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麗奈との生活
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*修二*
麗奈は離婚をするつもりでいたので、円山のマンションは売りに出してしまっていた。すでに買い手も決まっていたため、新たに賃貸の物件を探さなければいけなかった。
出産やその後のことを考えると、やはり実家に近いところが便利だろうと言うことになり、宮の森からさほど遠くないところに2LDKの賃貸マンションを借りた。
また始めから新婚生活のやり直しのようで、悪阻もおさまり安定期に入っている麗奈は、楽しげに準備をしていた。
そんな風に僕たちの新婚生活はまた始められた。
今までの仕打ちを少しでも償おうと、僕は出来る限り、妊婦の麗奈を優しく気遣った。
身重の妻に優しくするなど、特別なことではない。本来なら当たり前のはずのそんな行為も、あまりにひどすぎた僕を知っている麗奈にとっては、天にも登るほどの幸せを感じたらしい。
「ねぇ、修二さんは赤ちゃん、どっちが嬉しい? 男の子? 女の子がいい?」
下腹部に手をあてて、麗奈は微笑んだ。
「どっちでもいいよ」
「そうね、はじめての子だから、私もどっちでもいいわ。健康な子だったら」
今までの不幸な結婚を取り戻すかのように、麗奈は一つ一つの幸せをかみしめているようだった。
彼女の幸せを不快に思うわけではない。 もっともっと幸せにしてあげたいと思う。
だけど、、
……どちらか一人を選ぶより他なかったのだ。
麗奈を幸せにするように努力するしかないだろう。
どんなに有紀ちゃんを愛していても、妊娠五ヶ月の麗奈に離婚を迫ることなど、僕には出来なかった。
せめて有紀ちゃんにあんな酷いことをしていなければ……。
それなら僕は、それほどのとがめを感じることもなく、彼女の献身的な奉仕に対して、素直に感謝の気持ちで別れることができただろう。
逃げるように車に乗り込み、泣きじゃくりながら僕の前から去っていった有紀。
胸をえぐられるような苦痛。
母親のような深い愛で、病んでいた僕の心を癒し続けてくれた。そんな彼女を僕はこの上なく傷つけた。
この哀しみは日増しに強くなって、萎えていた僕の精神をさらに衰弱させた。
有紀ちゃんが病院を辞めた。僕と同じ病院にはいたくなかったのだろう。と言うより、僕を気遣ったのかも知れない。
有紀ちゃんのいない病院。
もう二度と会うこともない。
僕には有紀ちゃんに合わせる顔などないけれど、どうしようもないほどの喪失感に打ちのめされる。
「ちっとも食べないのね。不味い?」
悲しげに僕をみつめる麗奈が可哀想で、残りのムニエルをなんとかたいらげた。
テーブルに麗奈が作ったご馳走が所狭しと並んでいる。
サーモンのムニエル、舞茸とエリンギのリゾット、グリーンアスパラのポタージュ、海鮮マリネ、アボカドのシーザーサラダ。
麗奈の作る料理はいつも洒落ているけれど、バターなどの乳製品が使われているものが多く、食欲のない今の僕にはおもかった。
「ごめん。すごく美味しいけど、最近胃腸の具合が良くなくて。仕事のストレスかも知れないな」
「どんどん痩せてくから心配だわ。私のお料理が不味いのかと思って……」
「麗奈は自分の体のことだけ考えていてくれないかな。食事はもっと簡単なものでいいよ。こんなに手の込んだものをたくさん作られるとかえって負担だな」
「だって、お母様はとってもお料理上手だから、、」
「今は子供が無事に生まれることが一番大事だろう」
「あ、ありがとう。そうね、わかったわ」
「後片づけ、僕がやるよ。麗奈は休んでいて」
立ち上がり、使った食器を重ねた。
「そのくらい出来るわ。安定期なんですもの大丈夫よ」
シンクに食器を置いた僕に、麗奈は後ろから抱きついた。
「わたし今、とっても幸せよ。……修二さんは、修二さんは幸せ?」
麗奈は不安そうに僕の顔をのぞき込んだ。
