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出発!
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「奈月、それも持っていくのか?」
俺は明日の旅行に行く準備を始めた。奈月はすでに昼間に持って行くものを準備していたと聞いたので奈月の荷物を詰めようと見てみると……お菓子やトランプ、歯ブラシ、シャンプー、バスタオルとパジャマまで準備されていた。ホテルに泊まったことがないからわからなかったのかもしれないが……
「奈月、お菓子やトランプってまるで修学旅行にいく子どもみたいな。でも修学旅行とは違ってだいたいがバスタオルもパジャマやそれに代わるものがあるんだ。もちろん泊まることが前提だから歯ブラシとかお風呂で使うものもちゃんと揃ってるから着替えだけ持っていこうな」
そう言うとそれは知らなかったです。本当に楽しみです。と笑ってくれた。
「明日に備えて早く寝ような」
そう声をかけると楽しみで眠れません。と言っていたはずなんだが……
「寝ちまったな……」
ベットの上で明日の話してるうちに奈月はすやすやと気持ちよさそうに寝てしまった。俺も明日は久しぶりの運転だから早く寝るか明日はあまり早くない出発予定だから奈月もゆっくり寝ていてもいい。ホテルの近くには水族館があるので観光してからホテルに向かう予定だ。帰りはPAに寄ってお土産を買いに行こう。奈月は携帯でお土産を検索していたようでハルさんや母さんに何が欲しいか聞いていたな。そんなことを考えていたら奈月が俺の肩に擦り寄ってきた。温かい奈月の体温を感じながら俺は幸せな気持ちで目を閉じた。
「樹さん、樹さん起きて。起きてください」
「んっ」
まだ目覚ましも鳴っていない。なんならいつもよりも早い時間だろう。俺は腕を伸ばして身体を起こした。
「あっやっと起きた。樹さんおはようございます」
嬉しそうに笑っている奈月の姿が見えた。壁の時計は6時少し前だ。あと1時間ほどは眠れると思っていたのだが……
「奈月、早くないか?」
「だって初めての旅行で嬉しくて早く起きちゃったから樹さんの寝顔を見てたんですけどなんだかつまらなくなってきて…」
思わず奈月の腕を引っ張って抱きしめた。
「そんな可愛いこと言うなら早く出かけようか?」
そう言うといいんですか?でも嬉しいです。と答えてくれた。
出かける用意をしてリビングにいくとハルさんと母さんはもうご飯の支度をしていた。
「あらあら早いですね。まだ支度途中までしか出来てないですよ」
ハルさんが戸惑って答えたのでどこかで朝ごはんを食べるからいいと言うと母さんは今おにぎり作るから10分だけ待って。出かけるなら犬と猫たちにちゃんと挨拶してから言ってね。そう言われて奈月と犬たちのもとに向かった。
「みんなお利口さんに待っててね。たくさんお土産買ってくるから」
ハリー、マック、ココは俺よりも奈月のそばで尻尾をブンブンと振っていた。猫たちは相変わらず自由気ままに過ごしていたがモカは撫でられて喉をゴロゴロ鳴らしていた。
「奈月~おにぎりできたわよ。家で食べる?それとも車の中で食べる?」
母さんは奈月が的場家の戸籍になってからくん付けはやめた。自分の子どもにくんなんてつけないでしょ?小さくないんだしね?っと奈月に聞くと、はいお母さんは僕と樹さんのお母さんです。と言ってくれて母さんは少しウルウルしていたな。
「えっと、お母さんとハルさんと一緒に食べてから出かけます」
そう言うとじゃあ手を洗って座っててもうできるわよ。
奈月は嬉しそうに頷いてみんなで朝ごはんを食べた。
「じゃあお母さん、ハルさん行ってきます。お土産いっぱい買ってくるね」
「うん。奈月楽しみに待ってるね。楽しんでおいで」
奈月は母が見えなくなるまで手を振ってた。
「樹さん運転大変なのにすみません」
「大丈夫だよ。奈月が隣にいるからだな」
