神様のサウナ ~神様修業がてらサウナ満喫生活始めました~

イタズ

文字の大きさ
上 下
84 / 182

第一村人発見

しおりを挟む
ボイルの港に転移した俺達は船旅を開始した。
まずは俺がハンドルを握る。
方角は北西、風速はおよそ二キロメートル。
追い風が吹いている。
幸先良好だ。

俺は神石に神力を込めて、クルーザーを走らせていく。
クルーザーが音を立てて進んで行く。
ギルは穂先に立って、海上を眺めていた。
ノンは絶賛お昼寝中。
エルは早くも台所に立って、理料を始めていた。
ゴンは読書に夢中になっている。
皆リラックスしているみたいだ。
俺の運転に全幅の信頼を寄せているようだ。

ならばと俺は速度を上げる。
クルーザーが壊れない程度に、最高速度で走らせていった。
海中のスクリューが途轍もない音を立てていた。
たぶんこれぐらいなら問題ないだろう。
と安易な俺。

最悪壊れても、スペアは準備されているしね。
それに直ぐに造れるし。
海上の暴走族と化したクルーザーは、進路をグングン進めていった。

潮風が気持ちよかった。
船旅は順調と言える。
二時間すると運転をノンにスイッチした。
こいつも遠慮なく速度を上げている。

その後、ギル、ゴン、エルの順に操縦者を変更する。
途中何度かカモメのような鳥が並行することがあった。
これぞ船旅と楽しくなってしまった。

さっそく暇になったので、釣りでも行うことにした。
クルーザーの速度を時速二十キロぐらいに落として貰う。
今の操縦者はエルだ。

『探索』を行ってみたところ、魚群があった為、釣りを開始した。
狙いの魚かどうかは釣ってみないと分からない。
今回は大物狙いではない。

俺としては、俺以外の家族に釣りを経験させたかったのだ。
俺とエルを除くその他の家族達は、釣り竿を垂らして、今か今かと当たりに集中している。

今回のエサは疑似餌を選択している。
海老で鯛を釣るにしようかとも考えたが、疑似餌を選択した。
だって、何度も同じ疑似餌で釣れた方が、エコでしょ?
間違ってるかな?

疑似餌は一般的にタイラバと呼ばれている物で。
派手な装飾に、触手の様なヒラヒラが付いた物だ。
ロッドはカーボン製の頑丈な一品だ。
仕掛けなどは赤レンガ工房で、俺がせっせと造った物だ。
糸やリールなども拘った使用になっている。

後日トローリングを行うつもりだが、まずは前哨戦である。
家族の中で釣り初心者はノンとゴンだ。
エルとギルはロンメル達との漁で、時々釣りを行っていたらしい。
ただ釣り竿等の仕掛けは、ここまで豪華な物ではなかったらしく。
これならばばらすことは無いだろうと、鼻息は荒い。
俺はノンとゴンに釣りのやり方を教えてから、早速釣り糸を垂らすことにした。

釣り方は簡単で、着底させてから巻くだけだ。
着底させたままだと、根が掛かりしてしまう。
時々タックルと呼ばれる疑似餌を上下させる方法を取る。
さてどうなることやら・・・

真っ先に当たりがあったのはノンだ。
お!ビギナーズラックか?
本人が予想する以上の引きだったのか、面食らっているノン。

「ノン、落ち着いて」

「ん!」
明らかに力んでいる。

「ゆっくり巻きながら、時折竿を上に挙げるんだ。ゆっくりとだぞ」

「うん」
ノンはぎこちなくも、リールを巻きながら、時々竿をしゃくっている。
俺は網を持ってノンに近づく。
魚影が見えてきた。

「お!真鯛か?」

「嘘!」

「いきなり!」
ギルとゴンも驚いていた。
俺は魚を網に捉えて引き上げた。
本命の真鯛をビギナーのノンが釣り上げていた。

「ノン!真鯛だぞ!やったな!」
疑似餌を外して、鯛の口を掴んでノンに差し出した。

「いいよ、持たなくても・・・」
こいつ始めて釣れた感動は無いのか?
ていうか魚が苦手なのか?

「お前、持ってみろよ」

「いいよ、僕は食べ専なの」
はあ?
よく分からんが、これ以上は止めておこう。
ノンの顔は忌避感満々だ。
こいつのことはよく分からん。

そうこうしていると、ギルとゴンの竿にも当たりがあったみたいだ。
俺はゴンのサポートに向かった。
何とかして釣り上げたゴン。
ゴンが釣り上げた魚はブリだった。

「ゴン、やったな!真鯛ではないけど立派なブリだぞ!」

「はい、やりました!釣りって楽しいですね!」
眼を輝かせているゴン。
釣れれば嬉しいよね。
今後はギルから声が挙がる。

「パパ、こっちも!」
網を持って駆け寄ると、魚影が見えてきた。
今度はどの魚なんだ?

「よし!」
俺は魚を網で掬った。
平目だった。
高級魚だ!
これは今日は刺身パーティーだな。
豪勢でいいじゃないか。

「ギル、平目だ!やったな!」
平目の尻尾を持って渡すと、ギルは大事そうに平目を抱えていた。

「主!またこっち!」
ノンが叫んでいた。
網を持って駆け寄る俺。

結局俺は網役になってしまい、まともに釣りが出来なかった。
俺以外は全員入れ食いだった。
もう!
俺にも釣らせてくれよな!

この日の晩飯は豪華刺身の盛り合わせになった。
それにしても旨い!
最高だ!
普段は魚をあまり食べないノンだが、今日は自分で釣ったからか、たくさん刺身を食べていた。

ちくしょう!
明日は絶対に俺が釣るぞ!

晩飯を終え、俺はクルーザーに『結界』を張って、念の為『探索』で海獣が居ないのを確認してから転移扉を開いた。
この転移扉は社長室に繋がっている。
だって入島受付にする理由は無いしね。

今日の見張り当番は俺とゴンの為、俺はゴンと二人で先にサウナ島に帰ってきた。
社長室にはマークがおり、疲労感たっぷりの顔をしていた。

「ただいま」

「あ、島野さんお帰りなさい」
マークが席から立ち上がって迎えてくれる。

「どうした?疲れた顔して?」
いきなりトラブルか?
大丈夫か?

「いえ、そうでもないです・・・」
マークの表情は変わらない。

「何かあったのか?」

「いえ、商人達の相手をして疲れただけです」
そういうことね。
洗礼を受けたって訳だな。

「相手が俺だからか、無理難題を言われまして。困ったものです」

「そうか、そんな輩は遠慮なく追い出していいぞ」
無理難題を言う輩は追いだすに限る。
二度と敷居を跨ぐんじゃない!ってね。

「そう言われましても・・・」
ここはちょっと葉っぱをかけておこう。

「マーク、お前は俺の代理なんだぞ、お前が舐められるってことは、俺を舐めてるってことなんだぞ?お前それでいいのか?」
マークは顔を上げた。
その眼には炎が灯り出していた。

「そうですね、島野さんが舐められるのは許せませんね!」
拳を握っている。
これで大丈夫だろう。
マーク性格から考えて、自分より他者を優先する。
それが俺となれば血相を変えるだろうことは分かっている。

「じゃあ俺は風呂に行くけど、一緒に行くか?」

「はい、お供します」
俺達は連れ立って、スーパー銭湯に向かった。
今日もスーパー銭湯は繁盛していた。
未だ俺と一緒にサウナに入ろうとする者達がいた。
俺はもう気にしないことにした。
やれやれだ。



ゴンとクルーザーに戻り、三人と交代した。
今日はこのまま俺とゴンはクルーザーの見張り番だ。
『結界』が張られているので、安全は担保されている。
これと言って心配はないのだが、放置って訳にはいかない。

俺は星空を眺めて見た。
満天の星空だった。
日本ではこうはいかない。
日本では星空を眺めるなんて無かったな。
センチな気分になりそうだ。

俺達は仮眠室で寝ることにした。
お休みなさい。
いい夢が見られますように。
ターラーラーラーラッタッター。



翌日。
転移扉を潜ってギル達がクルーザーに乗り込んできた。

「おはようさん」

「「おはよう」」

「おはようですの」
挨拶を終え、朝食作りに取りかかる。
朝の散歩を行っていないのは久しぶりだ。
たまにはいいよね。

今日は久しぶりに俺が料理を作ることにした。
メニューはノンのリクエストがあり、味噌汁は外せないことになった。
どんだけ犬飯が好きなんだか・・・
昨日釣れた魚を焼いて、お米を炊く。
焼き魚定食だ。
焼き揚がったブリが油を滴らせている。
旨そうだ。

「「「「「いただきます!」」」」」
久しぶりの島野一家の大合唱。

ノンが骨がめんどくさいと文句を言いながら食べていた。
好き嫌いは良くないですよ、ノン君。
ゴンは綺麗に魚を食べていた、骨のみが残っている。
お上手なことで。
ギルは骨ごとボリボリと食べていた。
まぁ豪快!
エルは大根おろしで食べていた。
なんとも皆さん個性的ですな。

朝食を終え、本日も順番にクルーザーを走らせていく。
そして今日は念願のトローリングを行うことにした。
腕がなるぜ。
遂にこの時がきたな・・・

竿はクルーザーの床板に装備してある金具に装着してある。
これで竿が持っていかれることはないだろう。
こちらもエサは疑似餌だ。
昨日のタイラバよりも倍以上の大きさだ。

速度を時速三十キロぐらいに落として貰い、レッツフィッシュ!
俺は敢えて『探索』は行わなかった。
始めぐらいちゃんとトローリングを楽しみたい。
まずはズル無しからだ。

竿先を眺めてみる。
軽く撓っているのが分かる。

一時間後。
当たりは全く無かった。
ただただ海面を眺めている。
自己催眠に入ってしまいそうだ。

昔テレビで見た、大物俳優がトローリングをする番組『世界を釣る』を思い出していた。
トローリングとはこんなものなのだろう。
半日近く経っても当たりが無いなんてことはざらの様だ。

そんなことを考えていると念願の当たりがあった。
ビッグヒット!
レッツファイト!

えぐい角度でロッドがしなっている。
俺は一度竿をしゃくって併せた。
これで獲物は掛かったはず。

その後も糸がグイグイと引かれていく。
クルーザーの速度を落として貰い、巻き上げを開始した。
巻いては引かれて、巻いては引かれてを繰り返す。
無茶苦茶楽しい!
これがトローリングか?!

結局三十分間格闘し、釣り上げることに成功した。
俺は『身体強化』等の能力は一切使わなかった。
純然とトローリングを楽しみたかったのだ。

釣り上げた獲物はカジキマグロだ。
二メートル越えのサイズだ。
良い戦闘バトルだった。
少し腕に疲労感を感じる。

「パパ凄えー!」

「主、やりましたね!」

「大きいですの!」
賛辞が続いた。

ノンは、
「へえー」
と無感動だった。
こいつはほんと・・・マイペースが過ぎるな。

「僕もやりたい」
ギルの申し入れに答えることにした。
竿をギルに渡す。
俺はギルにトローリングのやり方を教えた。

気合の入ったギルが、トローリングを開始した。
俺はカジキマグロを千貫してから『自然操作』の氷で凍らせて、『収納』に保管しておいた。
今日の晩御飯はマグロ尽くしか?

でも昨日の夜も、今日の朝も魚だったから辞めておこうかな?
するとギルの竿にいきなり当たりがあった。
恐ろしい程の引きだった。
ロッドのしなりが半端ない。
ボキッといってしまいそうだ。
リールも煙を発生しそうなぐらいだ。
猛烈な勢いで引かれている。

でもご安心ください。
糸はワイヤーと呼べるぐらい頑丈な物だし。
針も『合成』で張り付けてあるから切れることはまず無い。
そしてロッドとリールは実はミスリル製なのだ。
実に金貨五百枚掛かった装備なのだよ。
破壊の心配は不要なのです。
フフフ。

無駄使いと言いたければ言ってくれ。
最高の娯楽には、お金の糸目は付けてはいけないと、俺は学んだのだよ。
それにしても・・・引きが強すぎるような・・・
絶対カジキマグロでは無い・・・

