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茉理の危機
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「あいつが轢き逃げした犯人だって言うのか?だったら、なぜ警察に言わないんだ!」
青白い顔をして震えているところを見ると、まんざら嘘でもないのかもしれない。
「レオンは血の繋がりはないけど、わたしの兄で身内なの。それに本気で怪我をさせようとして轢いたわけじゃないし、わたしを逃したくなくて少し当てたつもりが、意外とスピードが出ちゃったみたいで……」
「バカ! おまえは間違いなく殺されかけたんだ。たまたま当たり所が良かっただけで、運が悪けりゃ死んでたか、一生寝たきりだったかもしれないんだぞ!」
いくら身内だからって、あんな奴は刑務所に送られて当然だろう。
「…警察沙汰にだけはしたくないの。でも今はレオンが怖くて。見つからずに病院にいれば諦めてドイツに帰ると思ってたんだけど、どうやって調べたのか、ここにいることがバレてしまって……」
「一生そうやって逃げまわるのか? ストーカーは病気だ。絶対に諦めたりしないぞ。殺されるまで怯えて暮らすつもりか?」
「レオンがストーカーで、わたしを車で跳ねたってことは誰にも言わないでね。言ったら絶対に許さないよ!」
殺されかけたっていうのに、あんな奴を庇うのは何故だ?
「警察に言ったほうがいい。そのほうが奴のためにもなるだろう。身内から殺人犯を出したいのか ⁉︎ 」
「レオンは殺すつもりで轢いたんじゃないってば。なのに逮捕なんかされたら困るよ。だから退院する日を知られたくなかったのに! どうしてベラベラと余計なことを言ったりしたのよ!」
「身内からストーカーされてるなんて思いつくわけないだろう。おまえだってわざわざ心配してドイツから来てくれたと言ってたじゃないか」
「レオンを刺激しないほうがいいと思ったからよ。これでもう自分のマンションには帰れなくなったわ。絶対に待ち伏せされるから。ねぇ、六人部屋でもいいからここに置いてくれないかな? 人目があるところのほうが安心だもん」
だから退院をあんなに拒んでいたのか。
「ここは病院だ。治療の必要がない人間は居られないんだよ。とにかく今夜はもう寝ろ。なにかいい方法があるだろ。あまり心配するな」
二人でエレベーターに乗り込み、茉理が病室に入るのを見届けてから、当直室へ向かった。
なんで俺がこんな厄介な事件に巻き込まれないといけないのか。
すっかりぬるくなったビタミンドリンクを飲み干し、当直室のベッドに横たわった。
いつもなら五分もしないうちに寝付ける俺なのに、蝋人形のように無表情だったレオンの整った横顔が思い出されて目が冴える。
いま思えば確かに奴の顔には普通でない不気味さが表れていた。
二人の間になにがあって奴はストーカーなんぞに成り下がってしまったのか。
川崎が言ってたように茉理には小悪魔的魅力があるとでもいうのか?
白々と夜が明ける頃になって、やっと少しウトウトしていた。
セットしていたスマホのアラームが鳴り、スッキリしないまま起き上がる。
どんよりとした重い頭で歯を磨いた。
鏡に写った寝ぼけた顔がむくんで見える。
単に太って来たせいなのか?
