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家族編
第18話 賠償
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さて、まずは状況を整理しよう。
今回の裁判で名前が上がった商会は全部で3つ、原告である『デララント商会』と被告である『バルト商会』、そして『バルト商会』に傭兵を派遣した『クオンズ商会』である。
実は、『デララント商会』以外にも、被害に遭った小さな商会がいくつかあるらしく、例のお爺さんが代表を努める事になったらしい。
『バルト商会』側の被害額は3820万マルク+商人4名の死亡
『デララント商会』側及びその他の小さな商会の被害額の合計は810万マルク
人間に値段は付けられないが、被害総額は4630万マルクとなる。
ちなみに、原因となった盗賊に対して、ハーンブルク家が直接手を下す事は難しい。周辺を治める貴族に討伐要請を既に出したが、まともな返答は無かった。
こういう時に便利なSHSを出撃させる事も考えたが、お母様曰く基本的に干渉はNGらしい。それに、ハーンブルク家としては海上輸送に力を入れているので、商人達に陸路をあまり使って欲しくないという下心もある。
「『クオンズ商会』に質問だ、君たちがどのような商売をしているかと、君たちが選んだ4人の護衛の特徴教えてくれ。」
「はい、我が商会はハーンブルク領内に本拠地を置くすべての商会や個人に対して、他の都市に人や物を輸送する際の護衛を紹介するという商売を行なっております。今回『バルト商会』の護衛に推薦した4人は男女2人ずつの中堅のチームでございます。」
「長距離輸送・・・・・・いや、ここから王都より遠い場所に輸送する依頼の達成率はどれぐらいだったのだ?」
「85%ほどでございます。ですが、これは決して低い数字ではなく、我が商会に所属する護衛チームの長距離輸送における依頼達成率の平均が70%ほどですので高い方でございます。」
陸路による輸送には、盗賊や山賊の危険性が大いに伴う。
領土内の盗賊及び山賊をすべて駆除したと、自信を持って言えるハーンブルク領ならともかく、他の貴族の領地では平均で領内に4つか、5つほどの盗賊や山賊の団体がいると言っても過言ではない。
また、草原の遊牧民族を含めれば、さらに増える。
「それで、その4人の行方はどうなっている。」
「消息不明です。我が商会と同じような商売をしているライバル商会に、手あたり次第情報提供を求めていますが、未だに行方は掴めておりません。」
「つまり、4630万マルクもの大損害を出した上、返却せずに逃げたという事だな?」
「はい、おっしゃる通りでございます。」
『クオンズ商会』の支配人は、俯きながら答えた。
まぁギャンブルに注ぎ込んだとかよりはマシだが、このままでは解決しない。
「では次だ、その護衛達とどのような契約を結んだかを説明してくれ。」
「はい、ハーンブルク領から王都への護衛任務を成功させた場合、本部にて給料を支払うという方式でございます。」
男は、少し焦りながら答えた。
嘘はついていないが、それだけでは不十分だ。
「それだけではないだろ、失敗した場合は賠償金を支払うというルールがあるはずだ。」
「はい・・・・・・」
実は『クオンズ商会』と契約している護衛チームに複数回声をかけた結果、依頼失敗の場合は護衛チームが依頼料の2倍の金額を賠償し、商会が依頼料の3倍の金額を賠償するという項目がある事が発覚した。
「という事は、依頼料が200万マルクだから『クオンズ商会』は1000万マルクを『バルト商会』と『デララント商会』に対して賠償金として支払うという事にならないか?」
「おっしゃる通りでございます。しかし、肝心の本人達の行方がわからなくなっているため、支払う事ができないのです・・・・・・」
なるほど、だいたいの事情は把握した、なら次は『バルト商会』だ。