俺は『探索』を発動した。
ん!・・・マジか?・・・

「おーい!皆手伝ってくれ!」
全員を集合させた。
ギルは必死に竿を引いている。

「どうやら海獣が掛かったみたいだ、全員で引くぞ!」

「嘘!」

「海獣?!」

「やるねー」
俺達は全員で竿を引きリールを巻くことになった。
ギル君やビギナーズラックが過ぎませんかね?
始めてのトローリングで海獣に当たるなんて・・・

結果、一時間の格闘の末、シーサーペントを釣り上げることに成功したのだった。
あー、疲れた。
いや、ほんと。

「やったー!」

「疲れた」

「釣れましたの!」
騒いでいるのはいいのだが、このシーサーペント、どうしようか?
リリースする訳にはいかないしな。
にしても腕がパンパンだ。
明日は筋肉痛確定だな。
いや、今日の夜か?

俺は『自然操作』の氷で固めて『収納』に放り込んでおいた。
どうしたものか?
サウナ島に持って帰る?
ゴンズキッチンでもやって貰うか?
まぁいいや。
とりあえず『収納』の中に塩漬けにしておこう。

その後も、途中でマリンスポーツを楽しみつつ北半球を目指した。
特に海上のホバーボードを皆なやりたがった。
船旅は実に楽しいものだった。
俺達は大いにエンジョイしたのだった。

そして分かったのは、小島が所々にあったが、これといった人が生息できるような島は無かったということ。
それにしても天候に恵まれたな。
一度だけ雨が降ったことがあったが、嵐に巻き込まれるようなことにはならなかった。
ありがたいことです。



そして遂に俺達は北半球にたどり着いていた。
やっと辿りついた。
実に六日間の船旅だった。
大半は遊んでいた様な気もするが・・・
まあ許してくださいな。

その海岸はサウナ島の海岸とは違い、断崖絶壁の崖が連なっていた。
クルーザーを何処に接舷しようかな?・・・
接舷できなくてもいいか?
錨を降ろして、沖にクルーザーを固定することにした。
念の為『結界』は張っておいた。
これで大丈夫だろう。

見張りを置こうかとも考えたが、止めておいた。
やんちゃはされないと思う。
そんな不届き者は成敗してやるしね。

俺達はいつもの飛行スタイルで、崖を登っていく。
そこには開けた広場があり、その先には森が広がっていた。
誰かに遭遇した時に怖がらせない様に、全員人化スタイルになった。
そして森に入ろうかと歩を進めた時。

ガザッ!
という音がした。
一人の人?
魔物?が現れた。

それは全身が薄緑色で、貧相な体つきをしていた。
まるでユニセフの宣伝に出てくるような、恵まれない子供達の様な体躯。
ガリガリの身体に、お腹だけがポッコリと飛び出している。
腰布を纏っただけの服装。
尖った耳と尖った鼻。
右手にはこん棒?
角材?
の様な木材を持っていた。

これは・・・
間違いない、異世界物の雑魚キャラの定番のゴブリンだった。
嘘だろ?!
ここに来てまさかのゴブリン?
第一村人がゴブリン?
オーマイガー!
世界観変わり過ぎじゃね?
北半球ってなんなの?
うーん差し詰めこいつはゴブリンのゴブオ君だな。
多分男性だろう。
胸が無いしね。

するとゴブオ君が話した。
「ダレ、ダべ?」
・・・
話せるんだ・・・
無茶苦茶たどたどしいぞ・・・
ダべって・・・
どうしよう・・・
知性はあるんだ・・・
ここでの正解が分からない・・・

そうだ!
ここは無害な神様アピールをしよう!
それなら怖がられることは無いだろう。
俺は身体に神気を纏って話し掛けた。

「やあ!始めまして!」
ゴブオ君は固まってしまった。
木材を落としている。
そして一目散に逃げだしてしまった。

「ビエエエエーーーー!」
と叫んでどっかに行ってしまった。
ゴブオ君・・・何処え・・・
想定外の第一村人であった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

だらだら生きるテイマーのお話

めぇ
ファンタジー
自堕落・・・もとい楽して生きたい一人のテイマーのお話。目指すのはスローライフ!

異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!

理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。 ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。 仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった

根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

処理中です...