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国内編
第18話 視察
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次の日
サッカー場建設とサッカーチームの作成を命令し、報告書を書き終えた俺は、明け方に『シュヴェリーン』を立ち、『テラトスタ』へと向かった。
せっかくなのでガレー船でベール川を川下りする。船は、流れに身を任せながらゆっくりと川を下っていき、その日の昼ごろにシュヴェリーンとテラトスタの中間にある『ミドール工業地帯』に寄った。
名前の由来は、中間を表す『ミドル』と前世のドイツ『ルール工業地帯』を合わせて、『ミドール工業地帯』と名付けた。
今日はここに、王都に行く前に作るように命令しといたモノの進捗状況を見に来た。今回の旅の本命はテラトスタにあるが、こっちのも見ておく必要がある。
「あ~あ、めんどいな~」
【文句を言わないで下さい。この日のために大量の鉄を用意させたのですから。】
「はぁ・・・・・・」
俺たち一行を乗せた船が停泊し、久しぶりの陸へと上がる。まだ半日も経過していないが、陸のありがたみを感じる。
「どうしたのですか?ため息をついて・・・」
俺がぐったりしているのが珍しく思ったのか、クレアが話しかけてきた。
ちなみに、イレーナについては流石に今日行く所に連れて来るわけにはいかないのでお留守番してもらった。俺がいない間に、それぞれのサッカーチームが強くなるように指導してもらった。
そのため今日は護衛を除けば、久しぶりのクレアと2人きりの旅行だ。
「いや、別に。船旅疲れたなーって。」
「確かに最近はドタバタ続きでしたね。誕生日パーティーに行ったはずが、婚約者までお作りになられましたし。」
少し言葉に棘があるのを感じるが、おそらく気のせいだろう。
きっと俺が疲れているだけだ、そうに違いない。
「んじゃ、早速昼ごはん食べるか。」
「本日はレオルド様のためにサンドイッチを作らせていただきました。」
右手にもった小さめのバスケットの蓋を少し横にずらし、中を見せてくれる。
「お~ありがと、クレア。」
「どういたしまして。」
大量の煙突が立ち並ぶ工場群を見ながら、レオルドとクレアは並んでベンチに座る。
この煙突から、もくもくと煙が出ている事から、製鉄所と蒸気機関の両方が稼働中である事がわかる。
公害とかは大丈夫?
【はい、適切な対応をしているので、現在のところ、異常は検出されておりません。ベール川の水質にも問題はなかったので、公害の危険性はないとみていいと思います。】
実は少し気になっていた公害であるが、今のところ問題は起きていないようだ。
近い将来、まず間違いなく発生すると思うから対策を作っておくべきだと思う。
なんかいい案ない?
【鉱山のカナリアのように、動物を飼ってみるぐらいしか、現段階で打てる対策はありません。】
なるほど、後で伝えておくか。
そんな事を考えながら、クレアか作ってくれたサンドイッチを口に入れる。クレアは、最近料理を覚えたらしく、たまにご飯やお菓子を作ってくれるようになった。
ちなみに、サトウキビから砂糖を作る作業も、ハーンブルク領研究部に命令しておいた。量産体制はまだ確立していないが、もうじきできるとの事だ。
「ご馳走さま。」
「どうでしたか?」
「うん、美味しかったよ。」
「そうですか、ありがとうございます。」
「んじゃ、みに行こうか。」
俺達は立ち上がると、工場群の方へと歩いていった。
二重に敷かれた木の柵と鉄の柵を越えて、建物の中に入る。俺が中に入ると、中にいた隊員達は一斉に手を止めて俺に敬礼した。
ここは、俺がハーンブルク領の諜報部隊の本拠地だ。
ちなみに、ハーンブルク領諜報部だと長い上にダサいので、『SHS』と呼んでいる。これはSpecial Harnburg Serviceの略だ。
この『SHS』は、設立当初は50名ほどであったが、やる事が多いので部隊の人数を増やし今では300人ほどが所属している。
「レオルド様、ようこそいらっしゃいました。」
俺達が中に入ると、SHSのリーダーであるシェリングさんか俺たちを出迎えた。
まだ30代の彼は、予備隊の中でも飛び抜けた頭脳を持っており、実行部隊というよりは頭脳担当だ。
