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第1章 能力覚醒編
第7話 軍事高等学校
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「えーと・・・・・・お断りします」
いきなりスカウトされて少し戸惑うが、さっきから物騒な話しかされてないので流石に断る。
「まぁそう言わずにもうちょっと話を聞いて下さい」
(そう言われてもなぁ、あんな説明されて行きますなんて言う奴いないだろ)
俺が断ると女性は何か策があるという感じでニヤッと笑ってそう言う。
「私達は元々は君をスカウトするのが目的ではなかったんですよ」
「・・・・・・と言うと?」
「私達が元々スカウトしようとしていたのは、君では無く君の友人2人なんですよね」
「ッ!?・・・・・・その友人って」
「彼女達はかなりの魔力を持ってしましてね、かなり前から目を付けていたんですよ」
驚愕する俺の追求を無視して女性は話を続ける。
しかし話の内容からそれが結梨と朱音の事だということは容易に想像出来る。
「で、今日彼女達もスカウトしたんですが、"君のお陰"で、スカウトを了承してくれました」
「・・・・・・は?了承した?俺のおかげってどういうだ?」
女性の発言に思わず耳を疑う。俺を騙しているのかと思ったが、
『彼女は嘘を付いていません。どうやら彼女が言っていることは本当のようです』
(・・・・・・マジかよ)
心を読んだルナにその可能性は否定される。
「例の事件で君は彼女達を助けて重傷を負った、それが彼女達が軍校入学を決めた最大の理由だそうです」
「ッ!!・・・・・・ああ、なるほどね」
取り乱す俺に対して、女性はいたって冷静に冷酷な真実を告げる。
危険な事に2人が巻き込まれている状況に、どうすれば良いか分からないでいると、女性は俺のその考えを見透かしたかのように、
「君は彼女達を守りたいんですよね、文字通り命に替えても。そうでしょう黒木君。大丈夫ですよ、君にはその力があります。まぁ我々と来てくれればですけどね」
俺の感情を揺さぶって冷静さを欠かせつつ、俺が絶対に断れない状況を作る。なんとも性格が悪いな。
『なぁルナ、どうすりゃいいと思う?』
『私は相真君の意思を尊重しますよ。と言ってもどうするかはもう決まってらでしょうけど。一応言っとくと彼女達に敵意は無いのでそこまで危険では無いと思いますよ』
ルナから助言を貰った俺は覚悟を決める。
「・・・・・・分かりました。入学させてもらいます」
「ありがとうございます。では外に車を用意しているので来てください」
「えっ?でも俺退院は明日ですよ」
「大丈夫、病院側には話を通してあります。国家権力舐めないで下さい」
そう言って女性は俺に向かってウインクする。職権乱用って感じがするのは気のせいではないだろう。
「では私達は先に外に出ているので、着替えたら来てくださいね」
そう言うと女性はボディーガードの人達を連れて病室を出るが、黒スーツを着崩した男性だけは俺に近づいてくる。
「えっと、まだ何か?」
「あーいや大した事じゃないんだけどね。君は強くなるべきだ、自分の為にも周りの人の為にも。・・・・・・それじゃね」
「・・・・・・は、はあ」
男性はそれだけ言って病室を後にする。何だったんだあの人?
まあそんな事は置いといて、俺はとっとと着替えることにした。
病室の外に出ると、いかにもって感じの黒いバンの近くに女性達が立っていた。
「これから早速軍校に行くので、乗って下さい黒木君。中には彼女達もいます」
女性はバンを指差しながらそう言う。バンの窓はスモークガラスで中が見えないがどうやら結梨達も乗っているらしい。
「えっ、相真!?」
「何でここに!?」
俺がバンのドアを開けると、車内の後部座席に座っていた結梨と朱音が驚きの表情で目を見開く。
「そりゃあ俺も軍校とやらに入学するからだけど。聞いてないのか?」
「はあ!?それどういう事よ!?」
「そりゃあ黒木君は能力者ですから、スカウトしますよ」
一瞬の静寂、だがその時間は本当に一瞬で終わる。
「「はあ!?」」
本日2度目の驚愕。・・・・・・あぁ、面倒くさい事になりそうだな。
あの後2人から質問攻めにされて、能力の事も事件の事(ルナのこと以外)全て洗いざらい話した。
「はあ、まさかあんたが能力者だったなんて」
「なるほど、だからあんな事があっても助かったのか。それでも無茶しすぎだぞ相真君」
30分後ようやく解放されたが、めちゃくちゃ疲れた。
「3人共まだ軍校まで時間が掛かるのでこれを読んでおいて下さい」
そう言って女性基風間校長は俺達に冊子の様な物を渡してくる。
「軍校の説明が書いてあるパンフレットです。目を通しておいて下さいね」
パンフレットなんて普通の高校みたいの物もあるんだな、と思ったのだが目を通すと内容はかなり危険なワードで構成されていた。
1行に2、3個は物騒な単語が入っているくらいにはやばいパンフレットだった。