「では次『バルト商会』に質問だ。私の手元にある資料では、4台の馬車に対して護衛が4名と書いてあるが、これは本当か?」
「はい、間違いございません。」
「相場では、護衛の人数は馬車の台数×2が最低ラインと聞いたが、少なすぎではないか?」
「それは・・・・・・」
『バルト商会』の代表の男は、言葉を詰まらせる。
「利益を優先した結果、護衛の人数を少なくして儲けようとした、とハーンブルク家は捉えている。『バルト商会』は、『ミドール』にプロサッカーチームを作るほど勢いに乗っている事はこちらも理解しているが、やり過ぎだ。」
「わかりました・・・・・・」
「そして最後に『デララント商会』、小さな商会ながら、民事裁判を起こして大きな商会に立ち向かおうとした点は、俺も十分評価している。だが、契約内容に『馬車4台に対して護衛を4人しか用意しない』と書かれているのにも関わらず、安易に取引をしてしまうのはナンセンスだ。次回以降気をつけろ。」
「はい、すぐに改善させます。」
とりあえずこれぐらいで十分だろうか。
「それぞれ、最後に弁明したい事はあるか?」
「「「いえ、特にございません。」」」
俺は、3人を見回した。
反応はなく、どうやら3人ともこれ以上言う事はないようだ。
「では判決を言い渡す、『クオンズ商会』には業務形態の見直しと、『バルト商会』に対して600万マルク、『デララント商会』に対して300万マルクの賠償を命じる。」
「はい・・・・・・」
「『バルト商会』にも業務形態の見直しと、『デララント商会』に対して810万マルクの賠償を命じる。」
「わかりました・・・・・・」
「『デララント商会』にも業務形態の見直しを命じる。同じような出来事が2度と起こらないように努力せよ。」
「はっ!」
最後に1人、『デララント商会』の支配人だけは、他の2人とは違って元気な声で返事をした。
「また、逃亡した4人の財産は全て没収とし、そのうちの2000万マルクを賠償金として『バルト商会』に支払う。」
「わかりました。」
実は調査の結果、今回護衛任務を行なっていた4人の口座が見つかっていた。アイとの会議の結果、ひとまず全額没収して、5年経っても帰って来なかったら彼らの親や兄弟に賠償金を引いた残りを返却する予定だ。
とは言っても、2000万マルク引いたらもうほとんど残っていないが・・・・・・
「これで、第1回ハーンブルク領民事裁判を閉廷する。」
「「「はっ!」」」
俺が終了を宣言すると、裁判所内は拍手に包まれた。
どうやら、全員が納得する判決だったようだ。
✳︎
「呼び出してすまないな。」
「いえいえ、レオルド様の呼び出しとあらば、駆けつけないわけには行きませぬ。」
裁判終了後、俺は『デララント商会』の支配人を名乗るお爺さんを呼び出した。
1つ、確かめたい事があったからだ。
「呼び出される事は予想できたか?」
「どういう事でしょうか。」
「説明してほしいか?『ライデン商会』の支配人さん。」
「・・・・・・いいえ、レオルド様のおっしゃる意味が理解できました。」
「領内初の民事裁判で、まさか弁護士が出てくるとは思わなかったぞ。誰の案なんだ?」
「私が考えた案でございます。商売の基本は、どのようにして売るかではなく、どのようにして商材を仕入れるか、でございます。不味かったでしょうか。」
「いいや、俺もお前の立場なら同じ事をしていたはずだ。むしろこれからもどんどん続けてほしい。」
「はい、ありがとうございます。」
『デララント商会』の支配人を名乗るお爺さんはニヤリと笑いながら答えた。
実はこのお爺さん、『バルト商会』に並ぶハーンブルク領でも指折りの大商会である『ライデン商会』の支配人であり、先日テラトスタに作られたプロサッカーチーム『CTT』の運営もしている凄い人であった。
『テラトスタの魔人』と呼ばれる商売上手の噂は聞いていたが、その二つ名に恥じない商人であった。
______________________________
どうでもいい話
急に裁判の話なんか始めて、佐々木サイもついに狂ったか?
