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新進気鋭パーティの雑用係が追放されて盲目剣聖様の世話係になるお話
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では、話を『金龍の息吹』というパーティに戻そう。
このパーティにおける雑用係であったファナ。彼は2年前、リーダーであるグレッドに勧誘されてパーティを結成した。その時はグレッドとイフェロー、そしてファナの3人パーティであり、ランクもFと皆が初心者であった。ファナも無けなしのお金を払い、試験を受けた結果がF。この時は皆が同じ立場にあったのだ。
それから月日は流れ、新たに2人のメンバーを加えて、ランクもどんどんと上がって行った。
時間にもお金にも余裕の無かったファナは、冒険者になってから1度受けたっきり、ランクを定める試験を受けていなかった。その為、他の皆がランクを上げていく中、1人だけFランクのまま。それでも皆はファナを雑用係として雇ってくれていたし、ファナの扱いも最悪なものではなかった。
多少暴力を振るわれたことも、暴言を吐かれたことも、食費から生活に必要となる費用に至る全てを負担させられたことも。ファナは自分が無能であるからだと考えるようにして、こんな無能を雇ってくれている恩を感じていた。Fランク相当の報酬にも文句は無かった。雇ってくれなければ生活すら出来ていなかったのだから。
前を歩いていく仲間達の背中を眺め、これからもこの生活が続くものだと思っていた。
しかし昨日、何時ものように部屋の掃除をしていたファナに、グレッドから声が掛けられた。これはとても珍しいもので、突然の事にファナは少し驚いていた。しかし次の言葉にファナは更に驚かされる。
グレッドから金貨を投げられ、こう伝えられたのだ。
『俺達は近々Aランクになる。そんなパーティの雑用係がFランクだなんて示しがつかない。その金で試験を受けてこい』
あぁ、なるほど。これは検定料だったのか。
ファナはグレッドの言葉を理解して、直ぐに冒険者ギルドへと向かった。試験は冒険者ギルドで受けることが出来て、直ぐに結果も返ってくる。
この2年で、ファナはそれなりの努力を積んできたつもりであった。Aとはいかない迄も、Cランクには届いている。そう確信していた。
2年ぶりの試験に緊張したものの、自身の全力を出しきり試験は終わった。試験内容は冒険者の雑用係として必要なスキルを、試験管に見てもらうだけの簡単な試験だ。
そして、結果は最低のFランクであった。
ファナはその結果を見て、目の前が真っ白に染まった。何かの間違いじゃないか、そう考えたが、自分のFランクに誤りは無かった。
消沈した気持ちで宿に戻り、グレッドにその事を伝えた。
結果の杜撰さに殴られると思った。
しかし、その予感は外れ、グレッドは『そうか』と一言呟いただけで、外へと出て行ってしまった。
その後ろ姿に不安を覚えたものの、ファナは何もすることが出来なかった。ただ、己の無能さに嘆くばかりであった。
そして今日。解雇処分を言い渡されたのだった。
驚いたものの、ファナはある程度予想していた。無能な自分を使い続ける意味なんてない。己に価値なんて無かったのだから。むしろこんな無能を2年間も雇ってくれた温情に感謝しなければならないほどだった。
ファナは諦めたようにグレッドを見る。
「お前は俺達のパーティには釣り合わないんだよ。とっとと居なくなれ。お前の代わりは既に見つけてある。お前とは違い、優秀なBランクの雑用係だ」
やっぱり、そうだったんだ。
捨てないで、としがみつくことはしない。泣くことも、喚くことも。これ以上、彼らに迷惑を掛けてはならないと考えたからだ。無能な自分にできる、最後の恩返し。捨てられる時は潔く捨てられよう。
よろよろと立ち上がり、ファナは入口から外へと踏み出した。
「ごめん。今までありがとう」
一言呟いてから、ファナは部屋の外へと出て行った。
※ ※ ※
宿を出たファナは、その足でバラーシャの町を出ていった。
無能のレッテルを貼られているファナ。そんなファナが、この町で冒険者に拾われる可能性は零に近いと踏んだからだ。これから生活していくためにも、職に就けない悪評は無い方がいい。それに、捨てた自分を見るというのも、彼らには気分の悪い事だろう。迷惑を掛けたくなんて無かった。となれば、この町から離れて他の場所で活動した方が良いと考えたのだ。慣れ親しんだ町を出る事に躊躇いはあった。仲の良くなった者も多少は居た。しかし、自分を変える意味も込めて、ファナは新天地にて一から始めようと決意した。
特に準備をすることも無かった。買う金も無かったし、知人に今の顔を見られたくなかったからだ。
門番に軽く挨拶をしてから町を出て、越えるべき山の麓まで歩いていく。そこまでおよそ30分も歩けば着く距離にある。ファナはゆっくりと麓まで歩いて行った。
ファナは隣の街まで歩いていこうと決めていた。そこへ往くためには3つ程の山を越えなければならない。しかし馬車は使えない。その為の金が無いからだ。それに、予感していたとはいえ、クビにされたショックは大きかった。心を癒すためにも、山を無心になって歩きたかったのだ。自然の中で歩いていれば、少なからず癒されるだろうと。
道なりに進んでいけば何時か着く。そんなぼんやりとした思考の下、ファナは山道を歩き出した。
山道は慣れている。〈雑用〉の基礎ステータスは高くはないが、パーティに着いていく為に体力が必要であった。体力を付けるトレーニングを行い、暇を見つけては山を踏破したことは何度もあった。時間に間に合いそうもなく、駆け抜けた事さえもある。
あの時はイフェローに買い出しを求められ、必要な素材が山の頂上にしかないとなって、一人で山まで駆けて行ったのだ。モンスターは全て避け、1時間足らずで登頂から下山をした。
無茶振りをされた記憶が蘇り、ファナの目から涙が零れ落ちる。
昔は本当に楽しかった。肩を並べる事が出来た頃は、お互いに助け合っていた。彼らの役に立っていると自負していた。何時から自分の足は遅れだしたのだろうか。彼らに追いつけなくなったのは、何時からだったろうか。
「うっ······うぅっ······うぅっ······!」
遂にファナは大粒の涙をボロボロと零しながら、それでも山道を進んで行った。
ファナの啜り泣く声が、山の中で響いていた。
※ ※ ※
あれから数時間が経った。隣町までの行程はあと半分。ファナは木陰に腰を落とし、暫しの休息を取っていた。疲労感はさほど無いが、泣き疲れてしまったのだ。ウトウトし始める頭を振って起こし、それでも足りず水を浴びて完全に目を覚ました。
この水は生活魔法と呼ばれる、初歩の初歩魔法の1つである。〈雑用〉であっても、生活魔法程度の簡単な魔法なら使うことが出来るのだ。逆に言えば、生活魔法しか使うことは出来ない。
その生活魔法の水系魔法、《水生成》を空中に球体として作り出し、その中に頭から突っ込んだ。
「ぷはっ······《風生成》」
次に風系魔法、《風生成》によって風を作り出し、濡れた頭を乾かした。この魔法も生活魔法であり、ちょっとした風を起こすことしか出来ない魔法である。
生活魔法には全5種類の魔法がある。ファナが行使した《水生成》、《風生成》。そして《火生成》、《土生成》、《光生成》の5つ。これらは誰にでも使える魔法であり、戦闘に役立たないほどの規模しかそれぞれ生成出来ないため、生活魔法と呼ばれている。
こんな魔法でもファナにとっては貴重な魔法だ。パーティに居た頃も、出来るだけ役に立とうと生活魔法を必死に練習した。改良を加え、効率を上げ、役に立とうと。
それらは全て無駄であったが。
ファナは堪えきれず、蹲って泣き始めた。声を出すことは無い。森の中で無為に音を立てれば、聴覚の良いモンスターに狙われてしまう。声にならない声で、ファナは抑えきれない涙を流した。
それから数分が経ち、ようやく気が落ち着いてきた。もう一度《水生成》で顔を洗ってから、これからの事を考える。
次の町に辿り着いたとしても、やはり冒険者になるしかない。〈雑用〉という不遇職、後ろ盾もない。冒険者しか残された道は無い。
その上でどうするか。正直、ファナは誰ともパーティを組みたくは無かった。自分のような無能は、何時か置いてけぼりにされる。もう二度と同じ悲しみを味わいたくなかった。
しかし、自分には戦う力が無い。ファナにある冒険者としての必須スキルは、雑用係としてのスキルである。どれも戦闘に役立つものはなかった。
悩み始めてから数分が経ち、結局決まることは無かった。自分に選択肢なんて無いのに、一度の挫折で心が折れてしまったのだ。
こんな自分に嫌気が刺し、ため息をついてからまた歩き始めた。
このパーティにおける雑用係であったファナ。彼は2年前、リーダーであるグレッドに勧誘されてパーティを結成した。その時はグレッドとイフェロー、そしてファナの3人パーティであり、ランクもFと皆が初心者であった。ファナも無けなしのお金を払い、試験を受けた結果がF。この時は皆が同じ立場にあったのだ。
それから月日は流れ、新たに2人のメンバーを加えて、ランクもどんどんと上がって行った。
時間にもお金にも余裕の無かったファナは、冒険者になってから1度受けたっきり、ランクを定める試験を受けていなかった。その為、他の皆がランクを上げていく中、1人だけFランクのまま。それでも皆はファナを雑用係として雇ってくれていたし、ファナの扱いも最悪なものではなかった。
多少暴力を振るわれたことも、暴言を吐かれたことも、食費から生活に必要となる費用に至る全てを負担させられたことも。ファナは自分が無能であるからだと考えるようにして、こんな無能を雇ってくれている恩を感じていた。Fランク相当の報酬にも文句は無かった。雇ってくれなければ生活すら出来ていなかったのだから。
前を歩いていく仲間達の背中を眺め、これからもこの生活が続くものだと思っていた。
しかし昨日、何時ものように部屋の掃除をしていたファナに、グレッドから声が掛けられた。これはとても珍しいもので、突然の事にファナは少し驚いていた。しかし次の言葉にファナは更に驚かされる。
グレッドから金貨を投げられ、こう伝えられたのだ。
『俺達は近々Aランクになる。そんなパーティの雑用係がFランクだなんて示しがつかない。その金で試験を受けてこい』
あぁ、なるほど。これは検定料だったのか。
ファナはグレッドの言葉を理解して、直ぐに冒険者ギルドへと向かった。試験は冒険者ギルドで受けることが出来て、直ぐに結果も返ってくる。
この2年で、ファナはそれなりの努力を積んできたつもりであった。Aとはいかない迄も、Cランクには届いている。そう確信していた。
2年ぶりの試験に緊張したものの、自身の全力を出しきり試験は終わった。試験内容は冒険者の雑用係として必要なスキルを、試験管に見てもらうだけの簡単な試験だ。
そして、結果は最低のFランクであった。
ファナはその結果を見て、目の前が真っ白に染まった。何かの間違いじゃないか、そう考えたが、自分のFランクに誤りは無かった。
消沈した気持ちで宿に戻り、グレッドにその事を伝えた。
結果の杜撰さに殴られると思った。
しかし、その予感は外れ、グレッドは『そうか』と一言呟いただけで、外へと出て行ってしまった。
その後ろ姿に不安を覚えたものの、ファナは何もすることが出来なかった。ただ、己の無能さに嘆くばかりであった。
そして今日。解雇処分を言い渡されたのだった。
驚いたものの、ファナはある程度予想していた。無能な自分を使い続ける意味なんてない。己に価値なんて無かったのだから。むしろこんな無能を2年間も雇ってくれた温情に感謝しなければならないほどだった。
ファナは諦めたようにグレッドを見る。
「お前は俺達のパーティには釣り合わないんだよ。とっとと居なくなれ。お前の代わりは既に見つけてある。お前とは違い、優秀なBランクの雑用係だ」
やっぱり、そうだったんだ。
捨てないで、としがみつくことはしない。泣くことも、喚くことも。これ以上、彼らに迷惑を掛けてはならないと考えたからだ。無能な自分にできる、最後の恩返し。捨てられる時は潔く捨てられよう。
よろよろと立ち上がり、ファナは入口から外へと踏み出した。
「ごめん。今までありがとう」
一言呟いてから、ファナは部屋の外へと出て行った。
※ ※ ※
宿を出たファナは、その足でバラーシャの町を出ていった。
無能のレッテルを貼られているファナ。そんなファナが、この町で冒険者に拾われる可能性は零に近いと踏んだからだ。これから生活していくためにも、職に就けない悪評は無い方がいい。それに、捨てた自分を見るというのも、彼らには気分の悪い事だろう。迷惑を掛けたくなんて無かった。となれば、この町から離れて他の場所で活動した方が良いと考えたのだ。慣れ親しんだ町を出る事に躊躇いはあった。仲の良くなった者も多少は居た。しかし、自分を変える意味も込めて、ファナは新天地にて一から始めようと決意した。
特に準備をすることも無かった。買う金も無かったし、知人に今の顔を見られたくなかったからだ。
門番に軽く挨拶をしてから町を出て、越えるべき山の麓まで歩いていく。そこまでおよそ30分も歩けば着く距離にある。ファナはゆっくりと麓まで歩いて行った。
ファナは隣の街まで歩いていこうと決めていた。そこへ往くためには3つ程の山を越えなければならない。しかし馬車は使えない。その為の金が無いからだ。それに、予感していたとはいえ、クビにされたショックは大きかった。心を癒すためにも、山を無心になって歩きたかったのだ。自然の中で歩いていれば、少なからず癒されるだろうと。
道なりに進んでいけば何時か着く。そんなぼんやりとした思考の下、ファナは山道を歩き出した。
山道は慣れている。〈雑用〉の基礎ステータスは高くはないが、パーティに着いていく為に体力が必要であった。体力を付けるトレーニングを行い、暇を見つけては山を踏破したことは何度もあった。時間に間に合いそうもなく、駆け抜けた事さえもある。
あの時はイフェローに買い出しを求められ、必要な素材が山の頂上にしかないとなって、一人で山まで駆けて行ったのだ。モンスターは全て避け、1時間足らずで登頂から下山をした。
無茶振りをされた記憶が蘇り、ファナの目から涙が零れ落ちる。
昔は本当に楽しかった。肩を並べる事が出来た頃は、お互いに助け合っていた。彼らの役に立っていると自負していた。何時から自分の足は遅れだしたのだろうか。彼らに追いつけなくなったのは、何時からだったろうか。
「うっ······うぅっ······うぅっ······!」
遂にファナは大粒の涙をボロボロと零しながら、それでも山道を進んで行った。
ファナの啜り泣く声が、山の中で響いていた。
※ ※ ※
あれから数時間が経った。隣町までの行程はあと半分。ファナは木陰に腰を落とし、暫しの休息を取っていた。疲労感はさほど無いが、泣き疲れてしまったのだ。ウトウトし始める頭を振って起こし、それでも足りず水を浴びて完全に目を覚ました。
この水は生活魔法と呼ばれる、初歩の初歩魔法の1つである。〈雑用〉であっても、生活魔法程度の簡単な魔法なら使うことが出来るのだ。逆に言えば、生活魔法しか使うことは出来ない。
その生活魔法の水系魔法、《水生成》を空中に球体として作り出し、その中に頭から突っ込んだ。
「ぷはっ······《風生成》」
次に風系魔法、《風生成》によって風を作り出し、濡れた頭を乾かした。この魔法も生活魔法であり、ちょっとした風を起こすことしか出来ない魔法である。
生活魔法には全5種類の魔法がある。ファナが行使した《水生成》、《風生成》。そして《火生成》、《土生成》、《光生成》の5つ。これらは誰にでも使える魔法であり、戦闘に役立たないほどの規模しかそれぞれ生成出来ないため、生活魔法と呼ばれている。
こんな魔法でもファナにとっては貴重な魔法だ。パーティに居た頃も、出来るだけ役に立とうと生活魔法を必死に練習した。改良を加え、効率を上げ、役に立とうと。
それらは全て無駄であったが。
ファナは堪えきれず、蹲って泣き始めた。声を出すことは無い。森の中で無為に音を立てれば、聴覚の良いモンスターに狙われてしまう。声にならない声で、ファナは抑えきれない涙を流した。
それから数分が経ち、ようやく気が落ち着いてきた。もう一度《水生成》で顔を洗ってから、これからの事を考える。
次の町に辿り着いたとしても、やはり冒険者になるしかない。〈雑用〉という不遇職、後ろ盾もない。冒険者しか残された道は無い。
その上でどうするか。正直、ファナは誰ともパーティを組みたくは無かった。自分のような無能は、何時か置いてけぼりにされる。もう二度と同じ悲しみを味わいたくなかった。
しかし、自分には戦う力が無い。ファナにある冒険者としての必須スキルは、雑用係としてのスキルである。どれも戦闘に役立つものはなかった。
悩み始めてから数分が経ち、結局決まることは無かった。自分に選択肢なんて無いのに、一度の挫折で心が折れてしまったのだ。
こんな自分に嫌気が刺し、ため息をついてからまた歩き始めた。
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