とりあえず全部目を通してそれでも時間が余ったら一眠りしようかね。
ー俺の運命はこの時から動き出した。
いきなりスカウトされて少し戸惑うが、さっきから物騒な話しかされてないので流石に断る。
「まぁそう言わずにもうちょっと話を聞いて下さい」
(そう言われてもなぁ、あんな説明されて行きますなんて言う奴いないだろ)
俺が断ると女性は何か策があるという感じでニヤッと笑ってそう言う。
「私達は元々は君をスカウトするのが目的ではなかったんですよ」
「・・・・・・と言うと?」
「私達が元々スカウトしようとしていたのは、君では無く君の友人2人なんですよね」
「ッ!?・・・・・・その友人って」
「彼女達はかなりの魔力を持ってしましてね、かなり前から目を付けていたんですよ」
驚愕する俺の追求を無視して女性は話を続ける。
しかし話の内容からそれが結梨と朱音の事だということは容易に想像出来る。
「で、今日彼女達もスカウトしたんですが、"君のお陰"で、スカウトを了承してくれました」
「・・・・・・は?了承した?俺のおかげってどういうだ?」
女性の発言に思わず耳を疑う。俺を騙しているのかと思ったが、
『彼女は嘘を付いていません。どうやら彼女が言っていることは本当のようです』
(・・・・・・マジかよ)
心を読んだルナにその可能性は否定される。
「例の事件で君は彼女達を助けて重傷を負った、それが彼女達が軍校入学を決めた最大の理由だそうです」
「ッ!!・・・・・・ああ、なるほどね」
取り乱す俺に対して、女性はいたって冷静に冷酷な真実を告げる。
危険な事に2人が巻き込まれている状況に、どうすれば良いか分からないでいると、女性は俺のその考えを見透かしたかのように、
「君は彼女達を守りたいんですよね、文字通り命に替えても。そうでしょう黒木君。大丈夫ですよ、君にはその力があります。まぁ我々と来てくれればですけどね」
俺の感情を揺さぶって冷静さを欠かせつつ、俺が絶対に断れない状況を作る。なんとも性格が悪いな。
『なぁルナ、どうすりゃいいと思う?』
『私は相真君の意思を尊重しますよ。と言ってもどうするかはもう決まってらでしょうけど。一応言っとくと彼女達に敵意は無いのでそこまで危険では無いと思いますよ』
ルナから助言を貰った俺は覚悟を決める。
「・・・・・・分かりました。入学させてもらいます」
「ありがとうございます。では外に車を用意しているので来てください」
「えっ?でも俺退院は明日ですよ」
「大丈夫、病院側には話を通してあります。国家権力舐めないで下さい」
そう言って女性は俺に向かってウインクする。職権乱用って感じがするのは気のせいではないだろう。
「では私達は先に外に出ているので、着替えたら来てくださいね」
そう言うと女性はボディーガードの人達を連れて病室を出るが、黒スーツを着崩した男性だけは俺に近づいてくる。
「えっと、まだ何か?」
「あーいや大した事じゃないんだけどね。君は強くなるべきだ、自分の為にも周りの人の為にも。・・・・・・それじゃね」
「・・・・・・は、はあ」
男性はそれだけ言って病室を後にする。何だったんだあの人?
まあそんな事は置いといて、俺はとっとと着替えることにした。
病室の外に出ると、いかにもって感じの黒いバンの近くに女性達が立っていた。
「これから早速軍校に行くので、乗って下さい黒木君。中には彼女達もいます」
女性はバンを指差しながらそう言う。バンの窓はスモークガラスで中が見えないがどうやら結梨達も乗っているらしい。
「えっ、相真!?」
「何でここに!?」
俺がバンのドアを開けると、車内の後部座席に座っていた結梨と朱音が驚きの表情で目を見開く。
「そりゃあ俺も軍校とやらに入学するからだけど。聞いてないのか?」
「はあ!?それどういう事よ!?」
「そりゃあ黒木君は能力者ですから、スカウトしますよ」
一瞬の静寂、だがその時間は本当に一瞬で終わる。
「「はあ!?」」
本日2度目の驚愕。・・・・・・あぁ、面倒くさい事になりそうだな。
あの後2人から質問攻めにされて、能力の事も事件の事(ルナのこと以外)全て洗いざらい話した。
「はあ、まさかあんたが能力者だったなんて」
「なるほど、だからあんな事があっても助かったのか。それでも無茶しすぎだぞ相真君」
30分後ようやく解放されたが、めちゃくちゃ疲れた。
「3人共まだ軍校まで時間が掛かるのでこれを読んでおいて下さい」
そう言って女性基風間校長は俺達に冊子の様な物を渡してくる。
「軍校の説明が書いてあるパンフレットです。目を通しておいて下さいね」
パンフレットなんて普通の高校みたいの物もあるんだな、と思ったのだが目を通すと内容はかなり危険なワードで構成されていた。
1行に2、3個は物騒な単語が入っているくらいにはやばいパンフレットだった。
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ー俺の運命はこの時から動き出した。
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