元総長達が行くVRMMO

ザナスト

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終わりと始まり

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今までお疲れ様でした!総長!副総長!姉御!」

『お疲れ様でした!!』

「おう、テメェらも達者でな」

「みんな、じゃあね」

「風邪引くんじゃないよ、あんたたち」


この日龍骨組三代目総長我龍がりゅう虎彦とらひこ、副総長雨乞あまごい龍海たつみ、姉御錦城きんじょう夏芽なつめの伝説は幕を閉じた

俺たちは10年前から続く龍骨組の最初期メンバーの一員だ

当時八歳だった俺達を仲間に入れてくれた初代総長龍骨りゅうこつ鬼徹きてつさんだ

あの人には返しても返しきれない恩がある

そしてこの龍骨組では高校を卒業したら引退しなければならないという掟がある

鬼徹さんも二代目総長の龍我峰りゅうがみね獄都こくとさんもそしてこの俺も引退した

思い返せば馬鹿な事を沢山やった

バイク乗って暴れたり、敵対組織潰したり、色んな事をやってのけた

そして俺達は泣く子も黙り尊敬する龍骨組を創ったんだ


「はぁ~明日から何しようかね~」

「あ、総長総長、やる事ないんなら一緒にゲームしません?面白そうなのが発売されたんですよ!」

「アンタも相変わらずのオタクだね龍海」

「ゲームゥ?まあ、やる事ないからいいけどよぉ、どんなゲームなんだ?」

「VRMMOなんだけど結構人気だからもう売り切れてると思うから僕、ベータテスターだから2人にあげるね!これ、招待出来るやつなんだ~」

「まあ、俺もゲームはやるから本体自体は持ってるからまあ、やってみようなねぇ」

「アタシも別に構わないよ」

「わぁーいありがと~サービス開始は三日後だけどキャラクターはもう作れるから作っとけばいいと思うよ~」

「わかった」

「了解したよ」

そこから俺達は別れて家に帰った


「ただいまぁー」

「おかえりなさい!ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・し?」

家に帰ってきた途端こんな茶番をするのは俺の妹の海景みかげ

「おう、腹減ったから飯頼むは」

「む~そこは私を選んでくれなきゃ~私のテンション下がっちゃうぞ~」

「じゃあ飯食った後お前と風呂に入ろうかな」

「きゃっ///お風呂なんてお兄ちゃんだ・い・た・んなんだから~背中をピカピカにしてあげるね!」

「おう」

そこから俺達は飯を食って風呂に入り、寝た


次の日春休みだと言うのに俺はいつもの癖で朝早くに起きてしまった

「まだ慣れねぇな、これから俺はパンピーになっちまうのか…よし!何時までもこうしてられるか!久しぶりに俺が朝飯でも作ってやるかな~」

そして俺が朝飯を作っていると制服に着替えた海景が降りてきた

「え!?お兄ちゃんが作ってるの?ありがと~」

「おう、あと弁当も作っといだぞ、朝飯机に運べ食うぞ」

「はーい!」

「あと今日は学校まで連れてってやる」

「ほんと!ありがと~!!超嬉しいよ!!!お兄ちゃんだーい好き!」

「はいはい、いいからさっさと食え遅れるぞ」

そして俺たちは二人で朝飯を食い

海景を学校にバイクで送った

「怪我するなよ、いってらっしゃい」

「は~い、いってきまーす!」

そして俺は家に帰って昨日貰ったゲームのキャラ設定をやり始めた

「大学が始まるまで暇だからなゆっくりやっていこうか」

そうして俺はゲームを始めた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ここがゲームの中か?」

「その通りですよ」

いきなり後ろから声が聞こえた

「ああ?誰だ?」

「私はナビゲーターAIです」

「名前は?」

「…ありません」

「じゃあ、摩利って呼ぶな」

「摩利…ですか?それは何故?」

「ああ?名前ないと不便だろうがよ、だから今思いついた名前をつけたわけだ」

「なるほど…有難うございます、これからは摩利と名乗らせていただきます」

「おう、早速だが、キャラクターを作りたいんだが、いいか?」

「ええ、もちろん、早速始めていきましょう、まずは名前を決めてください」

「そうだなぁ本名はだめなんだろ?」

「ダメという訳ではありませんが身バレ防止の為避けた方がよろしいかと」

そうか、だったら名前から取ってきた方が早いよなぁ

「わかったじゃあ虎龍こりゅうにするわ」

「かしこまりました、続いて種族を決めてもらいます」

「あ~何があるんだ?」

決めるのめんどそうだな

「種類は、ヒューマン、エルフ、ドワーフ、獣人、魔人、ランダムから選ぶことが出来ます」

「お!ランダムがあるのか!じゃあランダムにするわ!」

「本当によろしいのですか?」

「おう!さっさとやろうぜ!」

「ではいきます」

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルジャン!

