127 / 182
25章 王都周辺
③
しおりを挟む
王都冒険者ギルドの巨大なホールに注目が集まる中、アリアとイアンは受付の手続きを終えようとしていた。しかし、そのざわめきは突如としてさらに大きなものに変わった。
「おい……あれ、ルイス・テミスじゃないか?」
「また何か厄介なことを持ち込む気じゃないだろうな……。」
冒険者たちの声が聞こえる中、ギルドの入口から悠然とした足取りで一人の青年が現れた。その金髪が陽光を受けて輝き、鋭い碧眼が周囲を射抜くように見渡す。彼の腰には雷の魔力を帯びたレイピアが揺れていた。
「ルイス……!」
アリアは無意識にその名前を呟いた。彼女の声に気づいたように、ルイスが視線を向けると、柔らかな微笑を浮かべる。
「ようやく見つけたよ、アリア。ここにいると思っていた。」
その優雅な声はギルド全体に響き渡り、さらに注目を集めた。
ルイスはアリアに向かってゆっくりと歩み寄る。その動きには隙がなく、まるで周囲を一切意識していないかのようだった。
「君と再会できるなんて、運命だと思わないかい?前回の戦いで確信した。君は僕にとって唯一無二の存在だ。」
「運命とか……そんなの、やめてよ!」
アリアは思わず後ずさりながら、盾を握りしめる。だがルイスは笑みを崩さず、手を軽く上げて続けた。
「怯えなくていい。ただ、君ともう一度戦いたい。それだけだ。僕を殺せる相手は君しかいないと確信しているからね。」
その言葉に、周囲の冒険者たちは青ざめた表情を浮かべた。
「また出たよ、あの『死にたがり』の執着癖……。」
「まさかルイスが追いかけてくる相手がこの剣士だなんて。どんな地獄だよ……。」
イアンが一歩前に出て、静かにルイスを睨んだ。
「アリアは君の執着の対象になるためにここにいるわけじゃない。必要以上に近づかないでくれ。」
その声に、ルイスの目が僅かに細められた。
「おや、君は前回よりも警戒心が強いね。まぁいい、アリアを守りたいという気持ちはよく分かるよ。だが、彼女に選ばれるのは誰か――それを決めるのは君ではない。」
「選ばれるって何の話をしてるの……?」
アリアが困惑した声を上げるが、ルイスは微笑むだけで答えなかった。
ギルド全体に広がる緊張感
ギルド内は静寂と緊張に包まれていた。冒険者たちの間で交わされる囁き声がその場をさらに異様なものにしていく。
「ルイスと敵対なんて、最悪のシナリオだろ……。」
「一緒に戦うだけでも命がいくつあっても足りないのに、敵になんてなったら……。」
「でも、あの白い剣士、ルイスと互角に戦ったって本当なのか……?」
アリアは周囲の視線を感じつつ、ルイスから目を逸らさずにいた。その手は盾の裏で汗ばんでいる。
「ねぇ、ルイス。どうしてそんなに私にこだわるの?」
アリアの問いに、ルイスは軽く首を傾けた。
「簡単さ。君は僕の渇望を満たす唯一の存在だからだ。」
その言葉に、アリアは息を呑んだ。ルイスの目には確かに狂気と、何か深い悲しみのようなものが宿っている。
「その渇望とやらを満たすために、アリアを巻き込むのはやめてもらおう。」
イアンの声は低く、冷たい響きを持っていた。ルイスはその声に興味深そうな笑みを浮かべる。
「君もなかなか面白いね。アリアを守るためなら、僕にだって挑むのかい?」
「必要ならね。」
イアンの決意に満ちた声に、ルイスの笑みが少しだけ崩れた。そして彼は一歩引き、手を広げる。
「今はここまでにしておこう。次に会う時を楽しみにしているよ、アリア。」
そう言い残し、ルイスは優雅な足取りでギルドを後にした。その姿を見送る冒険者たちは、安堵のため息を漏らす。
「行ったか……。」
「やっぱり近づかない方がいい相手だな……。」
新たな戦いへの決意
「ルイス、本当に一体何が目的なんだろう……。」
アリアが呟くと、イアンは彼女をじっと見つめた。
「彼自身もその答えを持っていないのかもしれないな。ただ一つ分かるのは、彼が君に執着する理由の裏には、何か深い理由がありそうだ。」
アリアとイアンはルイスの突然の訪問と執着に困惑しつつも、彼らは休む間もなく次の動きについて考え始めた。その矢先、セオドリックが新たな情報を持って現れる。
アリアたちがギルドの宿泊室で一息ついていると、扉が軽くノックされた。
