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9 なぜ悪役令状に進化させてしまったのか判明した

自分に向き合ってたらある日突然世界が違ってみえた

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私は今まで、「社会人になる」ということを
「効率的で合理的に動ける力をつけ、その力を維持できるようにすること」
だと信じ、常識だと思っていた。

それが、世間では常識ではなく努力目標だと気付いた途端世界が違って見えた。

今までいろんな職場で、嫌な人や嫌な環境ばかりで、散々酷い目にあって
「自分のメンタルがどっかおかしいから、巡り合わせが悪い」
「自分のコミュ力が悪い」と思っていた。
そうではなかった。

私が想定していた「職場の基準」が高かったらしい。
とてもいい職場で働いたことがあったから、
「適度な距離感で、欠点を補いあい、ひとつの目標を共有して進む」
というのは普通のことだと思っていた。
私以外のメンタルが落ち着いている人は、「効率的で合理的な世界に住んでる」となんとなく思っていたのだ。

周囲に媚びを売って働く場所を「自分の我が儘を許し、1日中自分をかまってくれる場所」に改造したり、
自分のごきけんを取らないやつは、「悪」とみなして排除してきたり、
自分を上司によく見せるために、従業員を犯罪者にしようとしたり…
という人達は、どこにでもいる。
それに気付かされた。

そういう人達に目をつけられやすいというのは多少あったかもしれないが、確実にどこにでも存在するのは確かなのだ。
それに今まで気付くことができなかった自分が超絶恥ずかしい。
そういうやばいヤツは、漫画のキャラでデフォルメされて出てくるだけで、
現実にはほぼいないと無意識に思っていた。
しかもそれに気付いていなかった。

みんなこういう人達を回避する方法を学んだり、いろいろ対策を取ったりしながら生きているのか。
回避できなくても化け物に進化しないように手を尽くして生きているのだ。
今まで、人に興味がなくて自分が変わった方が早いと思っていたが、ちゃんと区別してちゃんと嫌いになってから自分を変えることが大事なんだと悟った。
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