Heart

星蘭

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第三十五章 勇者と星下の誓い

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 魔獣を全て倒し終えると、街は不気味な程の静寂に包まれた。街外れに避難していた人々はユスティニアたちの誘導で戻ってくると、街の惨状に暫し絶句していた。しかしすぐに、命があって良かったと、助けてくれてありがとうと、リオニスたちに感謝の言葉を述べた。勿論、共に戦っていた勇敢な孤児たちにも。

 決して無事とは言えない。犠牲になった人間も居るし、街も随分と破壊されてしまった。けれどそれでも、街が全滅するようなことにならなかったのは守ってくれた人がいたからだと、街の長は言った。その言葉にリオニスは黙って頭を下げていた。

 確かに、被害は最小限に抑えられただろう。魔獣の襲撃からすぐに街に戻り、最善の策を取ったはずだ。

 戦闘が出来るリオニス、シュライク、オズワルドはそれぞれに、街に現れた魔獣の数々を屠った。これ以上街に被害を与えないようにと全力で戦い、街の人々を救った。
 避難の誘導をしたのはユスティニアとロレンスだ。街の地理に明るい子供たちが避難の誘導を手伝ったこともあって、スムーズに避難することもできた。
 酷い事態に混乱し、パニックを起こしそうになった人々を落ち着かせたのはキラナとティミラの歌だった。もしパニックを起こした人々が逃げ惑えば、きっともっと被害は大きくなっていただろう。
 避難する人々に襲い掛かってきた魔獣を追い払ったのはエニフとシャウラだった。二人とも、自分が傷を負おうとも一切退くことなく、逃げる街の人々を守り続けた。
 何とか逃げ延びた人々の手当てをしたのはユスティニアとルクバトだった。それぞれ程度は違えど傷を負っている人々に手当を施す彼らは落ち着いた笑みを浮かべていて、疲弊した人々の気持ちを落ち着かせた。
 そして……避難する人々の列の殿を務め、逃げ遅れた人々を誘導し、守護していたのはアルフェラッツだったと言う。歪んだ扉に閉じ込められていた女性を、瓦礫に足を挟まれた男性を、親とはぐれた子供を助け、避難の列へと導いた彼はまさしく英雄だった。

 それぞれが出来る限りのことをした。それは間違いないだろう。けれど……"英雄たち"の顔は、悲痛なものだった。

 アルフェラッツの遺体は、街の共同墓地に埋葬されることになった。避難する街の人間たちを守るために戦う姿を、多くの人々が見ていたらしい。 
 彼の仲間たちも勿論それを了承した。もし仮にそんな申し出がなかったとしても、自分達でどこかに彼を埋葬するつもりではいたが、彼が守った人々の想いに包まれて見送られる方がきっと彼も嬉しいだろうから、と。

 アルフェラッツを含む今回の一件での犠牲者を弔う葬儀が終わった後、リオニスたちは孤児たちを彼らが住むことになった家に送っていった。彼らの奮闘を目にした人々が、彼らに家を与えたのだ。見て見ぬふりをし続けていた子供たちへの見方が、今回の一件で大きく変わったのだろう。良くも悪くも、人の印象が変わるのは一瞬だ。


***


「ごめん」

 葬儀の間も、帰る間も、ずっと口を噤んでいたシュライクが口を開いて初めに紡いだのは、謝罪の言葉だった。その言葉への仲間達の反応は異なっていた。リオニスは息を呑み、オズワルドは溜息を一つ。ユスティニアは目を伏せ、ロレンスは無言でシュライクを見つめた。
 アルフェラッツの仲間……孤児たちは顔を見合わせる。それから、ふっとひとつ息を吐き出して……

「何で謝るの」

 そう言葉を紡いだのは、シャウラだった。まだ涙に濡れているワイン色の瞳でじっとシュライクを見つめながら、彼女は言った。

「何を謝ってるの、シュライク」

 その問いかけにシュライクは視線を揺らす。はくはくと幾度か言葉にならない息を漏らした後、彼は言う。

「……俺が」

 もっと早く辿り着いていれば? もっと早く助けに入っていれば? ……戦い方なんて教えなければ? 幾つも、幾つも、間違いを犯した。何処から謝ればいいのか、わからない。何に詫びているのか、わからなくなった。

