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第二章 動き出す
箱の正体
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更なる原因追求のため、この世界に来てから現在に渡るまでの出来事を話した。もちろんシンゴの件に関してはオレは記憶がまだボヤけているところもあったが。すべてを話終え、ザラキは頭を押さえていた。
「…その、何というかだな。安易にネコだけのせいでは無い気もしてきた」
「私は魔法に関しては素人だから分からないけど、何でそう思うよ」
「えーとな、まず、俺が分かった件だけで言えば最初のピアスの拒絶反応が顕著になって自我が生まれたかもしれないって話だけどな」
ちらりとザラキがネコを見る。
「その自我は恐らくこいつだ」
ザラキがネコを指差している。
「ん?えーと、んー?待ってください。ザラキさんが言うには、この呪いの装備判定されたオレのピアスに宿った自我が、ネコって事ですか?」
「俺も信じられないが、今までの話を聞いて出てきた可能性がそれだ。正確には呪いの装備に住み着いていた……悪魔がネコを作り上げている魔力の塊だな」
「えぇ、ネコお前悪魔なの?」
小悪魔的なアレという意味では間違ってはいないが、ザラキ曰くそう考える方が自然なのだそうだ。
『さーぁ?ネコはなんも知らねーし』
だが、肝心のネコはこんな調子である。
今も話を聞きながら盛大な欠伸をしている。
「ほんとに悪魔なんですか?こいつ」
「コッチの知ってる悪魔とはずいぶん変わっているけど」
「カリアの知ってるのはまた違う種だ。魔族にも色々ある。それよりも一番厄介な出来事がある」
ネコが悪魔だってのも信じられない話なのにまだ厄介な出来事があるのか。
「ふーん。で、そのザラキのいう一番厄介な出来事っていうのは?」
カリアが机に置かれた水差しから水をコップ注いで飲み始めた。先程までの緊張した雰囲気が緩みだしている。
「ああ、ライハの同期の勇者、シンゴだったか」
「はい」
今でも思い出すとイラッとするし軽く眉間に皺が寄る。オレ相当あいつ嫌いなんだな。
「クローズの森で付き出された箱があったとか言ったな。詠唱とか覚えているか?」
「それはちょっと覚えてないで………あ、でも最後のやつだけ覚えてます。確か──」
あの時のあいつの表情なんかもう覚えてはいなかったけど、最後の言葉は今でも夢に出てくる。
「『リヴァイブ』」
あの後からオレは獣に変わりしばらく戻れないでいた。でも良かった、強いやつで。ウサギとかだったら即終了だった。
「なるほど、そう来たか。誰かの手引きがあった可能性もあるな」
ザラキの言葉に顔をあげる。
「その箱は『魔取り箱』だ。本来なら病のもとになる虫のような魔物、人によっては悪の精霊とか悪魔とか呼ぶが、それを体から無理矢理引き剥がし箱の中に閉じ込める魔具だ。人が具合が悪くなるのは体内や魔力に普通は存在しない異物が入り込んで拒絶反応や異常をきたすと言われている。ウェズオーは外から干渉して引き剥がす医療が盛んだからな。引き剥がす際魔力や体力は多少削られるが速効性がある」
アチラの風邪引いたときの抗生物質みたいだなと思った。
「だが、それは魔法だ。お前の場合、というか、反転の呪いというのは体内に干渉してくる魔法限定で強制反転させる。何故そうするのかは分かってないが、とある呪い研究家の間では悪魔が生き延びる為に無力化させようとしているんじゃないかとの説がある」
呪い研究家。そんなのあるんだ。
「だけど、基本知能は低いとされているからな。良いものも悪いものも条件反射のように反転させる。だから、魔取り箱から放出された魔法がお前に干渉しようとした瞬間、効果が全て反転…」
ザラキの声が真剣になってきたのでオレとネコは無意識に姿勢を正し始めた。
「魔を引き剥がし閉じ込める効果が反転の結果、閉じ込められた悪魔もろともお前の体に侵入し融合した」
ゴックン。
喉がなる。言い様のない不快感が背筋を走り、血の気が下がる。
「恐らくその急激な体への負荷に堪えられずお前は倒れ、反転の効果で更に融合を強めた自我を持ち始めた悪魔が反応し即座に対応。そのままじゃただの人間、しかも棺桶に足突っ込んでいるお前はすぐ死んでいただろう。宿主に死なれたら寄生している悪魔も魔力の供給が無くなれば死ぬからな。自我を持たないなら何とかなったが、持っていると倍以上の魔力を使うらしいからな。そこで、その悪魔は助かる為に精一杯考え行動に移した」
『主導権を一時預かり、宿主を護ろう』
「──と」
ザラキとネコの声が重なった。
『死なせるわけにはいかなかったからな。ネコの為にも』
ネコが清まし顔をしている。様子を見ると間違いでは無いようだ。
『まったく、恐ろしいオスだぜ。ライハのぼやっとした説明だけでここまで当ててくるなんてな』
「あくまでも推測だ。しかしその後なんで重症のこいつを洞窟に置いていた」
『理由があるんだよ』
「………」