「もちろんだよ。もっと幸せにならないと。ウエディングドレスも着せてやれないで、本当に申し訳なかったって思ってるよ。麗奈」
「修二さん!」
涙ぐんで僕をみつめた麗奈を強く抱きしめた。
麗奈と生まれて来る子を愛そう。それが僕に与えられた運命なのだから。
『海におちる雪』
僕がはじめて書いた小説。
主人公(僕)が好きだったお茶目な女の子が、みごとイケメンの彼を振り向かせたところで、この物語は結末を迎えている。
この話に続きがあるのだとしたら、僕はどんな結末にするのだろう。
有紀……。
” どんなに、どんなに想い続けても、君の心には少しも届かないんだね ,,
今もこの札幌の空の下で暮らしているのだろうか。
そもそも彼女はなぜ佐野と離婚をしたのだろう。僕はなぜ今までそのことに思いがおよばなかったのだろう。
あの事故が離婚の原因になっていたのだとしたら。
そうだとしたら……。
彼女への罪悪感はさらに僕に追い打ちをかけた。
初夏を迎え、あらたに新婚生活を始めてから二ヶ月が過ぎた。
そして、麗奈の嘘はバレた。なぜなら、いつまでたってもお腹が大きくならなかったから。
麗奈はサラシなどを巻きつけて、誤魔化そうとはしなかったし、バレても特に悪びれたところもなかった。
有紀ちゃんが佐野と離婚したと言うことを、麗奈は病院の職員から聞いたらしい。
後遺症が治った僕と有紀ちゃんが、結婚するかも知れないと言うことが、麗奈には許せなかったのだ。
麗奈の身になってみれば、その気持ちは理解出来なくはない。
あの事故はすべて僕の責任だったけれど、麗奈はそうは思わなかった。彼女にとって有紀ちゃんは、準備していた幸せのすべてを破壊した女だった。
僕はそんな麗奈を責めはしなかったし、妊娠が嘘だったことも、それほどのショックを受けなかった。
嘘がバレ、平和な専業主婦にも飽きた麗奈は、やっぱり九月にパリへ留学したいと言い出した。
僕はそれには断固反対した。それは約束違反だろう。婚約前にも結婚直前にも僕は麗奈に諭したはずだ。
自分の夢を諦めない方がいい。そんな気持ちで結婚しても後悔するからと。
それを意固地になって、絶對に結婚すると言い張ったのは麗奈なのだ。
僕は麗奈を幸せにしてあげたいとは思ったけれど、それはしたい放題のことをさせてあげるのとは違う。
そんなわけで、僕たちの生活はズレが生じ、些細なことでの言い争いが絶えなくなった。
「すぐに子供が欲しいわけでもないのに、なぜ留学しちゃいけないの?」
ソファで本を読んでいた僕に、麗奈はまた同じ話を蒸し返す。
「また、その話か。だから何度も言っただろう。結婚は君が決意したことだ」
「あなたは私に意地悪をしたいだけだわ。私を縛りつけて復讐がしたいのよ!」
暗い目をして麗奈は僕を睨みつけた。
「復讐? どういう意味だい? ずいぶん妄想が激しいんだな。君を縛りつけようなんて少しも思ってないよ。僕はただ別居はしないと言っているだけだ」
「……いっしょに暮らす意味なんてないわ」
震える唇で麗奈はそう言った。
「麗奈?」
「……あなたはまるで脱け殻だわ。私は脱け殻と結婚してしまったんだわ!」
そう言って麗奈はソファに突っ伏すと、激しく泣きだした。
「麗奈……」
確かに僕は麗奈が言ったとおり、脱け殻だったのかも知れない。麗奈にはずいぶん気を遣って愛情を示したつもりだったのに。
女というのは、そういったことには敏感なのだろう。幸せにしてあげたいと、本当にそう思って努力をしたつもりでいたけれど。
すべて僕のひとりよがりだったというわけだ。麗奈が僕に求めていたものは思いやりなどではなかった。
もっと熱烈に、自分だけを愛して欲しかったのだ、麗奈は。
後遺症がひどかった時の方が、まだマシだったと麗奈は言った。あの頃のあなたは、本気で私だけを愛してくれたから、と。
結局、麗奈は離婚届に記名捺印をして、九月にパリへと旅立った。
そして、僕はとうとう酷い鬱状態に陥ってしまった。
仕事に行けなくなり、また実家で引きこもりの生活を余儀なくされた。
たった一人の女も幸せに出来なかった。
そういう男なんだ、僕は。
