Heart

星蘭

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第十五章 勇者と囚われの楽士

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 ぼろぼろの馬車からロレンスを連れ出し、リオニス達は村に戻った。血に塗れた(無論馬車の中を捜索した時に付着した血なのだが)リオニス達を見て村の人々はぎょっとした顔をしていたが、事情を説明したらすぐに湯を用意したり治療に使う薬などを手配してくれた。

 ロレンスの足についていた枷はシュライクが叩き割ってくれたが、ずっとつけていたためだろう、そこはすり切れ、血が滲んでいる。ユスティニアは悲し気に顔を歪めながら、そこに手当を施していた。

 されるがままになりながら、ロレンスは自分の境遇を語った。彼が所属していたあの馬車の劇団……それは、雪華劇団と言う国内でも有名な劇団だった。

「ボクは楽士。皆が劇を演じている時に裏で音楽を奏でるのが仕事だったんだ」

 雪華劇団は中央都市などでも演劇の公演を行うような大きな劇団だった。その劇団員の一人でありながらあんな扱いを受けていたロレンスの役割は演劇の中で必要になる音楽を裏で奏でることだったらしい。表舞台に立つことのない団員。それも、あんな奴隷のような扱いをして……その理由はまだ、わからないけれど。

 顔を上げたロレンスはリオニス、シュライク、ユスティニアを見て、緩く首を傾げる。

「キミたちのことも、教えてもらっても良いかい?」

 せっかく助けてくれたキミたちのことを知りたい、と彼は言う。それに頷いて見せたリオニスは自身の胸に手を当てて、名乗った。

「俺はリオニス。リオニス・ラズフィールド」

 勇者だ、と名乗るのは相変わらず憚られて、名前だけを名乗る。それを聞いたロレンスは"リオニス・ラズフィールド"と名前を反復する。それからふわっと笑って、言った。

「ラズフィールド……有名な英雄の苗字なまえだね」

 そう指摘されてリオニスは目を見開く。……そう、孤児であった彼がつけた苗字(ファミリーネーム)は彼が幼い頃からよく読んでいた本に出てくる英雄の名前なのだ。今思えば何故そんな名を名乗ってしまったのか、と穴があったら入りたいレベルである。

「……恰好良すぎるのはわかってる」

 そう言って肩を竦めるリオニスの頬は赤い。ロレンスはそれを見ると不思議そうな顔をした。

「どうして?」
「リオはちょっと卑屈すぎるんだよ! 勇者様なんだからもっとシャンとしろよな!」

 そう言いながらリオニスの背をばんと叩くのはシュライクだ。げほげほと咳き込むリオニスをまじまじと見つめたロレンスはあぁ、と声を上げた。

「道理で聞き覚えがある訳だ。この国を救う勇者様のお名前だ。キミたちが、そうだったんだね」
「……あぁ、そうだよ」

 雪華劇団は旅する劇団だった。流石にリオニス……基、この世界を救う勇者の話は聞いたことがあったらしい。やはり少し気恥ずかしいな、と思いながら深々と溜息を吐くリオニスを見て、ロレンスは首を傾げる。

「何でそんなに肩を落とすんだい? 恰好良いじゃないか」
「照れてるんだよ、此奴」

 そう言いながらもう一度リオニスの背を叩いたシュライクはに、と笑って、ロレンスに名乗った。

「俺はシュライク、孤児だから姓はないぜ!」
「シュライク……うん、名前がぴったりだ。小さいけれどとても強い。さっきはこれを壊してくれて、ありがとう」

 そう言いながら、ロレンスは先刻まで彼の足についていた枷……の残骸を示す。それを素手で叩き割った彼を見て、ロレンスは目を丸くしていた。ユスティニアやリオニスからすれば見慣れた彼の怪力ではあるが、普通の人間が見れば、やはり驚くだろう。