男でも三十を過ぎると随分と肌ツヤが悪くなるものだな。
やはり齢には勝てないものだ。若い頃は寝不足でも疲れを感じることなどなかったのに。
欠伸をしながら伸びをして当直室を出た。
エレベーターに乗り込み、茉理の退院後のことを思ってウンザリする。
「ストーカーの問題は精神科か警察の仕事だろう」
ブツブツと独り言を言いながら、脳外科病棟のある三階で降りた。
朝飯にもありつけないまま、また今日も長い一日の始まりか。
「くそっ!」
少し気合を入れて集中治療室へと足を早めた。
ICUの重篤患者を診たあと、病棟の回診にまわった。
301~303号の回診を終え、305号の茉理の病室へ入る。
「茉理、回診だから入るぞ!」
呼んでも返事がなく、何かあったのかと嫌な予感がしてカーテンをサッと開けると、茉理は口を開けたまま爆睡していた。
「コラ、起きろっ!!! 」
俺は朝から仕事だってのに、こいつの今後を心配して明け方まで眠れなかったのだ。
呼んでも目を覚まさない茉理に無性に腹が立つ。
「起きろと言ってるんだ!」
肩をつかんで揺さぶった。
「ふぁ~ なによ~ うるさいわねぇ」
茉理はすこぶる機嫌の悪い目つきで俺を睨んだ。
「うるさいだと⁉︎ 俺のほうがおまえの100倍も眠いんだぞっ!! 回診の時くらい患者はきちんと起きて、医師の診察を待っているものだろう!」
「なに怒ってるの~? どうせ明後日に退院なんでしょう! もう診察なんて要らないじゃない」
「タメ口はやめろ!!」
「なによ、わたしのことを早く追い出そうとしているくせに」
そう言ってまたベッドに臥せった茉理の態度に堪忍袋の尾が切れた。
「昨晩はご迷惑をかけてすみませんでした、くらいの事が言えないのか! 礼儀もわきまえないような奴の心配なんかして損したな。もう勝手にしろ!」
そうだ、誰よりも忙しい俺が、こんな奴の心配などしてやる事はない。
「ちょっと、、ねぇ、ちょっと待って!」
どうしたというのか、茉理はムックリと起きあがり、出て行こうとしていた俺を追って来た。
「おまえの好きにしろ。退院したあとでどうなろうと俺の知ったこっちゃない」
冷たく言い放った俺をすがるような目で見つめた。
「さっき、わたしのこと心配してたって言ったよね? それって本当?」
「当たり前だろ。おまえを轢き殺そうとした犯人を間近で見たんだぞ。だけど深入りするのはやめた。俺が立ち入るようなことじゃないからな。そんなことに関わりあっているような暇もない」
「ねぇ、お願い! わたしを匿ってくれないかな? 絶対に迷惑はかけないから」
「冗談じゃない。未成年者誘拐監禁の罪なんかで捕まってみろ! 俺の人生はおしまいだ」
突然なにを言いだすかと思えば、どこまでも勝手な女だ。
「わたしが行きたくていくんだもん、誘拐とか監禁にはならないでしょう? 」
「なるよ。親の承諾もなしに女子高生とひとつ屋根の下なんかで暮らしてみろ! すぐに後ろに手がまわる。大体おまえは信用できない。有ること無いことデタラメの密告をされないとも限らないからな」
「わたし絶対に誰にも言わないよ。黙ってたらバレないでしょう?」
「俺は女と暮らしてるから無理だ。川崎にでも頼むんだな。アイツなら多分親身になって考えてくれるだろ」
「………わかった。もういい、誰にも頼まない」
勝気な茉理がションボリして大人しく引き下がると、なんともやるせない気分に苛まれた。
ーー知らねぇよ。
俺にどうしろって言うんだよ!!
午前の外来診察を終え、昼食を摂ろうとエレベーターに向かって歩いていたら、階段を登っていく長身の男が見えた。
後ろ姿しかみえなかったが、あれは間違いなくレオンだった。
茉理の見舞いに来たのだろう。
院内で騒ぎを起こすとは思えないが、常識など通用しないストーカーは、なにを考えているのか分かったものじゃない。
階段を駆け上がり、レオンの後を追った。
案の定、レオンが305号の茉理の部屋へ入るのが見えた。
茉理の部屋の前まで行き、スライドドアの前で聞き耳を立てた。
「お願い、こっちに来ないで!!」
茉理のおびえた声が聞こえた。
「マリ! ナゼ逃ゲヨウトスルンダ!!」
「嫌っ、やめて! 離して!!」
争っているようなやり取りが聞こえたので、素早くスライドドアを開け、慌てて中へ入った。
「茉理っ!!」
病室の窓の前で二人は揉み合っていた。
開け放たれた窓から茉理が今にも突き落とされるかのように見えた。
「キャーーーッ!!」
「なにをしている! やめろっ!!」
青白い顔をして震えているところを見ると、まんざら嘘でもないのかもしれない。
「レオンは血の繋がりはないけど、わたしの兄で身内なの。それに本気で怪我をさせようとして轢いたわけじゃないし、わたしを逃したくなくて少し当てたつもりが、意外とスピードが出ちゃったみたいで……」
「バカ! おまえは間違いなく殺されかけたんだ。たまたま当たり所が良かっただけで、運が悪けりゃ死んでたか、一生寝たきりだったかもしれないんだぞ!」
いくら身内だからって、あんな奴は刑務所に送られて当然だろう。
「…警察沙汰にだけはしたくないの。でも今はレオンが怖くて。見つからずに病院にいれば諦めてドイツに帰ると思ってたんだけど、どうやって調べたのか、ここにいることがバレてしまって……」
「一生そうやって逃げまわるのか? ストーカーは病気だ。絶対に諦めたりしないぞ。殺されるまで怯えて暮らすつもりか?」
「レオンがストーカーで、わたしを車で跳ねたってことは誰にも言わないでね。言ったら絶対に許さないよ!」
殺されかけたっていうのに、あんな奴を庇うのは何故だ?
「警察に言ったほうがいい。そのほうが奴のためにもなるだろう。身内から殺人犯を出したいのか ⁉︎ 」
「レオンは殺すつもりで轢いたんじゃないってば。なのに逮捕なんかされたら困るよ。だから退院する日を知られたくなかったのに! どうしてベラベラと余計なことを言ったりしたのよ!」
「身内からストーカーされてるなんて思いつくわけないだろう。おまえだってわざわざ心配してドイツから来てくれたと言ってたじゃないか」
「レオンを刺激しないほうがいいと思ったからよ。これでもう自分のマンションには帰れなくなったわ。絶対に待ち伏せされるから。ねぇ、六人部屋でもいいからここに置いてくれないかな? 人目があるところのほうが安心だもん」
だから退院をあんなに拒んでいたのか。
「ここは病院だ。治療の必要がない人間は居られないんだよ。とにかく今夜はもう寝ろ。なにかいい方法があるだろ。あまり心配するな」
二人でエレベーターに乗り込み、茉理が病室に入るのを見届けてから、当直室へ向かった。
なんで俺がこんな厄介な事件に巻き込まれないといけないのか。
すっかりぬるくなったビタミンドリンクを飲み干し、当直室のベッドに横たわった。
いつもなら五分もしないうちに寝付ける俺なのに、蝋人形のように無表情だったレオンの整った横顔が思い出されて目が冴える。
いま思えば確かに奴の顔には普通でない不気味さが表れていた。
二人の間になにがあって奴はストーカーなんぞに成り下がってしまったのか。
川崎が言ってたように茉理には小悪魔的魅力があるとでもいうのか?
白々と夜が明ける頃になって、やっと少しウトウトしていた。
セットしていたスマホのアラームが鳴り、スッキリしないまま起き上がる。
どんよりとした重い頭で歯を磨いた。
鏡に写った寝ぼけた顔がむくんで見える。
単に太って来たせいなのか?
