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その1
開戦前
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「お待たせ」
屋上に辿り着くと既にコンビニから帰って来ていた大輔達に話しかける。
「借りれたか?」
「うん。ばっちり」
そう言いながら屋上の鍵を開ける。
「風が気持ちいいね」
唯の発言には同意だ。春の陽気な気温と風の冷たさが丁度良い。このまま授業サボって昼寝したくなるくらい。
「さ、時間も無いしさっさと飯食おうぜ」
大輔からコンビニの袋を渡される。そういや何買って来てくれたんだろ。袋を覗くと
「なんでやねん!」
「どうした?下手な関西弁使って」
「何で俺の昼飯がキャットフードなんだよ!」
袋の中には猫の絵が描かれている袋が。
「案外美味いらしいぜ」
「俺は人間だ!」
「おいおい。何勘違いしているんだ?」
「勘違い?」
「それおにぎりだぞ?」
「え?」
袋から出すと確かにおにぎりだった。なんだよ。猫の気持ちって…。
「これ本当に美味しいの?」
「さあ?あのコンビニだからな」
この学園にあるコンビニは品揃えが不思議だ。コンビニ側としては若者の人気調査が出来るから実験的な商品を増やす。でも出て来る商品全部微妙なんだよな…。勿体ないから食べるけれども。
そこから雑談を交えつつ昼休みは終わりの時間を迎えていた。あのおにぎりはやっぱり微妙だった。
「さて、そろそろ戻るか」
「大輔?作戦は?」
「ああ。お前が鍵を借りに行っている間に終わったぞ」
「え?そうなの?」
慌てて唯達を見ると唯が気まずそうに
「ゴメンね」
なんて謝られてしまった。
「で?どんな作戦なの?」
「光君には内緒だって」
「え?俺だけ仲間はずれ?」
「何でも大輔君が言うには光君が作戦を知ってしまうと動きがおかしくなるからだって」
酷い!
「ま、お前はいつも通り動けば良いって事だ。単細胞」
単細胞は余計だ!
「鍵返しに行って来い」
「分かったよ」
何か釈然としないけれども…。
迎えた放課後。
桜花創生学園戦争ルール①1度死んだ者は戦場に戻ることは出来ない。
桜花創生学園戦争ルール②先に大将が死んだクラスの負けとする。
桜花創生学園戦争ルール③嘘を吐いた者だけが死ぬとは限らない。
桜花創生学園戦争ルール④銃の使用はハンドガンのみとする。
「ちゃんと予備の弾薬は用意しとけよ!」
大輔の声に反応し、皆が確認をする。
「ほんと好きだよね。こういうの」
「まぁな。サバゲー気分でやれるのは面白い」
昔からの付き合いっていう訳でないけどこういう時の大輔は頼りになる。サバゲーを普段からやっているからだろうか。
「でも銃なんて扱うの久しぶりだね」
「確かに」
唯の言う事は分かる。戦争が許されるのは2年生になってからだからな。その間模擬戦争は何回かあったけど実践は初めてだ。
「…なぁ光」
「なに?大輔」
「お前エロ本何冊持ってる?」
なんだいきなり。
「2、3冊」
ビコン!
「よし!光を相手に試し打ちしろ!」
「え!?ちょ!ちょっと!」
全員の銃口が向けられる。
「撃て!!」
その言葉を引き金に発砲音が鳴り響く。
「…大輔ぇぇぇ!!!!」
心臓が破裂し、死んだ。
屋上に辿り着くと既にコンビニから帰って来ていた大輔達に話しかける。
「借りれたか?」
「うん。ばっちり」
そう言いながら屋上の鍵を開ける。
「風が気持ちいいね」
唯の発言には同意だ。春の陽気な気温と風の冷たさが丁度良い。このまま授業サボって昼寝したくなるくらい。
「さ、時間も無いしさっさと飯食おうぜ」
大輔からコンビニの袋を渡される。そういや何買って来てくれたんだろ。袋を覗くと
「なんでやねん!」
「どうした?下手な関西弁使って」
「何で俺の昼飯がキャットフードなんだよ!」
袋の中には猫の絵が描かれている袋が。
「案外美味いらしいぜ」
「俺は人間だ!」
「おいおい。何勘違いしているんだ?」
「勘違い?」
「それおにぎりだぞ?」
「え?」
袋から出すと確かにおにぎりだった。なんだよ。猫の気持ちって…。
「これ本当に美味しいの?」
「さあ?あのコンビニだからな」
この学園にあるコンビニは品揃えが不思議だ。コンビニ側としては若者の人気調査が出来るから実験的な商品を増やす。でも出て来る商品全部微妙なんだよな…。勿体ないから食べるけれども。
そこから雑談を交えつつ昼休みは終わりの時間を迎えていた。あのおにぎりはやっぱり微妙だった。
「さて、そろそろ戻るか」
「大輔?作戦は?」
「ああ。お前が鍵を借りに行っている間に終わったぞ」
「え?そうなの?」
慌てて唯達を見ると唯が気まずそうに
「ゴメンね」
なんて謝られてしまった。
「で?どんな作戦なの?」
「光君には内緒だって」
「え?俺だけ仲間はずれ?」
「何でも大輔君が言うには光君が作戦を知ってしまうと動きがおかしくなるからだって」
酷い!
「ま、お前はいつも通り動けば良いって事だ。単細胞」
単細胞は余計だ!
「鍵返しに行って来い」
「分かったよ」
何か釈然としないけれども…。
迎えた放課後。
桜花創生学園戦争ルール①1度死んだ者は戦場に戻ることは出来ない。
桜花創生学園戦争ルール②先に大将が死んだクラスの負けとする。
桜花創生学園戦争ルール③嘘を吐いた者だけが死ぬとは限らない。
桜花創生学園戦争ルール④銃の使用はハンドガンのみとする。
「ちゃんと予備の弾薬は用意しとけよ!」
大輔の声に反応し、皆が確認をする。
「ほんと好きだよね。こういうの」
「まぁな。サバゲー気分でやれるのは面白い」
昔からの付き合いっていう訳でないけどこういう時の大輔は頼りになる。サバゲーを普段からやっているからだろうか。
「でも銃なんて扱うの久しぶりだね」
「確かに」
唯の言う事は分かる。戦争が許されるのは2年生になってからだからな。その間模擬戦争は何回かあったけど実践は初めてだ。
「…なぁ光」
「なに?大輔」
「お前エロ本何冊持ってる?」
なんだいきなり。
「2、3冊」
ビコン!
「よし!光を相手に試し打ちしろ!」
「え!?ちょ!ちょっと!」
全員の銃口が向けられる。
「撃て!!」
その言葉を引き金に発砲音が鳴り響く。
「…大輔ぇぇぇ!!!!」
心臓が破裂し、死んだ。
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