怪談短歌

031、付喪神

　付喪神つくもがみ　このヌイグルミに　憑いてくれ
　そしたらヌイグルミきみは　僕の友達



　切実で、だからこその哀しさもあり……。
　共感してくださる方もいるんじゃないでしょうか。

　特に小さい頃にはお気に入りのヌイグルミがいて、それがないと眠れないなんてこともありました。
　本当の友達みたいに話しかけてみたりとか、ね。
　そういうのをイマジナリーフレンドといったりするみたいですが、実際に魂的なものが入ってしまうこともあるんじゃないかな。

　最近では見ることも減ってしまいましたが、電池が入っていないのに動くおもちゃなんかも一般的に言われる「付喪神」の一種なのかなぁ。
　恨みごとを言われるのは勘弁だけど、友達になってくれるような良い付喪神なら大歓迎ですよ。