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佐野家の人たち
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有紀
1月2日
本当は明日行く予定だったけれど、佐野さんが室蘭までの日帰りは結構キツイと言い出した。
たまには実家に泊まりたいな、と言うので、夜勤明けの今日、行くこととなった。
両親から外泊の許可をもらうのは難しかった。
母が佐野さんのお母さんに直接電話をし、娘がお世話になりますのでよろしくと伝え、なんとか許しが出た。
佐野さんのお母さんと話をして安心したようだった。ここまでされるから、中々両親を裏切ることなど出来ないのだ。
夜勤明けのボーッとした頭で帰宅し、シャワーを浴びる。
クローゼットを覗いてみても、よそ行きのおしゃれな服はみつからなかった。
3年ほど前に購入したリクルートスーツを着てみるが、かなり大きすぎてだぶついている。
普段着のセーターにスカートでいいのかな?
迷ったけれど結局リクルートスーツを着てウロウロしていたら、遥香にギョッとした目で見られた。
「彼氏の家に行くのになんでスーツなわけ?」
「よそ行きの服がないの。サイズ合わなくなっちゃって。最近、あまり服買ってないし。ラフな格好よりはいいかなと思ったんだけど、スーツじゃおかしい?」
「おかしいに決まってるでしょう。面接ですか? って。もう! 私の服貸してあげるよ」
「え~、本当? やさしい!」
「少しはおしゃれしたら? 何にお金使ってるわけ? 」
「だって貯金しないとね~、今年中に結婚する予定なんだもん。ねぇ、新婚旅行はどこがいいと思う」
「知らないわよ、のろけてばっかり。超イライラする」
「いいじゃないの、こんなこと人生で一回きりなんだから、楽しんでおかないとね~ あ、そうだ、指輪見せてあげる! とってもステキなの」
「え~、もう、もらったの? エンゲージリング?」
机の引き出しに仕舞っておいた指輪を取りに行った。
「ねぇ、見て!」
婚約発表の記者会見をしている女優のようなポーズをする。
「わぁー、すごーい! いいなぁ」
「でしょ~ 超愛されてるからさ~ わたし」
「のろけてないで早くしなさいよ。佐野さん下で待ってるんでしよ」
「あ、そうだった。忘れてた」
慌てて、指輪を引き出しにしまった。指輪をはめて佐野家を訪問するのはまだ早い気がする。
遥香が部屋のクローゼットを開けて見せてくれた。
「わ~、さすが! 可愛いのがたくさんある。よくバイトでこんなに洋服買えたね」
「私なんか少ないくらいだって、みんなはもっとオシャレだよ。これなんか良くない?」
濃いグリーンのベルベット素材のワンピースを取り出した。
「どう? お姉ちゃんに似合いそうだよ」
「そう? じゃあ、ちょっと着てみる」
妹の服など以前ならとても考えられなかったけれど、背中のファスナーがスッと上がった。
「うん、似合うじゃん。よく痩せたね」
妹がめずらしく褒めてくれた。等身大の鏡の前で確認する。
襟元の細い黒のリボンか可愛らしい。シンプルでちょっとレトロな感じ。ウエストには切り替えが入っていて、ふんわりとしている。
「わぁ、これがいい! これにする。これ貸して」
ついでにワンピースに似合うバッグも借りた。
「よし、完璧! 遥香ありがとう。あとでお礼はちゃんとするから。それと、ごめんね。嘘ついてて」
「いいよ、もう。どうせ紹介されたって無理だったし。入り込める隙なんてないもんね。それに、ああいう人がお義兄さんなら嬉しいもん」
「遥香~ 」
思わず涙ぐんで遥香に抱きついた。
「もう、いいから早く下に降りるよ」