「おめでとうございます!レア種族の『鬼神』になりました!」

「おお!なんか強そうだな!」

「ええ、接近戦には強いですが遠距離は苦手です」

「まあ、それでいいか、じゃあ次行ってみよぜ」

「かしこまりましたでは次にあなたの見た目を決めていきましょう」

「現実の俺って出せるか?」

「可能ですよ」

「じゃあそれを元に髪は青のメッシュを入れてくれ、目は…そうだなぁ赤色で龍の目みたいにしてくれよ!」

「かしこまりました、これでよろしいですか?」

「おう!」

「では次にメイン職とサブ職を決めてもらいます」

「わかった、これもランダムにしよう!」

「…決めるのが面倒臭いんですね」

「…そ、そんなこと、な、ないぞ?」

「……まあ、いいです。では早速やりましょう」

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルジャン!

「メイン職は……え?なんでここで最終職業が出てくるんですか?」

「おう?なんだったんだ?」

「メイン職は『総長』…です。サブ職は『喧嘩師』です」

「…はっはっはっ!俺にピッタリじゃねえか!」

「本当に、どんな運勢をしてるんですか?貴方は、総長は下級職の『不良』から進化していって最後になる物なんですよ」

「そりゃお前、俺が現実で総長だったからこうなったんじゃねぇのか?」

「…まあ、決まったものは仕方がないですし次に行きましょう、次はスキルとステータスを決めてもらいます」

「おう、わかった!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:虎龍

メイン職:総長Lv1  サブ職:喧嘩師Lv1

称号:

HP 1500/1500

MP 500/500

力1500 速1000 硬1200 知500 器600 心800 運1000

SP100

スキル

喧嘩の極意Lv1 拳Lv1 頭の意地Lv1 

SKP 100
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ~どれがどんな風なのか教えてくれるか?」

「かしこまりました」

そこから長ったらしい説明があったがまとめるとこうだ

HP・生命力、自分の命

MP・精神力、自分の魂

力・自分の筋力、攻撃に加算される

速・移動の速さ

硬・己の頑丈さ、防御力

知・魔法などを使う時に加算されるもの

器・細かいことをする時に加算されるもの

心・心の強さ、忍耐力

運・クリティカル率アップなど

こんな感じだったと思う

そして俺が割り振ったのはこうだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:虎龍

メイン職:総長Lv1 サブ職:喧嘩師Lv1

称号:

HP 1510/150

MP 510/50

力1510 速1010 硬1210 知510 器610 心810 運1020

SP 0

スキル

喧嘩の極意Lv1 拳Lv1 頭の意地Lv1 力上昇Lv1 速上昇Lv1 硬上昇Lv1 ランダム

SKP 0

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「残っている分だけランダムで良いのですね」

「おう!頼む」

「では」

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルジャン!

「残りSKP60分のスキルは……ふふっ、サービス開始してからのお楽しみにしておきましょう」

「…まあいいか次はなんだ?」

「貴方様は招待された方なので装備ガチャと特殊ガチャを二回引くことが出来ます」

「そうか、じゃあ早速引いていこうか!」

「はい、まずは装備ガチャからです」

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルジャン!

「おめでとうございます!『世界樹の木刀』です!」

「よし!次!」

「特殊ガチャ二回連続で行きましょう!」

ドゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルジャン!

「またもやおめでとうございます!『ミスリルメリケンサック』と『総長服』でございます!」

「そうか、これでやることは終わりか?」

「はい、今日のところは終わりでございます」

「わかった」

「それではサービス開始まで楽しみに待っていてくださいね」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「疲れたな~ま、楽しみができただけマシか」
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