いや、元からか・・・・・・ʅ(◞‿◟)ʃ
と、安堵した方も多かったかもしれませんが、お察しの通り例のネタをやりたくて書き始めましたw
今回の裁判で名前が上がった商会は全部で3つ、原告である『デララント商会』と被告である『バルト商会』、そして『バルト商会』に傭兵を派遣した『クオンズ商会』である。
実は、『デララント商会』以外にも、被害に遭った小さな商会がいくつかあるらしく、例のお爺さんが代表を努める事になったらしい。
『バルト商会』側の被害額は3820万マルク+商人4名の死亡
『デララント商会』側及びその他の小さな商会の被害額の合計は810万マルク
人間に値段は付けられないが、被害総額は4630万マルクとなる。
ちなみに、原因となった盗賊に対して、ハーンブルク家が直接手を下す事は難しい。周辺を治める貴族に討伐要請を既に出したが、まともな返答は無かった。
こういう時に便利なSHSを出撃させる事も考えたが、お母様曰く基本的に干渉はNGらしい。それに、ハーンブルク家としては海上輸送に力を入れているので、商人達に陸路をあまり使って欲しくないという下心もある。
「『クオンズ商会』に質問だ、君たちがどのような商売をしているかと、君たちが選んだ4人の護衛の特徴教えてくれ。」
「はい、我が商会はハーンブルク領内に本拠地を置くすべての商会や個人に対して、他の都市に人や物を輸送する際の護衛を紹介するという商売を行なっております。今回『バルト商会』の護衛に推薦した4人は男女2人ずつの中堅のチームでございます。」
「長距離輸送・・・・・・いや、ここから王都より遠い場所に輸送する依頼の達成率はどれぐらいだったのだ?」
「85%ほどでございます。ですが、これは決して低い数字ではなく、我が商会に所属する護衛チームの長距離輸送における依頼達成率の平均が70%ほどですので高い方でございます。」
陸路による輸送には、盗賊や山賊の危険性が大いに伴う。
領土内の盗賊及び山賊をすべて駆除したと、自信を持って言えるハーンブルク領ならともかく、他の貴族の領地では平均で領内に4つか、5つほどの盗賊や山賊の団体がいると言っても過言ではない。
また、草原の遊牧民族を含めれば、さらに増える。
「それで、その4人の行方はどうなっている。」
「消息不明です。我が商会と同じような商売をしているライバル商会に、手あたり次第情報提供を求めていますが、未だに行方は掴めておりません。」
「つまり、4630万マルクもの大損害を出した上、返却せずに逃げたという事だな?」
「はい、おっしゃる通りでございます。」
『クオンズ商会』の支配人は、俯きながら答えた。
まぁギャンブルに注ぎ込んだとかよりはマシだが、このままでは解決しない。
「では次だ、その護衛達とどのような契約を結んだかを説明してくれ。」
「はい、ハーンブルク領から王都への護衛任務を成功させた場合、本部にて給料を支払うという方式でございます。」
男は、少し焦りながら答えた。
嘘はついていないが、それだけでは不十分だ。
「それだけではないだろ、失敗した場合は賠償金を支払うというルールがあるはずだ。」
「はい・・・・・・」
実は『クオンズ商会』と契約している護衛チームに複数回声をかけた結果、依頼失敗の場合は護衛チームが依頼料の2倍の金額を賠償し、商会が依頼料の3倍の金額を賠償するという項目がある事が発覚した。
「という事は、依頼料が200万マルクだから『クオンズ商会』は1000万マルクを『バルト商会』と『デララント商会』に対して賠償金として支払うという事にならないか?」
「おっしゃる通りでございます。しかし、肝心の本人達の行方がわからなくなっているため、支払う事ができないのです・・・・・・」
なるほど、だいたいの事情は把握した、なら次は『バルト商会』だ。
「では次『バルト商会』に質問だ。私の手元にある資料では、4台の馬車に対して護衛が4名と書いてあるが、これは本当か?」
「はい、間違いございません。」
「相場では、護衛の人数は馬車の台数×2が最低ラインと聞いたが、少なすぎではないか?」
「それは・・・・・・」
『バルト商会』の代表の男は、言葉を詰まらせる。
「利益を優先した結果、護衛の人数を少なくして儲けようとした、とハーンブルク家は捉えている。『バルト商会』は、『ミドール』にプロサッカーチームを作るほど勢いに乗っている事はこちらも理解しているが、やり過ぎだ。」
「わかりました・・・・・・」
「そして最後に『デララント商会』、小さな商会ながら、民事裁判を起こして大きな商会に立ち向かおうとした点は、俺も十分評価している。だが、契約内容に『馬車4台に対して護衛を4人しか用意しない』と書かれているのにも関わらず、安易に取引をしてしまうのはナンセンスだ。次回以降気をつけろ。」
「はい、すぐに改善させます。」
とりあえずこれぐらいで十分だろうか。
「それぞれ、最後に弁明したい事はあるか?」
「「「いえ、特にございません。」」」
俺は、3人を見回した。
反応はなく、どうやら3人ともこれ以上言う事はないようだ。
「では判決を言い渡す、『クオンズ商会』には業務形態の見直しと、『バルト商会』に対して600万マルク、『デララント商会』に対して300万マルクの賠償を命じる。」
「はい・・・・・・」
「『バルト商会』にも業務形態の見直しと、『デララント商会』に対して810万マルクの賠償を命じる。」
「わかりました・・・・・・」
「『デララント商会』にも業務形態の見直しを命じる。同じような出来事が2度と起こらないように努力せよ。」
「はっ!」
最後に1人、『デララント商会』の支配人だけは、他の2人とは違って元気な声で返事をした。
「また、逃亡した4人の財産は全て没収とし、そのうちの2000万マルクを賠償金として『バルト商会』に支払う。」
「わかりました。」
実は調査の結果、今回護衛任務を行なっていた4人の口座が見つかっていた。アイとの会議の結果、ひとまず全額没収して、5年経っても帰って来なかったら彼らの親や兄弟に賠償金を引いた残りを返却する予定だ。
とは言っても、2000万マルク引いたらもうほとんど残っていないが・・・・・・
「これで、第1回ハーンブルク領民事裁判を閉廷する。」
「「「はっ!」」」
俺が終了を宣言すると、裁判所内は拍手に包まれた。
どうやら、全員が納得する判決だったようだ。
✳︎
「呼び出してすまないな。」
「いえいえ、レオルド様の呼び出しとあらば、駆けつけないわけには行きませぬ。」
裁判終了後、俺は『デララント商会』の支配人を名乗るお爺さんを呼び出した。
1つ、確かめたい事があったからだ。
「呼び出される事は予想できたか?」
「どういう事でしょうか。」
「説明してほしいか?『ライデン商会』の支配人さん。」
「・・・・・・いいえ、レオルド様のおっしゃる意味が理解できました。」
「領内初の民事裁判で、まさか弁護士が出てくるとは思わなかったぞ。誰の案なんだ?」
「私が考えた案でございます。商売の基本は、どのようにして売るかではなく、どのようにして商材を仕入れるか、でございます。不味かったでしょうか。」
「いいや、俺もお前の立場なら同じ事をしていたはずだ。むしろこれからもどんどん続けてほしい。」
「はい、ありがとうございます。」
『デララント商会』の支配人を名乗るお爺さんはニヤリと笑いながら答えた。
実はこのお爺さん、『バルト商会』に並ぶハーンブルク領でも指折りの大商会である『ライデン商会』の支配人であり、先日テラトスタに作られたプロサッカーチーム『CTT』の運営もしている凄い人であった。
『テラトスタの魔人』と呼ばれる商売上手の噂は聞いていたが、その二つ名に恥じない商人であった。
______________________________
どうでもいい話
急に裁判の話なんか始めて、佐々木サイもついに狂ったか?
いや、元からか・・・・・・ʅ(◞‿◟)ʃ
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