 唇を噛み締める彼を見つめ、シャウラは言った。

「判断を誤ったなんて、言わないでよ」

 その言葉に、シュライクは顔を上げる。迷子になった子供のような彼を見つめて、シャウラは言った。

「アルフェは自分で街の人たちを助けることを選んだんだ。自分の力を、誰かを守るために使うことを選んだんだ。そんな彼の気持ちを否定しないで」

 その言葉に、シュライクはゆっくりと瞬きをした。そんな彼に笑いかけて、エニフが言う。

「アルフェにも、俺たちにも、謝らないでくれ。悲しいけど、つらいけど……アルフェは、俺たちにとって誇れる仲間だよ」

 そう言いながら、彼は笑う。目尻に残った雫がひとつ、転げ落ちていった。

「早く、先に進まなきゃいけないだろう? あの魔獣は、オニキスの方から来た魔物が放っていったって情報があったらしいから」

 ルクバトはそう言って、微笑んで見せた。優しく背を押すような柔らかな声は、師となったユスティニアによく似ていた。

 そう。その情報はリオニスたちも得ていた。彼らがあの丘で別れの挨拶をしていた時、街に現れた黒い翼を持つ魔物が、あの大量の魔獣を放ったのだと。その魔物は笑いながら、オニキスがある方へ飛び去ったのだと、ユスティニアたちと避難していた街の人々はそう言った。
 きっと、のんびりしている暇はない。少しでも早く情報を集めて先に進むことがこの世界を守るために必要なことだ、とルクバトは言った。

「ありがとう。ぼくたちの街を守ってくれて」
「ありがとう、アルフェを信じてくれて」
「ぼくたちも、みんなを守れるくらい、つよくなるから」

 だから大丈夫だと、幼い双子は涙を拭って微笑み、そう言った。その笑みは痛々しかったが、決して無理をしたものではなかった。

 アルフェラッツの死を知って、幼い子供たちは涙を流した。悲しんだ。何故と思った。けれど……それ以上に、彼の覚悟を知ったから、彼の想いを知ったからこそ、彼らは笑ったのだ。リオニス達が前を向いて、進んでいくことが出来るように。

「ありがとう。俺たちは大丈夫だから」
「だからどうか、前に進んで」

 彼らはそう言った。もう一度、自分たちを強くしてくれた勇者たちに礼を述べて。

 そんな彼らの様子を見て、シュライクは大きく目を見開く。そして固く、拳を握ったのだった。



***



 子供たちと別れ、街を出た。彼らはリオニス達に笑顔で手を振った。魔王を倒したらまたこの街に来てほしい、と。自分たちは皆の無事を祈りながら待っているから、と。
 きっと、彼らは上手に生きていける。それだけの知識や技術は教え込んだし、何よりあの街の人々はきっと彼らのことを助けてくれるだろう。だから、大丈夫。そんなリオニスの言葉に首を振る仲間は居なかった。

 出発の時、いつもならば明るく笑って、"次はどんな街だろうな"と目を輝かせるシュライクは静かだった。その理由がわかり切っているから、仲間達はいつも通りに振舞いながら、歩みを進めていった。

 街から離れ、オニキスに向かう途中の森の中で久しぶりの野営をする。ぱちぱちと爆ぜる火を見つめながら、リオニスは一つ息を吐き出した。今の見張り役はリオニスだ。オズワルドは周囲の警戒のために外に出ていて、ユスティニアとロレンス、シュライクはテントの中で休んでいる。

 まだ暫くは、立ち直ることも難しいだろう。シュライクから話を聞いただけの自分でさえ、こんなにも辛いのだ。目の前でアルフェラッツが死ぬのを見たシュライクはきっと、もっと……――

『なんて言ってやったら良いのか、わからないんだ』

 見回りに行く前のオズワルドに、リオニスは言った。シュライクにかけるべき言葉がわからない、と。

 あの子供たちが言っていた通り、哀しみ過ぎるのも後悔するのもアルフェラッツの想いを無碍にすることになるのはわかっている。それでも……気にするな、と言うのは絶対に違う。仕方がないことだった? それも違うだろう。無責任に突き放すことも、楽観的な言葉をかけることもできない。

 そもそも、シュライクが気に病むことではないのだ。どちらかと言えば自分が……そう言いかけた時、オズワルドに強く額を小突かれた。

『後悔するな。それだけは絶対に違う』

 オズワルドにしては強い口調だった。驚いたように瞬くリオニスを見つめて、オズワルドはふっと息を吐き出した。そして少し躊躇いながら彼の頭に手を置いた。

『君のその優しさは美徳だが、弱みでもある。仲間の痛みまで、自分の痛みとして抱え込むことはない』

 言葉を探しながら、迷いながら、口下手な魔法使いは言った。

『真っ直ぐに、前を向いていれば良い。君が迷ったら私たちは何処に向かって進めば良いのかわからなくなってしまう。少なくとも私は、君の判断を誇りに思う。きっと、あの子供たちもそうだったはずだ』

 頼ってくれて嬉しかったはずだと彼らは言っていた。だから……"彼らを戦いに参加させなければ良かった"などという言葉だけは紡ぐなと、オズワルドは言う。
 その真っ直ぐな声と言葉に、リオニスは微笑んで頷いた。そんな彼を見つめて榛色の瞳を細めたオズワルドは、ほんの少し迷うように視線を揺らした後、言葉を続けた。

『シュライクにかける言葉も、難しく考える必要はきっとない。……リオニスが思ったままを伝えれば、きっとそれだけで伝わる』
『俺の、思ったままのことを?』

 そうリオニスが繰り返せば、オズワルドはゆっくりと頷いた。

『そうだ。それがリオニスの、一番の想いだということは、シュライクにも伝わるだろう』

 仲間なのだから、と言って口元に微かな笑みを浮かべると、オズワルドは見回りをするために森の奥へ消えていった。

 自分の思ったままのことを伝える。簡単そうで難しいことだ。自分が伝えたいと思っていることは……――

 リオニスが爆ぜる炎を見ながらそう考えていると、さくり、と枯葉を踏む音が聞こえた。はっとして、振り向いたそこに居たのは見慣れた仲間、銀髪青目の少年で。

「……シュライク」
「リオ。隣、良いか?」

 眠れなくてさ、と言ってへらりと笑うシュライク。リオニスが頷くと、その隣に彼は腰を下ろした。
 暫し、沈黙が続く。それを破ったのは、シュライクの小さな溜息だった。

「ほんと、何なんだろな、俺、せっかく強い力持ってんのにさ。守るために使え、とか恰好つけたこと言ってさ……結局自分は、何も守れないでさ」

 自嘲するようにそう言いながら、シュライクは立てた膝に顔を埋めた。リオニスはそんな彼を見つめて、言った。

「……でも、それは本当のことだろ。シュライクの力は、俺たちを守るためにいつも使ってくれてる。いつも、俺たちはそれで助けられてる」

 それは、疑いようのない事実だ。彼がアルフェラッツに言ったという、"守るために力を使え"と言う言葉。それを彼はいつでも体現していた。他の人間よりもずっとずっと強い力。それを使って戦う彼は勇ましい戦士で、それに助けられたことは何度もある。
 そうリオニスが言うと、シュライクはネモフィラの瞳を細めた。

「……ありがとな」

 そう言って、シュライクは力なく笑う。いつもの勝気な表情は鳴りを潜め、まるで迷子になった子供のような頼りなさを纏っている彼。

「アルフェも、そう言ってた。仲間のために使えるようになって良かった、って。自分は化け物じゃないってわかった、って。……もっと早く俺に会いたかった、って」

 思い出すのは、アルフェラッツの様々な表情と言葉。強すぎる自分の力を持て余し、怯えていた顔も、それを有用に使えると知った時の顔も……仲間を守り続けたかったという言葉も、きっと一生忘れることは出来ない。忘れるつもりもなかった。

 言葉の最後は僅かに震えていた。膝に埋められた顔は見えなくなって、表情を窺い知ることもできなくなる。リオニスは何度も言葉をかけようとしては、口を噤んでいた。自分の思う言葉をかければ良い……そんなオズワルドの言葉を思い出すけれど、やはり彼にかけるべき言葉は思いつかなくて。

