青春を謳歌出来ない鬼の巣に飲み込まれて神が邪と化す時鬼は生きる為に戦う・・邪の神に選ばれた仔たちは何を知るのか？¿

六巻鬼

暗闇の中には写真がたくさん壁一面に貼られていて仮面の光に照らされて長い髪の人物は鬼の仮面で隠していて手元には赤い液体がポトリポトリと落ちていった。

画面を手元から垂れ落ちた液体が刃物に変わって切れ落ちた後赤い血が飛びちって仮面を外して「今から迎えに行くから」と言い不気味な微笑みと共に「私の薔薇姫」と言い残して暗闇に溶け込んで消えて行った。



四葉ローズと東條レオは向かい合って食事をしていた。

東條レオは瑞々しい真っ赤な苺をローズの口に近づけて食べさせていた。

四葉ローズは東條レオに差し出された食べ物を食べながら突然「レオはなぜ私にこんな事してくれるの？」と聞いて来た。

東條レオは「ん？何故だろうな？俺にも分からん？」

四葉ローズ縮こまるように丸くなって「皆んなは私の事を怪物とか化け物と呼ぶのに・・」小さな声で問いかけた。

東條レオは動揺しながらふっと「甘やかしたいから・・仕方ないだろ・・」消えそうな声で話した。

四葉ローズは東條レオに抱きついてふっと走馬灯のように四葉ローズが幼い頃に受けた「触るな化け物！！」という言葉を思い出してそっと手を解いた。

東條レオは四葉ローズの手を握りしめて目をつぶって自身の頬に四葉ローズの手を置いてから「どんな姿になってもこうしてやる」と穏やかに言った後手の甲にキスをした。

四葉ローズは頬を赤く染めて呆然としていた。

東條レオはそのまま頬に額にキスをして口にキスをしようとしたら四葉ローズ手で口を塞いだ。

東條レオは鼻の先っちょを噛んで四葉ローズは手を噛まれたところをさすろうとして離した瞬間に口にキスをして東條は満足そうにニヤリと笑った。

四葉ローズはテンパって東條レオが椅子に置いてあった上着を引っ張って頭から上着に隠れた。

四葉ローズは小さいから東條レオの上着が布団のようにすっぽり隠れてしまうその姿を見てほくそ笑んでいた。

使用人たちは心の中で（仲のよろしい事で）と片言のように思っていた。

扉をバッタンと大きな音を立てて大きな東條レオより小さく四葉ローズより背が大きな女性が入って来て四葉ローズピックりと震えて眺めていた。

東條レオはお構いなしに四葉ローズを抱き抱えていたら扉から入って来た女性が四葉ローズを剥ぎ取って投げ捨てた。

東條レオは「な・ぎ・さ・」とドスの効いた声色で呼ばれたなぎさと言う女性はカタカタと震えて涙目になって使用人の1人の背中に隠れた。