1 / 2
プロローグ
魔王の終わり
しおりを挟む
この世は一人の男によって支配されていた
男は生まれてから1度も負けたことが無い
しかしその伝説も今宵終わろうとしていた
ある男がベットに寝ていた
その横にはメイド姿の女性が立っていた
「いい夜だな」
「そうですね魔王様」
「俺が持っていたのは力だけだった。この力を使い国を支配した、敵を殺した、勇者と戦った」
「はい」
「しかし誰一人として私に勝てなかったし、日に日に勝負を挑むやつが少なくなっていった」
「はい、存じております」
「そして人が私から離れていった」
「そうですね」
「最後まで残ったのがお前だけだ」
「魔王様に仕えることが私の使命だと思っておりますから」
「そうかそうか、お前は私に意見する唯一の者だ。他の者は怯えて私に賛同するばかり、お前は特殊だな」
「そんな私を魔王様は許してくださったのでしょう?」
「昔、お前が私の前に来た時はこうなるとは思わなかったがな」
「私も魔王様にこれ程長くお仕えするとは思いませんでした」
「先程は使命とか言ってたくせにそれが本音か」
「ええ」
「お前はこの後どうするんだ?お前は不死身だ、やることがなくなってしまうだろう?」
「あなたが目覚めるまで待ってますよ。そしてまた貴方に仕えるとしましょうか」
「次産まれてくる時は俺も不死身がいいな。お前と一緒に永遠にいられる」
「もうそろそろお休みの時間ですよ」
「わかっておる。俺はどこにいようとここに戻ってくるからここの管理は任せたぞ…エリーシャ」
「かしこまりました。お休みなさい。ジルガ様」
この日人々は歓喜した
恐怖の象徴がいなくなったと
これで自由になったと人々は歓喜した
その中でもただ一人この者の死に涙し、また会える時の期待を胸に待ち続ける者がいる
その者はその場を永遠に管理する
主人の帰宅を長く長く気が遠くなる程待ち続ける
男は生まれてから1度も負けたことが無い
しかしその伝説も今宵終わろうとしていた
ある男がベットに寝ていた
その横にはメイド姿の女性が立っていた
「いい夜だな」
「そうですね魔王様」
「俺が持っていたのは力だけだった。この力を使い国を支配した、敵を殺した、勇者と戦った」
「はい」
「しかし誰一人として私に勝てなかったし、日に日に勝負を挑むやつが少なくなっていった」
「はい、存じております」
「そして人が私から離れていった」
「そうですね」
「最後まで残ったのがお前だけだ」
「魔王様に仕えることが私の使命だと思っておりますから」
「そうかそうか、お前は私に意見する唯一の者だ。他の者は怯えて私に賛同するばかり、お前は特殊だな」
「そんな私を魔王様は許してくださったのでしょう?」
「昔、お前が私の前に来た時はこうなるとは思わなかったがな」
「私も魔王様にこれ程長くお仕えするとは思いませんでした」
「先程は使命とか言ってたくせにそれが本音か」
「ええ」
「お前はこの後どうするんだ?お前は不死身だ、やることがなくなってしまうだろう?」
「あなたが目覚めるまで待ってますよ。そしてまた貴方に仕えるとしましょうか」
「次産まれてくる時は俺も不死身がいいな。お前と一緒に永遠にいられる」
「もうそろそろお休みの時間ですよ」
「わかっておる。俺はどこにいようとここに戻ってくるからここの管理は任せたぞ…エリーシャ」
「かしこまりました。お休みなさい。ジルガ様」
この日人々は歓喜した
恐怖の象徴がいなくなったと
これで自由になったと人々は歓喜した
その中でもただ一人この者の死に涙し、また会える時の期待を胸に待ち続ける者がいる
その者はその場を永遠に管理する
主人の帰宅を長く長く気が遠くなる程待ち続ける
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜
MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった
お詫びということで沢山の
チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。
自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる