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三章・三人集いまして
『決闘・前編』
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「てな感じで収まった」と、ガルアがジョコーさんに簡潔に説明した。
「あんたは全くもう!!突然町外れの魔術師さんを呼んでくれだなんて!…まぁ、そうね。あれを見る限りではそれしかなさそうよね。話し合いにならなさそうだし」
昼間のあの事件のあと、ジョコーさんはガルアに言われてキアハで魔術師の元にいき、審判をお願いしてきたらしい。
さて、明日か。
「大丈夫?」
ターリャが訊ねてきた。
「ん。まぁ、なんとかなるさ。俺もアイツに対する枷はもう全部外れてんだ」
セドナは俺があの時のままだと思っている。
従うしかなかったあの頃の無様な俺はあの洞窟で死んだ。
きっとセドナは知らなかったんだろう。
あいつが俺を冒険者資格剥奪した控えの中に、簡易型の魔法契約書も一緒に入っていた。
古い契約書。
俺と前ギルド長と交わしたものだ。
当時は無知だったからさ、言われるままに契約したが……。
それら全てを洞窟で燃やしてきた。
前ギルド長もバカだな。
簡易型ではなく、ちゃんとしたものだったら今も俺はセドナに逆らえなかっただろうに。
「ネタ明かしと一緒に、最後の子守りとして教え込んでやるさ」
翌日の正午。
「…野次馬の数」
広場はお祭り騒ぎになっていた。
「ガルアさん?」
どう言うことですか?と視線を向ければ、悪びれる様子もなくヘラヘラ笑っている。
あの後、この人はわざわざ街のみんなに宣伝して回っていたのだ。
「なーに、証言者は多い方がいいだろ?」
「そうですけど」
なんだか腑に落ちない。
「おおー!トキ、みてみて屋台もあるよ!」
「美味そうだな」
「ねー!」
まぁ、ターリャはお祭りが好きだから良いけどさ。
おおかた、娯楽が少ないからこれ幸いと騒ぎたかった気もする。
広場の空いているところに向かう。
すると、広場の真ん中に杖を持ったおばあさんが立っていて、こっちに気が付いたのか手を振った。
「揃いましたね。こちらですよ」
あの人が審判か。
「いつも通りでやれば大丈夫だ」
「もちろんですとも」
「トキ頑張れ!」
「ああ、頑張る」
ガルアから借りた剣を腰に差し、広場の中央へと向かう。
すると俺の見たことのない、これまた高そうな剣を差したセドナがニヤニヤしながらやってきた。
「よお、木偶の坊。ちゃんとみんなにサヨナラしてきたか?ん?」
「はいはい。さっさとやって終わろう」
付き合うのも馬鹿らしい。
そんな感じで適当にあしらったらキレてた。
そのまま脳内血管切れちまえばいいのにな。
ギャーギャーうるさいセドナを無視して位置につく。
「はいそれでは契約書をお配りしますね」
目の前に突然空中に現れた紙と羽ペン。
ふわふわ浮いているペンと紙を取る。
この紙、宙に浮かせたまま書けるな。
すご。
「それぞれの相手への要求をお書きください。なお、記述した内容は相手の方へ転送されます」
それらしき欄に要求事項を書いていく。
内容はもちろん二度と俺とその関係者に関わらないこと。
そして英雄の親族を語らないことを書いた。
書き終えると文字が薄くなり、代わりにターリャにぜったいに見せられない内容の要求がびっしりな文字が浮かび上がってきた。
セドナ…、要求がスゲー増えてる。
欲張りセットか。
「はっ!木偶の坊おまえ文字書けたんだなー!」
煽ってくるけどムシムシ。
「はい、内容を確認いたしましたね。それでは、各自サインを」
下の方にサインをする。
すると紙は魔術師の元へと飛んでいき、ペンは消失した。
「はい。確かに。それでは、決闘のルールについて説明させていただきます。勝敗は相手を確実に仕留めることで成立します。もちろん間違っても死ぬことはありませんが、痛みはちゃんとありますのであらかじめご了承くださいませ。
《ウェーンデ・トーレ・メオンガ》」
トン、と、魔術師が杖に契約書を巻き付けて地面を突く。
ギョサィユプ語の詠唱だ。
エリカやアンリの使うエンギリス式とは違い、歌うように魔法を発動した。