美しかった季節の花々も咲き終わり、冬を感じさせるような冷たい風が吹き抜ける。
裏庭の不二子の墓前に佇み、手を合わせた。
「不二子、おまえはいま幸せかい? おまえのいるところはどんなところなんだい?」
不二子、麗奈、そして有紀。
僕を、僕を許して……。
麗奈は離婚をするつもりでいたので、円山のマンションは売りに出してしまっていた。すでに買い手も決まっていたため、新たに賃貸の物件を探さなければいけなかった。
出産やその後のことを考えると、やはり実家に近いところが便利だろうと言うことになり、宮の森からさほど遠くないところに2LDKの賃貸マンションを借りた。
また始めから新婚生活のやり直しのようで、悪阻もおさまり安定期に入っている麗奈は、楽しげに準備をしていた。
そんな風に僕たちの新婚生活はまた始められた。
今までの仕打ちを少しでも償おうと、僕は出来る限り、妊婦の麗奈を優しく気遣った。
身重の妻に優しくするなど、特別なことではない。本来なら当たり前のはずのそんな行為も、あまりにひどすぎた僕を知っている麗奈にとっては、天にも登るほどの幸せを感じたらしい。
「ねぇ、修二さんは赤ちゃん、どっちが嬉しい? 男の子? 女の子がいい?」
下腹部に手をあてて、麗奈は微笑んだ。
「どっちでもいいよ」
「そうね、はじめての子だから、私もどっちでもいいわ。健康な子だったら」
今までの不幸な結婚を取り戻すかのように、麗奈は一つ一つの幸せをかみしめているようだった。
彼女の幸せを不快に思うわけではない。 もっともっと幸せにしてあげたいと思う。
だけど、、
……どちらか一人を選ぶより他なかったのだ。
麗奈を幸せにするように努力するしかないだろう。
どんなに有紀ちゃんを愛していても、妊娠五ヶ月の麗奈に離婚を迫ることなど、僕には出来なかった。
せめて有紀ちゃんにあんな酷いことをしていなければ……。
それなら僕は、それほどのとがめを感じることもなく、彼女の献身的な奉仕に対して、素直に感謝の気持ちで別れることができただろう。
逃げるように車に乗り込み、泣きじゃくりながら僕の前から去っていった有紀。
胸をえぐられるような苦痛。
母親のような深い愛で、病んでいた僕の心を癒し続けてくれた。そんな彼女を僕はこの上なく傷つけた。
この哀しみは日増しに強くなって、萎えていた僕の精神をさらに衰弱させた。
有紀ちゃんが病院を辞めた。僕と同じ病院にはいたくなかったのだろう。と言うより、僕を気遣ったのかも知れない。
有紀ちゃんのいない病院。
もう二度と会うこともない。
僕には有紀ちゃんに合わせる顔などないけれど、どうしようもないほどの喪失感に打ちのめされる。
「ちっとも食べないのね。不味い?」
悲しげに僕をみつめる麗奈が可哀想で、残りのムニエルをなんとかたいらげた。
テーブルに麗奈が作ったご馳走が所狭しと並んでいる。
サーモンのムニエル、舞茸とエリンギのリゾット、グリーンアスパラのポタージュ、海鮮マリネ、アボカドのシーザーサラダ。
麗奈の作る料理はいつも洒落ているけれど、バターなどの乳製品が使われているものが多く、食欲のない今の僕にはおもかった。
「ごめん。すごく美味しいけど、最近胃腸の具合が良くなくて。仕事のストレスかも知れないな」
「どんどん痩せてくから心配だわ。私のお料理が不味いのかと思って……」
「麗奈は自分の体のことだけ考えていてくれないかな。食事はもっと簡単なものでいいよ。こんなに手の込んだものをたくさん作られるとかえって負担だな」
「だって、お母様はとってもお料理上手だから、、」
「今は子供が無事に生まれることが一番大事だろう」
「あ、ありがとう。そうね、わかったわ」
「後片づけ、僕がやるよ。麗奈は休んでいて」
立ち上がり、使った食器を重ねた。
「そのくらい出来るわ。安定期なんですもの大丈夫よ」
シンクに食器を置いた僕に、麗奈は後ろから抱きついた。
「わたし今、とっても幸せよ。……修二さんは、修二さんは幸せ?」
麗奈は不安そうに僕の顔をのぞき込んだ。
