幼馴染みに殺される！？

三十六話 温泉行かない方法はありますか？

　温泉旅行に一人で行くと、部下の両親に怪しまれてしまう

「一人では行けないよね？」

　妻も同じことを考えていたらしい

「行くか」

「替え玉用意するのは？」

　そうか。妻の代わりになる女性を連れていけばいいのか。誰がいる？花恋さんは？いや、子供いるしな。ちょっと待てよ。兄と花恋さんに行ってもらえばいいのか

「兄さん達は？」

「子供どうすんの？」

「僕らが預かる」

「誰が、子守りすると思ってのよ！あなたやらないじゃない！」

　確かに、妻に任せきりになってしまう

「それに、私は子供のこと好きじゃないし」

「今のは、忘れてくれ」

　行くしかないな

「よし！温泉行こう！」

「チッ！」

　舌打ちしないでください

「部屋別にできる？」

「怪しまれんだろ！部下の耳にその事が入ったら」

「覚悟を決めましょう。私は、良い奥さん。そして、やがて夫を失う悲劇のヒロイン」

　一泊するだけ。長い、同居生活よりマシだ！