俺でも分かったのは、魔法が光の波で範囲を教えてくれたからだ。
光は俺達と魔術師の三人と、観客席の方に薄い膜を張って、消えた。
「それでは、 始め 」
魔術師の合図でセドナが飛び出した。
「おおおおおおおおお!!!!」
雄叫びをあげて一直線に向かってくる。
攻撃方法は相変わらずのようだ。
でも一応用心。
触れる直前で進行方向から一歩後ろに引いて足を出した。
「!?」
思い切り俺の足に引っ掛かって転がった。
顔からいったな。
痛そうだ。
「ぶはっ!てめぇ!!バカにするのもいい加減にしやがれ!!」
しかしセドナは頭に血が上っているらしく、すぐに起き上がって向かってきた。
大振りでめちゃくちゃな剣筋。
脇も開いているし、剣先がぶれてる。
怒りもあるけれど、セドナは昔からスキルに頼りがちで、自身をどうにかしようとは一切しなかった。
(ガルアとは大違いだな)
全然綺麗じゃない。
そんなことを思いながら、回避していく。
剣を抜くまでもない。
こんな攻撃、歌いながら避けられる。
そうこうしているとだんだんセドナの息が上がってきた。
「くそ!!なんで当たらない!!」
「それは避けてるからだ」
「避けんじゃねーよ!!」
「避けられるような攻撃してんじゃねーよ」
いつも俺が無抵抗で殴られるから勘違いしてたんだろう。
ヒョイヒョイ避けていると、セドナがイラつき始めたのが分かった。
そろそろ来るな。
セドナの体が輝き、加速した。
スキルの一つ、《倍速》。
三分間普段の動きを二倍にすることができるスキルだ。
セドナの振り下ろした剣先が地面に亀裂を入れる。
二つ目のスキル。
《速力変換》。
振った速度をそのまま威力に変換できるスキル。
要はヘッドスピードの時速を、重さに変えるみたいなもので、セドナの場合だいたい160キロなので、それを二倍にしているから地面を割った時の威力は320キロほどは出てる。
ははは。
人に使うスキルじゃねーよ。
剣で受けたら折れるのでこれも避ける。
このスキルも回数制限あるから、三回避けたら終わり。
スキル発動の時間が半分経った頃に焦りを見せ始めたセドナがあっという間に三回目を発動した。
さて、これで厄介なスキルもしばらくは使えない。
剣を抜いて、セドナの剣を弾きあげた。
「さぁ、反撃開始だ」
「あんたは全くもう!!突然町外れの魔術師さんを呼んでくれだなんて!…まぁ、そうね。あれを見る限りではそれしかなさそうよね。話し合いにならなさそうだし」
昼間のあの事件のあと、ジョコーさんはガルアに言われてキアハで魔術師の元にいき、審判をお願いしてきたらしい。
さて、明日か。
「大丈夫?」
ターリャが訊ねてきた。
「ん。まぁ、なんとかなるさ。俺もアイツに対する枷はもう全部外れてんだ」
セドナは俺があの時のままだと思っている。
従うしかなかったあの頃の無様な俺はあの洞窟で死んだ。
きっとセドナは知らなかったんだろう。
あいつが俺を冒険者資格剥奪した控えの中に、簡易型の魔法契約書も一緒に入っていた。
古い契約書。
俺と前ギルド長と交わしたものだ。
当時は無知だったからさ、言われるままに契約したが……。
それら全てを洞窟で燃やしてきた。
前ギルド長もバカだな。
簡易型ではなく、ちゃんとしたものだったら今も俺はセドナに逆らえなかっただろうに。
「ネタ明かしと一緒に、最後の子守りとして教え込んでやるさ」
翌日の正午。
「…野次馬の数」
広場はお祭り騒ぎになっていた。
「ガルアさん?」
どう言うことですか?と視線を向ければ、悪びれる様子もなくヘラヘラ笑っている。
あの後、この人はわざわざ街のみんなに宣伝して回っていたのだ。
「なーに、証言者は多い方がいいだろ?」
「そうですけど」
なんだか腑に落ちない。
「おおー!トキ、みてみて屋台もあるよ!」
「美味そうだな」
「ねー!」
まぁ、ターリャはお祭りが好きだから良いけどさ。
おおかた、娯楽が少ないからこれ幸いと騒ぎたかった気もする。
広場の空いているところに向かう。
すると、広場の真ん中に杖を持ったおばあさんが立っていて、こっちに気が付いたのか手を振った。
「揃いましたね。こちらですよ」
あの人が審判か。
「いつも通りでやれば大丈夫だ」
「もちろんですとも」
「トキ頑張れ!」
「ああ、頑張る」
ガルアから借りた剣を腰に差し、広場の中央へと向かう。
すると俺の見たことのない、これまた高そうな剣を差したセドナがニヤニヤしながらやってきた。
「よお、木偶の坊。ちゃんとみんなにサヨナラしてきたか?ん?」
「はいはい。さっさとやって終わろう」
付き合うのも馬鹿らしい。
そんな感じで適当にあしらったらキレてた。
そのまま脳内血管切れちまえばいいのにな。
ギャーギャーうるさいセドナを無視して位置につく。
「はいそれでは契約書をお配りしますね」
目の前に突然空中に現れた紙と羽ペン。
ふわふわ浮いているペンと紙を取る。
この紙、宙に浮かせたまま書けるな。
すご。
「それぞれの相手への要求をお書きください。なお、記述した内容は相手の方へ転送されます」
それらしき欄に要求事項を書いていく。
内容はもちろん二度と俺とその関係者に関わらないこと。
そして英雄の親族を語らないことを書いた。
書き終えると文字が薄くなり、代わりにターリャにぜったいに見せられない内容の要求がびっしりな文字が浮かび上がってきた。
セドナ…、要求がスゲー増えてる。
欲張りセットか。
「はっ!木偶の坊おまえ文字書けたんだなー!」
煽ってくるけどムシムシ。
「はい、内容を確認いたしましたね。それでは、各自サインを」
下の方にサインをする。
すると紙は魔術師の元へと飛んでいき、ペンは消失した。
「はい。確かに。それでは、決闘のルールについて説明させていただきます。勝敗は相手を確実に仕留めることで成立します。もちろん間違っても死ぬことはありませんが、痛みはちゃんとありますのであらかじめご了承くださいませ。
《ウェーンデ・トーレ・メオンガ》」
トン、と、魔術師が杖に契約書を巻き付けて地面を突く。
ギョサィユプ語の詠唱だ。
エリカやアンリの使うエンギリス式とは違い、歌うように魔法を発動した。
俺でも分かったのは、魔法が光の波で範囲を教えてくれたからだ。
光は俺達と魔術師の三人と、観客席の方に薄い膜を張って、消えた。
「それでは、 始め 」
魔術師の合図でセドナが飛び出した。
「おおおおおおおおお!!!!」
雄叫びをあげて一直線に向かってくる。
攻撃方法は相変わらずのようだ。
でも一応用心。
触れる直前で進行方向から一歩後ろに引いて足を出した。
「!?」
思い切り俺の足に引っ掛かって転がった。
顔からいったな。
痛そうだ。
「ぶはっ!てめぇ!!バカにするのもいい加減にしやがれ!!」
しかしセドナは頭に血が上っているらしく、すぐに起き上がって向かってきた。
大振りでめちゃくちゃな剣筋。
脇も開いているし、剣先がぶれてる。
怒りもあるけれど、セドナは昔からスキルに頼りがちで、自身をどうにかしようとは一切しなかった。
(ガルアとは大違いだな)
全然綺麗じゃない。
そんなことを思いながら、回避していく。
剣を抜くまでもない。
こんな攻撃、歌いながら避けられる。
そうこうしているとだんだんセドナの息が上がってきた。
「くそ!!なんで当たらない!!」
「それは避けてるからだ」
「避けんじゃねーよ!!」
「避けられるような攻撃してんじゃねーよ」
いつも俺が無抵抗で殴られるから勘違いしてたんだろう。
ヒョイヒョイ避けていると、セドナがイラつき始めたのが分かった。
そろそろ来るな。
セドナの体が輝き、加速した。
スキルの一つ、《倍速》。
三分間普段の動きを二倍にすることができるスキルだ。
セドナの振り下ろした剣先が地面に亀裂を入れる。
二つ目のスキル。
《速力変換》。
振った速度をそのまま威力に変換できるスキル。
要はヘッドスピードの時速を、重さに変えるみたいなもので、セドナの場合だいたい160キロなので、それを二倍にしているから地面を割った時の威力は320キロほどは出てる。
ははは。
人に使うスキルじゃねーよ。
剣で受けたら折れるのでこれも避ける。
このスキルも回数制限あるから、三回避けたら終わり。
スキル発動の時間が半分経った頃に焦りを見せ始めたセドナがあっという間に三回目を発動した。
さて、これで厄介なスキルもしばらくは使えない。
剣を抜いて、セドナの剣を弾きあげた。
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