38 / 90
軍事編
第10話 防衛
しおりを挟む
翌日、各部隊の将校クラスが再び集まった。
昨日の夜に出て行った将校とその補佐以外は同じメンツだ。
全員揃った事を確認すると、お母様は唯一ここに残る道を選んだ将校に尋ねた。
「てっきり私は、全員出て行くと考えていましたが、あなたはここに残る事にしたんですね、シャーブルさん。」
「はっ!女傑殿が、王国からの援軍を1万のみで結構と宰相殿に進言した事を聞き、十分な勝算がある上でこうしたと考えました。よって私は、わざわざ8万の敵兵に無謀な突撃をするような愚策はするべきでないと考え、ここに残りました。」
「そうですか、では全員揃ったので軍議を始めましょう。」
お母様は再び全員を見渡すと、軍議を始める事を宣言した。そして、軍部や国防軍の将校があっと驚くような事実を発表した。
「ではまず、初めに伝えておいたあの作戦は全てデタラメですので全て忘れて下さい。」
「「「なっ!」」」
「ここは、ベール川の上流にある山岳地帯ですので、最初に提案したここドレスデンでの防衛戦も悪くはありませんが、今私たちがとれる最良の策とは言えません。」
「エリナ、では野戦を行うのか?」
当然、この事を知らされていなかったお父様は、お母様に尋ねた。
「はい、木々が生い茂るこの地は大軍の行軍に不向きです。よって、部隊が細長く伸びた所を狙い、各個撃破を試みます。」
「確かに、ハーンブルク領の中なら地の利を活かして戦えるが、相手は8万の大軍だぞ?」
「おそらく数日後、昨夜ここを飛び出した将校達の部隊がハーンブルク領から数km進んだ地点でサラージア王国軍とぶつかります。そして10倍以上の兵力を持つサラージア王国軍に何も出来ずに敗北すると、彼らはハーンブルク領を避けて南に逃げるでしょう。」
「確かにそうなるであろうな。」
「そこで我が軍は、新兵器とともに先ほどの説明したゲリラ戦を仕掛け、敵を叩きます。」
「了解致しました、ですがこれでは長期戦になるのでは?」
説明を聞いていたハーンブルク軍の将校の1人が、そんな事を尋ねた。ゲリラ戦の戦い方は、先日の軍事演習の際に説明も訓練もしてある。
そして、長期戦となる事も伝えてあった。
「もちろん長期戦は覚悟しております。ですが、対策も既にしてあります。」
「どのような対策かお聞きしてもよろしいでしょうか。」
「簡単な話です、戦場付近の町村に避難勧告を行い、あの辺一帯はほぼ無人となっております。そのため、サラージア王国軍は兵糧を現地で調達することが出来ず、後援部隊に輸送してもらうしかありません。ですので、その補給線を断ち、兵糧攻めを同時に行います。」
先日、お母様はサラージア王国内を含むあの辺一帯に住む町村の住民をほぼ全員シュヴェリーンなどの4大都市に移住させた。
簡単な作業ではなかったが、ここに留まると戦争に巻き込まれてしまうかもしれない事と生活を保障する事を伝えると、渋々ながら移民を決めてくれた。中には留まる選択肢をとった町村もあったが、そのような町村には報復を行うと脅すと、すぐに首を縦に振った。
ちなみに脅されて移住を決めた者は、4大都市ではなく、廃村を自分たちの手で開発させた。
「なるほど、流石あの有名な女傑殿でありますな、これならば何とかなるかもしれませんな。」
「流石女傑殿だ・・・・・・」
「これならば8万の大軍も恐れるに足らないな。」
お母様の作戦(アイが考案)を聞いた将校達は、その作戦の完成度の高さに感服するとともに、お母様を称賛した。
正直俺には、国防軍の兵士にゲリラ戦ができるとは思えないが、まぁなるようになるだろう。
「一歩足りとも、我がハーンブルク領に敵兵を入れてはなりません。ではそれぞれ、準備に取り掛かって下さい。」
「「「了解っ!!!」」」
お母様の解散の合図とともに、それぞれは自分のやるべき事をしようと、会議室を飛び出した。
やがて会議室の中も静かになり、後に残ったのは俺とお母様、リヒトさん、お母様の護衛、クレアの5人だけとなった。
「上手く会議がまとまって良かったです。」