リビングのソファーに佐野さんが座って待っていた。うちの家族にもすっかり溶け込んでいる感じで、違和感がなかった。
「お待たせ~! ねぇ、どお? 可愛い?」
ワンピース姿など、佐野さんにはあまり見せたことなどないからちょっと照れてしまう。
家族みんなの前で聞かれて、佐野さんの方がもっと照れたようで、言葉に詰まっていた。
室蘭に着くまでの間、助手席をリクライニングにして、気持ちよく寝ていた。
「有紀、着いたぞ」
夜勤明けなので、すっかり熟睡していた。
「大丈夫か? よく眠っていたようだけど」
「うん、よく眠れた。イビキかいてなかった?」
「かいてなかったけど、いつもはかくのかよ?」
「そういうわけじゃないけど・・・」
ちょっと谷さんのことを思い出した。
助手席のバニティミラーで髪型と寝ぼけた顔をチェックする。
「うん、可愛い!」
「自分で言うな」
「じゃあ、言ってくれたらいいじゃないの!」
「まぁ、そのうちな」
「素直じゃないなぁ~ 可愛くてしょうがないくせに~」
「そういうこと言うから、言いたくなくなるんだろ」
「言ってくれないから、自分で言ってるんじゃないの!」
「もういいから、早く降りろよ」
「やさしくな~い!」
ドアを開けて降りたら、路面が凍っていて転びそうになった。
「ひゃ~っ!!」
「いちいちやかましいなぁ」
あきれた顔で見つめられた。
「なによ、ちゃんとエスコートくらいしなさいよっ!」
サッサと歩いて行く佐野さんの腕につかまりながら、転ばないようについていった。
佐野さんのご家族とはすぐに打ち解けられた。お父さんも、お母さんもとても朗らかで優しい。
お姉さんは気さくでズケズケとものを言うタイプだけれど、とても気が合いそう。もうずっと以前からの友人のように話しが弾んだ。
夜はお姉さんの部屋にふとんを敷いて休ませてもらった。
佐野さんの子供の頃のアルバムを見せてもらう。
「わ~ やっぱり可愛い。佐野さん、女の子みたい!」
「そう、いつも弟ばっかり可愛いって言われて哀しかったなぁ」
お姉さんが懐かしむように微笑んだ。
「お姉さんだってすごく美人じゃないですか」
「ありがとう。でも遼ちゃんが女の子だったら、もっと綺麗だったと思うけどね」
「よかった、女の子じゃなくて。でも生まれてくる子は佐野さんそっくりの女の子でもいいなぁ。わ~っ、楽しみ~!」
「あははっ、気が早いね。ホントにおもしろ~い」
「佐野さんって、子供の頃からモテてたでしょ」
「モテたのが裏目に出ちゃったからねぇ、遼ちゃんは……」
「あ、そういえば、モテて嫌な思い出ばっかりだって言ってたことあったかも」
「うん……」
「高校退学になった話って遼ちゃんから聞いた?」
お姉さんが少し迷ったように口にした。
「えっ、ううん、聞いてませんけど……」
「そう、……あ、ごめん。だ、だけど良かった。遼ちゃんすごく幸せそうで。有紀ちゃんなら本当に安心だわ」
お姉さんが話しかけたことが気になったけれど、気づかないふりをした。
「結構、ケンカばっかりしてるんですよ~」
「言いたいことはちゃんと言ったほうがいいもの。だから有紀ちゃんなら大丈夫と思う。遼ちゃん、いい人見つけたよ」
「お姉さん、ありがとう! 私も佐野さんのお家の人たち大好きになれそうで、本当に嬉しくって!」
「遼ちゃんには本当に幸せになって欲しいんだよね、わたし。よろしく頼むわね」
「はい、よろしくお願いします!」
お姉さん、弟がかわいくて仕方がないんだろうな。
佐野さんのご家族だから、変な人はいないと思っていたけど、本当にみんないい人たちばかりで良かった。
お姉さんの美沙さんが、ベッドに横たわって雑誌を見ている。
その手足の細くて長いこと!
