Haruの星を探して

なごみ

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星降る夜に

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見上げた空は圧倒されるような無数の星々が煌めいて、めまいを起こしそうだった。


「はぁー  本当にきれい」


「だろう。だから見せたかったんだ、美月《みづき》に」


すでに何度かここを訪れている智紀《ともき》が得意げな顔で微笑んだ。


「都会じゃ、全然みえないのに。……なんだか涙出てきた」


無機質な都会での生活に慣れすぎたせいか、あまりに荘厳な宇宙の美しさに感情があふれだす。


「ハハッ、よかった。連れてきた甲斐があったよ。でも、感動するのはこれからだろう。僕たち今日は流星を観にきたんだから」








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