「失礼します……セオドリックです。」
アリアが扉を開けると、セオドリックが少し気まずそうに頭を下げながら入ってきた。
「どうしたの?何かあったの?」
「実は……反乱勢力について、新たな情報を手に入れました。」
セオドリックは小さな布袋を取り出し、中から何枚かの地図を広げた。地図には王都周辺の村々とその間を繋ぐ道が詳細に描かれている。
「これ、どこかで見覚えがある?」
アリアが首を傾げると、イアンが地図に目を凝らした。
「……この印。魔物の出現が集中している場所だな。」
地図には複数の赤い印がついており、それぞれが最近魔物の被害が多発している地域を示していた。
「反乱勢力は、王都近郊の村々を恐怖で支配しようとしているようです。魔物を意図的に放ち、住民たちを追い詰めているのかもしれません。」
セオドリックの言葉に、アリアの顔が険しくなった。
「でも、なんでそんなことを……?」
「おそらく、王族や宮廷魔法使いへの不信感を煽るためでしょう。『王都は庶民を守らない』と示すことで、反乱の支持を広げようとしているのかもしれません。」
セオドリックの話を聞いたイアンが、静かに地図を折りたたんだ。
「ならば、まずはこの魔物が多発している村に向かうべきだな。そこに何らかの証拠が残されている可能性が高い。」
「うん。放っておけないよ。村の人たちが怖い思いをしてるなんて……絶対に止めなきゃ!」
アリアが決意を込めて頷くと、セオドリックも少し安堵したように微笑んだ。
「ありがとうございます……。もし僕が同伴した方がよければ――」
「いや、君はここで情報を集めていてくれ。その方が効率がいい。」
イアンが冷静に制止すると、セオドリックは素直に頷いた。
「分かりました。お二人の無事を祈っています。」
翌日、アリアとイアンは王都を出発する準備を整えた。ギルドホールでは冒険者たちが彼らをちらちらと見ながら噂を交わしている。
「また出て行くのか……。」
「白の剣士と鋼の魔法使い。話だけ聞くと伝説そのものだな。」
「でも、あのルイスに追われるなんて、どれだけ厄介なんだよ……。」
その視線を意識しながらも、アリアは毅然とした態度で出発の準備を進めた。
「行こう、イアン。村の人たちを守らなきゃ。」
「そうだな。準備はできている。」
王都を出て半日ほど歩いた頃、アリアはふと立ち止まった。
「そういえばさ、最近、セオドリックも頑張ってるよね。」
「頑張っているかもしれないが、彼の周囲にはまだ危険が多い。それを支えるのが君と僕の役目だ。」
イアンがそう言うと、アリアは少し微笑んだ。
「なんか、君って本当に頼りになるよね。ルイスにまで言い返せるんだから……すごいよ。」
イアンはその言葉に一瞬目を伏せたが、すぐに笑みを返した。
「僕がここにいるのは、君がいるからだ。君を守るのが僕の役目だと思っているからな。」
「うーん……ちょっと頼りすぎてる気がするなぁ。でも、ありがとうね。」
「おい……あれ、ルイス・テミスじゃないか?」
「また何か厄介なことを持ち込む気じゃないだろうな……。」
冒険者たちの声が聞こえる中、ギルドの入口から悠然とした足取りで一人の青年が現れた。その金髪が陽光を受けて輝き、鋭い碧眼が周囲を射抜くように見渡す。彼の腰には雷の魔力を帯びたレイピアが揺れていた。
「ルイス……!」
アリアは無意識にその名前を呟いた。彼女の声に気づいたように、ルイスが視線を向けると、柔らかな微笑を浮かべる。
「ようやく見つけたよ、アリア。ここにいると思っていた。」
その優雅な声はギルド全体に響き渡り、さらに注目を集めた。
ルイスはアリアに向かってゆっくりと歩み寄る。その動きには隙がなく、まるで周囲を一切意識していないかのようだった。
「君と再会できるなんて、運命だと思わないかい?前回の戦いで確信した。君は僕にとって唯一無二の存在だ。」
「運命とか……そんなの、やめてよ!」
アリアは思わず後ずさりながら、盾を握りしめる。だがルイスは笑みを崩さず、手を軽く上げて続けた。
「怯えなくていい。ただ、君ともう一度戦いたい。それだけだ。僕を殺せる相手は君しかいないと確信しているからね。」
その言葉に、周囲の冒険者たちは青ざめた表情を浮かべた。
「また出たよ、あの『死にたがり』の執着癖……。」
「まさかルイスが追いかけてくる相手がこの剣士だなんて。どんな地獄だよ……。」
イアンが一歩前に出て、静かにルイスを睨んだ。
「アリアは君の執着の対象になるためにここにいるわけじゃない。必要以上に近づかないでくれ。」
その声に、ルイスの目が僅かに細められた。
「おや、君は前回よりも警戒心が強いね。まぁいい、アリアを守りたいという気持ちはよく分かるよ。だが、彼女に選ばれるのは誰か――それを決めるのは君ではない。」
「選ばれるって何の話をしてるの……?」
アリアが困惑した声を上げるが、ルイスは微笑むだけで答えなかった。
ギルド全体に広がる緊張感
ギルド内は静寂と緊張に包まれていた。冒険者たちの間で交わされる囁き声がその場をさらに異様なものにしていく。
「ルイスと敵対なんて、最悪のシナリオだろ……。」
「一緒に戦うだけでも命がいくつあっても足りないのに、敵になんてなったら……。」
「でも、あの白い剣士、ルイスと互角に戦ったって本当なのか……?」
アリアは周囲の視線を感じつつ、ルイスから目を逸らさずにいた。その手は盾の裏で汗ばんでいる。
「ねぇ、ルイス。どうしてそんなに私にこだわるの?」
アリアの問いに、ルイスは軽く首を傾けた。
「簡単さ。君は僕の渇望を満たす唯一の存在だからだ。」
その言葉に、アリアは息を呑んだ。ルイスの目には確かに狂気と、何か深い悲しみのようなものが宿っている。
「その渇望とやらを満たすために、アリアを巻き込むのはやめてもらおう。」
イアンの声は低く、冷たい響きを持っていた。ルイスはその声に興味深そうな笑みを浮かべる。
「君もなかなか面白いね。アリアを守るためなら、僕にだって挑むのかい?」
「必要ならね。」
イアンの決意に満ちた声に、ルイスの笑みが少しだけ崩れた。そして彼は一歩引き、手を広げる。
「今はここまでにしておこう。次に会う時を楽しみにしているよ、アリア。」
そう言い残し、ルイスは優雅な足取りでギルドを後にした。その姿を見送る冒険者たちは、安堵のため息を漏らす。
「行ったか……。」
「やっぱり近づかない方がいい相手だな……。」
新たな戦いへの決意
「ルイス、本当に一体何が目的なんだろう……。」
アリアが呟くと、イアンは彼女をじっと見つめた。
「彼自身もその答えを持っていないのかもしれないな。ただ一つ分かるのは、彼が君に執着する理由の裏には、何か深い理由がありそうだ。」
アリアとイアンはルイスの突然の訪問と執着に困惑しつつも、彼らは休む間もなく次の動きについて考え始めた。その矢先、セオドリックが新たな情報を持って現れる。
アリアたちがギルドの宿泊室で一息ついていると、扉が軽くノックされた。
「失礼します……セオドリックです。」
アリアが扉を開けると、セオドリックが少し気まずそうに頭を下げながら入ってきた。
「どうしたの?何かあったの?」
「実は……反乱勢力について、新たな情報を手に入れました。」
セオドリックは小さな布袋を取り出し、中から何枚かの地図を広げた。地図には王都周辺の村々とその間を繋ぐ道が詳細に描かれている。
「これ、どこかで見覚えがある?」
アリアが首を傾げると、イアンが地図に目を凝らした。
「……この印。魔物の出現が集中している場所だな。」
地図には複数の赤い印がついており、それぞれが最近魔物の被害が多発している地域を示していた。
「反乱勢力は、王都近郊の村々を恐怖で支配しようとしているようです。魔物を意図的に放ち、住民たちを追い詰めているのかもしれません。」
セオドリックの言葉に、アリアの顔が険しくなった。
「でも、なんでそんなことを……?」
「おそらく、王族や宮廷魔法使いへの不信感を煽るためでしょう。『王都は庶民を守らない』と示すことで、反乱の支持を広げようとしているのかもしれません。」
セオドリックの話を聞いたイアンが、静かに地図を折りたたんだ。
「ならば、まずはこの魔物が多発している村に向かうべきだな。そこに何らかの証拠が残されている可能性が高い。」
「うん。放っておけないよ。村の人たちが怖い思いをしてるなんて……絶対に止めなきゃ!」
アリアが決意を込めて頷くと、セオドリックも少し安堵したように微笑んだ。
「ありがとうございます……。もし僕が同伴した方がよければ――」
「いや、君はここで情報を集めていてくれ。その方が効率がいい。」
イアンが冷静に制止すると、セオドリックは素直に頷いた。
「分かりました。お二人の無事を祈っています。」
翌日、アリアとイアンは王都を出発する準備を整えた。ギルドホールでは冒険者たちが彼らをちらちらと見ながら噂を交わしている。
「また出て行くのか……。」
「白の剣士と鋼の魔法使い。話だけ聞くと伝説そのものだな。」
「でも、あのルイスに追われるなんて、どれだけ厄介なんだよ……。」
その視線を意識しながらも、アリアは毅然とした態度で出発の準備を進めた。
「行こう、イアン。村の人たちを守らなきゃ。」
「そうだな。準備はできている。」
王都を出て半日ほど歩いた頃、アリアはふと立ち止まった。
「そういえばさ、最近、セオドリックも頑張ってるよね。」
「頑張っているかもしれないが、彼の周囲にはまだ危険が多い。それを支えるのが君と僕の役目だ。」
イアンがそう言うと、アリアは少し微笑んだ。
「なんか、君って本当に頼りになるよね。ルイスにまで言い返せるんだから……すごいよ。」
イアンはその言葉に一瞬目を伏せたが、すぐに笑みを返した。
「僕がここにいるのは、君がいるからだ。君を守るのが僕の役目だと思っているからな。」
「うーん……ちょっと頼りすぎてる気がするなぁ。でも、ありがとうね。」
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説

氷の令嬢と岩の令息 〜女として見れないと言われた令嬢と脳筋令息〜
ごどめ
恋愛
マリアージュ男爵家とグランドール公爵家はとっても仲良し。そんな両家には仲睦まじい姉妹と兄弟がいる。マリアージュ家の長女リエラはとある日、突然婚約者であるグランドール家の長男、ルイスに「女として見れない」と言う残酷な言葉と共に婚約破棄されてしまう。
氷の令嬢と名高いリエラはそれでも表情を崩す事なくそれを甘んじて受けるが、実はその婚約破棄にはルイスの勘違いな思いやりがあり……。
※短めのお話で全10話です。
※ざまあ要素皆無の、ほのぼのらぶらぶコメディ系です。
※この作品は小説家になろう様の方にも掲載しております。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。

【完結】私の嘘に気付かず勝ち誇る、可哀想な令嬢
横居花琉
恋愛
ブリトニーはナディアに張り合ってきた。
このままでは婚約者を作ろうとしても面倒なことになると考えたナディアは一つだけ誤解させるようなことをブリトニーに伝えた。
その結果、ブリトニーは勝ち誇るようにナディアの気になっていた人との婚約が決まったことを伝えた。
その相手はナディアが好きでもない、どうでもいい相手だった。

婚約破棄までの168時間 悪役令嬢は断罪を回避したいだけなのに、無関心王子が突然溺愛してきて困惑しています
みゅー
恋愛
アレクサンドラ・デュカス公爵令嬢は舞踏会で、ある男爵令嬢から突然『悪役令嬢』として断罪されてしまう。
そして身に覚えのない罪を着せられ、婚約者である王太子殿下には婚約の破棄を言い渡された。
それでもアレクサンドラは、いつか無実を証明できる日が来ると信じて屈辱に耐えていた。
だが、無情にもそれを証明するまもなく男爵令嬢の手にかかり最悪の最期を迎えることになった。
ところが目覚めると自室のベッドの上におり、断罪されたはずの舞踏会から1週間前に戻っていた。
アレクサンドラにとって断罪される日まではたったの一週間しか残されていない。
こうして、その一週間でアレクサンドラは自身の身の潔白を証明するため奮闘することになるのだが……。
甘めな話になるのは20話以降です。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?

聖女に巻き込まれた、愛されなかった彼女の話
下菊みこと
恋愛
転生聖女に嵌められた現地主人公が幸せになるだけ。
主人公は誰にも愛されなかった。そんな彼女が幸せになるためには過去彼女を愛さなかった人々への制裁が必要なのである。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる