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家族編
第7話 河川
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私の計画は完璧であった。
トリアス教の騎士団長として、可能な限り手を回し、入念に準備をした。
長い年月をかけて種を蒔き、サラージア王国とサーマルディア王国を内側から崩壊させる計画。
あの間抜けなサラージア国王は、まんまと騙されて餌に食いついた。
全ては私の手のひらの上、そう思っていた。サラージア王国の敗北の知らせが届くまでは・・・・・・
✳︎
「サラージア軍8万がハーンブルク軍1万に完敗?!その上、ハーンブルクに内部分裂させられただと?!」
「は、はい。サラージア王国内の信者達が口を揃えて言っておりました。」
そんな馬鹿な、いくら何でも早すぎる。
ハーンブルク軍が勝った?いや、おそらくこの場合はベルダルスとかいう男が裏切ったのだろう。
だが、だとしても早すぎる。
私の計算ではあと半年は続くと思っていた。
「では現在。サラージア王国内はどうなっている?!」
「それが、ベルダルスという男がジア共和国の建国を宣言して、サラージア王国と交戦中です。」
少し予想外ではあったが、これならまだ手はある。建国したばかりという事はまだ団結力が低いはず。
なら・・・・・・
「今すぐトリアス教の信者達に、反乱を起こすように命じろ。三つ巴なら勝機はある。」
「そ、それが・・・・・・ジア共和国内のトリアス教信者がほぼ全員粛清されております。」
「っ!・・・・・・」
そんな馬鹿な、私の狙いに気づいたというのか?
いや、そんなはずはない。おそらくたまたまだろう。
だが、こうなっては仕方ない。
「サラージア王国を乗っ取るのは諦める。代わりにサーマルディア王国に向けて攻勢をかけてくれ。ただし、すぐに退却して構わない。」
「はっ!そのようにっ!」
本当は両方とも抑えたかったけど、まぁ仕方ない。
それに、サーマルディア王国が崩壊するだけでも十分利益はある。
私はそう結論付けた。
思えば、この時点で休戦を行うべきであった。
戦場に、悪魔を呼ぶ前に。
✳︎
およそ3ヶ月後
トリアス教国軍とサーマルディア王国軍の間では、一進一退の攻防が続いていた。
我が軍は国境付近を流れる河で防衛陣地を築きつつ、北側の森でサーマルディア王国軍の別働隊およそ20万と交戦していた。
トリアス教国は、国土の中央に深くて広い河が流れており、その河を上手く利用して兵士達へ武器や食糧を供給していた。
また、念のため河より北側、つまり別働隊同士が戦争をしている場所に住む信者達は全員南側に避難させており、巻き込まれないようにするなど、準備万端であった。
両軍とも、本隊は河を渡らずに睨み合いを続け、別働隊が北側で殴り合いを続けた。
そんな中、悪魔達が国土の中央を流れるアルバス河で暴れているという情報が入った。
「た、大変ですっ!アルバス河の中域にハーンブルク家の旗を掲げた巨大な船が2隻確認されましたっ!」
「っ!・・・・・・」
言っている意味がわからなかった。
サーマルディア王国のいや、ハーンブルク家の海軍が、どうしてこんなところに?
道は一つしかない、アルバス河の河口があるギャルドラン王国を通過してやって来たに違いない。
だが、それで何になる、アルバス河は確かに河幅が広く水深が深い。
船を持ってくるのも手としては考えられる。
しかし、例えアルバス河を使って教国に侵入できても、教国内には何百隻もの船があるのだ。たった2隻の船ではどうする事もできないはずだ。
「状況はどうなっているっ!」
「それが、国境付近にいた我が国の防衛部隊が手も足も出せずにほぼ全てが沈められました。」
「何だとっ!」
「さらに、停泊中であった船の多くが破壊され、反撃できない状態にさせられています。」
「そんな馬鹿な・・・・・・」
ありえない、小回りの効かない河の上での戦闘、例えハーンブルク家の船が優秀だったとしてもたった2隻で戦況を覆せるはずがない。
「早急に再度攻撃を仕掛けろっ!アルバス河を封鎖されたら北側にいる別働隊17万が何も出来ずに散るぞっ!」
およそ30万の兵力と思われているトリアス教国軍だが、実は20万人ほどしかいなかった。
サーマルディア王国内に30万という情報を流す事によって、王国に30万の兵力を用意させ、敵の負担を多くするためだ。
この作戦は大成功し、敵の食料事情を圧迫させていた。
しかし、膠着状態を維持するという肝心な所が抜かれれば、教国軍はたちまち総崩れだ。
「はっ!すぐに戦闘可能な船を集めて参ります。」
我が国の船団を壊滅させるとは・・・・・・
いったいどれほど強いのだろうか・・・・・
別働隊への補給経路を遮断される事を恐れた騎士団長はすぐに命令を飛ばした。
だが、ハーンブルク海軍の狙いが別働隊の孤立では無い事には気付けなかった。
✳︎
話は、ハーンブルク家とサーマルディア王国宰相の会談まで遡る。
「数日前、ハーンブルク海軍の主力部隊『春雨』『秋雨』『ハリケーン』『タイフーン』の4隻がサーマルディア王国唯一の軍港である『パラス』に停泊したという話は聞きましたか?」
現在ハーンブルク家が所有する大型船は全部で6隻である。
元々あった『テンペスト』『ハリケーン』『ストーム』『タイフーン』に加えて、新たに『レインシリーズ』として『春雨』と『秋雨』の2隻が加わった。
どちらも、停戦の少し前に完成した姉妹艦だ。今回の『春雨』と『秋雨』には、おそらく世界初となるスクリューが搭載されている。
そして、動力源には石炭とともに少しだが石油が使用される事になった。
『レインシリーズ』は、先の戦争で獲得した資源地帯の内の1つである油田地帯から得た石油を使った最新式の戦艦だ。
まだまだ改良途中であるが、この世界のレベルを考えれば超優秀な船だ。
また、水深や河幅の関係で、『黒船シリーズ』は今回使えないので、そういう事も考えられた上で作成された優れものだ。
「報告には聞いております。見た事もないようなハーンブルク家が所有する黒い船が4隻停泊したと聞いております。」
「ハーンブルク海軍の主力部隊である『春雨』と『秋雨』は現在、アルバス河を上り、トリアス教国の所有する船を壊滅状態に追い込む作戦を行っております。」
ギャルドラン王国に通行の許可などは取っていないが、アルバス河の河幅は広いところでは4kmほどにもなる。仮に妨害しようとしても、される前に振り切れるだろう。
ちなみに、『ハリケーン』と『タイフーン』は食料や燃料などを輸送するために使った。現在は燃料の補給のために『リバスタ』に向かっているはずだ。
「そして、敵がその2隻に釘付けになっている間に、王国軍は船を使ってアルバス河を渡り一気に敵の首都を攻撃して下さい。」
「もし仮にハーンブルク海軍がトリアス戦線に参加できても、河を渡った先には10万の兵が待ち構えていて、突破は困難だと思いますが・・・・・・」
「ハーンブルク家の諜報部隊によると、敵は3万ほどしかいないという情報が入っております。全部隊で一気に攻撃すれば、敵は総崩れでしょう。」
「なるほど・・・・・・」
ギュスターさんは、少し考えるような素振りを見せながら、目を瞑った。
「敵が油断している今なら、必ず勝てます。ここは、全力で攻勢を仕掛けるべきです。」
俺はそう断言した。
こちらには、証拠として証明できるものは一切ない。
「お父様、今の発言に嘘偽りは一切無いと断言いたします。是非この作戦を了承して下さい。」
味方となったイレーナも、重なるように
「わかりました、すぐに軍部に作戦を実行するように命令します。」
陸上の戦闘とは違い、海(河)の上での戦闘では、技術力の差が大きく左右する。
『レインシリーズ』は船体が小さく、物資などを運搬するのには向いていないが、多数の砲門を配備してあり戦闘になると無類の強さを誇る。
きっと彼女なら上手くやってくれるだろう。
________________________
どうでもいい話
ちょっと強引すぎた気もしますが、許してください。
次話は久しぶりにあの子がメインです。
トリアス教の騎士団長として、可能な限り手を回し、入念に準備をした。
長い年月をかけて種を蒔き、サラージア王国とサーマルディア王国を内側から崩壊させる計画。
あの間抜けなサラージア国王は、まんまと騙されて餌に食いついた。
全ては私の手のひらの上、そう思っていた。サラージア王国の敗北の知らせが届くまでは・・・・・・
✳︎
「サラージア軍8万がハーンブルク軍1万に完敗?!その上、ハーンブルクに内部分裂させられただと?!」
「は、はい。サラージア王国内の信者達が口を揃えて言っておりました。」
そんな馬鹿な、いくら何でも早すぎる。
ハーンブルク軍が勝った?いや、おそらくこの場合はベルダルスとかいう男が裏切ったのだろう。
だが、だとしても早すぎる。
私の計算ではあと半年は続くと思っていた。
「では現在。サラージア王国内はどうなっている?!」
「それが、ベルダルスという男がジア共和国の建国を宣言して、サラージア王国と交戦中です。」
少し予想外ではあったが、これならまだ手はある。建国したばかりという事はまだ団結力が低いはず。
なら・・・・・・
「今すぐトリアス教の信者達に、反乱を起こすように命じろ。三つ巴なら勝機はある。」
「そ、それが・・・・・・ジア共和国内のトリアス教信者がほぼ全員粛清されております。」
「っ!・・・・・・」
そんな馬鹿な、私の狙いに気づいたというのか?
いや、そんなはずはない。おそらくたまたまだろう。
だが、こうなっては仕方ない。
「サラージア王国を乗っ取るのは諦める。代わりにサーマルディア王国に向けて攻勢をかけてくれ。ただし、すぐに退却して構わない。」
「はっ!そのようにっ!」
本当は両方とも抑えたかったけど、まぁ仕方ない。
それに、サーマルディア王国が崩壊するだけでも十分利益はある。
私はそう結論付けた。
思えば、この時点で休戦を行うべきであった。
戦場に、悪魔を呼ぶ前に。
✳︎
およそ3ヶ月後
トリアス教国軍とサーマルディア王国軍の間では、一進一退の攻防が続いていた。
我が軍は国境付近を流れる河で防衛陣地を築きつつ、北側の森でサーマルディア王国軍の別働隊およそ20万と交戦していた。
トリアス教国は、国土の中央に深くて広い河が流れており、その河を上手く利用して兵士達へ武器や食糧を供給していた。
また、念のため河より北側、つまり別働隊同士が戦争をしている場所に住む信者達は全員南側に避難させており、巻き込まれないようにするなど、準備万端であった。
両軍とも、本隊は河を渡らずに睨み合いを続け、別働隊が北側で殴り合いを続けた。
そんな中、悪魔達が国土の中央を流れるアルバス河で暴れているという情報が入った。
「た、大変ですっ!アルバス河の中域にハーンブルク家の旗を掲げた巨大な船が2隻確認されましたっ!」
「っ!・・・・・・」
言っている意味がわからなかった。
サーマルディア王国のいや、ハーンブルク家の海軍が、どうしてこんなところに?