男でも三十を過ぎると随分と肌ツヤが悪くなるものだな。
やはり齢には勝てないものだ。若い頃は寝不足でも疲れを感じることなどなかったのに。
欠伸をしながら伸びをして当直室を出た。
エレベーターに乗り込み、茉理の退院後のことを思ってウンザリする。
「ストーカーの問題は精神科か警察の仕事だろう」
ブツブツと独り言を言いながら、脳外科病棟のある三階で降りた。
朝飯にもありつけないまま、また今日も長い一日の始まりか。
「くそっ!」
少し気合を入れて集中治療室へと足を早めた。
ICUの重篤患者を診たあと、病棟の回診にまわった。
301~303号の回診を終え、305号の茉理の病室へ入る。
「茉理、回診だから入るぞ!」
呼んでも返事がなく、何かあったのかと嫌な予感がしてカーテンをサッと開けると、茉理は口を開けたまま爆睡していた。
「コラ、起きろっ!!! 」
俺は朝から仕事だってのに、こいつの今後を心配して明け方まで眠れなかったのだ。
呼んでも目を覚まさない茉理に無性に腹が立つ。
「起きろと言ってるんだ!」
肩をつかんで揺さぶった。
「ふぁ~ なによ~ うるさいわねぇ」
茉理はすこぶる機嫌の悪い目つきで俺を睨んだ。
「うるさいだと⁉︎ 俺のほうがおまえの100倍も眠いんだぞっ!! 回診の時くらい患者はきちんと起きて、医師の診察を待っているものだろう!」
「なに怒ってるの~? どうせ明後日に退院なんでしょう! もう診察なんて要らないじゃない」
「タメ口はやめろ!!」
「なによ、わたしのことを早く追い出そうとしているくせに」
そう言ってまたベッドに臥せった茉理の態度に堪忍袋の尾が切れた。
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そうだ、誰よりも忙しい俺が、こんな奴の心配などしてやる事はない。
「ちょっと、、ねぇ、ちょっと待って!」
どうしたというのか、茉理はムックリと起きあがり、出て行こうとしていた俺を追って来た。
「おまえの好きにしろ。退院したあとでどうなろうと俺の知ったこっちゃない」
冷たく言い放った俺をすがるような目で見つめた。
「さっき、わたしのこと心配してたって言ったよね? それって本当?」
「当たり前だろ。おまえを轢き殺そうとした犯人を間近で見たんだぞ。だけど深入りするのはやめた。俺が立ち入るようなことじゃないからな。そんなことに関わりあっているような暇もない」
「ねぇ、お願い! わたしを匿ってくれないかな? 絶対に迷惑はかけないから」
「冗談じゃない。未成年者誘拐監禁の罪なんかで捕まってみろ! 俺の人生はおしまいだ」
突然なにを言いだすかと思えば、どこまでも勝手な女だ。
「わたしが行きたくていくんだもん、誘拐とか監禁にはならないでしょう? 」
「なるよ。親の承諾もなしに女子高生とひとつ屋根の下なんかで暮らしてみろ! すぐに後ろに手がまわる。大体おまえは信用できない。有ること無いことデタラメの密告をされないとも限らないからな」
「わたし絶対に誰にも言わないよ。黙ってたらバレないでしょう?」
「俺は女と暮らしてるから無理だ。川崎にでも頼むんだな。アイツなら多分親身になって考えてくれるだろ」
「………わかった。もういい、誰にも頼まない」
勝気な茉理がションボリして大人しく引き下がると、なんともやるせない気分に苛まれた。
ーー知らねぇよ。
俺にどうしろって言うんだよ!!
午前の外来診察を終え、昼食を摂ろうとエレベーターに向かって歩いていたら、階段を登っていく長身の男が見えた。
後ろ姿しかみえなかったが、あれは間違いなくレオンだった。
茉理の見舞いに来たのだろう。
院内で騒ぎを起こすとは思えないが、常識など通用しないストーカーは、なにを考えているのか分かったものじゃない。
階段を駆け上がり、レオンの後を追った。
案の定、レオンが305号の茉理の部屋へ入るのが見えた。
茉理の部屋の前まで行き、スライドドアの前で聞き耳を立てた。
「お願い、こっちに来ないで!!」
茉理のおびえた声が聞こえた。
「マリ! ナゼ逃ゲヨウトスルンダ!!」
「嫌っ、やめて! 離して!!」
争っているようなやり取りが聞こえたので、素早くスライドドアを開け、慌てて中へ入った。
「茉理っ!!」
病室の窓の前で二人は揉み合っていた。
開け放たれた窓から茉理が今にも突き落とされるかのように見えた。
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