33 / 152
第一章 ホールデンにて
リヴァイブ
しおりを挟む
削り取れるだけ削り取ったらその日は太陽が沈む前に撤退することにした。
ノーマル・ラオラの残党はまだいたが、それは明日でもいいらしい。親玉を潰したので、あとは統率のない雑魚を狩るだけだと言っていた。
とりあえず今日は皆の傷の手当てをしないといけない。治療できるのはコノンとスイだが、スイの魔力は底をつき、ノノハラの治療に当たっていたコノンはヘロヘロに疲れていた。
そしてノノハラもさすがに回復しきることは出来なかったようで、こちらもフラフラだ。
今はコノンに手を引かれてなんとか歩いている状態である。
余談ではあるが、治療魔法は攻撃魔法よりも繊細で集中力がいる上に消費が激しいらしい。
「…ん?」
各々剥ぎ取った素材をもって歩いていると先を歩いていたスイが立ち止まった。
「どうしたんですか?」
突然立ち止まったスイに声を掛けるユイ。
「…煙の臭いがする」
「え!」
消し忘れがあったか、とユイが落ち込んだように呟いた。
消火活動頑張ってましたもんね。
「広場周辺のは鎮火していたが、広場に到達する前のあの火柱の一つが残っていたのかもなぁ…」
「ユイさんいけそうですか?」
「…ちょっと魔力がキツいですね」
「わかりました。規模がどれくらいか判りませんが、私もギリなので一緒にいきましょう」
ここで待っていてくださいと言い残して二人は煙の臭いがする方向へと消えていった。
嗅いでみると確かに焦げ臭い気がする。
「おい」
突然話し掛けられて振り替えるとシンゴが真剣そうな顔をして目の前に立っていた。
「なに?」
「ちょっとお前に話があるんだけど」
「話し?」
珍しいこともあったもんだ。
突然食って掛かるこいつがわざわざが『話がある』と言ってきた。
どういう心境の変化?
「なんだよ」
とりあえず聞いてみるかと確り向き合うと、なんだか妙に視線そらすしソワソワしてる。なにその反応気持ち悪いんですけど。
「………ここではちょっと…」
「は?」
「…………」
ちらりとコノンとノノハラの方を横目で見るシンゴ。二人に聞かれたくない話なのか?
そんな様子にコノンが何やらハッとしたような顔をしてこちらを見る。
「大丈夫です!ここで待ってますから!」
「え?」
「ちょっとコノン?」
「心配せずに行ってきてください!」
コノンがいきなりシンゴの援護射撃してきた。オドオドした態度はどこへやら、目をキラキラさせていた。
そんなコノンを見ていたノノハラも仕方ないとばかりにため息をつき、オレに向かって手をヒラヒラさせた。さっさと行ってこい。そんな言葉が聞こえる気がする。
行きたくないのに行かないといけなくなったじゃないか。
「分かった。じゃあ、一応その大剣は此処に置いて」
「なんで」
「お前が怖いから」
いきなり斬られたりする可能性もある。
心配しすぎとかない、いきなり問答無用に模擬戦に放り込まれた記憶があるからな。
「分かったよ。じゃあ、お前もソレ置け」
シンゴに指差された腰に差している剣を言われるままに抜いて地面に置く。
ルツァに折られたやつだから別にいいんだけどね。
お互い剣を置いて、それをノノハラが回収するのを確めてからシンゴの後に付いていった。
生い茂る草を掻き分けて進んでいく。
前を行くシンゴは遠征が多かったからか慣れたように歩いていくが、対して初遠征のオレは疲れているのもあって何回か根っこに躓きそうになりながら歩いていた。
「どこまで行くんだ、戻れなくなるぞ」
「………」
オレの問いにシンゴは答えない。
その代わりに何度かシンゴは自身の手の物を見て何かを確認していた。
先程の場所から大分離れたのか煙の臭いも薄れつつある。
やっぱり引き返そうか。
そう思っていると少し開けたところに出た。そこでようやくシンゴが止まる。
「ここでいいか」
シンゴが振り返り、向かい合う。
「で、なんだよ。話って」
「お前さ、魔法使えなかったんじゃねーの?嘘だったのか?嘘ついてたのか?」
話って、そんなことか。
「使い物にならないほど威力が弱かったんだよ。使えなかったわけじゃない。練習もずっとしていたからようやく並大抵くらいには使えるようになっただけだ」
「ふーん、でもそれを今まで皆に隠していたんだろ?」
「…何が言いたいんだよ」
シンゴがニヤリと笑った。
「お前、“魔族”だろ」
しばし思考が停止した。