道は一つしかない、アルバス河の河口があるギャルドラン王国を通過してやって来たに違いない。
だが、それで何になる、アルバス河は確かに河幅が広く水深が深い。
船を持ってくるのも手としては考えられる。
しかし、例えアルバス河を使って教国に侵入できても、教国内には何百隻もの船があるのだ。たった2隻の船ではどうする事もできないはずだ。
「状況はどうなっているっ!」
「それが、国境付近にいた我が国の防衛部隊が手も足も出せずにほぼ全てが沈められました。」
「何だとっ!」
「さらに、停泊中であった船の多くが破壊され、反撃できない状態にさせられています。」
「そんな馬鹿な・・・・・・」
ありえない、小回りの効かない河の上での戦闘、例えハーンブルク家の船が優秀だったとしてもたった2隻で戦況を覆せるはずがない。
「早急に再度攻撃を仕掛けろっ!アルバス河を封鎖されたら北側にいる別働隊17万が何も出来ずに散るぞっ!」
およそ30万の兵力と思われているトリアス教国軍だが、実は20万人ほどしかいなかった。
サーマルディア王国内に30万という情報を流す事によって、王国に30万の兵力を用意させ、敵の負担を多くするためだ。
この作戦は大成功し、敵の食料事情を圧迫させていた。
しかし、膠着状態を維持するという肝心な所が抜かれれば、教国軍はたちまち総崩れだ。
「はっ!すぐに戦闘可能な船を集めて参ります。」
我が国の船団を壊滅させるとは・・・・・・
いったいどれほど強いのだろうか・・・・・
別働隊への補給経路を遮断される事を恐れた騎士団長はすぐに命令を飛ばした。
だが、ハーンブルク海軍の狙いが別働隊の孤立では無い事には気付けなかった。
✳︎
話は、ハーンブルク家とサーマルディア王国宰相の会談まで遡る。
「数日前、ハーンブルク海軍の主力部隊『春雨』『秋雨』『ハリケーン』『タイフーン』の4隻がサーマルディア王国唯一の軍港である『パラス』に停泊したという話は聞きましたか?」
現在ハーンブルク家が所有する大型船は全部で6隻である。
元々あった『テンペスト』『ハリケーン』『ストーム』『タイフーン』に加えて、新たに『レインシリーズ』として『春雨』と『秋雨』の2隻が加わった。
どちらも、停戦の少し前に完成した姉妹艦だ。今回の『春雨』と『秋雨』には、おそらく世界初となるスクリューが搭載されている。
そして、動力源には石炭とともに少しだが石油が使用される事になった。
『レインシリーズ』は、先の戦争で獲得した資源地帯の内の1つである油田地帯から得た石油を使った最新式の戦艦だ。
まだまだ改良途中であるが、この世界のレベルを考えれば超優秀な船だ。
また、水深や河幅の関係で、『黒船シリーズ』は今回使えないので、そういう事も考えられた上で作成された優れものだ。
「報告には聞いております。見た事もないようなハーンブルク家が所有する黒い船が4隻停泊したと聞いております。」
「ハーンブルク海軍の主力部隊である『春雨』と『秋雨』は現在、アルバス河を上り、トリアス教国の所有する船を壊滅状態に追い込む作戦を行っております。」
ギャルドラン王国に通行の許可などは取っていないが、アルバス河の河幅は広いところでは4kmほどにもなる。仮に妨害しようとしても、される前に振り切れるだろう。
ちなみに、『ハリケーン』と『タイフーン』は食料や燃料などを輸送するために使った。現在は燃料の補給のために『リバスタ』に向かっているはずだ。
「そして、敵がその2隻に釘付けになっている間に、王国軍は船を使ってアルバス河を渡り一気に敵の首都を攻撃して下さい。」
「もし仮にハーンブルク海軍がトリアス戦線に参加できても、河を渡った先には10万の兵が待ち構えていて、突破は困難だと思いますが・・・・・・」
「ハーンブルク家の諜報部隊によると、敵は3万ほどしかいないという情報が入っております。全部隊で一気に攻撃すれば、敵は総崩れでしょう。」
「なるほど・・・・・・」
ギュスターさんは、少し考えるような素振りを見せながら、目を瞑った。
「敵が油断している今なら、必ず勝てます。ここは、全力で攻勢を仕掛けるべきです。」
俺はそう断言した。
こちらには、証拠として証明できるものは一切ない。
「お父様、今の発言に嘘偽りは一切無いと断言いたします。是非この作戦を了承して下さい。」
味方となったイレーナも、重なるように
「わかりました、すぐに軍部に作戦を実行するように命令します。」
陸上の戦闘とは違い、海(河)の上での戦闘では、技術力の差が大きく左右する。
『レインシリーズ』は船体が小さく、物資などを運搬するのには向いていないが、多数の砲門を配備してあり戦闘になると無類の強さを誇る。
きっと彼女なら上手くやってくれるだろう。
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