「もちろんだよ。もっと幸せにならないと。ウエディングドレスも着せてやれないで、本当に申し訳なかったって思ってるよ。麗奈」
「修二さん!」
涙ぐんで僕をみつめた麗奈を強く抱きしめた。
麗奈と生まれて来る子を愛そう。それが僕に与えられた運命なのだから。
『海におちる雪』
僕がはじめて書いた小説。
主人公(僕)が好きだったお茶目な女の子が、みごとイケメンの彼を振り向かせたところで、この物語は結末を迎えている。
この話に続きがあるのだとしたら、僕はどんな結末にするのだろう。
有紀……。
” どんなに、どんなに想い続けても、君の心には少しも届かないんだね ,,
今もこの札幌の空の下で暮らしているのだろうか。
そもそも彼女はなぜ佐野と離婚をしたのだろう。僕はなぜ今までそのことに思いがおよばなかったのだろう。
あの事故が離婚の原因になっていたのだとしたら。
そうだとしたら……。
彼女への罪悪感はさらに僕に追い打ちをかけた。
初夏を迎え、あらたに新婚生活を始めてから二ヶ月が過ぎた。
そして、麗奈の嘘はバレた。なぜなら、いつまでたってもお腹が大きくならなかったから。
麗奈はサラシなどを巻きつけて、誤魔化そうとはしなかったし、バレても特に悪びれたところもなかった。
有紀ちゃんが佐野と離婚したと言うことを、麗奈は病院の職員から聞いたらしい。
後遺症が治った僕と有紀ちゃんが、結婚するかも知れないと言うことが、麗奈には許せなかったのだ。
麗奈の身になってみれば、その気持ちは理解出来なくはない。
あの事故はすべて僕の責任だったけれど、麗奈はそうは思わなかった。彼女にとって有紀ちゃんは、準備していた幸せのすべてを破壊した女だった。
僕はそんな麗奈を責めはしなかったし、妊娠が嘘だったことも、それほどのショックを受けなかった。
嘘がバレ、平和な専業主婦にも飽きた麗奈は、やっぱり九月にパリへ留学したいと言い出した。
僕はそれには断固反対した。それは約束違反だろう。婚約前にも結婚直前にも僕は麗奈に諭したはずだ。
自分の夢を諦めない方がいい。そんな気持ちで結婚しても後悔するからと。
それを意固地になって、絶對に結婚すると言い張ったのは麗奈なのだ。
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「……いっしょに暮らす意味なんてないわ」
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「麗奈?」
「……あなたはまるで脱け殻だわ。私は脱け殻と結婚してしまったんだわ!」
そう言って麗奈はソファに突っ伏すと、激しく泣きだした。
「麗奈……」
確かに僕は麗奈が言ったとおり、脱け殻だったのかも知れない。麗奈にはずいぶん気を遣って愛情を示したつもりだったのに。
女というのは、そういったことには敏感なのだろう。幸せにしてあげたいと、本当にそう思って努力をしたつもりでいたけれど。
すべて僕のひとりよがりだったというわけだ。麗奈が僕に求めていたものは思いやりなどではなかった。
もっと熱烈に、自分だけを愛して欲しかったのだ、麗奈は。
後遺症がひどかった時の方が、まだマシだったと麗奈は言った。あの頃のあなたは、本気で私だけを愛してくれたから、と。
結局、麗奈は離婚届に記名捺印をして、九月にパリへと旅立った。
そして、僕はとうとう酷い鬱状態に陥ってしまった。
仕事に行けなくなり、また実家で引きこもりの生活を余儀なくされた。
たった一人の女も幸せに出来なかった。
そういう男なんだ、僕は。
美しかった季節の花々も咲き終わり、冬を感じさせるような冷たい風が吹き抜ける。
裏庭の不二子の墓前に佇み、手を合わせた。
「不二子、おまえはいま幸せかい? おまえのいるところはどんなところなんだい?」
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僕を、僕を許して……。
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