怪談短歌

牧田紗矢乃

文字の大きさ
上 下
25 / 54

025、生前は……

しおりを挟む
 生前は 美人だったと 言う母の
 笑顔は今も 変わることなく



 これ、「生きてた頃は美人だった」とお母さん本人 (の幽霊)が言ってるパターンと他の人が言ってるパターン、二通りの意味に取れるんですよね。
 どちらにせよ語り手にお母さんの幽霊が見えていることは変わりないんですけど(笑)

 幽霊の最大の利点って見た目が変わらないことだと思うんです。
 ほら、何百年前の落ち武者だって落ち武者の格好をして出てくるじゃないですか。
 生きている頃と同じように時間が流れたら落ち武者も腐乱死体になり、白骨体になっているはずですからね。

 死んだ時点で時が止まり、若くて綺麗だった姿を保っているお母さんとその年に段々と追い付き、いつかは追い越していく子供たち。
 いつまでも笑顔が続くといいですね。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

意味がわかるとえろい話

山本みんみ
ホラー
意味が分かれば下ネタに感じるかもしれない話です(意味深)

怪談実話 その2

紫苑
ホラー
本当にあった怖い話です…

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
よくよく考えると ん? となるようなお話を書いてゆくつもりです 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

(ほぼ)5分で読める怖い話

アタリメ部長
ホラー
ほぼ5分で読める怖い話。 フィクションから実話まで。

就職面接の感ドコロ!?

フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。 学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。 その業務ストレスのせいだろうか。 ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。

本当にあった怖い話

邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。 完結としますが、体験談が追加され次第更新します。 LINEオプチャにて、体験談募集中✨ あなたの体験談、投稿してみませんか? 投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。 【邪神白猫】で検索してみてね🐱 ↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください) https://youtube.com/@yuachanRio ※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

ノック

國灯闇一
ホラー
中学生たちが泊まりの余興で行ったある都市伝説。 午前2時22分にノックを2回。 1分後、午前2時23分にノックを3回。 午前2時24分に4回。 ノックの音が聞こえたら――――恐怖の世界が開く。 4回のノックを聞いてはいけない。

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

処理中です...