父さんは行ってくる。父さんが居ない間、大人しくしてろよ」
「うん!」
「五人一組になって、十組でそれぞれの所に向かうぞ。武器は置いてけ!」
フィオル達、50人は宇宙船の格納庫に向かい円盤の形をしたシャトルに五人ずつ乗り込んだ。シャトルが動きだし、地球に向かって飛んでいった
「取引って、地球のどこですればいいんだ?」
フィオルはそう言うと、適当な所に向かって飛んでいった。一行が着いた所は大英帝国だった。フィオルが大英帝国に着くと、フィオルを含め五人はどうすればいいか分からなくなっていた。一行は外に出たが、全員腰を曲げた姿勢になってしまった
「何だ?体が重い」
「重力が母星と違う。重すぎる」
「体が上手く動かせない」
「みんな能力の身体強化で、まずは耐えて普通に動け」
みんな普通に立って喋れるようになった
「他は着いたのか?」
「着陸したと報告がありました」
「まず、偉い人の所に向かわないとな。王様や政治家とか」
いろいろと話してるうちに、車が複数台来た。中からスーツを着て、銃器を持った男達が出てきた
「秘密業務局国内課だ!」
「おっ!向こうから来てくれた」
フィオルと一緒にいた男がそう言った
「地球の皆さん!初めまして。言葉伝わってるかな?」
イギリス人達は動揺していた。UFOに乗ってるエイリアンを倒しに来たのに、地球の言語をで喋ってるから。そこでイギリス人達は思った。空飛ぶ円盤を造った他国の者だと
「どこの国の者だ!」
「ドイツ帝国か!」
「ドイツ帝国ってなに?地球人じゃありません」
イギリス人達は余計に混乱してるらしい
「お偉いさん、王様や国のトップの政治家とお会いしたいんですけど」
「射殺しよう!他国の者だ!」
「拘束して拷問すれば、どこの国の者か口を割るかもしれん」
「本当にエイリアンかもしれんぞ」
「はい。エイリアンです。貿易したいんですけど」
「エイリアンなら、一人を生け捕りにして、四人を殺そう」
フィオルはずっと聞いていたが、話がなかなか進まないので、部下の女性に命令した
「レイル。君の能力で、国のトップの所に連れていってくれ」
「分かりました。フィオル様」
命令された女性はイギリス人達の方に片腕を伸ばして
「あなた達は私達を国のトップの所に連れていく。地球に来たエイリアンは地球と取引に来た」
腕を横にスライドさせながら、イギリス人達全員に向かって喋った。すると、イギリス人全員が同じことを言い始めた
「私達はあなた達を国のトップの所に連れていく。地球に来たエイリアンは地球と取引に来た」
「これでいい?」
「上出来だ」
そこから、色々な人達とフィオルは会わされた。しかし、全員をレイルの能力で次に進めた。そして、やっと国王に会わせてくれた。その頃にはもう地球の重力にはなれていた
「朕はジョージ五世なり」
「フィオルと申します。お目にかかれて光栄です」
「君らはエイリアンだと言ったな。朕に証明してみろ」
「ならば、銃で私の事を撃ってください」
「そんなことしたら死ぬぞ」
「大丈夫です。再生できます。それに粒子砲ではないので再生しやすいです」
「粒子砲とは何だ?まぁいい。おい!」
ジョージ五世が召し使いにそう言うと、召し使いは一発フィオルに撃った。肩に当たった銃弾で血が出始めたが、フィオルは銃弾が当たった部分に思いっきり手を突っ込んで弾を取り出した
「部屋が汚れた。気にくわない」
「大丈夫です。アルメ」
フィオルが部下に命令すると、命令されたアルメは能力を使って部屋を丸ごと綺麗にした
「面白い奴らだ」
「この国は世界の中でも技術が進んでるらしいですね」
「そうだ」
「もっと進めたくないですか?私達はあなた方に技術力を与えたい」
「どれほどの技術だ」
「宇宙空間を移動してきたほどの技術ですよ」
「なるほど。見返りに何が欲しい?金か?奴隷か?」
「地球に二千人ほど住めるようにしていただきたい」
「たった二千人か?」
「はい。それと、地球の資源を分けてはくれませんか?」
