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十一話 壁のは気にしないで
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兄達は、リビングに入った瞬間絶句した。理由は、すぐに分かった。昨日、妻が飛ばしてきた包丁が、壁に突き刺さったままだったからだ
「あれは?」
兄は僕に指差しながら聞いてきた
「あー」
僕が、言葉に詰まってると、花恋さんが助けてくれた
「手が滑って飛んでしまったのよね?」
無理があるが、ありがたい。それ以上、介入するなと言わんばかりに、花恋さんは兄の手を下にした
「芸術作品みたいでしょ?」
妻は笑いながら言う。すると、甥っ子まで笑いだした
「やっぱ、分かる人には分かるのよね~。大物になれまちゅよ」
妻は、甥っ子の頬をぷにぷにさせている
「朝ごはん食べました?」
「少し」
「では、夫がまだなんで、何かついでに作りますね」
妻は笑顔で平然と嘘を言った。違うよ兄さん。この、笑顔に騙されないで。僕の朝ごはんは、食パン一枚です
「あれは?」
兄は僕に指差しながら聞いてきた
「あー」
僕が、言葉に詰まってると、花恋さんが助けてくれた
「手が滑って飛んでしまったのよね?」
無理があるが、ありがたい。それ以上、介入するなと言わんばかりに、花恋さんは兄の手を下にした
「芸術作品みたいでしょ?」
妻は笑いながら言う。すると、甥っ子まで笑いだした
「やっぱ、分かる人には分かるのよね~。大物になれまちゅよ」
妻は、甥っ子の頬をぷにぷにさせている
「朝ごはん食べました?」
「少し」
「では、夫がまだなんで、何かついでに作りますね」
妻は笑顔で平然と嘘を言った。違うよ兄さん。この、笑顔に騙されないで。僕の朝ごはんは、食パン一枚です
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