オメガの僕が運命の番と幸せを掴むまで

なの

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あれから1時間くらいしてから、ソファで寝ていたあさひの目が開いた。

「あさひ起きた?」

「幸樹さん…帰ってきた」
そう言って俺に抱きついてきた。その細い身体を抱きしめた。

「ごめんな。寂しかったんだな」

「ごめん…なさい…」

「怒ってないぞ?」

「僕が寝てたから…起きてたら…一緒に行けたのに」

「いや。俺が悪い。あさひが寝てるから大丈夫だと思って買い物に行っちまったんだから。ごめんな。辛いところはないか?」

「大丈夫」

「じゃあ。ご飯食べるか。まだ途中なんだ、手伝ってくれるか?」

「はい。何作るんですか?」

「生姜焼き。なのに生姜を買い忘れてて…だから買いに行ってた。そうそう、あさひの好きなアイスも買ってきた。ご飯食べたら食べよう」

「はい。アイス食べたいです」

「じゃあ作るか」
あさひと一緒に作った生姜焼きは今まで食べた生姜焼きより美味しかった。
まだ食が細いあさひだが、少しずつ食べてくれるようになった。アイスを食べたいからとご飯を減らしているのを見て見ぬふりをした。

ご飯を食べ、一緒にお風呂に入ってると、あさひはウトウトし始めた。
「あさひ、寝ようか?」

「うーん」
ほぼ寝かかってるあさひを抱きしめ、一緒のベットに入る。俺の番はとても寂しがり屋で、甘えん坊だ。それでも、これからずっと一緒にいたいと一緒にいると誓った。
これからも穏やかで、落ち着いた生活がしたい。

「あさひ、愛してるよ。これからずっと一緒だから」
すやすや眠るあさひを抱きしめ俺も眠った。

あさひと出会い、運命の番の絆を知った。もう離れることなんてできない。この満ち足りた幸せを噛み締め、これからもあさひと一緒に人生を歩んでいく。
あの場所であさひに会えて本当によかった。
衝突した時もあった。
分かり合えない寂しさも知った。
でも……あさひと出会えて、俺の世界は変わった。
あさひ、ありがとう。これから2人で幸せになろうな。


end



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みんなの感想(2件)

いぬぞ~
2024.06.19 いぬぞ~
ネタバレ含む
2024.06.19 なの

いぬぞ〜さん、コメントありがとうございます。

こちらの作品は短編でギュッと詰まった作品にしたいと思ったのでハッピーエンドで終わりにしちゃいました。

いぬぞ〜さんのアイデア素晴らしいです。作品の参考にさせていただきたいと思います。
ありがとうございました。

解除
ピスケ
2024.05.19 ピスケ
ネタバレ含む
2024.05.19 なの

ピスケさん。いつもコメントありがとうございます。
幸せな日々が送れるように頑張ります。

解除

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