ストレートの髪を無造作にアップにまとめているだけなのに、すごくステキ。
私がどんなに痩せても、決してお姉さんのようにはなれないってことがわかる。
まぁ、無い物ねだりしてもしかたないよね。佐野さんはこんな私を気に入ってくれたんだもん。私にもいいところがきっとあるからだよね? そう思おう。
1月3日
翌日、帰りの車の中で結婚式のことや、新婚旅行先のことなどを相談した。
「六月でしょ~、ハワイは暑いかな?」
「ハワイはいつだって暑いだろ。常夏の島っていうんだから」
「そう、じゃあ、オーストラリアにしない?」
「はぁ? オーストラリアは冬だろ。なんでわざわざ寒い時に行くんだよ」
「暑いの嫌いなんだもん。寒い方が好き。それに冬でもそんなに寒くないって誰かが言ってたよ。日中は半袖でもいいんだって」
「マジか? まぁ、別に俺はどこでもいいよ、有紀の行きたいところにしていいぞ」
「え~、ダメだよ。ちゃんと二人で決めようよ。佐野さんもちゃんと調べてよ。つまらないからって私のせいにされたら嫌だもん」
「おまえもいつまでも俺のこと佐野さんって呼ぶなよ」
「え? あ、そうか、そうだねぇ~ じゃあ、遼介でいい?」
「呼び捨てか。まぁ、いいや、いいよ、それで」
そう言って佐野さんがクスクス笑い出した。
彩矢にはなんて呼ばれていたのかなと少しだけ気になった。
佐野さん本当にもう彩矢には未練ないのかな?
あったとしてもどうしようもないと思うけど。もう子供がいて松田先生の奥さんなんだから。
だけど、彩矢はやっぱり披露宴には呼べないよね。
谷さんはどうだろう。同じ病院なんだから、呼ばないわけにはいかない。でも私たちの披露宴なんかには出たくないかな……
谷さんは大人だから、そんなことを気にするような人ではないと思うけど。
1月2日
本当は明日行く予定だったけれど、佐野さんが室蘭までの日帰りは結構キツイと言い出した。
たまには実家に泊まりたいな、と言うので、夜勤明けの今日、行くこととなった。
両親から外泊の許可をもらうのは難しかった。
母が佐野さんのお母さんに直接電話をし、娘がお世話になりますのでよろしくと伝え、なんとか許しが出た。
佐野さんのお母さんと話をして安心したようだった。ここまでされるから、中々両親を裏切ることなど出来ないのだ。
夜勤明けのボーッとした頭で帰宅し、シャワーを浴びる。
クローゼットを覗いてみても、よそ行きのおしゃれな服はみつからなかった。
3年ほど前に購入したリクルートスーツを着てみるが、かなり大きすぎてだぶついている。
普段着のセーターにスカートでいいのかな?
迷ったけれど結局リクルートスーツを着てウロウロしていたら、遥香にギョッとした目で見られた。
「彼氏の家に行くのになんでスーツなわけ?」
「よそ行きの服がないの。サイズ合わなくなっちゃって。最近、あまり服買ってないし。ラフな格好よりはいいかなと思ったんだけど、スーツじゃおかしい?」
「おかしいに決まってるでしょう。面接ですか? って。もう! 私の服貸してあげるよ」
「え~、本当? やさしい!」
「少しはおしゃれしたら? 何にお金使ってるわけ? 」
「だって貯金しないとね~、今年中に結婚する予定なんだもん。ねぇ、新婚旅行はどこがいいと思う」
「知らないわよ、のろけてばっかり。超イライラする」
「いいじゃないの、こんなこと人生で一回きりなんだから、楽しんでおかないとね~ あ、そうだ、指輪見せてあげる! とってもステキなの」
「え~、もう、もらったの? エンゲージリング?」
机の引き出しに仕舞っておいた指輪を取りに行った。
「ねぇ、見て!」
婚約発表の記者会見をしている女優のようなポーズをする。
「わぁー、すごーい! いいなぁ」
「でしょ~ 超愛されてるからさ~ わたし」
「のろけてないで早くしなさいよ。佐野さん下で待ってるんでしよ」
「あ、そうだった。忘れてた」
慌てて、指輪を引き出しにしまった。指輪をはめて佐野家を訪問するのはまだ早い気がする。
遥香が部屋のクローゼットを開けて見せてくれた。
「わ~、さすが! 可愛いのがたくさんある。よくバイトでこんなに洋服買えたね」
「私なんか少ないくらいだって、みんなはもっとオシャレだよ。これなんか良くない?」
濃いグリーンのベルベット素材のワンピースを取り出した。
「どう? お姉ちゃんに似合いそうだよ」
「そう? じゃあ、ちょっと着てみる」
妹の服など以前ならとても考えられなかったけれど、背中のファスナーがスッと上がった。
「うん、似合うじゃん。よく痩せたね」
妹がめずらしく褒めてくれた。等身大の鏡の前で確認する。
襟元の細い黒のリボンか可愛らしい。シンプルでちょっとレトロな感じ。ウエストには切り替えが入っていて、ふんわりとしている。
「わぁ、これがいい! これにする。これ貸して」
ついでにワンピースに似合うバッグも借りた。
「よし、完璧! 遥香ありがとう。あとでお礼はちゃんとするから。それと、ごめんね。嘘ついてて」
「いいよ、もう。どうせ紹介されたって無理だったし。入り込める隙なんてないもんね。それに、ああいう人がお義兄さんなら嬉しいもん」
「遥香~ 」
思わず涙ぐんで遥香に抱きついた。
「もう、いいから早く下に降りるよ」
リビングのソファーに佐野さんが座って待っていた。うちの家族にもすっかり溶け込んでいる感じで、違和感がなかった。
「お待たせ~! ねぇ、どお? 可愛い?」
ワンピース姿など、佐野さんにはあまり見せたことなどないからちょっと照れてしまう。
家族みんなの前で聞かれて、佐野さんの方がもっと照れたようで、言葉に詰まっていた。
室蘭に着くまでの間、助手席をリクライニングにして、気持ちよく寝ていた。
「有紀、着いたぞ」
夜勤明けなので、すっかり熟睡していた。
「大丈夫か? よく眠っていたようだけど」
「うん、よく眠れた。イビキかいてなかった?」
「かいてなかったけど、いつもはかくのかよ?」
「そういうわけじゃないけど・・・」
ちょっと谷さんのことを思い出した。
助手席のバニティミラーで髪型と寝ぼけた顔をチェックする。
「うん、可愛い!」
「自分で言うな」
「じゃあ、言ってくれたらいいじゃないの!」
「まぁ、そのうちな」
「素直じゃないなぁ~ 可愛くてしょうがないくせに~」
「そういうこと言うから、言いたくなくなるんだろ」
「言ってくれないから、自分で言ってるんじゃないの!」
「もういいから、早く降りろよ」
「やさしくな~い!」
ドアを開けて降りたら、路面が凍っていて転びそうになった。
「ひゃ~っ!!」
「いちいちやかましいなぁ」
あきれた顔で見つめられた。
「なによ、ちゃんとエスコートくらいしなさいよっ!」
サッサと歩いて行く佐野さんの腕につかまりながら、転ばないようについていった。