 そのまま、どれくらいの時間が過ぎただろう。

「俺決めた」

 ふー、と一度息を吐き出した彼は顔を上げた。
 そこには、森の木々の合間にちらちらと煌めく星々がある。死んだ人間は星になると昔聞いたことがあるけれど……師匠イーグル弟子アルフェもそこに居るのだろうか? だとしたら、こんな情けない顔をしてばかりはいられない。そう思う彼のネモフィラ色の瞳はまだ少し涙に濡れているけれど……そこに灯る光は強いもので。

「楽しいばっかりの旅じゃないのはわかってたはずだった。気を抜けば、人が死ぬ。普通の人たちも、仲間も。覚悟が、甘かったんだ」

 仲間達と旅をするのは楽しくて、すっかり頭から抜け落ちていた。これは旅行ではないし、ただの修行の旅でもない。魔王を倒すための、世界を救うための旅だ。ともすれば誰かが命を落とす可能性は十二分にあるのだ。それを思い出したのだ、とシュライクは言った。

 強い強い光を灯したネモフィラの瞳で、シュライクは空を見上げる。そして、覚悟の灯った声で彼は言った。

「もっと、強くなる。ちゃんと、強くなる。……絶対、守る。もう、誰も泣かせない。俺も、泣かない。俺、皆と笑って、旅を終えたいから」

 願うように、誓うように、彼は言葉を紡ぐ。強く強く、拳を握りしめながら。そして彼は、リオニスの方を見る。少し緊張したように表情を引き締める彼を見つめて、シュライクは言った。

「リオと一緒に旅に出て良かった。お前と旅に出られたから、色んな世界を見て、色んなことを知った。楽しいことも、楽しくないことも。……だから」

 ふ、と息を吐き出した彼は、リオニスに向かって、笑いかけた。

「きっと俺はもっと、強くなれる、強くなる。大事なものを、守るために」

 そうだろ? そう言って微笑む彼を見つめて、リオニスは幾度か瞬いた。そして、表情を綻ばせると、強く頷いて見せた。
 伝えたい言葉は、見つかった。かけるべき言葉は……これで合っているかはわからないけれど、それでも。そう思いながら、彼は口を開いた。

「あぁ、そうだな。お前は強くなれるよ。……それに、お前の隣には、俺たちが居る」
「……あぁ」

 リオニスの言葉にシュライクは頷く。リオニスは少し目を伏せた後、真っ直ぐに彼を見つめて……言葉を、続けた。

「だから……今は、泣いて良いと思う」

 その言葉にシュライクはネモフィラ色の瞳を大きく見開いた。リオニスはそれをじっと見つめ、微笑みながら、彼の頭に手を置いた。そのままぐしゃりと乱暴に頭を撫でて、言う。

「お前も、まだ子供なんだからさ」

 ……そう。あの幼い子供たちを導こうとした、様々なことを教えたこの少年も、まだまだ幼い子供なのだ。兄貴分ぶっていても彼はまだ十六歳の少年で、彼が全てを背負う必要なんてないのだ。自分たちが傍に居る。一緒に戦い、一緒に進むことが出来る仲間が居るのだから。どうか頼ってほしいと、リオニスはシュライクに伝えた。

 そんなリオニスの言葉に、シュライクは幾度も瞬く。その瞳がゆらゆらと、揺れた。

「……なんだよ」

 掠れた声で、シュライクは言う。くしゃりと顔を歪めた彼は自分の頭を撫でるリオニスの手首を掴んで、泣き笑いの表情で言った。

「そういうお前も、まだ子供だろ」

 そう言いながら彼はリオニスの胸に軽く頭突きをした。

「痛いよ」

 笑いながらリオニスは言う。勿論、痛くなんてない。本気で頭突きをされていれば、肋の一本や二本、あっさりと折れているだろう。照れ隠しの頭突きなのだというのは、言葉にされずともわかった。

 そんな彼の声にくつくつと笑いながら、シュライクはぽそりと言葉を付け足した。

「……でも、ありがとな」

 その声は微かに震えていて、顔を押し付けられた胸元が温かく濡れていく。その感覚に目を細めながら、リオニスはそっと、シュライクの頭を撫でたのだった。
 
 
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