「ちょっと、顔色悪いよ。大丈夫?」
無言で首を横に振る。少し気持ちが悪い。
「ああ、すまんな。急ぎすぎた。茶を淹れてくるから楽に座って休んでてくれ」
「…その、何というかだな。安易にネコだけのせいでは無い気もしてきた」
「私は魔法に関しては素人だから分からないけど、何でそう思うよ」
「えーとな、まず、俺が分かった件だけで言えば最初のピアスの拒絶反応が顕著になって自我が生まれたかもしれないって話だけどな」
ちらりとザラキがネコを見る。
「その自我は恐らくこいつだ」
ザラキがネコを指差している。
「ん?えーと、んー?待ってください。ザラキさんが言うには、この呪いの装備判定されたオレのピアスに宿った自我が、ネコって事ですか?」
「俺も信じられないが、今までの話を聞いて出てきた可能性がそれだ。正確には呪いの装備に住み着いていた……悪魔がネコを作り上げている魔力の塊だな」
「えぇ、ネコお前悪魔なの?」
小悪魔的なアレという意味では間違ってはいないが、ザラキ曰くそう考える方が自然なのだそうだ。
『さーぁ?ネコはなんも知らねーし』
だが、肝心のネコはこんな調子である。
今も話を聞きながら盛大な欠伸をしている。
「ほんとに悪魔なんですか?こいつ」
「コッチの知ってる悪魔とはずいぶん変わっているけど」
「カリアの知ってるのはまた違う種だ。魔族にも色々ある。それよりも一番厄介な出来事がある」
ネコが悪魔だってのも信じられない話なのにまだ厄介な出来事があるのか。
「ふーん。で、そのザラキのいう一番厄介な出来事っていうのは?」
カリアが机に置かれた水差しから水をコップ注いで飲み始めた。先程までの緊張した雰囲気が緩みだしている。
「ああ、ライハの同期の勇者、シンゴだったか」
「はい」
今でも思い出すとイラッとするし軽く眉間に皺が寄る。オレ相当あいつ嫌いなんだな。
「クローズの森で付き出された箱があったとか言ったな。詠唱とか覚えているか?」
「それはちょっと覚えてないで………あ、でも最後のやつだけ覚えてます。確か──」
あの時のあいつの表情なんかもう覚えてはいなかったけど、最後の言葉は今でも夢に出てくる。
「『リヴァイブ』」
あの後からオレは獣に変わりしばらく戻れないでいた。でも良かった、強いやつで。ウサギとかだったら即終了だった。
「なるほど、そう来たか。誰かの手引きがあった可能性もあるな」
ザラキの言葉に顔をあげる。
「その箱は『魔取り箱』だ。本来なら病のもとになる虫のような魔物、人によっては悪の精霊とか悪魔とか呼ぶが、それを体から無理矢理引き剥がし箱の中に閉じ込める魔具だ。人が具合が悪くなるのは体内や魔力に普通は存在しない異物が入り込んで拒絶反応や異常をきたすと言われている。ウェズオーは外から干渉して引き剥がす医療が盛んだからな。引き剥がす際魔力や体力は多少削られるが速効性がある」
アチラの風邪引いたときの抗生物質みたいだなと思った。
「だが、それは魔法だ。お前の場合、というか、反転の呪いというのは体内に干渉してくる魔法限定で強制反転させる。何故そうするのかは分かってないが、とある呪い研究家の間では悪魔が生き延びる為に無力化させようとしているんじゃないかとの説がある」
呪い研究家。そんなのあるんだ。
「だけど、基本知能は低いとされているからな。良いものも悪いものも条件反射のように反転させる。だから、魔取り箱から放出された魔法がお前に干渉しようとした瞬間、効果が全て反転…」
ザラキの声が真剣になってきたのでオレとネコは無意識に姿勢を正し始めた。
「魔を引き剥がし閉じ込める効果が反転の結果、閉じ込められた悪魔もろともお前の体に侵入し融合した」
ゴックン。
喉がなる。言い様のない不快感が背筋を走り、血の気が下がる。
「恐らくその急激な体への負荷に堪えられずお前は倒れ、反転の効果で更に融合を強めた自我を持ち始めた悪魔が反応し即座に対応。そのままじゃただの人間、しかも棺桶に足突っ込んでいるお前はすぐ死んでいただろう。宿主に死なれたら寄生している悪魔も魔力の供給が無くなれば死ぬからな。自我を持たないなら何とかなったが、持っていると倍以上の魔力を使うらしいからな。そこで、その悪魔は助かる為に精一杯考え行動に移した」
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「──と」
ザラキとネコの声が重なった。
『死なせるわけにはいかなかったからな。ネコの為にも』
ネコが清まし顔をしている。様子を見ると間違いでは無いようだ。
『まったく、恐ろしいオスだぜ。ライハのぼやっとした説明だけでここまで当ててくるなんてな』
「あくまでも推測だ。しかしその後なんで重症のこいつを洞窟に置いていた」
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「………」
「ちょっと、顔色悪いよ。大丈夫?」
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