そしてようやく思考が動き出したとき、素直な言葉が口をついて出た。
「お前、バカなの?」
その瞬間、お互いの頭のなかでコングが鳴り響いた。
「何をどう考えればオレが魔族っていう結論に至るのか全っ然わかんないんだけど!!どういう情報を繋ぎ合わせたらそうなるの!!」
「はぁあ!?バカなのはお前だよ!!だいたい神聖魔法でダメージ受けるのなんか魔ノ者達だけ!それに聞いたんだ!!」
「なにをだよ!!」
「魔ノ者には“シンエン”と呼ばれる奴等がいて、そいつらは人に化けて周りを惑わして陥れる強い能力を持っているんだって!!」
「だからそれがなんだよ!!」
「お前がそうなんだろ!?だから勇者の癖にそんなに使い物にならなくても城に置いてもらっているんだろ!!しかも力が使えないっているのも本当は嘘ついているとしか思えないんだよ!!ウソつき!!」
「言ってること無茶苦茶なの気付いているか!?それにオレは反転の呪いとかいうスゲーめんどくさい呪いのせいで神聖魔法が毒になっているだけで、ちゃんと解いて貰うために四苦八苦してんだよ!!思い付きだけで決め付けんな!!」
「どうあっても認めないんだな!!」
「認めるもなにも本当のこと言っているだけだ!!そんなにオレが魔族だっていうんなら証拠を出してみろよ!!」
「おお!!見せてやるさ!!」
シンゴが腰のポーチから掌に納まるほどの大きさをした白い箱を取り出した。
何の飾り気もない箱には黒いビー玉のような物が埋め込まれている。
額に怒りの筋を立てたまま、シンゴはその箱をこちらへ向けて大きく息を吸った。
「偽りの衣を脱ぎ捨て、真の姿を取り戻せ!《リヴァイブ》!!」
ドクン。
突然心臓が大きく高鳴った。
「え…」
ゾワゾワとした感覚が全身を駆け巡り、四肢の先が火でも着けられたのかと思うほど熱い。
次第に動悸《どうき》が激しくなっていき、呼吸も上手く出来なくなってきた。
なにこれ。
「…っ…う」
動悸のせいか頭まで痛くなってきた。
足が震える。
目の前でシンゴが箱を左手、そして、何故か右手に先程のとは違う大剣を手にしていた。
なんでだ?
さっきまでそんな大剣どこにも無かっただろうが。
シンゴが箱をそのままに、剣先をこちらに向けてきた。
「……ほ…ほら!!やっぱりーーの言う通りだった!!おま──は、ま──………!!」
シンゴの言葉を最後まで聞き取ることができず、オレの意識が途絶えた。
ノーマル・ラオラの残党はまだいたが、それは明日でもいいらしい。親玉を潰したので、あとは統率のない雑魚を狩るだけだと言っていた。
とりあえず今日は皆の傷の手当てをしないといけない。治療できるのはコノンとスイだが、スイの魔力は底をつき、ノノハラの治療に当たっていたコノンはヘロヘロに疲れていた。
そしてノノハラもさすがに回復しきることは出来なかったようで、こちらもフラフラだ。
今はコノンに手を引かれてなんとか歩いている状態である。
余談ではあるが、治療魔法は攻撃魔法よりも繊細で集中力がいる上に消費が激しいらしい。
「…ん?」
各々剥ぎ取った素材をもって歩いていると先を歩いていたスイが立ち止まった。
「どうしたんですか?」
突然立ち止まったスイに声を掛けるユイ。
「…煙の臭いがする」
「え!」
消し忘れがあったか、とユイが落ち込んだように呟いた。
消火活動頑張ってましたもんね。
「広場周辺のは鎮火していたが、広場に到達する前のあの火柱の一つが残っていたのかもなぁ…」
「ユイさんいけそうですか?」
「…ちょっと魔力がキツいですね」
「わかりました。規模がどれくらいか判りませんが、私もギリなので一緒にいきましょう」
ここで待っていてくださいと言い残して二人は煙の臭いがする方向へと消えていった。
嗅いでみると確かに焦げ臭い気がする。
「おい」
突然話し掛けられて振り替えるとシンゴが真剣そうな顔をして目の前に立っていた。
「なに?」
「ちょっとお前に話があるんだけど」
「話し?」
珍しいこともあったもんだ。
突然食って掛かるこいつがわざわざが『話がある』と言ってきた。
どういう心境の変化?
「なんだよ」
とりあえず聞いてみるかと確り向き合うと、なんだか妙に視線そらすしソワソワしてる。なにその反応気持ち悪いんですけど。
「………ここではちょっと…」
「は?」
「…………」
ちらりとコノンとノノハラの方を横目で見るシンゴ。二人に聞かれたくない話なのか?