 一通りロレンスの手当を終えたユスティニアは顔を上げ、ロレンスと視線を合わせる。それから柔和に微笑んで見せて、名乗った。

「僕はユスティニア・ステラルチェ……星読みの魔法使い、と名乗っています。ユスティ、と呼んでください」

 そんな彼の言葉にロレンスはゆっくりと瞬く。何かを思い出すように目を伏せていた彼はそれを上げ、あぁと声を上げた。

「星読み……あぁ、スフェインの……静かでとても良い街だったなぁ。宗教物の公演を一度だけ、させてもらったことがある」

 その言葉にユスティニアは大きく目を見開く。どうやらロレンスは彼の故郷に来たことがあるらしかった。求められた演目が宗教物、と言うあたりがあの街らしい。あの街を離れて、大分経つ。旅立ちの理由は決して良いものではなかったが、長く暮らした故郷だ。少し恋しい、と思っていた頃に自分の街を知っているという人間に逢えたのは嬉しかったようで、ユスティニアは緩く微笑んだ。

「そうだったんですね。僕は見られなかったので……残念です」

 ユスティニアは敬虔な信徒として、あの館で暮らしていた。幾ら宗教物とは言っても演劇と言う"外のもの"には触れさせてもらえなかったのだろう。そんな彼の言葉にロレンスは微笑み、竪琴を手にした。

「ボクは劇は出来ないけれど……歌だけなら、覚えているよ」

 そう言った彼は指先で竪琴を奏でる。すぅと息を吸い込んだ彼は柔らかな声音で歌を歌い出した。

 きっとスフェインで演じられた劇の中で歌われていた歌なのだろう。宗教歌のような厳かな、柔らかな旋律が紡がれ、流れていく。それを聴きながらリオニスは大きく目を見開いた。

 体を包んでいく、柔らかく、暖かな感覚。ユスティニアの魔法とは少し違う、けれどそれによく似た感覚……それは、間違いなくロレンスから放たれているものだ。体に力が満ちるのを感じる。

 曲が終わったようで、ロレンスはポロン、と竪琴の弦を弾いた後、緩く一礼した。シュライクは無邪気に拍手をし、ユスティニアはぽかんと口を開けて固まってしまっている。上手くできただろうか、と少し不安げな彼に、リオニスは少し掠れた声で言った。

「……凄いな」

 月並みな感想しか出なかったが、実際に彼の演奏は"凄い"ものだった。無論、演奏の出来栄えもだが……それ以外の部分でも。

 そんなリオニスの言葉に嬉しそうに破顔したロレンスは小さく咳ばらいをして、改めて名乗った。

「改めて。ボクはロレンス・ウィンディ。……シュライクと同じで元々は孤児だった。ファミリーネームは適当に名乗ってる」

 宜しく、と微笑みながら彼は瞳を細める。シュライクはそんな彼の顔を覗き込んで、ほうっと息を漏らした。

「綺麗な瞳だな」

 人形みたいだ、と先刻リオニスが抱いたのと同じ感想をシュライクが紡ぐ。それを聞いたロレンスはふっと笑って、自分の目元をそっと撫でて、言った。

「元々はこれを目当てに買われたんだ」
「買われ……?」

 彼の言葉にユスティニアは大きく目を見開く。彼からすれば、想像もつかない事、なのだろう。一つ息を吐いたリオニスは現実を口に出す。

「タチの悪い親や孤児院だとたまにあるんだよ。口減らしだったり資金繰りに行き詰まったりして子供を売ること」

 幸いリオニスが居た孤児院はそうではなかったが、そうした孤児院、或いは親が子を売るということは実際にあることだった。特に、何か一芸に秀でて居たり、或いは……ロレンスのように容姿が特別であったりすると、高く売れるのだ。

 そんな現実にシュライクは憮然とした顔をしていた。絶対そんなことは起こさない、と誓うように胸の前で拳を握る彼を見て、リオニスはふっと笑って、言った。

「シュライクが故郷に戻って良い孤児院を作れたら、そんな風に売られるような子供を助けてやれるようになるんだけどな」

 そんな彼の言葉にシュライクは目を丸くする。それから嬉しそうに笑って、力強く頷いた。

「勿論だ! 絶対、絶対に助けるぜ!」

 そんな彼の考えは甘いのかもしれない。実際、全ての子供を助けることなんて到底できないだろう。けれど……シュライクならばきっと出来る、と思ってしまうのは仲間であるが故の欲目だろうか。そう思いながらリオニスは小さく笑った。

「それにしても、足枷なんて……仲間のはずなのに」

 漸くリオニスが紡いだ現実の残酷さから立ち直ったらしいユスティニアは顔を歪めながら言う。そっと足を擦っているのは、きっと彼も一時とはいえそれを付けられたことがあるためだろう。あの重みも痛みも、そう簡単に忘れることが出来る者ではないであろう。

 ロレンスは先刻ユスティニアに癒してもらった自身の足をそっと擦りながら、ふっと笑って、言う。

「仲間、っていうよりは音楽を奏でる道具、みたいな扱い、だったからかな。足枷を付けたのもせっかく買った商品が逃げないように、って。そんなつもりはないのにね」

 逃げたところで行く場所なんてなかったんだから、と訳もないように彼は言う。そんな彼の様子にユスティニアはまた言葉を失っていた。動揺している彼を見てロレンスは少し困ったように笑って、言う。

「足の腱を切られていないだけマシだよ」

 励ますつもりで言ったのだろうが、ユスティニアは"腱を……"と呟いて固まってしまっている。リオニスもあっけらかんとしているロレンスを見て、顔を顰めた。

 ……きっと、物心ついたときからずっと、そうした環境に居たために感覚や感情が麻痺してしまっている部分があるのだろう。普通ならばおかしいと思って反抗するなり何なりできただろうに、それをしなかったのは、きっと劇団で反抗的なことをできないように"躾けられた"ためなのだろう。彼がやたらと自分を"役立たず"と称するのもその一つな気がした。

 リオニスはそう思いながら少し、考え込む顔をする。それから一つ息を吐き出すと、口を開いた。

「……なぁ、ロレンス」

 名を呼べば、彼は顔を上げる。色の異なる双眸を見つめながら、リオニスは言う。

「もしこれから行く宛とかがないのなら、これから、俺たちと一緒に行かないか?」
「え?」

 リオニスの提案に大きく見開かれる薔薇色と深海色の瞳。それを見つめ、リオニスはもう一度、言う。

「俺たちと一緒に、旅をしないか?」

 ゆっくりとそう言う彼を見つめ、信じられない、と言う顔をするロレンス。彼は戸惑ったような声音で言った。

「歌うことしか出来ないよ、ボク」
「いや、その歌が必要なんだ」

 緩く首を振った彼はユスティニアを見る。

「ユスティも気づいただろ?」

 その言葉の意味を理解している魔法使いは頷く。

「えぇ。ロレンスの歌で魔力が向上するのを感じました。きっと、劇団の方々が貴方を逃がすまいとしたのは、その能力ちからの所為もあるのでしょう」

 ロレンスが歌い、音楽を奏でると、彼の魔力が自分たちを包み込む。心地よい、と言うだけではない。魔力が、身体が強化されるのを感じる、他者の魔力で施される強化魔法。それを彼が奏でる音から、歌声から、感じ取れたのだ。

「あぁ、だから力湧いてきたのか!」

 シュライクも納得したように声を上げる。彼はユスティニアやリオニス程魔力の流れに敏感ではないため、"何となく力が湧いた気がする"と言う程度の感じ方だったのだろうが……つまり、肉体の強化も魔法で成し遂げている、ということになる。そんな魔法を使える人間は、正直そこまで多くない。

 そんなリオニスの言葉にロレンスは幾度も瞬く。信じられないというような表情のまま彼はぽつりと呟いた。

「魔法、ボクは魔力を拡散してしまうから使うのに向いていない、って言われていたのに」
「その拡散した魔力が音楽に乗って、周囲を強化するんだよ。訓練すれば対象を絞ることもできるだろう」

 今はあくまでも音楽にのせて魔力を放出してしまっているだけ。それでは強化の範囲が広すぎて魔力の放出量の多さで疲弊したり、敵まで強化してしまったりと言う可能性が否定できないが、ちょっとした訓練でそれは出来るようになるはずだ。そうなれば、魔王を倒す自分たちにとっては頼もしい仲間になる。

 彼の顔を、瞳を覗き込みながら、リオニスは言う。

「どうだろう、ロレンス。……俺たちはこれから魔王を倒しに行く。
 そんな危ないことをしたくない、っていうなら何処かお前が生きていけるところを探すのを手伝うけど……」

 無論、無理強いするつもりはない。頼もしい戦力になることは間違いないが、彼が平穏に暮らしたいというのなら無理に連れて行くつもりはなかった。この村もそれなりに平穏だし、彼が落ち着いて暮らせる街を探したいというならその手伝いをする心づもりもあった。

 しかし、ロレンスは一瞬だけ迷う表情を浮かべた後、すぐに笑みを浮かべた。そして差し出されたリオニスの手をぎゅっと握り、言った。

「ううん、一緒に行かせてほしいな。どうせ、行くところはないのだし。もし魔王が世界を支配されたなら、ああいう魔物が跋扈するのだろう?」

 彼が思い出しているのはきっと、彼が所属していた劇団を襲った魔物。その姿を見たかはわからないが……"外の惨状"は勿論、見ている。彼を酷く扱っていたとはいえ、彼はそんな劇団員たちを"仲間"と思っていたのだ。赤黒く染まった地面やぼろぼろになった馬車を見て、彼は悲し気な顔をしていた。

 彼はリオニスを薔薇色と海色の瞳で見つめる。そして、柔和に笑いながら、言葉を紡いだ。

「人が死ぬのは、ボクも嫌だ。それに、役立たずのボクにも、手伝いが出来るなら、連れて行ってほしいな」

 彼がそう言うのと同時、シュライクがガバリとロレンスに抱き着く。わ、と声を上げる彼をお構いなしに抱きしめながら、シュライクは言う。

「やったぁ、これから宜しくなロレンス!」
「うん、シュライク。……ちょっと、苦しいかな」

 ぽんぽん、と自分に巻き付くシュライクの手を叩きながら、ロレンスは言う。小さく詫びて彼の腕が解けると、ロレンスは小さく息を吐く。それから、少し不安げに"仲間達"の顔を見た。

「でも、ボクは戦闘は、あまり得意じゃないから……」

 そう言って、彼は目を伏せた。今まで彼は音楽を奏でることしかしてこなかった。それさえ、上手くいかなかったときは"役立たず"と罵られた。そんな自分が本当に役に立てるだろうか、と不安げに呟く。それを見て、ユスティニアはその背をぽん、と優しく叩く。顔を上げた彼を見つめて目を細めながら、ユスティニアは口を開いた。

「大丈夫です。僕もですから」

 ユスティニアは穏やかに微笑みながらそう言う。それから視線をシュライクとリオニスに向けた後、ロレンスに言った。

「二人は十分に強いですが、無茶をしますから。一緒に、リオニスとシュライクを守りましょう」

 ね、と穏やかな笑みを浮かべるユスティニア。それを見てロレンスは安堵したような表情を浮かべた。

「うん、宜しく、ユスティ」
「よし、これで正式に仲間だ! 今日はロレンスの歓迎会な!」

 嬉しそうにそう言いながらシュライクはいつもはリオニスが管理している路銀の入った財布を掲げる。それを見てリオニスは慌てた声を上げた。

「おい歓迎会は良いけどあんまり無駄遣いできないからな?!」
「なんだよー、けちけちすんなよー!」

 そんな二人のやり取りを見て、ロレンスはくすりと、心から嬉しそうに笑ったのだった。

  
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