「二千人の方は、朕が世界に働きかけよう。だが、後者の取引はまだ飲めん」
「何故ゆえですか?」
「技術がどれほどか知ってからだ」
「分かりました。必ず後悔はさせません」
フィオル達一行は一度、母船に戻ってきた。フィオル達が戻ると、もう他の4組は戻っていた
「どうでした?船長」
「上手くいった。お前らは?」
「完璧です」
「しかし、体が軽いな。この船の重力は母星のままだから、スキップ少しするだけで、いつもより進む」
「いずれ元に戻りますが。この船はどうしますか?」
「イギリスという国が、砂漠に着陸させてくれるそうだ」
二千人のエイリアンは世界中に散らばり、技術を少しずつ教えていった。そして、フィオル達が教えた技術が第一次世界大戦に用いられていた。やかで、第一次世界大戦が終わると、国際連盟という組織が設立され、この組織がフィオル達との取引を引き継いだ
「フィオル殿達のおかげで、世界の技術は進んだが、技術が進んだことで、戦争が長引き、死者が増えてしまった」
「それは使い方を間違えたあなた達のせいではないでしょうか」
「うむ。地球は慣れましたか?」
「嫌というほど。ここに移住した者はエイリアンということを隠して生活しろと言っております。あなた達を怖がらせないように。私達は、地球のために尽くしました。約束通りそろそろ資源が欲しいのですが」
「そういえばそうだったな。すぐに用意しようと言いたいところだが、お前らの一人が地球人を殺したぞ」
「何ですって!?」
「一週間前に、お前らに地球の女性が殺されたんだ。殺したエイリアンの男は暴れだし、異能を使い始めた。やがて、警察や軍が武力で制圧しようとしたが、銃弾はあまり効いておらず。しかも、流れ弾が一般人達に被弾した。エイリアンは殺されたが、警察や軍に多くの死傷者を出し。町の一部が瓦礫となった。どう責任取るんだ?」
「責任。何なりと処罰を。だが、資源は欲しい。これが無いと、母星が死の星になってしまう」
「ならば、お前らを倒せる武器を造れ。地球人には無害な武器だ。お前らの技術なら出来るだろ?」
「それは・・・」
フィオルは分かってた。この武器を渡してしまえば、いつでも自分達を皆殺しにできると。しかし、フィオルの頭には唯一王の相手の意向に全面的に沿えという言葉を思い出した
「できます」
「それと、そろそろ第二次世界大戦が始まりそうだ。ドイツが危ない。もしかしたら、また技術が必要になるかもしれん」
フィオル達はその後、地球人には無害で、自分達には害のあるブラスターを造った。それも地球にある物質だけで
「これが言われた武器になります。地球にある物質だけで造ったので、もし未来に天才が現れたらいつでも複製できます」
その時、渡したブラスターは各国に三丁ずつだった。しかし、複製されるのは遠い未来かと思ったが、予想よりずっと早く複製された
やかで、第二次世界大戦に突入した世界で、戦争を終わらせたかった世界はフィオル達に強力な武器の製造を依頼した。そこで、フィオル達は核と呼ばれていた技術を少し改良した。フィオル達の尽力により、戦争は終結した。だが、フィオルは瀕死状態で宇宙船内の医療技術で何とか生きていた
「父さん?どうして?病気とかではないんだろ?」
青年のバリオンが父の傍らで語りかけた
「バリオン。我が一族は命を前借りしているんだ。強力な能力だが、むやみに使ってはいけない能力なんだよ。私は昔に使いすぎてしまった」
「地球と取引の途中でしょ?唯一王からの命令だよ!なんとしても最後までやり遂げないと」
「お前が後を継ぐんだ。今から、お前が船長だ」
「無理だよ。どうすればいいか分からないもん」
「大丈夫だ。困ったら、俺の記憶を呼び出せ。記憶を呼び出す権利は船長のお前だけにある」
そして、フィオルは息を引き取った
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