「流石お母様です、本当の目的を考案した私自身も思わず騙されてしまいそうになりました。」
「ふふふ、私は全く嘘は言っておりませんよ。ですので騙したのではなく彼らが気付かなかっただけです。」
「では予定通り、私はSHSを連れて出陣致します。」
「頼みましたよ、レオルド。私の方もここをジルバートに任せて、シュヴェリーンへ戻ります。」
「お気をつけて。」
「リヒトさんとクレアさんも、レオルドを最大限にサポートしてあげてください。」
「「はい、奥様。」」
まさか誰も、俺とお母様の本当の狙いに気づいた者はいないだろう。
これなら上手くいくはずだ。、
話は、宰相がハーンブルク領に来る前に遡る。
サラージア王国とトリアス教国の連合軍がサーマルディア王国に攻め込もうとしているという情報を得た俺とお母様は2人きりで、今後の方針を決めるために会議を行う事となった。
「レオルド、この戦争ハーンブルク家はどのようにすべきだと考えますか?」
「はい、私ならばゲリラ戦による長期戦を行うべきだと考えます。」
「ゲリラ戦の有効性は私も知っていますが、戦争の長期化は領民への負担が大きくなるのではないですか?」
「確かに、領民への負担は大きくなります。銃を使った戦争は莫大な戦費が必要になるので、短期決戦の方がハーンブルク領へのダメージは少ないと思います。しかし、戦争による経済効果と技術の進歩が期待できます。」
お母様は、少し考える素ぶりを見せたので、俺は説明を続けた。
「技術の進歩が1番顕著に表れるのは、残念ながら戦争の時です。そして、急激な経済発展を遂げるのもまた戦争の時です。戦争は、武器や弾薬から食料や軍服まで幅広い範囲で多くの需要ができます。そこでハーンブルク領で生産した食料や武器を大量に商人を介して国防軍に売る事で大きな利益が期待できます。そして、もう一つの理由は・・・」
俺がそこまで言いかけると、俺の言わんとする事を理解したお母様が口を開いた。
「教国と戦いたくない、もしくは国防軍と共闘したくないからですね。」
「はい、前者は言わずもがなハーンブルク軍から大量の死傷者出てしまうかもしれないからです。対してゲリラ戦ならば、最新兵器を用いれば被害を最小限に抑える事ができます。敵はゲリラ戦の戦い方を知らないでしょうし。」
「確かにそうですね。私も聞かされた時は疑問に思いましたが、SHSの訓練を見て有効性を理解しました。」
「それと、後者がダメな理由は新兵器の製造方法の無償提供を要求される可能性がある事と、国防軍の指揮下に入らなければならない事です。彼らは新兵器の有効な活用法を知れませんので、無謀な突撃を命じられるのが落ちです。」
「確かにそうてすね、わかりました、レオルドの意見に従いましょう。」
「わかりました。」
この日から俺とお母様は色々な所に手を回し、着々と準備を進めた。
戦争は、戦う前からだいたいが決まる。
ちなみに後日、どうして国防軍1万を援軍として要請したかを尋ねると、ハーンブルク家の急激な発展をよく思わない者達にお父様を教国戦で捨て駒にされる可能性があったからだ、と言っていた。
貴族の社会はやはり色々面倒らしい。
______________________________________
どうでもいい話
私は基本的にスマホで執筆しています。
以前まではpcを使っていましたが、pcを物理的にぶっ壊し、pcが無くても最近は困らないという事で買い替えてないからです。
ちなみにpcの方が楽だし、誤字が少なくなります。
昨日の夜に出て行った将校とその補佐以外は同じメンツだ。
全員揃った事を確認すると、お母様は唯一ここに残る道を選んだ将校に尋ねた。
「てっきり私は、全員出て行くと考えていましたが、あなたはここに残る事にしたんですね、シャーブルさん。」
「はっ!女傑殿が、王国からの援軍を1万のみで結構と宰相殿に進言した事を聞き、十分な勝算がある上でこうしたと考えました。よって私は、わざわざ8万の敵兵に無謀な突撃をするような愚策はするべきでないと考え、ここに残りました。」
「そうですか、では全員揃ったので軍議を始めましょう。」
お母様は再び全員を見渡すと、軍議を始める事を宣言した。そして、軍部や国防軍の将校があっと驚くような事実を発表した。
「ではまず、初めに伝えておいたあの作戦は全てデタラメですので全て忘れて下さい。」
「「「なっ!」」」
「ここは、ベール川の上流にある山岳地帯ですので、最初に提案したここドレスデンでの防衛戦も悪くはありませんが、今私たちがとれる最良の策とは言えません。」
「エリナ、では野戦を行うのか?」
当然、この事を知らされていなかったお父様は、お母様に尋ねた。
「はい、木々が生い茂るこの地は大軍の行軍に不向きです。よって、部隊が細長く伸びた所を狙い、各個撃破を試みます。」
「確かに、ハーンブルク領の中なら地の利を活かして戦えるが、相手は8万の大軍だぞ?」
「おそらく数日後、昨夜ここを飛び出した将校達の部隊がハーンブルク領から数km進んだ地点でサラージア王国軍とぶつかります。そして10倍以上の兵力を持つサラージア王国軍に何も出来ずに敗北すると、彼らはハーンブルク領を避けて南に逃げるでしょう。」
「確かにそうなるであろうな。」
「そこで我が軍は、新兵器とともに先ほどの説明したゲリラ戦を仕掛け、敵を叩きます。」
「了解致しました、ですがこれでは長期戦になるのでは?」
説明を聞いていたハーンブルク軍の将校の1人が、そんな事を尋ねた。ゲリラ戦の戦い方は、先日の軍事演習の際に説明も訓練もしてある。
そして、長期戦となる事も伝えてあった。
「もちろん長期戦は覚悟しております。ですが、対策も既にしてあります。」
「どのような対策かお聞きしてもよろしいでしょうか。」
「簡単な話です、戦場付近の町村に避難勧告を行い、あの辺一帯はほぼ無人となっております。そのため、サラージア王国軍は兵糧を現地で調達することが出来ず、後援部隊に輸送してもらうしかありません。ですので、その補給線を断ち、兵糧攻めを同時に行います。」
先日、お母様はサラージア王国内を含むあの辺一帯に住む町村の住民をほぼ全員シュヴェリーンなどの4大都市に移住させた。
簡単な作業ではなかったが、ここに留まると戦争に巻き込まれてしまうかもしれない事と生活を保障する事を伝えると、渋々ながら移民を決めてくれた。中には留まる選択肢をとった町村もあったが、そのような町村には報復を行うと脅すと、すぐに首を縦に振った。
ちなみに脅されて移住を決めた者は、4大都市ではなく、廃村を自分たちの手で開発させた。
「なるほど、流石あの有名な女傑殿でありますな、これならば何とかなるかもしれませんな。」
「流石女傑殿だ・・・・・・」
「これならば8万の大軍も恐れるに足らないな。」
お母様の作戦(アイが考案)を聞いた将校達は、その作戦の完成度の高さに感服するとともに、お母様を称賛した。
正直俺には、国防軍の兵士にゲリラ戦ができるとは思えないが、まぁなるようになるだろう。
「一歩足りとも、我がハーンブルク領に敵兵を入れてはなりません。ではそれぞれ、準備に取り掛かって下さい。」
「「「了解っ!!!」」」
お母様の解散の合図とともに、それぞれは自分のやるべき事をしようと、会議室を飛び出した。
やがて会議室の中も静かになり、後に残ったのは俺とお母様、リヒトさん、お母様の護衛、クレアの5人だけとなった。
「上手く会議がまとまって良かったです。」
「流石お母様です、本当の目的を考案した私自身も思わず騙されてしまいそうになりました。」
「ふふふ、私は全く嘘は言っておりませんよ。ですので騙したのではなく彼らが気付かなかっただけです。」
「では予定通り、私はSHSを連れて出陣致します。」
「頼みましたよ、レオルド。私の方もここをジルバートに任せて、シュヴェリーンへ戻ります。」
「お気をつけて。」
「リヒトさんとクレアさんも、レオルドを最大限にサポートしてあげてください。」
「「はい、奥様。」」
まさか誰も、俺とお母様の本当の狙いに気づいた者はいないだろう。
これなら上手くいくはずだ。、