そう言って左手で奈月の手を握ると良かったです。と笑ってくれた。
そのまま俺たちは水族館に向かった。
俺は明日の旅行に行く準備を始めた。奈月はすでに昼間に持って行くものを準備していたと聞いたので奈月の荷物を詰めようと見てみると……お菓子やトランプ、歯ブラシ、シャンプー、バスタオルとパジャマまで準備されていた。ホテルに泊まったことがないからわからなかったのかもしれないが……
「奈月、お菓子やトランプってまるで修学旅行にいく子どもみたいな。でも修学旅行とは違ってだいたいがバスタオルもパジャマやそれに代わるものがあるんだ。もちろん泊まることが前提だから歯ブラシとかお風呂で使うものもちゃんと揃ってるから着替えだけ持っていこうな」
そう言うとそれは知らなかったです。本当に楽しみです。と笑ってくれた。
「明日に備えて早く寝ような」
そう声をかけると楽しみで眠れません。と言っていたはずなんだが……
「寝ちまったな……」
ベットの上で明日の話してるうちに奈月はすやすやと気持ちよさそうに寝てしまった。俺も明日は久しぶりの運転だから早く寝るか明日はあまり早くない出発予定だから奈月もゆっくり寝ていてもいい。ホテルの近くには水族館があるので観光してからホテルに向かう予定だ。帰りはPAに寄ってお土産を買いに行こう。奈月は携帯でお土産を検索していたようでハルさんや母さんに何が欲しいか聞いていたな。そんなことを考えていたら奈月が俺の肩に擦り寄ってきた。温かい奈月の体温を感じながら俺は幸せな気持ちで目を閉じた。
「樹さん、樹さん起きて。起きてください」
「んっ」
まだ目覚ましも鳴っていない。なんならいつもよりも早い時間だろう。俺は腕を伸ばして身体を起こした。
「あっやっと起きた。樹さんおはようございます」
嬉しそうに笑っている奈月の姿が見えた。壁の時計は6時少し前だ。あと1時間ほどは眠れると思っていたのだが……
「奈月、早くないか?」
「だって初めての旅行で嬉しくて早く起きちゃったから樹さんの寝顔を見てたんですけどなんだかつまらなくなってきて…」
思わず奈月の腕を引っ張って抱きしめた。
「そんな可愛いこと言うなら早く出かけようか?」
そう言うといいんですか?でも嬉しいです。と答えてくれた。
出かける用意をしてリビングにいくとハルさんと母さんはもうご飯の支度をしていた。
「あらあら早いですね。まだ支度途中までしか出来てないですよ」
ハルさんが戸惑って答えたのでどこかで朝ごはんを食べるからいいと言うと母さんは今おにぎり作るから10分だけ待って。出かけるなら犬と猫たちにちゃんと挨拶してから言ってね。そう言われて奈月と犬たちのもとに向かった。
「みんなお利口さんに待っててね。たくさんお土産買ってくるから」
ハリー、マック、ココは俺よりも奈月のそばで尻尾をブンブンと振っていた。猫たちは相変わらず自由気ままに過ごしていたがモカは撫でられて喉をゴロゴロ鳴らしていた。
「奈月~おにぎりできたわよ。家で食べる?それとも車の中で食べる?」
母さんは奈月が的場家の戸籍になってからくん付けはやめた。自分の子どもにくんなんてつけないでしょ?小さくないんだしね?っと奈月に聞くと、はいお母さんは僕と樹さんのお母さんです。と言ってくれて母さんは少しウルウルしていたな。
「えっと、お母さんとハルさんと一緒に食べてから出かけます」
そう言うとじゃあ手を洗って座っててもうできるわよ。
奈月は嬉しそうに頷いてみんなで朝ごはんを食べた。
「じゃあお母さん、ハルさん行ってきます。お土産いっぱい買ってくるね」
「うん。奈月楽しみに待ってるね。楽しんでおいで」
奈月は母が見えなくなるまで手を振ってた。
「樹さん運転大変なのにすみません」
「大丈夫だよ。奈月が隣にいるからだな」
そう言って左手で奈月の手を握ると良かったです。と笑ってくれた。
そのまま俺たちは水族館に向かった。
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