将来的には、クレアにSHSのリーダーを継いでもらいたいなぁとこっそり考えているが、今はまだ言っていない。
シェリングさんの案内で、俺達はSHSの本拠地の中にあるドッグの中に入った。
「おぉ、思ったより出来てるな。」
「はい、レオルド様の指示通りに作ったので、案外早くできました。鉄の加工もすごく苦戦しましたが、結構ましになりました。」
「蒸気機関はもう積んでいるの?」
「はい、すでに蒸気機関によるピストン運動についても確認済みです。具体的には完成まで、残り2ヶ月と少しといった所でしょうか。」
今回俺が作るように命じたのは、蒸気船だ。
帆船やガレー船でも、テラトスタと新領地を行き来するには十分ではあるが、大量の鉄やコークスを輸送するとなると、効率が悪い。
そこで、蒸気機関を搭載した船、蒸気船の研究開発をSHSに命令したのだ。
既に外見は出来上がっており、浮かべるぐらいなら出来そうであるが、国内初の鉄の船という事で、色々研究もしている。
大きさは全長70mほどで、アメリカの黒船をイメージしている。色はもちろん黒で、コードネームは黒船だ。
砲門は積んでいなものの、将来的には海戦ができるように、装甲を厚くしてある。
「何か要望とかはあるか?」
俺は、今もなお製造中であるこの輸送船を見ながら、そんな事を尋ねた。
「そうですね、近接戦闘用の新しい武器の開発を依頼したいです。」
「近接戦闘の武器か・・・・・・」
ちょうど今、火薬を大量に輸入しようとしている所だしちょうどいい。手榴弾のようなものが作れるかもしれない。
「わかった、何か案がないか研究部の方に回しておく。」
「ありがとうございます。」
「それじゃあ俺は、テラトスタに向かうよ。黒船が完成したらすぐに教えてくれ。」
「了解しました、お気をつけて。」
工業都市ミドールを出た俺は、先ほどと同じ船でテラトスタへと向かった。
__________________________________________
どうでもいい話
楽しんでいただけると嬉しいです!
サッカー場建設とサッカーチームの作成を命令し、報告書を書き終えた俺は、明け方に『シュヴェリーン』を立ち、『テラトスタ』へと向かった。
せっかくなのでガレー船でベール川を川下りする。船は、流れに身を任せながらゆっくりと川を下っていき、その日の昼ごろにシュヴェリーンとテラトスタの中間にある『ミドール工業地帯』に寄った。
名前の由来は、中間を表す『ミドル』と前世のドイツ『ルール工業地帯』を合わせて、『ミドール工業地帯』と名付けた。
今日はここに、王都に行く前に作るように命令しといたモノの進捗状況を見に来た。今回の旅の本命はテラトスタにあるが、こっちのも見ておく必要がある。
「あ~あ、めんどいな~」
【文句を言わないで下さい。この日のために大量の鉄を用意させたのですから。】
「はぁ・・・・・・」
俺たち一行を乗せた船が停泊し、久しぶりの陸へと上がる。まだ半日も経過していないが、陸のありがたみを感じる。
「どうしたのですか?ため息をついて・・・」
俺がぐったりしているのが珍しく思ったのか、クレアが話しかけてきた。
ちなみに、イレーナについては流石に今日行く所に連れて来るわけにはいかないのでお留守番してもらった。俺がいない間に、それぞれのサッカーチームが強くなるように指導してもらった。
そのため今日は護衛を除けば、久しぶりのクレアと2人きりの旅行だ。
「いや、別に。船旅疲れたなーって。」
「確かに最近はドタバタ続きでしたね。誕生日パーティーに行ったはずが、婚約者までお作りになられましたし。」
少し言葉に棘があるのを感じるが、おそらく気のせいだろう。
きっと俺が疲れているだけだ、そうに違いない。
「んじゃ、早速昼ごはん食べるか。」
「本日はレオルド様のためにサンドイッチを作らせていただきました。」
右手にもった小さめのバスケットの蓋を少し横にずらし、中を見せてくれる。
「お~ありがと、クレア。」
「どういたしまして。」
大量の煙突が立ち並ぶ工場群を見ながら、レオルドとクレアは並んでベンチに座る。
この煙突から、もくもくと煙が出ている事から、製鉄所と蒸気機関の両方が稼働中である事がわかる。
公害とかは大丈夫?
【はい、適切な対応をしているので、現在のところ、異常は検出されておりません。ベール川の水質にも問題はなかったので、公害の危険性はないとみていいと思います。】
実は少し気になっていた公害であるが、今のところ問題は起きていないようだ。
近い将来、まず間違いなく発生すると思うから対策を作っておくべきだと思う。
なんかいい案ない?
【鉱山のカナリアのように、動物を飼ってみるぐらいしか、現段階で打てる対策はありません。】
なるほど、後で伝えておくか。
そんな事を考えながら、クレアか作ってくれたサンドイッチを口に入れる。クレアは、最近料理を覚えたらしく、たまにご飯やお菓子を作ってくれるようになった。
ちなみに、サトウキビから砂糖を作る作業も、ハーンブルク領研究部に命令しておいた。量産体制はまだ確立していないが、もうじきできるとの事だ。
「ご馳走さま。」
「どうでしたか?」
「うん、美味しかったよ。」
「そうですか、ありがとうございます。」
「んじゃ、みに行こうか。」
俺達は立ち上がると、工場群の方へと歩いていった。
二重に敷かれた木の柵と鉄の柵を越えて、建物の中に入る。俺が中に入ると、中にいた隊員達は一斉に手を止めて俺に敬礼した。
ここは、俺がハーンブルク領の諜報部隊の本拠地だ。
ちなみに、ハーンブルク領諜報部だと長い上にダサいので、『SHS』と呼んでいる。これはSpecial Harnburg Serviceの略だ。
この『SHS』は、設立当初は50名ほどであったが、やる事が多いので部隊の人数を増やし今では300人ほどが所属している。
「レオルド様、ようこそいらっしゃいました。」
俺達が中に入ると、SHSのリーダーであるシェリングさんか俺たちを出迎えた。
まだ30代の彼は、予備隊の中でも飛び抜けた頭脳を持っており、実行部隊というよりは頭脳担当だ。
将来的には、クレアにSHSのリーダーを継いでもらいたいなぁとこっそり考えているが、今はまだ言っていない。
シェリングさんの案内で、俺達はSHSの本拠地の中にあるドッグの中に入った。
「おぉ、思ったより出来てるな。」
「はい、レオルド様の指示通りに作ったので、案外早くできました。鉄の加工もすごく苦戦しましたが、結構ましになりました。」
「蒸気機関はもう積んでいるの?」
「はい、すでに蒸気機関によるピストン運動についても確認済みです。具体的には完成まで、残り2ヶ月と少しといった所でしょうか。」
今回俺が作るように命じたのは、蒸気船だ。
帆船やガレー船でも、テラトスタと新領地を行き来するには十分ではあるが、大量の鉄やコークスを輸送するとなると、効率が悪い。
そこで、蒸気機関を搭載した船、蒸気船の研究開発をSHSに命令したのだ。
既に外見は出来上がっており、浮かべるぐらいなら出来そうであるが、国内初の鉄の船という事で、色々研究もしている。
大きさは全長70mほどで、アメリカの黒船をイメージしている。色はもちろん黒で、コードネームは黒船だ。
砲門は積んでいなものの、将来的には海戦ができるように、装甲を厚くしてある。
「何か要望とかはあるか?」
俺は、今もなお製造中であるこの輸送船を見ながら、そんな事を尋ねた。
「そうですね、近接戦闘用の新しい武器の開発を依頼したいです。」
「近接戦闘の武器か・・・・・・」
ちょうど今、火薬を大量に輸入しようとしている所だしちょうどいい。手榴弾のようなものが作れるかもしれない。
「わかった、何か案がないか研究部の方に回しておく。」
「ありがとうございます。」
「それじゃあ俺は、テラトスタに向かうよ。黒船が完成したらすぐに教えてくれ。」
「了解しました、お気をつけて。」
工業都市ミドールを出た俺は、先ほどと同じ船でテラトスタへと向かった。
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