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軍事編
第6話 自治
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「以上が、私が新たに発見した島『ハワフ島』で起きた出来事でございます。」
ハーンブルク領の首都である『シュヴェリーン』へと帰ってきた俺は、早速お母様に報告を行う事にした。
最近はずっと船の上だったので、正直もうへとへとだ。一歩も歩きたくない。
今すぐふかふかのベッドで横になりたいが、一応お母様への報告を優先する。
「島の確保お疲れ様です。事前に、島が見つかった時の方針を決めたいと言われた時は驚きましたが、このためだったのですね。」
「はい、大きな島にはたいてい住民が住んでおります。彼らと交渉する時の方針を定めておいた方がいいかなと・・・・・・」
「ふふふ、それにしても安全保障とは面白い事を考えましたね。それに、エルフ達との交流というのも興味があります。」
お母様は、俺を驚くと同時にほめた。いくらお母様でもまさか、条約を締結してくるとは夢にも思わなかっただろう。
「お母様もエルフに興味があったのですか?」
「それはもちろんです。人と亜人、古来より仲が悪いとされていますが、その直接の原因はわかっておりません。人種の違いというのは厄介なものです。例えば、はるか遠くのある国では、同じ人間なのにも関わらず髪の毛の色が違うという理由で差別を行なっている国もあります。」
この話の恐ろしい所は、国民がその事を了承し、それが当たり前だと思い込んでいるところだ。
果たして何人の子供達が迫害されてその命を落としているのか、想像がつかない。
これは亜人も同じだ。
人間も亜人も、誰かを見下さなければ生きていけない動物なのだ。
「でも、私は再び手を取り合う日が来ると信じております。とても難しく、誰もやろうとしない事ですが、いつか人間と亜人が一緒に過ごす日々が来ると思います。そしてレオルド、おそらく今回の行動はそのための大きな一歩となります。レオルド、私も最大限のサポートをするので頑張ってください。」
「はい、この貿易、絶対に成功してみせます。」(主にアイが・・・)
【最期の一言が余計です。】
そんなに照れるなって、信頼している証拠だよ。
【・・・・・・うざいです。】
ごめんて。
そんなコントをしていると、お母様は強引に話を終わらせた。
「さて、この話はこれで終わりにしましょう。今日は土曜日なので早速あそこに参りましょうか。」
「はい?」
・・・・・・今日何か予定あったっけ。
現在の時刻は午後4時、いつもならそろそろサッカーが始まるな~と考える時間帯だが、サッカーのリーグ戦の開幕はまだあと1週間は先の話だ。
俺が悩んでいると、お母様はクローゼットの中から何やら白いユニフォームを取り出した。背番号はもちろん9番で、あの大人気サッカー選手のサインが書いてある。
「お母様?何を・・・・・・」
「あらごめんなさい。レオルドにはまだ伝えていなかったですね。現在ハーンブルク領ではサッカー大会を行なっております。今日は準決勝ですので是非観戦に行きましょう。」
「サッカーの大会?」
「はい、17時キックオフです。さぁ、もたもたしていると置いていきますよ。」
そう言って、ノリノリなまま部屋を出て行った。
・・・・・・お母様、サッカーにハマりすぎでしょ。
すると、入れ替わりでヘレナ様がお母様の部屋に入ってきた。両手には応援用の小さな旗を持ち、RSWの白いユニフォームを着ている。
というかドレスとパジャマ意外の服を着ているの初めてみた。
そして、俺と目が合ったヘレナ様はニコッと笑って俺を出迎えた。
「長旅お疲れ様です、レオルド様。お元気そうで何よりです。」
「ただいま帰りました、ヘレナ様。あの~その服は?」
「これですか?ふふふ、エリナ様に特別に一着いただきました。似合っていますか?」
そう言うと、ぐるっと一周回って見せた。正直、とても似合っている。いつものザ・お姫様といった感じが抜けて、今では普通の美少女に大変身だ。
