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22.スタンピード
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何とも言えない気持ちを抱えたまま、裏口のドアに手をかけた。
どうしたらいいの。嫌だって言っているのに。また、押し切られそうで怖い。
思いを振り払うように、大きく深呼吸をし、ドアを開けた。
中に入ると、そこには、さっきまでとは打って変わって騒然とした雰囲気が広がっていた。あちこちで急ぎ足の騎士たちや声を上げて指示を出す者たちが目に入った。
「フローリア、大変よ。急にフェルディア地方でスタンピードが起こったって!第2と第3騎士団が急いで行くことになったそうよ。騎士たちがフローリアを探しているわ」
サラが、駆け寄ってきて、息を切らしながら伝えてくれた。
「フェルディア地方で…スタンピード?」
スタンビードは魔獣による突発的な暴動であり、危険が大きいことはよく知っていた。緊張が走る。
大変だわ。こうしてはいられない!
急いで薬品庫へと駆け戻り、必要になりそうな薬を用意した。周りにいる騎士たちも、次々と薬を外へと運び出していく。
その中で、ふとエドモンド様の姿が目に入った。彼は周囲に冷静に指示を出しながら、騎士たちをまとめていた。
「エドモンド様!」
「フローリアか、準備を手伝ってくれているのか、悪いな」
いつもの、落ち着いた声に、優しい瞳のエドモンド様。
「当然です。スタンピードの規模は大きいのですか?」
「ああ、第2と第3が合同で出るくらいだからな。何、そんな心配な顔をするな。そのために鍛えているんだ。すぐ戻ってくる」
頼もしい言い方に安堵するものの、やはり不安は消えない。
フェルディア地方は大型の魔獣が多いと聞いたことがある。
エドモンド様が危険な目に遭うことは避けたい。
「エドモンド様、これを持って行ってください」
私は、用意していた小瓶を急いで差し出した。
「これは?」
「上級ポーションです。まさか、こんなことになるなんて思わず、1本しかないのですが…」
上級ポーションは、つい最近ようやく成功したばかりなので1本しかなく、まだ試したことがなかったが、アドバン様に鑑定を依頼した際、その効果は間違いないと言われていた。
欠損は難しいと思うが深手の傷なら簡単に癒すことができるだろう。
「上級?成功率2パーセントと聞いたが!貴重なものを持ち歩くのが怖いな。お守り代わりのもらっていくが、使わず持ち帰ることを約束するぞ」
エドモンド様は驚いた様子だったが、すぐに笑顔を浮かべて言った。
「本当に危ない時は遠慮しないで使ってください!!無事の帰りをお待ちしております」
エドモンド様の大きな手が私の頭を撫でる。
「あっ、またつい撫でてしまった…。はは、謝罪が必要だな。楽しみに待っているといい。じゃあ、行ってくる」
エドモンド様は、軽やかに馬にまたがり、凛々しい騎士の姿で出発した。
その姿を見送る私の胸には、様々な感情で満ちている。
彼が無事に帰ってくることを祈りながら、姿が見えなくなるまで、その場に立ち尽くしていた。
エドモンド様の背中が遠ざかっていくたびに、彼への想いが胸の中でより強くなっていく。
どうしたらいいの。嫌だって言っているのに。また、押し切られそうで怖い。
思いを振り払うように、大きく深呼吸をし、ドアを開けた。
中に入ると、そこには、さっきまでとは打って変わって騒然とした雰囲気が広がっていた。あちこちで急ぎ足の騎士たちや声を上げて指示を出す者たちが目に入った。
「フローリア、大変よ。急にフェルディア地方でスタンピードが起こったって!第2と第3騎士団が急いで行くことになったそうよ。騎士たちがフローリアを探しているわ」
サラが、駆け寄ってきて、息を切らしながら伝えてくれた。
「フェルディア地方で…スタンピード?」
スタンビードは魔獣による突発的な暴動であり、危険が大きいことはよく知っていた。緊張が走る。
大変だわ。こうしてはいられない!
急いで薬品庫へと駆け戻り、必要になりそうな薬を用意した。周りにいる騎士たちも、次々と薬を外へと運び出していく。
その中で、ふとエドモンド様の姿が目に入った。彼は周囲に冷静に指示を出しながら、騎士たちをまとめていた。
「エドモンド様!」
「フローリアか、準備を手伝ってくれているのか、悪いな」
いつもの、落ち着いた声に、優しい瞳のエドモンド様。
「当然です。スタンピードの規模は大きいのですか?」
「ああ、第2と第3が合同で出るくらいだからな。何、そんな心配な顔をするな。そのために鍛えているんだ。すぐ戻ってくる」
頼もしい言い方に安堵するものの、やはり不安は消えない。
フェルディア地方は大型の魔獣が多いと聞いたことがある。
エドモンド様が危険な目に遭うことは避けたい。
「エドモンド様、これを持って行ってください」
私は、用意していた小瓶を急いで差し出した。
「これは?」
「上級ポーションです。まさか、こんなことになるなんて思わず、1本しかないのですが…」
上級ポーションは、つい最近ようやく成功したばかりなので1本しかなく、まだ試したことがなかったが、アドバン様に鑑定を依頼した際、その効果は間違いないと言われていた。
欠損は難しいと思うが深手の傷なら簡単に癒すことができるだろう。
「上級?成功率2パーセントと聞いたが!貴重なものを持ち歩くのが怖いな。お守り代わりのもらっていくが、使わず持ち帰ることを約束するぞ」
エドモンド様は驚いた様子だったが、すぐに笑顔を浮かべて言った。
「本当に危ない時は遠慮しないで使ってください!!無事の帰りをお待ちしております」
エドモンド様の大きな手が私の頭を撫でる。
「あっ、またつい撫でてしまった…。はは、謝罪が必要だな。楽しみに待っているといい。じゃあ、行ってくる」
エドモンド様は、軽やかに馬にまたがり、凛々しい騎士の姿で出発した。
その姿を見送る私の胸には、様々な感情で満ちている。
彼が無事に帰ってくることを祈りながら、姿が見えなくなるまで、その場に立ち尽くしていた。
エドモンド様の背中が遠ざかっていくたびに、彼への想いが胸の中でより強くなっていく。
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