それでは、ひとつだけ頂戴いたします

義母の葬儀の日、クロエは夫から一方的に突きつけられた離婚宣言を淡々と受け入れる。隣には、深紅のドレスを纏った愛人。その勝ち誇った笑みに、クロエは思う。

――すべてを手に入れた、そう思って笑っているといいわ、と。

義母が遺してくれた“ひとつのもの”を胸に、クロエは決意を新たにする。


※40話ほどで終わりの予定

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