佐野さんのご家族とはすぐに打ち解けられた。お父さんも、お母さんもとても朗らかで優しい。
お姉さんは気さくでズケズケとものを言うタイプだけれど、とても気が合いそう。もうずっと以前からの友人のように話しが弾んだ。
夜はお姉さんの部屋にふとんを敷いて休ませてもらった。
佐野さんの子供の頃のアルバムを見せてもらう。
「わ~ やっぱり可愛い。佐野さん、女の子みたい!」
「そう、いつも弟ばっかり可愛いって言われて哀しかったなぁ」
お姉さんが懐かしむように微笑んだ。
「お姉さんだってすごく美人じゃないですか」
「ありがとう。でも遼ちゃんが女の子だったら、もっと綺麗だったと思うけどね」
「よかった、女の子じゃなくて。でも生まれてくる子は佐野さんそっくりの女の子でもいいなぁ。わ~っ、楽しみ~!」
「あははっ、気が早いね。ホントにおもしろ~い」
「佐野さんって、子供の頃からモテてたでしょ」
「モテたのが裏目に出ちゃったからねぇ、遼ちゃんは……」
「あ、そういえば、モテて嫌な思い出ばっかりだって言ってたことあったかも」
「うん……」
「高校退学になった話って遼ちゃんから聞いた?」
お姉さんが少し迷ったように口にした。
「えっ、ううん、聞いてませんけど……」
「そう、……あ、ごめん。だ、だけど良かった。遼ちゃんすごく幸せそうで。有紀ちゃんなら本当に安心だわ」
お姉さんが話しかけたことが気になったけれど、気づかないふりをした。
「結構、ケンカばっかりしてるんですよ~」
「言いたいことはちゃんと言ったほうがいいもの。だから有紀ちゃんなら大丈夫と思う。遼ちゃん、いい人見つけたよ」
「お姉さん、ありがとう! 私も佐野さんのお家の人たち大好きになれそうで、本当に嬉しくって!」
「遼ちゃんには本当に幸せになって欲しいんだよね、わたし。よろしく頼むわね」
「はい、よろしくお願いします!」
お姉さん、弟がかわいくて仕方がないんだろうな。
佐野さんのご家族だから、変な人はいないと思っていたけど、本当にみんないい人たちばかりで良かった。
お姉さんの美沙さんが、ベッドに横たわって雑誌を見ている。
その手足の細くて長いこと!
ストレートの髪を無造作にアップにまとめているだけなのに、すごくステキ。
私がどんなに痩せても、決してお姉さんのようにはなれないってことがわかる。
まぁ、無い物ねだりしてもしかたないよね。佐野さんはこんな私を気に入ってくれたんだもん。私にもいいところがきっとあるからだよね? そう思おう。
1月3日
翌日、帰りの車の中で結婚式のことや、新婚旅行先のことなどを相談した。
「六月でしょ~、ハワイは暑いかな?」
「ハワイはいつだって暑いだろ。常夏の島っていうんだから」
「そう、じゃあ、オーストラリアにしない?」
「はぁ? オーストラリアは冬だろ。なんでわざわざ寒い時に行くんだよ」
「暑いの嫌いなんだもん。寒い方が好き。それに冬でもそんなに寒くないって誰かが言ってたよ。日中は半袖でもいいんだって」
「マジか? まぁ、別に俺はどこでもいいよ、有紀の行きたいところにしていいぞ」
「え~、ダメだよ。ちゃんと二人で決めようよ。佐野さんもちゃんと調べてよ。つまらないからって私のせいにされたら嫌だもん」
「おまえもいつまでも俺のこと佐野さんって呼ぶなよ」
「え? あ、そうか、そうだねぇ~ じゃあ、遼介でいい?」
「呼び捨てか。まぁ、いいや、いいよ、それで」
そう言って佐野さんがクスクス笑い出した。
彩矢にはなんて呼ばれていたのかなと少しだけ気になった。
佐野さん本当にもう彩矢には未練ないのかな?
あったとしてもどうしようもないと思うけど。もう子供がいて松田先生の奥さんなんだから。
だけど、彩矢はやっぱり披露宴には呼べないよね。
谷さんはどうだろう。同じ病院なんだから、呼ばないわけにはいかない。でも私たちの披露宴なんかには出たくないかな……
谷さんは大人だから、そんなことを気にするような人ではないと思うけど。
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