「似合っていると思います。」
「ありがとうございます。ではレオルド様、一緒にスタジアムに参りましょう。そろそろキックオフの時間ですよ。」
「は、はい。」
そして、俺は休憩を挟まずにスタジアムへと向かう事となった。
家に着いた時は、全身が悲鳴をあげていて、もう動けそうにないと思っていたが、スタジアムに来ると嘘のように疲れが引いた。
精神的な疲労が回復していたという事だ。人間の身体とは不思議なものだなと改めて思った。
観客席を見渡して見ると、俺と一緒に今回の遠征に出たSHSメンバーもちらほら見えた。お母様が2週間の休暇とスタジアムのチケットをプレゼントしたらしい。
今回のサッカー大会は、『テンペストカップ』と言うらしい。
お母様考案&主導で開催されたこのサッカー大会は、ハーンブルク領内に存在するあらゆるサッカーチームに向けて行われた大会で老若男女問わず色々な人が参加していた。
そして気になる優勝賞品はなんと、プロリーグへの昇格権と賞金1000万マルクである。
これには多くの商会が驚き、それぞれチームを作って挑戦していた。
総勢66チームの内、ハーンブルク家が運営するプロチームであるRSW、FCTと色々な商会が共同で運営するMSWは見事ベスト4に食い込む事ができた。
そして今日シュヴェリーンにある世界最大のスタジアムで行われるのは、我らがRSWと、BMRを準々決勝で打ち破った民間のチームの対決であった。
結果は、RSWが3-0で圧勝し、プロの意地を見せつけた。
これには会場も大盛り上がり、負けた民間のチームメンバー達は、ピッチの上で泣いていた。
✳︎
「なんだとっ!それは本当かっ!」
「はい、間違いございません。」
「これは不味い事になった・・・・・・急いで軍を国境沿いに配備してくれっ!」
「了解っ!」
「私は、ハーンブルク領へと向かう事にします。彼女の協力が得られれば・・・・・・」
__________________________________________
どうでもいい話
私は朝がとても弱いので、夜に書いてます。
ハーンブルク領の首都である『シュヴェリーン』へと帰ってきた俺は、早速お母様に報告を行う事にした。
最近はずっと船の上だったので、正直もうへとへとだ。一歩も歩きたくない。
今すぐふかふかのベッドで横になりたいが、一応お母様への報告を優先する。
「島の確保お疲れ様です。事前に、島が見つかった時の方針を決めたいと言われた時は驚きましたが、このためだったのですね。」
「はい、大きな島にはたいてい住民が住んでおります。彼らと交渉する時の方針を定めておいた方がいいかなと・・・・・・」
「ふふふ、それにしても安全保障とは面白い事を考えましたね。それに、エルフ達との交流というのも興味があります。」
お母様は、俺を驚くと同時にほめた。いくらお母様でもまさか、条約を締結してくるとは夢にも思わなかっただろう。
「お母様もエルフに興味があったのですか?」
「それはもちろんです。人と亜人、古来より仲が悪いとされていますが、その直接の原因はわかっておりません。人種の違いというのは厄介なものです。例えば、はるか遠くのある国では、同じ人間なのにも関わらず髪の毛の色が違うという理由で差別を行なっている国もあります。」
この話の恐ろしい所は、国民がその事を了承し、それが当たり前だと思い込んでいるところだ。
果たして何人の子供達が迫害されてその命を落としているのか、想像がつかない。
これは亜人も同じだ。
人間も亜人も、誰かを見下さなければ生きていけない動物なのだ。
「でも、私は再び手を取り合う日が来ると信じております。とても難しく、誰もやろうとしない事ですが、いつか人間と亜人が一緒に過ごす日々が来ると思います。そしてレオルド、おそらく今回の行動はそのための大きな一歩となります。レオルド、私も最大限のサポートをするので頑張ってください。」
「はい、この貿易、絶対に成功してみせます。」(主にアイが・・・)
【最期の一言が余計です。】
そんなに照れるなって、信頼している証拠だよ。
【・・・・・・うざいです。】
ごめんて。
そんなコントをしていると、お母様は強引に話を終わらせた。
「さて、この話はこれで終わりにしましょう。今日は土曜日なので早速あそこに参りましょうか。」
「はい?」
・・・・・・今日何か予定あったっけ。
現在の時刻は午後4時、いつもならそろそろサッカーが始まるな~と考える時間帯だが、サッカーのリーグ戦の開幕はまだあと1週間は先の話だ。
俺が悩んでいると、お母様はクローゼットの中から何やら白いユニフォームを取り出した。背番号はもちろん9番で、あの大人気サッカー選手のサインが書いてある。
「お母様?何を・・・・・・」
「あらごめんなさい。レオルドにはまだ伝えていなかったですね。現在ハーンブルク領ではサッカー大会を行なっております。今日は準決勝ですので是非観戦に行きましょう。」
「サッカーの大会?」
「はい、17時キックオフです。さぁ、もたもたしていると置いていきますよ。」
そう言って、ノリノリなまま部屋を出て行った。
・・・・・・お母様、サッカーにハマりすぎでしょ。
すると、入れ替わりでヘレナ様がお母様の部屋に入ってきた。両手には応援用の小さな旗を持ち、RSWの白いユニフォームを着ている。
というかドレスとパジャマ意外の服を着ているの初めてみた。
そして、俺と目が合ったヘレナ様はニコッと笑って俺を出迎えた。
「長旅お疲れ様です、レオルド様。お元気そうで何よりです。」
「ただいま帰りました、ヘレナ様。あの~その服は?」
「これですか?ふふふ、エリナ様に特別に一着いただきました。似合っていますか?」
そう言うと、ぐるっと一周回って見せた。正直、とても似合っている。いつものザ・お姫様といった感じが抜けて、今では普通の美少女に大変身だ。
「似合っていると思います。」
「ありがとうございます。ではレオルド様、一緒にスタジアムに参りましょう。そろそろキックオフの時間ですよ。」
「は、はい。」
そして、俺は休憩を挟まずにスタジアムへと向かう事となった。
家に着いた時は、全身が悲鳴をあげていて、もう動けそうにないと思っていたが、スタジアムに来ると嘘のように疲れが引いた。
精神的な疲労が回復していたという事だ。人間の身体とは不思議なものだなと改めて思った。
観客席を見渡して見ると、俺と一緒に今回の遠征に出たSHSメンバーもちらほら見えた。お母様が2週間の休暇とスタジアムのチケットをプレゼントしたらしい。
今回のサッカー大会は、『テンペストカップ』と言うらしい。
お母様考案&主導で開催されたこのサッカー大会は、ハーンブルク領内に存在するあらゆるサッカーチームに向けて行われた大会で老若男女問わず色々な人が参加していた。
そして気になる優勝賞品はなんと、プロリーグへの昇格権と賞金1000万マルクである。
これには多くの商会が驚き、それぞれチームを作って挑戦していた。
総勢66チームの内、ハーンブルク家が運営するプロチームであるRSW、FCTと色々な商会が共同で運営するMSWは見事ベスト4に食い込む事ができた。
そして今日シュヴェリーンにある世界最大のスタジアムで行われるのは、我らがRSWと、BMRを準々決勝で打ち破った民間のチームの対決であった。
結果は、RSWが3-0で圧勝し、プロの意地を見せつけた。
これには会場も大盛り上がり、負けた民間のチームメンバー達は、ピッチの上で泣いていた。
✳︎
「なんだとっ!それは本当かっ!」
「はい、間違いございません。」
「これは不味い事になった・・・・・・急いで軍を国境沿いに配備してくれっ!」
「了解っ!」
「私は、ハーンブルク領へと向かう事にします。彼女の協力が得られれば・・・・・・」
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どうでもいい話
私は朝がとても弱いので、夜に書いてます。
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