そんな様子にコノンが何やらハッとしたような顔をしてこちらを見る。
「大丈夫です!ここで待ってますから!」
「え?」
「ちょっとコノン?」
「心配せずに行ってきてください!」
コノンがいきなりシンゴの援護射撃してきた。オドオドした態度はどこへやら、目をキラキラさせていた。
そんなコノンを見ていたノノハラも仕方ないとばかりにため息をつき、オレに向かって手をヒラヒラさせた。さっさと行ってこい。そんな言葉が聞こえる気がする。
行きたくないのに行かないといけなくなったじゃないか。
「分かった。じゃあ、一応その大剣は此処に置いて」
「なんで」
「お前が怖いから」
いきなり斬られたりする可能性もある。
心配しすぎとかない、いきなり問答無用に模擬戦に放り込まれた記憶があるからな。
「分かったよ。じゃあ、お前もソレ置け」
シンゴに指差された腰に差している剣を言われるままに抜いて地面に置く。
ルツァに折られたやつだから別にいいんだけどね。
お互い剣を置いて、それをノノハラが回収するのを確めてからシンゴの後に付いていった。
生い茂る草を掻き分けて進んでいく。
前を行くシンゴは遠征が多かったからか慣れたように歩いていくが、対して初遠征のオレは疲れているのもあって何回か根っこに躓きそうになりながら歩いていた。
「どこまで行くんだ、戻れなくなるぞ」
「………」
オレの問いにシンゴは答えない。
その代わりに何度かシンゴは自身の手の物を見て何かを確認していた。
先程の場所から大分離れたのか煙の臭いも薄れつつある。
やっぱり引き返そうか。
そう思っていると少し開けたところに出た。そこでようやくシンゴが止まる。
「ここでいいか」
シンゴが振り返り、向かい合う。
「で、なんだよ。話って」
「お前さ、魔法使えなかったんじゃねーの?嘘だったのか?嘘ついてたのか?」
話って、そんなことか。
「使い物にならないほど威力が弱かったんだよ。使えなかったわけじゃない。練習もずっとしていたからようやく並大抵くらいには使えるようになっただけだ」
「ふーん、でもそれを今まで皆に隠していたんだろ?」
「…何が言いたいんだよ」
シンゴがニヤリと笑った。
「お前、“魔族”だろ」
しばし思考が停止した。
そしてようやく思考が動き出したとき、素直な言葉が口をついて出た。
「お前、バカなの?」
その瞬間、お互いの頭のなかでコングが鳴り響いた。
「何をどう考えればオレが魔族っていう結論に至るのか全っ然わかんないんだけど!!どういう情報を繋ぎ合わせたらそうなるの!!」
「はぁあ!?バカなのはお前だよ!!だいたい神聖魔法でダメージ受けるのなんか魔ノ者達だけ!それに聞いたんだ!!」
「なにをだよ!!」
「魔ノ者には“シンエン”と呼ばれる奴等がいて、そいつらは人に化けて周りを惑わして陥れる強い能力を持っているんだって!!」
「だからそれがなんだよ!!」
「お前がそうなんだろ!?だから勇者の癖にそんなに使い物にならなくても城に置いてもらっているんだろ!!しかも力が使えないっているのも本当は嘘ついているとしか思えないんだよ!!ウソつき!!」
「言ってること無茶苦茶なの気付いているか!?それにオレは反転の呪いとかいうスゲーめんどくさい呪いのせいで神聖魔法が毒になっているだけで、ちゃんと解いて貰うために四苦八苦してんだよ!!思い付きだけで決め付けんな!!」
「どうあっても認めないんだな!!」
「認めるもなにも本当のこと言っているだけだ!!そんなにオレが魔族だっていうんなら証拠を出してみろよ!!」
「おお!!見せてやるさ!!」
シンゴが腰のポーチから掌に納まるほどの大きさをした白い箱を取り出した。
何の飾り気もない箱には黒いビー玉のような物が埋め込まれている。
額に怒りの筋を立てたまま、シンゴはその箱をこちらへ向けて大きく息を吸った。
「偽りの衣を脱ぎ捨て、真の姿を取り戻せ!《リヴァイブ》!!」
ドクン。
突然心臓が大きく高鳴った。
「え…」
ゾワゾワとした感覚が全身を駆け巡り、四肢の先が火でも着けられたのかと思うほど熱い。
次第に動悸《どうき》が激しくなっていき、呼吸も上手く出来なくなってきた。
なにこれ。
「…っ…う」
動悸のせいか頭まで痛くなってきた。
足が震える。
目の前でシンゴが箱を左手、そして、何故か右手に先程のとは違う大剣を手にしていた。
なんでだ?
さっきまでそんな大剣どこにも無かっただろうが。
シンゴが箱をそのままに、剣先をこちらに向けてきた。
「……ほ…ほら!!やっぱりーーの言う通りだった!!おま──は、ま──………!!」
シンゴの言葉を最後まで聞き取ることができず、オレの意識が途絶えた。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる