死にたくない私の備忘録

心電図

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思考実験とか、考えると沼だ

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 死にたくないから、不安になる。
 そのせいで他のことに集中できなくなり、無気力になってしまう。これが死恐怖症のやっかいなところだ。

 今この文章を書いている私も、何とか恐怖心を紛らわせる為に頭を整理して、文字にしている。

 ここ最近、限界を迎えて意識が飛ぶまで寝れもしないので、支離滅裂なところがあってもご容赦いただきたい。


 いったい何が怖いのか。

 きっと、自分という自意識の連続が、途中で途切れてしまう事を極端に恐れているんだと思う。

 スワンプマン理論、というものを知っているだろうか?

 スワンプマン理論は、アメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが1987年に提案した思考実験だ。

 スワンプマンとは、ある日、私自身が雷に打たれて消滅し、同時に近くの沼地で偶然同じ物質で構成された自分と全く同じコピー(スワンプマン)が生成される。
 このスワンプマンは、外見や記憶、行動などすべてが私と同じでが、スワンプマンは実際には私の過去を経験していない。

「意識や自己同一性はどこに存在するのか」と問いかけてくる、ひとつの思考実験だ。

 ちなみに私の考えは、断じて否、だ。
 いや、だって私自身は雷にうたれて死んでるし・・・
 その後、よくわからんけど、沼から全く自分と同じく生き物が生まれても、それ私じゃないよね? ︎︎と、思ってしまう。

「私」としての人生は、雷に打たれた瞬間に終わってしまっているのだ。
 そこから先は「私」ではなく、「スワンプマン」の人生なのだから。


 つまるところ、私が今こうやって考えながら文章を作っている、そんな自意識が途中で終わってしまうことがどうしても怖い。

 もし、寝ている時に死んだら? ︎︎そう思った日から、怖くて夜も寝れないひびだ。
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