話は、宰相がハーンブルク領に来る前に遡る。
サラージア王国とトリアス教国の連合軍がサーマルディア王国に攻め込もうとしているという情報を得た俺とお母様は2人きりで、今後の方針を決めるために会議を行う事となった。
「レオルド、この戦争ハーンブルク家はどのようにすべきだと考えますか?」
「はい、私ならばゲリラ戦による長期戦を行うべきだと考えます。」
「ゲリラ戦の有効性は私も知っていますが、戦争の長期化は領民への負担が大きくなるのではないですか?」
「確かに、領民への負担は大きくなります。銃を使った戦争は莫大な戦費が必要になるので、短期決戦の方がハーンブルク領へのダメージは少ないと思います。しかし、戦争による経済効果と技術の進歩が期待できます。」
お母様は、少し考える素ぶりを見せたので、俺は説明を続けた。
「技術の進歩が1番顕著に表れるのは、残念ながら戦争の時です。そして、急激な経済発展を遂げるのもまた戦争の時です。戦争は、武器や弾薬から食料や軍服まで幅広い範囲で多くの需要ができます。そこでハーンブルク領で生産した食料や武器を大量に商人を介して国防軍に売る事で大きな利益が期待できます。そして、もう一つの理由は・・・」
俺がそこまで言いかけると、俺の言わんとする事を理解したお母様が口を開いた。
「教国と戦いたくない、もしくは国防軍と共闘したくないからですね。」
「はい、前者は言わずもがなハーンブルク軍から大量の死傷者出てしまうかもしれないからです。対してゲリラ戦ならば、最新兵器を用いれば被害を最小限に抑える事ができます。敵はゲリラ戦の戦い方を知らないでしょうし。」
「確かにそうですね。私も聞かされた時は疑問に思いましたが、SHSの訓練を見て有効性を理解しました。」
「それと、後者がダメな理由は新兵器の製造方法の無償提供を要求される可能性がある事と、国防軍の指揮下に入らなければならない事です。彼らは新兵器の有効な活用法を知れませんので、無謀な突撃を命じられるのが落ちです。」
「確かにそうてすね、わかりました、レオルドの意見に従いましょう。」
「わかりました。」
この日から俺とお母様は色々な所に手を回し、着々と準備を進めた。
戦争は、戦う前からだいたいが決まる。
ちなみに後日、どうして国防軍1万を援軍として要請したかを尋ねると、ハーンブルク家の急激な発展をよく思わない者達にお父様を教国戦で捨て駒にされる可能性があったからだ、と言っていた。
貴族の社会はやはり色々面倒らしい。
______________________________________
どうでもいい話
私は基本的にスマホで執筆しています。
以前まではpcを使っていましたが、pcを物理的にぶっ壊し、pcが無くても最近は困らないという事で買い替えてないからです。
ちなみにpcの方が楽だし、誤字が少なくなります。
3
お気に入りに追加
942
あなたにおすすめの小説
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
Sランク冒険者の受付嬢
おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。
だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。
そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」
その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。
これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。
※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。
※前のやつの改訂版です
※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる